1945年に滅びる日本を救って欲しいであります(未来知識チート) 作:火焔+
今回は「木材パルプ開発」であります。
1837年3月でありますな。
★木材パルプ開発「2枠」
・八幡製鉄所「6枠」(2か月)
・ビタミンの発見「2枠」(2か月)
・加硫ゴムの開発(2か月)
・ルブラン法によるガラス精製(2か月)
・ケプラー式望遠鏡(単眼鏡・双眼鏡)の発明(2か月)
・活版印刷機「2枠」実用化(7か月)
・ヨーゼフ・レッセルの出島招待とスクリュープロペラの開発「3枠」(1年1か月)
★研究専用13枠:工学+4
★研究専用13枠:材料+3、工学+1
今年で徳川家斉の治世が最後でありますな。
水野忠邦は12代将軍徳川家慶の下で才気を発揮するでありますが失敗し、阿部正弘に後釜を譲らされているであります。
しかし、この世界では水野忠邦と阿部正弘の仲は良いであります。
(西洋砲術の推進、大船建造の禁の緩和など安政の改革で阿部正弘が行った事を忠邦が既に実施しているため)
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●洋紙の台頭、和紙の没落
【入即出屋】
やる夫はオランダから輸入していた洋紙に関する書籍を読んでいた。
「なるほど、木から紙が出来るのかお。フランス人(ルネ・レオミュール)もドイツ人(シェッフェル)もすごい人たちだお。
この手法を確立できれば、木材調達の理由をこじつけて東南アジアに行けるお。」
やる夫ならば忠邦に頼めば今までの功績で行けるのだがそんな事を知る由もないし、これからデスマーチになるのも知る由もない。
「漂白剤で白くすれば高価な洋紙、そのままなら普通の洋紙もできるお。
木材を粉々に砕いてスズメバチの巣みたくするのも、最近鋼鉄が手に入るようになったからそんなに難しくないお」
ホントは難しいのだが、製鉄所を作るよりかは確かに簡単だ。
こうして海外に出る理由をこじつけるために1837年、史実より3年早く木材パルプは開発され、17年早く砕木機が開発される事となった。
「これが、洋紙と鉛筆か。」
「そうだお。朝鮮では黒鉛が一杯取れるから、鉛筆も簡単に作れるお。
これで西欧と同じ様に大学でも研究できるお。」
今までは和紙と墨であったため、特に和紙が高価なことから土の上で議論して紙に纏めるという手法をとっていた。
だが、これからは議論も机上でできるようになる。
大学で研究に励む友人が洋紙と鉛筆でさらさらと文字を書いていく。
墨をすらなくて良く、さっと使えるのが利点だろう。
「紙の強度は今までの和紙の方がいいが、価格が数分の一というのが強みだな。」
「そこは住み分けだお。残して置く必要がある文章は和紙で、そうでない場合は洋紙を使う想定だお。
値段も機械がやってる事が多いし、川の水力を使ってるからランニングコストも安く済むお。」
「そうか。紙といっても多様化していくのだな。」
「そうだお。衣服だって絹と木綿だけじゃなくて、価格帯も色々あるお。
やっぱり西陣織とかは、今までみたいに……いや、今までより高くなってるお。」
最近の町民は普段着に工場製の比較的安い、安くなった衣服。
ハレの日には職人オーダーメイドの衣服と、嗜好にも変化が出てきている。
急増する内需に輸出、輸入共にドンドン増えている。
「つまり紙は貴重品じゃなくて、日用品になっていくお!」
国内には大きく広まってゆくことになるが――――
「うむ。洋紙は輸出禁止品目だな」
残当な結果である。
この時代の西欧の洋紙より品質が高く安いのだ。
技術力、世界市場の独占的にも確実に世界の注目の的になる。
今は東洋製品だから、輸出量が多くても問題ないのだ。
(絹製品も綿製品も厳密には違うが、意匠が東洋独自なので東洋製品扱いとなる)
「まぁ、日朝貿易のみ特例許可しよう。あいつらなら自国で作ったと言うだろう。
折角の市場が萎んでしまってもよくない。」
日本の思った通り、朝鮮は輸入した洋紙を自国で作ったと言い張った。
その結果、朝鮮人参だけだった朝貢貿易に紙が加わり、清の覚えがめでたくなる事となる。
「まぁ、何処かから輸入してるだろうがな。朝鮮にこれを作る力はない。
まぁいい、朝鮮が我が中華帝国の為に国家の総力を挙げて作ったことにしておけ。出元が分からんのなら問題にはならんだろう。」
清にはモロバレであったが、帝国の威光の為に有効利用することになる。
清としても日本産とは思っていなかった。
何故なら、日清貿易に洋紙の品目が無いからだ。
これだけの品質であれば自国の目玉製品にするのが当たり前で、輸出禁止にする日本が異常なのだ。
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残念ではありますが、紙は内需に使われることになりますな。
19世紀後半以降であれば西洋に製紙工場が建つでありますから、それ以降なら問題にならないでありましょうが……。
最低でも20年後?
砕木機が1854年開発でありますし、これを使った工場が建って量産体制が整うのに5年とすれば――――そんなものでしょうな。
やる夫も売ることより作ることに重きを置くので余り気にしてないであります。
輸出禁止になったからといって、東南アジアに材料を取りに行ってはいけないとは【言われてない】でありますからな。
あ、紙の品質でありますが、質の悪い新聞紙くらいであります。
機械パルプだと大体そのくらいだそうです。
大量生産の洋紙に活版印刷が実用化されれば、教科書や技術書は日本中に広まるであります。
しかも今までよりはるかに安価で。
資源小国の日本にとって教育は重点課題でありますからな。
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●ロシア来週(来襲)
「や、やっと極東方面についた……。」
モスクワからシベリアを通って馬車を使って陸路で極東のオホーツクまでやってきたロシア外交官。
(シベリア鉄道は影も形も無いです。建設開始が1891年なので50年以上未来。)
名目上は日露貿易(密輸なので形式は交流を持つだけ)に関する話をするために、
私的な目的は怪我が治ると噂される【酒】を飲むために。
「ここのヤツラ、陛下への献上品以外は全部飲みやがるからな……」
この外交官ですら焼酎も日本酒も飲んだ事はない。
そして、今も飲めない。
海が凍っていて船が出せないから日本と貿易が出来ないのだ。
「はぁ……早く飲んでみてぇな。怪我が治る【酒】。」
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オホーツクは残念ながら海が凍っているであります。
なので、氷が溶けた後にペトロパブロフスク・カムチャツキーまで船で向かって、そこから日本に向かうであります。
ペトロパブロフスク・カムチャツキーは不凍港なので、年中日本と貿易しているでありますよ。
船は極僅かでありますが……。
そして、ウラジオストクはまだロシア領ではないのであります。
ロシア極東地図
オホーツクは18世紀までは極東ロシアの中心地で、19世紀からペトロパブロフスク・カムチャツキーになってるであります。
現代ではウラジオストクが極東ロシアの中心でありますな。
そんなかんじで、次の閃き時にロシア外交官が日本にやってくるでありますよ。
備えなければなりませぬな。
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「木材パルプ開発」による閃きボーナス効果は以下の通りであります。
・活版印刷とあわせると、寺子屋の近代化および義務教育化(小中高633制導入)の【閃き】期間が半減
・ダンボールの【閃き】が解禁
・活版印刷とあわせると、書籍が大量に普及する
紙単体では余り効果が無いでありますが、その先は強力でありますよ。
活版印刷との相乗効果で全技術レベルが「+1」されるであります。
教科書、技術書、娯楽書が普及し始めるでありますからな。
また、ダンボールがあれば梱包が木箱→ダンボールになるので
軽量化により国内の輸送効率が向上するであります。
海外? 秘匿でありますな。
なにせ現在のダンボールの原型が出来るには1894年までかかるでありますからな。
梱包材レベルの簡単なものでも1856年に発明でありますから。
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【日本の技術レベル】
|科学:02(基本的な理学全般)
|工学:15(モノづくり全般)(+5)
|材料:13(素材やエネルギー全般)(+3)
|生物:04(農業・畜産・医学・薬学など)
|電磁:01(電気製品・発電・コンピュータなど)
|環境:04(地学・建築・土木・自然保護など)
|流通:02(物流や兵站など)
|政経:08(政治経済や社会問題の解決能力全般)
|文化:01(外交・異文化交流・芸術・娯楽など)
|軍事:03(兵器開発・戦術・軍制など)
※00を史実相当、30(Max)を2020年相当とします
石油精製の準備が整ってしまったでありますな。
他の国の方々に先駆けて20世紀へ行かせて貰うであります。
まぁ、輸出は不可能でありますが……。
そういえばディーゼルエンジンを発明しないと、石油を精製しても使い道が無いであります。
さらには、パレンバン、バリクパパンの産業も振興しないと油田だけの植民地となり、現地民の感情は悪くなるでありますな。
技術は整いましたが、もう少し時間がかかりそうですな。
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【年表】
・1830年
救荒作物推奨令が公布される
・1832年
共通規格化令が公布される
職業訓練学校が開校する
・1833年
【農業】【江戸の農業革命が始まる】
幕府公認の銀行(後の日本銀行)が設立される
株式会社の設立を幕府が許可する
日本初の和製クリッパー船が航海する
水稲農林一号が開発されて全国で栽培が開始される
・1834年
【制度】【近代的特許法の制定】
様々な農機具、農技法が編み出されて全国に広がる
・1835年
【工業】【第一次産業革命の発祥】
【学業】【帝大設立】
日本初の軽工業工場「富岡紡績工場」が稼動開始する
日本において公衆衛生の概念が確立される
北海道の開拓が一段落着く
兌換紙幣の実用実験が始まる
諜報機関の設立(非公開情報)
釜石製鋼所が建設される
・1836年
【工業】【第二次産業革命の発祥】
【工業】【鋼鉄が大量生産される】
【農業】【江戸の農業革命の成熟】
【制度】【近代的労働法の制定】
【外交】【日蘭通商条約の締結】
各地に名産品、特産品が振興される
横浜に初期型の赤レンガ倉庫が建造される
近代的な後装式の銃(天保銃)が発明される
馬車による陸運が始まる
・1837年
【工業】紀伊の国に日本初の洋紙の製造工場が建設される
現代から見た考察
日本では西洋よりかなり早く製紙工場が完成していた。
ただ、当時の西欧脅威論により日本国内のみの流通となっていた。
現代からの視点で見ると、懸念事項とされていた軍備も西欧レベルに匹敵していたにもかかわらず、
当時の人々が優秀な製品を輸出規制してまで海外に技術を秘匿した判断には疑問が残るところではある。
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さて、次回予告ではありますが次回は…………何から初めましょうかであります。
これに追加してロシア訪問もありますからな。
モリソン号事件もですな……。
・八幡製鉄所「6枠」(2か月)
・ビタミンの発見「2枠」(2か月)
・加硫ゴムの開発(2か月)
・ルブラン法によるガラス精製(2か月)
・ケプラー式望遠鏡(単眼鏡・双眼鏡)の発明(2か月)
・活版印刷機「2枠」実用化(7か月)
・ヨーゼフ・レッセルの出島招待とスクリュープロペラの開発「3枠」(1年1か月)
+パレンバンの産業振興(1年1か月)
+バリクパパンの産業振興(1年1か月)
★研究専用13枠:生物+2
★研究専用13枠:生物+2
閃きはやらねばならぬ事が目白押しですが、まずは居留地の開発ですな。
サトウキビ、コーヒー、カカオ、生ゴムなど熱帯地域の生産物で内需を潤すのと、石油輸送の交通網整備、現地民への日本に対する感情を良化するために必要であります。
後は北海道開拓で1837年から短縮になる、「樺太・千島列島の入植」「新貨条例」(貨幣を円、銭、厘に統一)も必要でありますし、
鉄道、内燃機関、ディーゼル機関も石油を使うからには開発しないといけませんし、
鋼鉄の供給から鋼鉄帆船(ウィンドジャマー)も可能ですな。
鉄筋コンクリートの実用化には環境レベルが不足しております。
やればやるほど、やらなければならぬことが増えていくとは……。
現代も同じですな。(諦め)
研究に関しては生物重点であります。
ワクチンやペニシリン(抗生物質)が、将来行われるであろう殖民と家慶の家系を残していくためにも必要であります。
徳川慶昌はギリギリ間に合いそうですな。(1838年夭折)
毎度誤字報告ありがとうございます。