1945年に滅びる日本を救って欲しいであります(未来知識チート) 作:火焔+
24時間操業しないのか? と、木材パルプの閃きを選んだ理由を書いて見たであります。
今回は「ベッセマー転炉の発明」「パーカッションロック式ライフル」の2つであります。
1836年5月になるでありますな。
ゴムの輸入は先月終った「材料」の10枠を全部ぶち込んで1月で終らせたであります。
丁度、オランダと通商条約締結があったので上手くいったでありますな。
●ベッセマー転炉の発明
●パーカッションロック式ライフル
●陶器、漆器などの貿易用商品の開発および振興
●藍、茜、紅花、綿、麻、桑、養蚕などの商品作物の開発および振興
●オランダと通商条約締結
●オランダからゴムの輸入開始「10枠」(インドゴムの木)
・ポルトランドセメントの実用化(5か月)
・馬力コンバイン・ハーベスターの開発(5か月)
・ばね式サスペンション開発(6か月)
・ボルトアクション方式ライフル開発「2枠」(6か月)
・木材パルプ開発「2枠」(10か月)
・ビタミンの発見「2枠」(1年)
●研究:材料「5枠」
●研究:材料「5枠」
●研究:材料+2「4枠」
・研究:軍事「2枠」(6か月)
19枠が空き枠となるであります。
今後13枠は研究専用となるであります。
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●ベッセマー転炉
【????】
釜石試験用製鉄所で鋼鉄の製造に失敗したやる夫は、特に気にした様子もなく1日8時間ぐっすりと眠っていた。
「おい! 其処のとぼけた顔した奴」
やる夫の後ろから声が掛かる。
振り返ったやる夫は、もみ上げが特徴的な尊大な外国人に文句を言う。
「偉そうな顔して失礼な奴だお!
名乗りもせず、一体誰だお!?」
「偉そうではない、偉いのだ。
私はヘンリー・ベッセマー。偉大なる男の一人だ。」
イギリスで生活しているヘンリー・ベッセマーとは異なる彼がやる夫の夢の中に現れたのだ。
【やる夫の夢の中】
「それで、そのヘンリー・ベッセマーさんが何か用かお?」
「お前は炭素を含む鉄に空気を吹き付けるだけで酸化熱が発生し、燃料無しに鋼鉄が出来るのを知っているか?
知らないだろう?」
1856年に発表される学説なので、やる夫が知らないのも当然だ。
「そうなんですかお。ですが、そんな高圧の空気をどうやって――――――――!!」
「ふっ……凡人すら発明家にさせてしまう自分の才能に、些か恐怖を感じるな。」
そう言葉を残し、ヘンリー・ベッセマーと名乗った外国人は姿を消す。
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【入即出屋(夜中)】
「!!!!」
夜中に飛び起きたやる夫は、幻覚かもしれない夢の中の出来事を浮かんだアイデアを必死に紙に書き記した。
それは日が昇るまで続いた。
その後、やる夫は友人と友人の伝手を辿って、自分の中に生まれたアイデアを形にするため奔走した。
その奇行は、堺の役人を通して水野忠邦の下へと伝わる。
忠邦は経験則で知っている。
やる夫が常人に理解できない行動を起こしたとき何かがあると。
忠邦は江戸から堺へと船を走らせた。
そこで忠邦が見たやる夫は、いつもと雰囲気が異なっていた。
忠邦は邪魔するまいと何も言わずに江戸へと戻った。
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【岩手県 釜石】
「やってきました、初夏の釜石。涼しい気候だお。
夏なら旅行に来てもいいかもしれないお。」
忠邦に釜石試験用製鉄所の改良を願い出たやる夫は、釜石へと来ていた。
そして改良を終えた後、忠邦は性能確認の為に来ていた。
「して、本当に鋼が出来るのか?」
忠邦は半信半疑である。
如何にやる夫が優秀とはいえ、流石に鋼鉄の大量生産は無理だろうと。
「恐らくではありますお。成功する保証はないですお。」
「うむ。成功する確率が少しでもあるならやるがいい。」
改造が施されているのは、高炉の後工程に大きな『るつぼ』の様な装置(転炉)
そして、高炉と転炉に空気を送る送風機は蒸気機関となっていて、転炉の方が結構な高圧の空気を送れるほど強力なものだった。
「では、やりますお。」
やる夫も忠邦も固唾を呑んで見守る中、試運転は行われる。
結果は成功だった。
冷えて固まった金属は間違いなく『鋼鉄』だった。
しかも1時間も掛からずに数十トンの鋼鉄が精製されたのだ。
これは今までの数十倍の処理能力、それも圧倒的な低コストでだ。
「や、やったお!!! ホントにできたお!!!」
喜ぶやる夫とは正反対に忠邦は驚愕に言葉も出なかった。
(コヤツと居ると驚かされてばかりだ。
共通規格、快速帆船、富岡紡績工場、製鉄所、そして――――鋼鉄か。
ふっ、無茶振りして驚かせてやらないと割に合わないな。
まぁ、こういう驚きも悪くないがな。)
「これは日本を一変させる発明だな。名は『やる夫式転炉』か?」
忠邦の言葉にやる夫は首を横に振る。
「いいえ、これは『ベッセマー転炉』ですお。」
「べっせまー??」
忠邦はやる夫の造語に首を傾げる。
彼が夢の中のヘンリー・ベッセマーを知る由もない。
「はい。『ベッセマー転炉』ですお。」
「??? まぁ、お主がそれでいいのなら構わぬが……」
忠邦の頭には疑問符が絶えないが、発明者がそれがいいというのならと忠邦もそれ以上は追及しない。
発明者という者はそういうモノなのかも知れないと。
忠邦は目を閉じて静かに微笑むだけだった。
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当時の鋼鉄は製造量の少なさとコストの高さから貴金属と同じレベルの金額で取引されていたであります。
ベッセマー転炉発明当時の1855年ですら、生産コストが1トン当たり40ポンドだったであります。
それを1トン当たり6~7ポンドまで低下させたであります。
この手法が生まれない限り、鋼鉄は重要なパーツのみに使われ鋼鉄製の橋や装甲艦は決して作られないであります。
西欧でさえ装甲艦の出現は1855年以降であります。
(1859年にフランス装甲艦ラ・グロワール、1859年にイギリス装甲艦ウォーリア)
当然ですが、ベッセマー転炉の発明により日本の兵器から農具にまで鋼鉄が使われるようになるであります。
鉄そのものが少ないので、重要部に限ってしまいますが。
やる夫が蒸気機関を実用化出来たのは、材料レベルが向上して実用化レベルを超えたからであります。
因みに、やる夫は特許使用料で更に儲ける事となります。
しかも使用料を払うのは幕府なので、支払いもいいでありますからな。
史実のベッセマーも特許使用料で100万ポンド以上儲けたであります。
イギリスの金本位制で1ポンド=123.274グレーンらしいので、100万ポンドは金換算で約800kgだそうです。
壮大すぎてピンとこないでありますな。
少し前の金価格(6,000円/g)で円に置き換えると特許使用料【だけ】で『48億円』だそうです……。
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●パーカッションロック式ライフル
尾張藩の蘭学者、吉雄常三は雷管式ライフルの開発に尽力を尽くしていた。
欧州ではスコットランド人のアレクサンダー・ジョン・フォーサイスが1806年に開発したもので、最新技術を取り入れることこそ、幕府の軍事力の向上に繋がると考えたからだ。
幕府も西欧に対抗するため、これに援助した。
「よし! これならば……!!」
バァァン――――!!
なんと、試射するときに雷管銃が暴発してしまったのだ。
吉雄常三は大怪我を負ってしまうが何とか一命を取り留める。
「せ、成功だ…………。ガクリ……」
やはり蘭学者は変人が多い。
ともあれ、暴発の原因に対処して雷管式ライフルは完成に至った。
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史実で吉雄常三は1842年頃に雷管式ライフルを完成させましたが、実験で爆発し命を落としたであります。
しかも当時の江戸は黒船来航前で平和だったため、実用化もされず歴史に埋もれてしまったであります。
こちらの幕府では雷管式天保銃として生産が始まるであります。
日本ではフリントロック式が流行らなかったので、火縄銃からの大進化でありますな。
火縄銃の弱点だった気候に左右されず、フリントロック式の発砲までのタイムラグも無いであります。
最大の利点はリボルバーなどの回転式弾倉への発展へと繋がる所でありますな。
ようやく日本も軍備の西欧化が始まったでありますな。
ただ、直ぐにボルトアクション式天保銃(後装式)が開発されるので普及は僅かであります。
南無三であります。
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「ベッセマー転炉の発明」「パーカッションロック式ライフル」によって閃きボーナス効果は以下の通りであります
鋼鉄の発明により【閃き】枠はなんと――――【+10枠】であります!
鋼鉄の機械、工具、農機具が広まることにより、生産性が激増するでありますな。
・蒸気機関車開発の【閃き】が可能になる
・鉄道の建造の【閃き】が可能になる(大量の鉄が必要)
・リボルバー銃開発の【閃き】期間が半分になる
・鋼鉄製のライフル、大砲が作成できる
(閃かなくても順次置き換わるであります)
・雨天でもライフルが使用できる
・蒸気機関の機械が発明されるようになる
(紡績機、製材機など高級機械が主であります)
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【日本の技術レベル】
|科学:01(基本的な理学全般)
|工学:06(モノづくり全般)
|材料:07(素材やエネルギー全般)(+4)
|生物:03(農業・畜産・医学・薬学など)
|電磁:01(電気製品・発電・コンピュータなど)
|環境:00(地学・建築・土木・自然保護など)
|流通:01(物流や兵站など)
|政経:07(政治経済や社会問題の解決能力全般)
|文化:01(外交・異文化交流・芸術・娯楽など)
|軍事:01(兵器開発・戦術・軍制など)(+1)
※00を史実相当、30(Max)を2020年相当とします
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【年表】
・1830年
救荒作物推奨令が公布される
・1832年
共通規格化令が公布される
職業訓練学校が開校する
・1833年
幕府公認の銀行(後の日本銀行)が設立される
株式会社の設立を幕府が許可する
日本初の和製クリッパー船が航海する
水稲農林一号が開発されて全国で栽培が開始される
・1834年
様々な農機具、農技法が編み出されて全国に広がる
特許法が制定される
・1835年
【第一次産業革命の発祥】
日本初の軽工業工場「富岡紡績工場」が稼動開始する
日本において公衆衛生の概念が確立される
北海道の開拓が一段落着く
兌換紙幣の実用実験が始まる
帝大が設立される
諜報機関の設立(非公開情報)
釜石にて試験用製鉄所が建設される
・1836年
【第二次産業革命の発祥】
【鋼鉄が大量生産される】
一般工場法(労働法)が制定される
釜石鉄鋼所が稼動開始する
現代から見た考察
軽工業の発達を第一次産業革命、重工業の発達を第二次産業革命とするならば、
1835年が日本の第一次産業革命、1836年が日本の第二次産業革命となるであろう。
しかし、たった一年の産業革命で分けるのは如何なものかと専門家も悩んでいる。
苦肉の策として1835年を第一次産業革命の発祥、1836年を日本の第二次産業革命の発祥とした。