デスを食らった男   作:もっち~!

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親孝行

 

---ダン---

 

日本との国交を結んだシガ王国、クボォーク王国、聖光国、村長の村。これで、両親と会える。

 

問題は日本と異世界との交通手段である。異世界の隔たりを超えるには、飛行スキル若しくは転移スキルでしか行き来出来ないらしい。武力による国家紛争を避けるタメの理だと言う。

 

手段となるスキル保持者は限られた人数しかおらず、管理しやすいのだと言う。その殆どが、俺達サイドの者で、それ以外の者は見つけ次第、捕獲もしくは削除対象だと言う。

 

「ダンの移動式ギルドホームでなら行き来できるが、ダン達は見えない存在だからね」

 

日本との行き来には向かないらしい。

 

「だから、僕が行き来をエスコートする。君はラビの村で受け入れの準備をしてくれ」

 

シュウの言葉に甘える。シュウの理なんだから、シュウが行うべきことなのだと思うのだ。俺の両親を知る者は総て、ラビの村に集まって来た。カタリナは挨拶したいと弟を連れてやってきた。因みに、カタリナの前世の親友は、既に後を追ったらしい。

 

「大丈夫よ。既に転生した子を友人にしたから」

 

なら、心配しなくていいか?今回のご対面企画が成功したら、楓、理沙の両親も…うん?ミィもフレデリカもか?まぁ、企画はしておこう。

 

いきなりラビの村へ転移では無粋だろうと、聖光国の聖都でエンジェル・ホワイトと謁見して、馬車でここに訪れる行程となり…馬車が近づいて来た。俺達は村の入り口で整列して待った。馬車が停止し、エンジェル・ホワイトと日本の総理大臣がおり、その後から畏まった表情の両親が降りて来た。

 

「父さん…母さん…」

 

「正か…あぁ、明日奈も…」

 

父さん、母さんと抱き合う俺と妹。

 

「楓です」

 

と、メイプルが父さんにペコっと挨拶をすると、サリー、ユーリー、レイレイ、クマ兄さんが挨拶を…

 

「なんで、クマの着ぐるみ?」

 

「いや、恥ずかしがり屋なんでクマ~」

 

「この禍々しいのは?」

 

「弟の玲二クマ~」

 

前から思っていたのだが、この兄弟の見た目はどうにかならんか?

 

「ならないなぁ~。こだわった末だからの」

 

っと、ネメシス。ならんのか…

 

両親を温泉旅館のVIPルームへ連れていき、ノンビリとして貰う。聖女と総理と一緒で疲れただろう。首脳達はシュウと魔王様が相手をしているらしい。

 

「正、異世界の生活はどうだ?」

 

「まぁ、それなりにリア充しているよ」

 

なんか歳取った両親。俺達が死んでから既に3年も経過していたそうだ。こっちに来てまだ1年経っていないんだけど…

 

「今夜は、俺が料理を担当する。食材が違うから、口に合うか、わからないけどね」

 

ラビの村だと、基本魔物肉だし…村長から真面な肉を貰って来ているが、異世界料理って言ったら、魔物肉だよな。

 

 

露天風呂で疲れを取って貰っていると、遠くで血柱が上がっている。どこかの隠者が始末されているようだ。今日はVIP客がいるので、半径5キロ地点を絶対防御地点に定め、警戒をしてくれているようだ。普段は田原とトロン、キラー・クィーンで警戒しているようだけど、今日は、レイ、ネメシス、クマ兄さん、メイプル、サリーも警戒に当たってくれている。父さんと母さんには殺戮シーンは見られたくないしね。たまに汚い花火が上がっているが、クマ兄さんか、メイプルだろうな。

 

「異世界は平和なんだな」

 

父さんに訊かれた。

 

「そうでも無いよ。ここは平和だけどね」

 

俺達の住んでいる迷宮都市セリビーラは、治安が悪いので連れて行けないし、村長のところは平和だけど、存在が恐怖な人が多いので、心情的に平和になれないだろうからな。

 

「里帰りはしないのか?」

 

「したいけど、日本の領土に入ると、俺達は死んだ事になるから、見えないよ」

 

里帰りは既にしたとは言え無いよな。お店の前まで行ったんだけど…

 

そして、夕食。

 

「旨いなぁ。これって、なんだ?異世界にも伊勢エビがあるのか?」

 

答えるべきか?魔物のザリガニであるのだが…

 

「養殖したエビですよ」

 

とメイプル。まぁ、養殖と言え無くも無い。汚水処理場の働き手だから。

 

「こっちのは?」

 

「養殖したサザエです」

 

いや、魔物のタニシだが…

 

「真面な食材があるじゃないか。異世界は魔物の肉って言われていて身構えていたけど…」

 

いや、真面な肉は牛肉だけだ…後はオークの豚肉もどき、コカトリスの鶏肉もどきだし…真面な肉は高級品である。牛肉だけは、シガ王国で手に入るから、問題は無いのだが…

 

デザートは、村長から貰ったドラゴンの無精卵で作ったパンケーキである。ドラゴンの無精卵は珍しいらしい。産む数が少ない為、滅多に産まれ無いらしいが、ドラゴンにとっては無精卵は無価値だったので、くれたのだった。有精卵だったら村長の遺伝子入りだったらしい。見た目草食系なのに、なんであの人は下半身だけ肉食系なのだろうか?その為か子だくさんであるし。羨ましい。

 

「正、孫はまだかな?」

 

酒が入ったのか、オヤジが下の話になりそうだ。

 

「新作ケーキで頭がいっぱいだ。まぁ、まだまだ先の話だよ」

 

「そうなのか…まぁ、楽しみにして待つぞ」

 

楽しむなよ。神様転生した村長と違い、管理AI転生した俺達は、性欲はあるが、生殖能力が無いらしい。言え無いな。黙っておこう。

 

 

 

---メイプル---

 

第三の試練…穴を掘って、モンスターハウスを掘り当てて、ボス部屋を見つけて倒すことって…あぁ~。STRが足り無くて、ツルハシが使えない。スコップもダメだぁ~。サリー、マイル、メーヴィスに掘り進んでもらい、モンスターハウスであれば、私とマイルが飛び込んで、モンスターを半数に減らし、サリーとメーヴィスを呼び込む。

 

「これって、何の試練かな?」

 

「根性かな。忍耐は終わったはずだからね」

 

って、マイルは楽しそうだ。マイルはサリーをパワースタイルにしたステイタス構成のようだ。私は防振りの悪影響が出まくっている気がするが、今更、他のステイタスに振れないよな。最近の悩みはレベルアップが、しにくくなったことだな。

 

機械神の砲撃で穴を開けようとして、崩落事故になって以来、私は特攻専門にされた。岩穴ダンジョン自体をはどう砲で消した時には、ダンジョンの修復が終わるまでモフモフ禁止の上、甘味も禁止って…何、その極刑は…

 

「ダンジョンがあるからダンジョン自体を抹殺って…山があるから山に登る的なこと言うなよ。それは冒険者じゃなくて、破壊者だからね」

 

って、シュウさん。まぁ、破壊神ですから…しょうが無いと思って欲しい。

 

「冒険者らしくない行為が多いと、出入り禁止にするよ。誰だよ、こんな非常識なヤツを異世界に呼び込んだのは?」

 

って、アリスさんはダンさんとの謁見禁止を課せられて凹んでいた。それって、アリスさんが私を呼び込んだのか?

 

「メイプル!洞窟内で毒竜を使わないでよ~!」

 

ってサリー。あぁ、しまった。考え事をしていて、ヒドラしちゃったよ~。

 

毒塗れの洞窟。今日の探索はここまでである。毒が消える頃には帰宅タイムになりそうだし。

 

「何を考えていたの?」

 

「この前の罰って、重すぎるって…」

 

「ラスボス探しが面倒だからって、ダンジョンをまるごと破壊した件?あれは、メイプルが悪いって。探索するのがクエストなのに、消し飛ばすって、ダメでしょう?」

 

そうなるのか…やっぱり。サリー的にもアウトなのね。私って探索は向かないかな。見所のある景勝地ならいいけど、行けども行けども岩肌だけって、飽きるんだけど。

 

『なら、強者と戦ってみるか?』

 

シュウさんの声。私とマイルだけどこかへ転移させられた。どこかの戦闘フィールドのようだ。目の前には首が10本あるモンスターがいた。

 

『思う存分、戦ってみるが良い。今までに戦ったヤツで2番目に強かったヤツだよ』

 

え…えっと…マイルの剣撃がまるで効いていないんですけど…機械神からの砲撃…これもダメって…何、コレ?

 

「メイプル、支援して!」

 

『身捧ぐ慈愛』で、マイルに襲い掛かるダメージを肩代わりするが…あ?あの…ダメージが通っているんですけど…

 

「マイル、ダメかも…」

 

コイツ強すぎる。

 

「ドラゴンなら逆鱗狙いかな」

 

『残念♪ソイツはドラゴンじゃないよ。思う存分に戦え』

 

じゃ、弱点はどこ?

 

『ギドラ』

 

キングギド●ラもどきに変身をして、戦いを挑むが、三つ首VS10頭では分が悪い。逆に逆鱗を突かれて、大ダメージを頂く。ダメだぁぁぁぁ~!もっと、硬くならないと…

 

 

 




メイプルに強者をあてがって行く予定です(^^;
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