1945年に滅びる日本を救って欲しいであります(未来知識チート)   作:火焔+

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07. 1838年 小学校、中学校、高校

 

時代は1838年4月であります。

今回は「教育の近代化」でありますよ!

 

★ヨーゼフ・レッセルの出島招待とスクリュープロペラの開発「3枠」

★寺子屋の近代化および教育の義務化(小中高633制導入)「2枠」

・樺太・千島列島の入植(3枠)(1か月)

・空気入りタイヤ(2枠)(1か月)

・鋼鉄レール鉄道開発(2枠)(7か月)

・蒸気機関車(2枠)(7か月)

・鉄筋コンクリート「3枠」(7か月)

・パレンバンの産業振興(2枠)(第2段階)(7か月)

・バリクパパンの産業振興(2枠)(第2段階)(7か月)

・無煙火薬(3枠)(1年9か月)

・内燃機関(5枠)(2年1か月)

 

★研究専用13枠:科学+3

★研究専用13枠:文化+3

 

――――――――――――――――

 

●教育の近代化

 

【江戸城】

 

「うむ、そうせい。」

 

 忠邦達老中の提案を聞いた家慶は、その政策の施行を許可した。

 政策の内容は、小学校、中学校、高校の設立および、教育の質を均一化するというものだ。

 

 今の江戸では寺子屋こそあれど、現代で言う私塾としての立ち位置である。

 つまり、講師の質が高ければ教育の質も上がる。だが、全ての講師がそうではない。

 ということで、教育の質を均一化するために政策を提示した。

 

 優秀な寺子屋の塾長から集めた集合知を纏めて彼らの監修の下、学年ごとに学ぶべき内容を分割した。

 その結果、小学校6年、中学校3年、高校3年の12年となった。

 

 

 これが可能になったのは、やはり活版印刷と製紙工場のおかげだ。

 教科書はただでさえ大量に必要なのに、数年ごとに改訂するため、いちいち木版を彫り直してはいられない。そのための活版だ。

 

 

 学習内容と期間は決まった。

 だが、武家には分かりえない問題もある。

 ならば分かるものに聞けばいい。

 

 

 

――――――――――――――――

 

【入即出屋】

 

「ということで、農民など百姓の生活スタイルを鑑みた場合、授業時間や休暇をどの様にすべきかを考えておってな。

 お主なら様々な職種の者と交友があるだろう?」

 

 忠邦は教科書出版の依頼(命令)をしに来たついでに、知っている者に聞きに来た。

 教科書出版自体は他の財閥そして、他の印刷事業者にも依頼は通っている

 流石に日本全部の教科書を入即出だけでは賄い切れないのは事実としてある。

 

「出版の件は分かりましたお、兄者達に伝えておきますお。

 それと、授業時間等は実際に聞いておきますお。」

 

 工場で働く工員は余りそういう制約は無いが、

 如何せん工業化を始めて3年程しか経ってない。大半は農業などの1次産業従事者なのだ。

 義務教育を課すのは必要なことであるが、やりすぎて経済に影響が出ては本末転倒。

 いい塩梅で政策を実施すべきなのだ。

 

 

 

「ウチは農家だから秋の収穫期には農作業に駆り出してぇな。

 いくら新しい機械で楽にはなっても、収穫期は家族総出だべ」

 

「早朝は子供たちにも家の仕事があるからなぁ……。

 2時間くらい後ならいいんだけどな。」

 

「昼過ぎからは職人の技術を学ばせてぇな。

 職業訓練所には行けねえけど、俺が学んできたことや俺の技術を伝える時間が欲しい。」

 

 

 

「――――と大体は、秋には休みがある方が良く、

 早朝(6時)くらいと昼過ぎ(14時以降)は遠慮して欲しいそうですお」

 

「なるほど、参考にさせて貰う。」

 

「というかこの話、やる夫が聞いてもいいのですかお?」

 

「構わん、国家機密に比べれば大したモノではない。」

 

 

 

――――――――――――――――

 

 こうして、1838年4月を新年度として学校制度がはじまる事となる。

 世間の事情を鑑みた結果、8~12時までの5時限で授業を終える体制をとり、

 9~10月を長期休暇とし農作業に従事できるようにした。

 

 そして義務教育は小学生までで、中学生は任意で進学、高校生は試験に合格したものとなった。

 これは12歳で元服する者が出てくるためである。

 武家の場合、12歳で家督を継いだ場合、学校に行く時間がなくなる恐れがある。

 また、最低限生きていくための学は小学校でつく事になるため、農家などは実家を継ぐ為の修行に入るなど、

 この時代の事情を鑑みた結果、中学校は義務教育から外された。

 

 

 

――――――――――――――――

 

 現代の教育事情とは異なりますが、初期段階としては概ねこんな感じでありましょうか?

 学ぶべき事が増えてくると、現代染みていくでありますよ。

 

 ちなみにこの頃の最終学歴は

 小卒:一般百姓

 中卒:優秀な百姓

 中卒:一般武家

 高卒:優秀な武家

 大卒:天才(百姓、武家)

 であります。

 

 中卒以上で役人になる事が出来て、高卒は藩政に関わる仕事に従事し、大卒は次世代技術の研究者となるであります。

 現代と比べた場合、2段階上の学歴と考えれば辻褄が合うかもしれませんな。

 

 小卒→高卒

 中卒→大卒

 高卒→院卒

 大卒→博士

 

 また、教育の近代化により【科学】レベルが+1であります。

 基礎学力の底上げでありますからな。

 

 余談ではありますが、学び舎は教師に転職した寺子屋を校舎にしたり、青空学級だったり様々であります。

 寺子屋を私塾のまま経営したり、現在の予備校の前身となったケースもあるでありますよ。

 

 

 さらに、教科書の大量生産によって印刷事業と製紙業の需要が増えるであります。

 木材がさらに必要になるでありますな。

 ちょうど、樺太入植も始まるでありますし、運が良かったであります。

 樺太の主要産業の1つに製紙業もありましたしな。

 

 

――――――――――――――――

 

●鋼鉄船の設計(からくり儀右衛門)

 

【入即出屋】

 

「水野様に鋼鉄船を作れと言われたものの、一体何処から手をつければいいんだお……」

 

 木造船と鉄鋼船は形こそ似ていれど構造は全く異なる。

 木鉄混合船は木造船の構造のまま、骨組み等の強度が必要な部分を鋼鉄に置き換えただけに過ぎないのだ。

 

「だったら、九州に居る『からくり儀右衛門』を尋ねてみたら如何だ?

 からくりだけじゃなく、蒸気機関や造船にも造詣があるらしいぞ。」

 

 やる夫ミュージアムに入り浸っている友人が『からくり儀右衛門』こと、田中久重を紹介する。

 

「あぁ、八幡製鉄所の事業をやってる時に聞いた気がするお。

 確か久留米に居るって聞いたお。

 丁度いい人材だから、知恵を借りてくるお。」

 

 

【久留米】

 

「これはこれは、ようこそ遠くからいらっしゃいました。

 私は田中久重と申します。」

 

 40歳手前に見える男性がやる夫を迎える。

 

「始めましてですお、入即出やるおと申しますお。

 貴方が『からくり儀右衛門』ですかお?」

 

「これは面映いですな。

 『江戸の発明王』たる、やる夫殿に比べれば大した者では御座りませぬ。」

 

 いつの間にかやる夫は『江戸の発明王』なんて称号まで保持していた。

 造船、製鉄事業、蒸気機関、ガラス、製紙、印刷、加硫ゴム、コンクリートなどやってきた事は『発明王』に相応しい功績だったが――――

 

「他の人たちが勝手に呼んでるだけだお。

 気にしないで欲しいお。」

 

 やる夫は好きな事をやるだけであり、スタンスは放蕩息子から変わっていない。

 その称号を使うとすれば、仕事から逃げる時の言い訳くらいだった。

 

 

「分かり申した。それで、やる夫殿はどのようなご用件で参られたのですかな?」

 

「久重殿は鉄を使用した汽船について研究していると聞きましたお。

 やる夫は木造船しか分からないお、だから、造船と造船用の蒸気機関の知恵を借りたいお。」

 

「なるほど、事情がお有りのようですね。

 畏まりました。私の持つ知識がお役に立つのであれば。」

 

 発明王がわざわざ知恵を借りに地方を越えてくるのだから、お上絡みで何かあったのだろうと察した久重は、奥ゆかしさ重点でやる夫の事情には踏み込まなかった。

 

 

「まずは、船体の構造から入りましょう。

 こちらの資料にあるのは、最近大学で有効ではないかと研究されている『横式構造』という形でして――――」

 

「なるほど、まるで人の肋骨のようだお」

 

「まさしく、船体の内側を取り囲む鋼材を『肋骨』と申します。

 この鋼材量だと試算でこれくらいの水圧に耐えられる計算です。」

 

「マジかお……木材より遙かに強いお。」

 

 

 

 鉄鋼船はゆっくりながらも、確実に先へと進んでいる――――

 

 

 

――――――――――――――――

 

 さてさて、鉄鋼船の建造も始まって参りましたな。

 ただ、今のところ国際貿易では使用出来ない重大な機密であります。

 人工塗料も無いため、色で隠すことも不可能でありますしな。

 

 江戸から北海道、樺太、千島列島くらいならワンチャン?といったところでありましょうか。

 

 

 

――――――――――――――――

 

【日本の技術レベル】

|科学:09(基本的な理学)(+4)

|工学:17(モノづくり)

|材料:15(素材、エネルギー)

|生物:16(農業・医学)

|電磁:04(電気製品・発電)

|環境:11(建築・自然保護)

|流通:04(物流や兵站)(+1)

|政経:10(政治経済や社会問題の解決力)

|文化:09(外交・異文化・芸術・娯楽)(+3)

|軍事:04(兵器開発・戦術)

 

※00を史実相当、30(Max)を2020年相当とします

 

 科学の目標値まであと、1であります。

 とりあえず足を引っ張る技術ではなくなりましたが、キリがいいので10まで上げておきましょう。

 

 また、次は電磁といいましたが、こちらも10まで上げて『白熱球』までにするであります。

 なぜかって?

 

 電気を作る発電所の建設には重機が必要だからであります。

 火力発電所であれば今でも問題ないでありますが、石炭の採掘に更なる人力の割り当てが必要になってしまうであります。

 鉱山事業はかなり人力に頼っているでありますからな。

 

 また、水力発電の場合、ダム建設には重機は必須でありますし。

 調べてみると蒸気機関の重機も在ったらしいでありますし、意外とイケると思ったでありますよ。

 

 ということで、電磁、文化→工学→環境(公害対策)でありますな。

 

 

 

――――――――――――――――

 

【年表】

・1837年

 【徳川家慶 第12代征夷大将軍就任】

 【医学】予防接種の普及

 【??】和製活版印刷の開発

 【経済】オランダ提供の居留地開発

 【国家】育児補助令の施工

 【国家】保育園の開設

 

・1838年

 【経済】新貨条例

 【工学】スクリュー船の発明

 【教育】近代的教育制度の発令

 

 

 現代から見た考察

 1838年、政府(正しくは幕府)による公的教育機関が設立された。

 この時代の世界(特に西欧)で児童は労働力として消費されていく中、日本の義務教育という初の試みは非常に現代的だった。

 

 当時の資料によると、西欧に対抗するため一刻も早く技術力を高める必要があった。

 幕府の思惑は、武家や藩が全てを決めて事を決するのではなく、

 国民全てが自己の繁栄のために考え、動ける力を持たせる。それにより日本の成長力を増加させるというものであった。

 

 あくまで後世から見た意見にはなるが、

 このときの、日本の先見の明が世界をリードする日本の礎となったのだろうと判断する。

 また、プロイセンモデルと非常に酷似しているが、オランダから輸入した知識なのか、日本独自に発現したものなのかは文献には残っておらず、未だにもって不明である。

 

 

――――――――――――――――

 

さて、次回予告ではありますが、樺太・千島列島の入植でありますな。

1839年になるにはあと7つも閃きがあるでありますな……

 

・樺太・千島列島の入植(3枠)(1か月)

・空気入りタイヤ(2枠)(1か月)

・鋼鉄レール鉄道開発(2枠)(7か月)

・蒸気機関車(2枠)(7か月)

・鉄筋コンクリート「3枠」(7か月)

・パレンバンの産業振興(2枠)(第2段階)(7か月)

・バリクパパンの産業振興(2枠)(第2段階)(7か月)

・内燃機関(5枠)(2年1か月)

・無煙火薬(3枠)(1年9か月)

+蒸気式重機(3枠)(2年1か月)

+ロシア居留地開発(カムチャッカ半島、カラギンスキー島)(2枠)(1年)

 

★研究専用13枠:科学+1

★研究専用13枠:文化+1

 

 1つ目は蒸気式重機でありますな。

 実際にイギリスで蒸気機関の重機があったらしいでありますからな。

 建設、農業、鉱業、インフラ何にでも使えるスゴイ機械でありますよ。

 

 2つ目はロシア居留地開発であります。

 鉱山を作る前に生活できる場所を整える必要がありますからな。

 

 

――――――――――――――――

 

「本当にあんた達は社会主義じゃないのよね?」

 

 

【挿絵表示】

 

[社会主義じゃないわよね?]

 

「もちろんでありますよ。

 そちらのお隣さんも同じ教育スタイルではありませんか?

 プロイセンは社会主義ではないでありますよね?」

 

 

【挿絵表示】

 

[義務教育万歳]

 

「まぁね……。

 けど、市民が知恵を持つのはね……。

 扱い辛くなるから困るのよ。

 でも、帰属意識を持たせるという点に関しては捨てがたい物はあるわね。

 ベルギー人に反乱されるのは困るし。」

 

 

【挿絵表示】

 

[教育か恭順か]

 

「そこらへんを口出しするつもりはありませんが、オランダが西欧で強くなるほうが大切ではないのではありませんか?」

 

(WW2で通り道にされてしまうでありますよ?)

 

「そうね……ちょっと考えてみるわ」

 

 

【挿絵表示】

 

[外なる勝利と内なる勝利]

 

 

 




ストックが切れたので、火曜は多分無いです。
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