---ダン---
なんか、最近レイレイのイン率が高い気がする。
「世界ツアー中で、忙しいだろ?」
「ジャポンを離れて以来、ダン欠乏症なの。毎日、1時間はインするのが日課だよ」
俺に会う為に、日課でインをしているのか?この世界的な歌姫は…俺にはそんな労力に見合う価値なぞ無いぞ。
「お前、クマの彼女じゃ無いのか?」
「うん?違うよ。元同業者だよ、彼はね」
しばらく…約3時間程、リアルにして1時間、スキンシップをして、アウトしていく笑顔のレイレイ。
「サリー、割り込んでいいぞ」
「私もレイチェルのファンなの。そこまで野暮じゃ無いし、昼間ダンさんとケーキ作りしているし」
まぁ、中学生だしなぁ。その位の距離が良いのだろう。
「じゃ、皇国で残党狩りだな」
移動式ギルドホームで皇国領へと向かう。俺とイズはティアンの村々へ向かい、地質改良とか、農機具の生産をして、食料事情を改善に励み、残り
移動式ギルドホームで皇国領へと向かう。俺とイズはティアンの村々へ向かい、地質改良とか、農機具の生産をして、食料事情を改善に励み、残りの者達で、現皇王を追い落とそうとするマスター達を成敗していた。
遠くで火柱が上がっている。ミィだな。威力が上がっているなぁ。違う方角では爆撃の音がする。メイプルか。ちなみにアスカは来ていない。アイツは王都でPKリストに載っているヤツラを狙撃中である。月夜と月影がメインであるけど…あいつらはチートな能力持ちであるが、射程10キロの狙撃を前にすると、何も出来ないらしい。まぁ、範囲攻撃にしても範囲デバブにしても、半径10キロもカバー出来無いしねぇ。
「ダン、ちょっといいかな?」
ビースリーがやってきた。
「月夜が和解したいって」
連日のデスペナで心が折れたのだろうか?ビースリーとは、リアルで同じ大学に通う仲らしい。
「和解条件は?」
「何がいい?」
「今後楓の木関係者には、敵対しないことだな。本拠地奪還なんか考えるなってこと。あと、王国の寄生虫はやめてあげて。アズライトが可哀想だ」
王国が疲弊すると、王女付きのアズライトの身分が怪しくなるし。
---Mr.フランクリン---
以前の戦争において、王国の王を始め大量のティアンを殺した罪で、監獄へとやってきた。う~ん、いつか、レイに復讐してやる。犯罪系クラン<IF>のオーナーが経営している喫茶店で、ティータイムをしながら、手立てを考えている。皇国亡き後、<IF>に参加するのも悪くない。
「こんにちわ!」
どこかで見覚えのある少女がやってきた。そうだ!<楓の木>のマスターだ。そうか、皇国の皇王を殺して、監獄送りになっていたのか。
「おい!貴様!ここで会ったのを後悔させてやる。うぐゅ!」
床にたたきつけられていた。なんでだ?
「メイプルちゃんに無礼です」
ウェイトレスに投げられてのか?
「おい!新入りよ。メイプルに無礼は許さない」
何故か激高している<IF>のオーナー。まさか、<楓の木>は<IF>の傘下なのか?
「うぉ!」
強制ログアウト…俺はキルされたのか?監獄で…
---メイプル---
「今の人は誰ですか?」
マスターに訊いた。
「なんだ、知り合いでも無いのに、ケンカを売ったのか、あのバカは。今度、見つけ次第にキルしてやれ」
店内にいたお客さんに指示をしているマスター。凄い!マスターとはこうで無いとダメなのかな?
「マスター、私もマスターみたいなクランマスターになりたいです」
「うん?俺のようにか?参考にはならないと思うが…」
「みんなに慕われるマスターになりたいです。マスターみたいに、喫茶店を経営すれば良いんですか?」
「う~ん…」
困った顔になったマスター。正解だったのだろか?
「いや、そういうものでは無いんだよ。メイプル」
あれ?違ったのか?
その後、マスターやガーベラさん達と、いっぱい楽しい会話をして、帰路に着いた。でも帰路途中でまた迷子になり、今度はレドさん、ジャバさんのいる世界に行ったりして、漸く帰り着けた。
---ダン---
皇国のバイト中、ケンカを売られた。ペットを抱えた少女にだ。
「お前、クラウディアの仇!戦え!」
クラウディアって、誰?
「人間違いじゃ無いのか?クラウディアって、ヤツを知らないけど…」
「言い訳?許さない!」
『ヤマアラシの方がマスターで、【獣王】ベヘモットよ。少女の方はエンブリオで【怪獣女王 レヴィアタン】。物理最強と呼ばれているの』
アリスが情報をくれた。物理最強か…ならば、蒼い装備にクイックチェンジし、『炎帝』をぶち込んであげた。物理最強って名乗るやつは、魔法が弱点ですよと言っているのに等しい。なので、最強の攻撃魔法を躊躇無く全力で叩き込んだ。
「レヴィを一撃だって?お前、バケモノか?」
その表情からは分からないが、驚いているらしいヤマアラシ。しかし、次の瞬間、俺に襲い掛かってきた。爪に当たると痛そうなので、受け流してのチョークスリーパーで、頸動脈の血流を遮断してやると、ドット落ちしていった。意識を狩ってのキルだから、痛みは無い筈だ。
『マスターはパーソナルスキル最強理論ですね』
それはサリーの専売特許だろうに。あの回避盾は狙撃が無理だし。
「メイプルの防御力、サリーの回避力、ミィの攻撃魔法、マイユイの物理攻撃力、クロムの生存能力があれば、最強じゃ無いか?俺は、まだまだだよ」
もっと、強くならないと…
『マスターの向上心は好きです』
それは良かった。さてと、土壌改良をしよう。
◇
ホームに戻ると、メイプルが自信満々な顔で、俺を出迎えた。また、なんか得たのか?このチート娘は…
「勝負です、ダンさん。お友達に能力を頂いてきました」
どこのお友達だろうか?クランメンバーしか入れない鍛錬場にある巨大モニタに、新しい能力の情報を表示させたメイプル。
『ジャガーノートドライブ』
頭部がヒドラ、胴体が暴虐、腕が捕食者、装備が機械神となる形態に変身出来る。
『時空渡り』
普通に考えて行けない場所に出入り出来る
う~ん…どこで貰ったんだ?運営の罠じゃないのか?
『これは…たぶん、管理AIからのプレゼントだと思います』
と、アリスが教えてくれた。俺に対抗する為か?
「メイプル…」
サリーを始め、皆絶句状態である。その変身って、メカキングギ●ラもどきになりそうだ。機龍と戦うと、それはそれで、怪獣映画が撮れそうだぞ。
「さぁ、戦ってください!」
「いや、ここじゃ無理だ。狭いぞ。もっと拾い場所へ行かないとダメだ」
『時空渡り 広い場所』
と、メイプルが唱えると、俺達は知らない場所にいた。ここはどこだ?
---サリー----
メイプルの新スキルによって、知らない場所に転移した私、メイプル、ダンさん。あのスキルって、人数制限があったのか?三人だけで転移していた。ここはどこだよ?
メニュー画面を出すと、違うゲーム名が表示されているし。
「メイプル…違うゲームの世界に来ているわよ」
「え?えぇぇぇぇぇ~!」
ガンゲイルオンラインと表示されている世界。ここなら、二大怪獣が壊して良いのか?
「じゃ、取り敢えず、戦うか。『機龍!』」
『ジャガーノートドライブ!』
ダンさんとメイプルが二大怪獣になった。頭部がヒドラだったので、速攻で毒のブレスを吐きまくるメイプル。だけど、ダンさんに効果無いんだけど…毒の海になっていく世界。紫の波が周囲の自然を飲み込んで行く。『超加速』で高台へと逃げる私。
「シロップ!サリーを守って!」
メイプルの気配りにより、シロップに救援された。助かったのか?いや、その気配りは毒を吐く前にして欲しい。
機龍のメーサー砲を喰らっても、ダメージの無さそうなメイプル。が、如何せん機動力が無い。機動性に優れた機龍に攻撃が当たらない。ダメージが無いとは言え、機龍からの攻撃を避けられない。
『ウッドオクトパス』
グサッ!
いつものパターンであるが、メイプルは串刺しにされ、ドット落ちして消滅した。どんなに強くなっても、AGI値がゼロのツケは大きい。精神攻撃無しでの手合わせだと、ダンさんよりもAGI値が高い私、フレデリカ、マリーさん、アスカさんが、ダンさんに勝つときがある訳だし。
◇
「さて、どうしよう?」
メイプルを倒してしまったダンさんが凹んでいる。デンドロに帰る手立てが分からないのだった。この世界にはメイプルの能力で来た訳で…
「まぁ、ここでサリーと二人でプレイするのもアリかな?」
ダンさんの言葉に耳が熱い。ここでプレイ…そんな意味じゃ無いことは分かっているけど…けど…あぁ、妄想好きでごめんなさい。身体の芯が熱くなっていく。
「アリス、いるか?」
「はい、マスターのアリスはここです」
あっ!二人っきりじゃ無くなった。ダンさんの問い掛けにより、黄金鎧の少女、アリスが現れた。でもメイプルにそっくりなカエデより、気配りをしてくれるから、私的には安心だけど。
「ここから戻れるか?」
「ちょっとお待ちください…なるほど…そうですか」
アリスが誰かと会話をしている。誰とだろうか?このゲームの運営か?
「わかりました。もう少し待つと、マスターのボスが迎えに来るそうです。で、この世界は、銃と剣で戦う世界らしいのですが、楓の木で征服しませんか?」
征服?出来るの?一クランの立場だけど…
「NWOの管理AIが、クラン<楓の木>を、ここでのイベント遠征を決めたそうです」
管理AI?とうとう、人間の手で負えなくなって、AIに頼ったのかな?
「そうなのか。狙撃練習が出来そうだな」
「その為のステージにお使いください」
なんか嬉しそうなダンさん…まだ見ぬ敵に胸躍らせているのかな?いやな予感しかしない。
◇
メイプルに救い出され、無事にNWO経由でデンドロの世界に戻れた。よくよく考えると、カエデの能力で帰れたらしい。メイプルが進化すると、ほぼノータイムでカエデのステイタス等も更新されるそうだ。
「NWOの運営さんから、招待状が届きました。GGOのイベントに招待されたそうです。みなさん、参加の意思はありますか?」
ギルドマスターであるメイプルに。招待状が届いたらしい。
「俺とアスカは参加だ」
「ダンさんが行くなら私もです」
メイプルは参加で、ミィ、ミザリー、フレデリカ、ビースリー…次々に参加表明をした。不参加は、不定期インのレイレイだけのようだ。まぁ、世界ツアーの真っ最中だしなぁ。最近はインしても、ダンさんとスキンシップだけしてアウトしているし。
「魔法やアイテムの使用も可能だそうです。相手は戦闘のプロ集団なので、思いっきり暴れて、NWOのレベルの高さを見せつけて来てとあります」
NWOのレベルの高さというか…『楓の木』の凶悪性のアピールの間違いでは無いのか?
次回、ピンクの悪魔登場です。
サリー並の回避力に、キルした後の笑顔はメイプルのような…だけど、マシンガンではバケモノ相手するには…(^^;;