1945年に滅びる日本を救って欲しいであります(未来知識チート) 作:火焔+
今回は下記の3つであります。
1835年10月になるでありますな。
●国立大学設立
●防諜・諜報機関設立
●大政奉還による立憲制近代国家形成の”準備”
・コークスの実用化(1か月)
・高炉の実用化(1か月)
・労働法と最低賃金の制定(5か月)
・琉球統一(5か月)
・ベッセマー転炉の発明(7ヶ月)
・陶器、漆器などの貿易用商品の開発および振興(7ヶ月)
・藍、茜、紅花、綿、麻、桑、養蚕などの商品作物の開発および振興(7ヶ月)
・パーカッションロック式ライフル(7ヶ月)
・ビタミンの発見「2枠」(1年7ヶ月)
・研究:材料「5枠」(2か月)
・研究:材料「5枠」(2か月)
・研究:材料+2「4枠」(7ヶ月)
●研究:工学+2「4枠」
●研究:政経+2「4枠」
●研究:生物「2枠」
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【国立大学】
幕府の指示により、6つの幕府大学が設立される。
これは圧倒的に未来を征く西欧へ追いつく為の教育機関として、そしての知識の保全を目的として設立された。
また、此処で生み出される技術を職業訓練所に伝播し、一子相伝の考えが既に化石化した考えである事を示すという意思の表れでもあった。
江戸幕府大学、京幕府大学、東北幕府大学、九州幕府大学、大阪幕府大学、
後に北海道にも建設されて、七幕府大と呼ばれることになる。
当初は江戸と京だけの予定だったが、堺からの反発、島津達九州勢の突き上げがあり、九州に立てるのならばと中部と東北も名乗りを上げたのだ。
ということで、江戸と京以外は、各藩の資金を使わせて(名乗りを上げたんだから当たり前だよなぁ?)6つの幕府大学を建設する事になる。
幕府の行ってきた政策のおかげで、余裕が出てきた藩もそこそこ現れてきたのだ。
各藩は各々の資金を使ったことから、自分たちが一番になろうと健全な競争が繰り広げられることになる。
これは幕府にとっても嬉しい誤算だった。
各大学に入学できるのは、寺子屋から推薦された優秀な者や、武家の跡取りなど優秀でなくてはならぬ者たちだった。
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各大学ではこの様な感じで研究が進められている。
「鍛冶師や大工から報告されている、日によって鉄や木、道具の雰囲気が変わるという事象は、温度と湿度によって法則性がある事が分かりました。
金属の場合、暑ければ大きくなり、寒ければ小さくなる性質を持つようです。
複数の鍛冶師に毎日道具の調子を聞いて、グラフ化したところ間違いないことが分かりました。
また、同じ季節の薩摩と弘前でデータを付き合わせたところ、薩摩のほうが鉄が大きくなる事も分かっています。
何故そうなるのかという事と、膨張量の規則性を見つけ出す事が今後の課題です。」
「木箱に鶏肉をおいて、そのままにした場合、木綿の布を被せた場合、木箱を封じて、さらに金庫に入れた場合の3条件で蛆虫の発生を観測したところ、小バエが何処からか侵入して鶏肉に卵を産んでいる可能性が高い事が分かりました。
つまり、蛆虫は無から発生しているわけではないと証明されたことになります。
これは西欧のフランチェスコ・レディという人物が発見し、西欧だけでなく、日本でも同じ法則であるということが証明されました。
ただ、煮汁を出来る限り密閉した状態でも似た現象が起きており、目に見えない蛆虫が存在する可能性があります。」
「鉄には炭が含まれることによって、強度が増す事がある事が蘭学書からわかります。
炭が多いと銑鉄になり、これは脆くて硬い鉄です。炭の量がかなり少ない状態であると刀にも使われる玉鋼と同じ様に弾力があり、強靭な鋼になるようです。
その分量は調査中ですが、1%ほどの極僅かなものであることは分かっています」
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この様な感じで各大学は切磋琢磨しつつ、編み出された技術は「職業訓練所」を通して国民に伝播されていくであります。
今後は、各大学に研究資金を増額するという形で各技術のレベルが上がっていくという体裁をとるであります。
また、システム上1年に1度技術レベルを任意に上げる事が出来るであります。
今回は「電磁」を+1して羅針盤が正式に実用化されるであります。
つまり、クリッパー船が世界に進出できる様になるであります。
ようやく海外に船出する準備が整ったというわけでありますな。
ビタミン不足は、蜜柑や檸檬で何とかするであります。
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【諜報機関】
江戸のとある場所、人通りはそれなりにあるが、物珍しさのない普通の通りにそれはあった。
周囲に溶け込み、イマイチ印象の残らない建物。
それこそが日本のスパイマスター(ニンジャマスター)が所属、訓練する諜報機関だった。
その名も「D機関」――――
ここから各国へ散るスパイマスターたちは己の過去を新たに作り、埋没して日本の為に情報を送り続ける。
「ふっ……馬鹿者。背広姿で敬礼する奴が在るか。」(※イメージです)
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諜報機関に関してはこれくらいでありますな。
彼らは日陰の存在。あまり語られるべきではありませぬ。
語られるべきは、彼らの集めた情報でありますな。
その方が本望でありましょう。
おや、早速情報が上がってきたようですな。
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【何? 輸入超過してしまう? だったら阿片を売ればいいじゃないか】
イギリスは困っていた。
インド、清の貿易にて輸入超過により銀が流出してしまうのだ。
インドは支配しているので、職人の目を抉ったり、腕を切断して、生産量を落とせばいいので(英国的には)何の問題も無い。
困るのは清の方だった。
ヤツラは朝貢貿易にすれば、超過分くらい恵んでやってもいいなどと意味不明な事をぬかしていて話にならない。
そこで紳士的な発想を出来るのが英国だ。
「そうだ、インドで阿片育てさせて中国で売ればwin-winじゃないか」
表向きはインドが勝手にやっている事にすれば、英国の名は傷つく事はない。
文句を言う奴は砲弾と共に海に沈めれば良いだけだ。
この英国紳士的発想により、三角貿易は正常(?)な形で利益を上げることになる。
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【大政奉還準備】
スパイから惨状の報告を受けた上層部は青天の霹靂に頭を抱える。
西欧人は東洋人を使い潰すつもりなのだと――――
この様な話を聞けばそう思うのも無理はない。
「上様、本当に開国をしてもいいのでしょうか……」
家斉の腹心達も怯えの表情を見せる。
自分の親族が身体欠損や薬物中毒にされる可能性があるのだ。
だが、西欧技術、製品の有用性も分かるし、鎖国を続ければドンドン差は開くばかり。
戻っても碌な事にはならないのも重々承知している。
「やはり、徳川の世では不可能なのかも知れぬな……」
ポツリと家斉が溢す。
「何を仰います上様! 上様や忠邦殿、皆の力を束ねて此処まで来たではありませんか!?」
此処まで来れたからこそ分かる。
西欧の強大さを。
たった5年でここまで進歩した。ならば本場の西欧はどれ程先に居るのか?
いくらスパイを送ろうと、西欧が隠しているであろう機密を入手する事は困難だ。
スパイの技術差、それに西欧に東洋人は少ない。スパイもどうしても目立ってしまう。
彼らの異常なまでの西欧に対する畏怖と恐怖は心の奥に根を張ってしまっている。
それは何故か?
【日本の発展が尋常ではない速度だったからだ。】
家斉たちは、この異常な速度の進歩が西欧では当たり前だと誤解してしまっているのだ。
それこそが恐怖の源泉。
歩みを止める事は出来ないし、進み続ければ続けるほど恐怖も肥大化していく。
真実が分からないからこそ、もっとも最悪なケースを想定してしまうのだ。
「忠邦。頼めるな?」
「はっ! 上様。この忠邦、身命を賭して必ずや主命を果たしてみせます。」
忠邦は京へと馬を走らせた。
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【朝廷】
「徳川の想い、確かに受け取りました。
私も日本のために尽くしましょう」
仰るは今上天皇、仁孝天皇陛下であった。
「陛下よりお言葉を頂戴でき、この忠邦、天にも昇る想いです。家斉公も喜ぶ事でしょう。」
上下関係としては天皇陛下より家斉の方が下であるし、忠邦の所属する組織の長であるから、家斉を上様と呼ぶ事は不敬にあたる。
こうして大政奉還の準備は粛々と進められた。
この事実を知るのは天皇陛下とその側近、徳川御三家の上層部と親幕派の大名と非常に限られた人物だけだった。
情報をやり取りするときは灰の上に筆談で証拠を一切残さない程の徹底振り。
無理もない。欧州に漏れれば一つになる前に各個撃破されてしまう恐れがあるからだ。
強者だったはずのインドや清が西欧に敗北したのは、彼らが一枚岩になる前に攻め込まれてしまったからだと考えているのだ。
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家斉達が恐れるのも無理はないであります。
インドや清だけでなく、インドネシア(オランダ領)もフィリピン(スペイン領)も似たような扱いでありますからな。
この時代の欧州人にとって、東洋人は【消耗品】であります。
数だけは多いし、放っておけば増えるから使い潰してもいいという考えでありますな。
オランダが日本をそう扱わなかったのは、日本人が東洋人の癖にやたら強いのと、支配するより貿易した方が儲かるからであります。
今はもっと好印象でありますよ。
戦争国債とクリッパー船の設計図、増えた貿易量でオランダはベルギーの独立を阻止しそうでありますからな。
今は、欧州の中小国家と同等には見てくれているであります。
ちなみに、家斉が徳川幕府では西欧と渡り合えないと思っているのは、各藩が幕府に忠誠を誓っているわけではないからであります。
(誓っている藩もありますが)
権威が強いから従属しているに過ぎないであります。(特に島津)
強引に例えるならば、『徳川世襲制軍事独裁政権』であります。
あくまで征夷大将軍であって、王では無いでありますからな。
王であっても封権制なので、忠誠心があるかは……。
だから、全権を真なる統治者である天皇陛下にお返しする事で、日本を一枚岩にしようとしているであります。
権威が高いうちにやった方が後の処遇も良いでありますからな。
島津も徳川の下には付きたくないけど、天皇陛下の下なら喜んで従うであります。
というか従わない奴は国賊でありますからな。
これにより、大政奉還はいつでも可能になりましたが注意が必要であります。
日本に混乱無く大政奉還するには政経レベルが10(およそ1900年)は必要であります。
もしくは、数十年かけて各藩に徳川幕府となら心中できる位の忠誠心を持たせる方法もあるであります。
こちらは非現実的ですがな。
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●スパイダーマッ(ニンジャマスター)による日本の知名度調査結果
・イギリス
極東の島国。
戦争中のオランダが戦費賄えてるのってこいつが一枚噛んでる?
・フランス
極東の島国。本に書いてあった。
オランダの衛星国?
・ロシア
怪我が治る美味い酒を作る国。
殺すのは後のほうにしてやろう(最後とは言ってない)
・オランダ
近代化を始めていて、東洋で唯一西欧と渡り合おうとする国。
開国しようとしてるけど、戦争債権の返済があるから、もうちょっと待って欲しい。
(最近品質がよくなってきてる、日本製品独占貿易的に)
・プロイセン、オーストリア、その他
オランダと貿易する商品にそんなのがあったような??
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「国立大学」「諜報機関」「大政奉還準備」の閃きボーナス効果は以下の通りであります。
・寺子屋の近代化および義務教育化(小中高633制導入)
・諜報機関の質向上(レベルアップ)
・大政奉還
また、技術レベル向上により下記の技術が解放されたであります。
・羅針盤の実用化により西欧まで交易可能(ただしクリッパーの存在がばれる)
・木材などの製品精度向上
・製材所の建設開始
・オランダから購入した反射炉の実用開始
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【日本の技術レベル】
|科学:01(基本的な理学全般)
|工学:05(モノづくり全般)(+2)
|材料:01(素材やエネルギー全般)
|生物:03(農業・畜産・医学・薬学など)(+1)
|電磁:01(電気製品・発電・コンピュータなど)(+1)
|環境:00(地学・建築・土木・自然保護など)
|流通:01(物流や兵站など)
|政経:07(政治経済や社会問題の解決能力全般)(+2)
|文化:01(外交・異文化交流・芸術・娯楽など)
|軍事:00(兵器開発・戦術・軍制など)
※00を史実相当、30(Max)を2020年相当とします
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【年表】
・1830年
救荒作物推奨令が公布される
・1832年
共通規格化令が公布される
職業訓練学校が開校する
・1833年
幕府公認の銀行(後の日本銀行)が設立される
株式会社の設立を幕府が許可する
日本初の和製クリッパー船が航海する
水稲農林一号が開発されて全国で栽培が開始される
・1834年
様々な農機具、農技法が編み出されて全国に広がる
特許法が制定される
・1835年
日本初の軽工業工場「富岡紡績工場」が稼動開始する
日本において公衆衛生の概念が確立される
北海道の開拓が一段落つく
兌換紙幣の実用実験が始まる
国立大学(後の帝大)が設立される
諜報機関の設立(非公開情報)
現代から見た考察
江戸幕府は日本の将来を見越して国立大学を設立した。
この数年で発明、技術力向上が重要であると判断したためとされる。
国立大学では、現在に至るまで様々な発明や発見が行われ、幕府の大学設立こそが最も偉大な発明だという声も多い。
それ故に徳川家斉公は菅原道真公と同じく、学問の神様として祀られている。
家斉公の眠る寛永寺では毎年大勢の受験生が、帝大に入学出来る様参拝に来ている。
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さて、次回予告ではありますが次回は「コークスの実用化」「高炉の実用化」であります。
・コークスの実用化(1か月)
・高炉の実用化(1か月)
・労働法と最低賃金の制定(5か月)
・琉球統一(5か月)
・ベッセマー転炉の発明(7ヶ月)
・陶器、漆器などの貿易用商品の開発および振興(7ヶ月)
・藍、茜、紅花、綿、麻、桑、養蚕などの商品作物の開発および振興(7ヶ月)
・パーカッションロック式ライフル(7ヶ月)
+オランダと通商条約締結(7ヶ月)
+ポルトランドセメントの実用化(1年)
+馬力コンバイン・ハーベスターの開発(1年)
・ビタミンの発見「2枠」(1年7ヶ月)
・研究:材料「5枠」(2か月)
・研究:材料「5枠」(2か月)
・研究:材料+2「4枠」(7ヶ月)
14時から閲覧数が激増してるのなんで……?