1945年に滅びる日本を救って欲しいであります(未来知識チート) 作:火焔+
今回は「ボルトアクション方式ライフル」であります。
1836年11月でありますな。
★ばね式サスペンション開発
★ボルトアクション方式ライフル開発「2枠」
・木材パルプ開発「2枠」(4か月)
・ビタミンの発見「2枠」(6か月)
・加硫ゴムの開発(6か月)
・ルブラン法によるガラス精製(6か月)
・ケプラー式望遠鏡(単眼鏡・双眼鏡)の発明(6か月)
・活版印刷機「2枠」実用化(11か月)
・ヨーゼフ・レッセルの出島招待とスクリュープロペラの開発「3枠」(1年5か月)
★研究:軍事「2枠」(1か月)
★研究専用13枠:生物+1
★研究専用13枠:環境+1
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●天保銃(改良型ドライゼ銃)
【江戸城】
「恐らく、これが私の最後の大仕事となるだろう。」
齢60を超えた徳川11代将軍、徳川家斉は1つの軍事事業を始める。
家斉の手元にあるのは、オランダが横流ししてくれたドライゼ銃の試作品の一本だった。
「西欧ではこの様な複雑なカラクリを実用化している。
我らが日本は外貨を稼ぐ術は、ある程度形になって来た。
だが――――」
家斉はチラリと老中首座の水野忠邦を見る。
続きを言えという合図だ。
「軍事に関しては、雷管式ライフルという西欧では一般的な銃をようやく持つ事が出来たに過ぎない。
そしてプロイセンで採用されつつあるこのライフルは更に画期的な銃である。
他国に輸出しているという事は、これを量産できる力があるということだ。」
本当はそんな事はないのだが、事実から見ればそう考えることも出来る。
「幸い日本は、鋼鉄の供給が可能であり加工技術も十分にある。
このライフルと同等な性能を持つ銃を自国で何としてでも作らねばならない!」
こうしてドライゼ銃の複製が試みられた。
「老中首座殿、試作品が完成しました。」
「うむ、直ぐ向かう。」
長年の平和のために、余り使われなくなっていた試射場には一丁の銃と兵士がいた。
忠邦達が到着すると、手筈通り銃弾の装填、そして試射、空薬莢の取り出しと一連の動作を見せる。
「うむ、素晴らしいな! これで完成は間も無くだな!」
「いえ、まだ完成には……。
発砲時の圧力(ガス)が如何しても漏れてしまって、威力が以前の型式より落ちてしまうのです。」
「ならば、最近輸入したゴム(生ゴム)を使ってみてはどうか?
値も張らないし密閉には役に立つらしいぞ。」
ということでゴムが密閉の部品に使われて――――
「これ使ったら、装填もっと早くならないか?
金属なら圧力も逃げにくいだろうし、銅ならば加工も安易だ」
「銅合金は高価ではありませんか?」
「薬莢を回収すれば鋳潰して再利用できるだろう?
幸い高炉も反応炉も常時稼動しているわけではない。
空き時間に捻じ込めば十分だろう。」
「なるほど、やってみます。」
何故か金属薬莢まで――――
(気密用のゴムいらねぇじゃんと言ってはいけない……)
「老中首座殿。ドライゼ銃が完成しました。」
日本的魔改造が施されたドライゼ銃は、まさかの金属薬莢。
加工精度も高く、部品の共通化も必要十分レベルに達している。
気密も金属薬莢+ゴムを使用しているため十分だった。
極めつけはライフリングで安定性も抜群。
しかもドライゼ銃を踏襲しているために15.4mmという大口径であり、火力はこの時代で世界一という代物だった。
(シャスポー銃は技術の発展により11mmにする事が出来た。
尚、現代のアンチマテリアルライフルでも14mm程)
「ちなみに、それは兵が使えるものなのか?」
「…………」
「…………」
「…………」
「作り直してきなさい。」
「はい。」
結果、口径を11mmにする事で何とかなった。
初めからそうすればとは思うが、ドライゼ銃が15.4mmだから必要かと思ってしまったのだ。
こうして初期型天保銃は完成を見た。
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【とある山中】
「これが天保銃ですかい?」
江戸には実戦が無いし、演習で実弾を撃つわけにも行かない。
となれば、一番銃を使っている狩人に性能を確認してもらうのが正しい。
「ほぅ、弾の交換が早くていいですね。
しかも、慣れれば移動しながらでも交換できそうだ。」
普通の兵には無理だが、出来る奴にはできるのだろう。
「あ、薬莢は高価だから可能な限り回収してくれ。」
「地面に落ちても大丈夫なら回収しておきますが。」
「問題ない。そのまま使うわけじゃない。」
発砲すると何故か薬莢が大きくなるので、そのまま再利用は出来ない。
だから再度鋳造しなおす必要があるのだ。
(※発射時のガスで膨張する事は知らない。)
「わかりました。」
「これは、いい銃ですね。」
一週間、猟師たちに使用感を試して貰ったところ高評価を得た。
「移動中や木に隠れた状態でも弾の交換が出来る。
なにより、装填時間が大幅に短いのがいい。」
ドライゼ銃でも最短で1分間に12発撃つ事が出来る。
天保銃もそのくらいだ。
「なるほど、運用そのものが今までの火縄銃とは違いそうだな。」
散兵戦術の欠片を見つけたが、それが実用化されるまでは少し時間がかかるようだ。
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日本の技術によって、ドライゼ銃とは見た目こそ似ていますが全くの別物になってしまいましたな。
ま、日本にとっては良いことなので気にしないでありますな。
これによって、北海道の対クマ武器が出来たと言って良いでしょう。
北海道の内陸部への開拓が安易になったであります。
ただ、こちらも鉄不足で配備は天領だけに留まっています。
大砲に関しても同等レベルでほぼアームストロング砲であります。
ただ、これも鉄がたry―――
そういえば、朝鮮半島北部に稼働中の鉱山があるでありますな。
オランダ経由の西欧製品と日本製品を対価にして、何とか鉄鉱石を購入したいですな。
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●オランダさん、鉄鉱石売ってくれませんか?
「鉄鉱石ですか……。」
「はい。この辺りで鉄鉱石が産出しているところはあるでしょうか?
でしたら購入させていただきたいのですが……」
オランダ外交官はめんどくさそうな顔だ。
そりゃそうだ。鉄鉱石なんて嵩張るだけで大した利益の無い不味い品目だからだ。
だからといって無理と切り捨てるのは、借金塗れの今のオランダでは立場上難しい。
なので、断らせるための見積もりを出してみる事にした。
「バリクパパン、パレンバンまでは運んでも良いでしょう。
ただし、そこからは日本の船で運んでください。
それと、売却した鉄鉱石から製鉄した鉄の5割を売って下さい。
それならば採算が取れます。
後、船が足りないのでクリッパー船の受注も構いませんか?」
自分なら絶対受けないレベルの商談。
これなら、暗に無理だと言っているのが分かるだろう。
[まぁ、勉強ということだ]
だが、日本から見ると違った。
埋蔵量が心もとない日本には鉄やるから銀よこせとか明らかなアンフェアじゃなければ、喉から手が出るほど欲しいのだ。
しかも鎖国中なので、オランダから蹴られたら頼る先が無いというのも後押しした。
「むむむ……。江戸に持ち帰らせてください。」
受ける気はマンマンだが、ボラれているのも分かるので考える振りはしないといけない。
「はい。良い返事を期待しています。」
オランダ外交官は笑顔で日本の役人を見送った。
(まぁ、ダメだろうな。)
万が一OKだったとしても、イギリス領オーストラリアから買えば良いから距離的には大したことが無い。
オランダも本国の国土は狭いので、製鉄の労力無しに鉄が手に入るなら本国にも良い報告が出来る。
船も日本に作らせれば旧式船を鉄鉱石の輸送に使える。
「以前の条件、鉄の量を3割でしたらお受けします。如何でしょうか?」
オランダ外交官、日本のまさかの返答に動揺を隠せない。
そこまで鉄が欲しいのかと。
[何で締結するんだ?]
(まさか近々どこかと戦争を考えている?
奴等、200年ほど前はもの凄い量の鉄砲を使っていたと聞く。)
「戦時国債を発行する予定でしたら、お買いしますよ。」
「ははは。そのときはお願いします。」
日本人役人はオランダ外交官が勘違いしているのを理解したが訂正するつもりはない。
誤解の結果売ってくれるのであれば、そんな誤解は些細なことだ。
こうして互いにwin-winな取引が締結された。
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自由貿易ができる現代日本から見ると如何見ても不平等ですが、
20世紀まで慢性的に鉄不足な日本からするとたまらなく欲しい物資でありますからな。
因みに鉄といっても高炉で溶かしただけの銑鉄でありますよ。
純度の高い鉄なんて売ってしまったら、炭素を添加されて鋼鉄が簡単にできてしまうであります。
転炉も使わないといけなくなるので、やってあげる義理はないですな。
イギリスから見ると、オーストラリアでの収入が増えるのと同時に、オランダが借金返済の為に東インド領の支配に本腰を入れ始めたのか?
または清を攻めて金をせしめるつもりかとオランダのアジアでの状況を注視しはじめます。
(清を攻めるなら便乗するために)
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「天保銃」による閃きボーナス効果は以下の通りであります。
・アームストロング砲開発の【閃き】が解禁
・リボルバー銃開発の【閃き】が解禁
・北海道の内地開拓が安易になる
・軍事技術レベル+1
また、オーストラリアの鉄鉱石を得る事が出来るため、流通レベルを上げると鋼鉄の安定供給ができます。
鉄の売却益は経費を考えるとマイナスですが、鋼鉄分は大幅なプラスなのでさほど問題になりません。
また鋼鉄の販売は予定がありません。
当たり前ですな、現代の黄金の国ジパングになってしまいます。