1945年に滅びる日本を救って欲しいであります(未来知識チート)   作:火焔+

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31. 1840年 水力発電黎明期

時代は1840年6月であります。

「近代水車+国産ダム建設予定地の策定」でありますよ。

 

実は1840年、イギリスで初めて水力発電機が発明されたのもこの年であります。

狙ったつもりはありませんでしたが、奇遇でありますな。

 

★内燃機関(5枠)

★蒸気式重機(3枠)

★近代水車(2枠)

★合成染料の開発

★蒸気タービン(2枠)

★国産ダム建設予定地の策定(2枠)

★北海道の産業振興

★日本列島改造計画(蒸気機関)

・【防護巡洋艦】秋津洲建造(2枠)(5ヶ月)

・飛行機開発(4枠)(5ヶ月)

・日本銀行の設立、および管理通貨制度(2枠)(7ヶ月)

・WW1相当の陸軍兵器開発、およびドクトリン開発(5枠)(8ヶ月)

 

★研究専用13枠:科学+4

★研究専用13枠:科学+3

★研究専用13枠:材料+1

★研究専用13枠:生物+4

 

 

 

――――――――――――――――

 

【一級河川天竜川】

 

 天竜川は古来より川の氾濫が多く『暴れ天竜川』と呼ばれていた。

 しかも100年ほど前、1715年の大氾濫では谷が湖になる程の水害を発生させ、

 それ以来、現代になるまで300年の治水工事が行われてきた川でもある。

 

 その水量は良くも悪くも農作物に影響を与え、1840年の現在も堰などの治水設備を造成している最中であった。

 その事業は天竜川の下流に領地をもつ水野忠邦に関係ないわけがなかった。

 

 1840年、東海道鉄道の事業を進めている最中の事である。

 

 

 

●浜松城

 

 鉄道敷設の大事業と並行して、別の大事業が動いていた。

 天竜川水域ダム建設である。

 

 『暴れ天竜川』の水を安定供給できれば浜松藩の水害を減らし、

 農業用水としても上水としても藩の民の生活を豊かにすることは間違いないことは分かっていた。

 

 だが、如何せん金がかかる。

 

 そこで忠邦は東海道鉄道の褒美として、天竜川水系の治水工事資金を幕府に捻出して貰う様奏上したのだ。

 幕府はすぐには首を縦に振らなかったが――――

 

 建設されるダムを治水および、電源開発の多目的ダムとしてならばと

 幕府の許可が下りるのだった。

 天竜川のダム工事の結果により、江戸の荒川などにフィードバックするという、人柱要素も存在した。

 思惑はともかく、金と労動力が手に入ることにはなった。

 

「治水はともかく、発電か…………」

 

 水野忠邦、治水の知識と指揮能力ならばその才を如何に発揮できるが、発電という未知の領域には全くの門外漢。

 だが、心当たりはある

 

「こういう時の何とやらだな。」

 

 水力発電が世界で初めて行われたのは1878年。

 (行ったのはアームストロング砲で有名な一族)

 世界初の試みが開始されるのであった。

 

 

 

●入即出屋

 

「えぇ……は、発電ですかお???」

 

「うむ、なんか知らんか?」

 

「電動機を回すと電気エネルギーを生む事は知っていますお

 ですが、水車で回すという感じですかお?」

 

「そうだな。やる夫。お前の会社に水力を動力とした製材所があったな。」

 

 5,6年前だがクリッパー船のための製材所、そして富岡製糸所の紡績機器が水力だった。

 

「最近は生産量の増加もあって石炭の蒸気機関が多くなってきましたけど、

 水力式もそこそこあったはずですお。

 たしか水車自体も結構改良されていて、衝動水車と反動水車っていう2つの分類に分かれたと聞いていますお」

 

 やる夫はざっくりと2つの違いを説明する。

 

「ふむ、水の勢いで回すのが前者で、水圧で回すのが後者というわけか。

 前者の衝動水車は高い所から水を降ろさねばならぬとなると天竜川のダムには不向きかもしれぬな」

 

 天竜川流域には沢山の人が住む。

 250m以上の高低差が必要な衝動水車を使うダムを建造するとなると、

 立ち退きや山の谷間から水漏れなど、土地調査が非常に困難となる。

 なにより技術的に困難であることが一番の要因だ。

 

「天竜川のような一級河川でしたら、反動水車がベストかもしれませんお。」

 

 水の流入量が大きく高低差が50m以上であればダムの建造を含め、実現の可能性は高い。

 

「とすると、天竜川水系にいくつかのダムを建造し、

 治水および発電施設を分散させて送電線で繋ぐのが現実的だな。

 お主の視点ではどのあたりが水車を回すのに相応しいと考えるか?」

 

 忠邦は等高線の書かれた天竜川水域の地図を取り出す。

 

「ここなんて面白そうではありませんかお?」

 

 天竜川の中流部にある佐久間村と豊根村を指す。

 

「その心は?」

 

「天竜川の東にある大千瀬川(の支流の大入川)との高低差が200m以上ありますお

 どちらも天竜川水系ですから、水関連の利権も難しくなさそうですし、

 佐久間村と豊根村両方にダムを造れば、

 佐久間村の発電、豊根村の発電、川をまたぐ発電、3つの発電が出来ますお。」

 

 現代における新豊根ダム、佐久間ダム、2つのダム間の揚水発電のことである。

 これら3つで認可出力1500MWになるクソ強発電所群だ。

 

「なるほど、まずは佐久間村のダム開発から始めるのが良さそうだな。

 では入即出屋に発注をかけておこう」

 

「え?」

 

「え? ではない。この流れなら当たり前だろう」

 

(久しぶりで忘れてたけど、そういえばそういう御方でしたお。

 ま、重機の実用化もいい具合だし、フィールドテストには丁度いいお)

 

 久方ぶりのナイスな無茶ぶり、

 まぁ、忠邦も東海道鉄道の任で忙しすぎるというのもあるから仕方なくもある。

(やる夫が内燃機関、蒸気タービン等々で忙しいのはここでは置いておく)

 

「ぜ、全力で事に当たらせて頂きますお……

 ただ――――」

 

「ん? なんだ?」

 

「送電線に使う銅は何処から調達するのですかお?

 あと、生産した電力をどこに送ればいいですかお?」

 

 

 

「特に考えてない」

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

「え?」

 

「私もだが、御上も恐らくは考えておらぬぞ。

 何か西欧に追いつきたい感があるのだろう。

 1800年頃から欧州で活発的に研究されている。

 有効利用できるモノが見つかった時、即座に日本に取り入れられる様準備という見方が強い。」

 

 丁度10年前くらいから、アンペールやファラデー(アンペアとファラデーという単位の語源になった発明家)が

 様々な論文を発表していることを幕府はスパイを通じて得ている

 つまり、近い内に電気が来る

 欧州技術の導入が早いほどにアドバンテージとなる

 その準備段階と考えている。

 

 幕府はダムの建設も人力と想定しているため、

 建造期間は5年、10年、それ以上かかるだろうと試算している。

 つまり今から始めるれば欧州を出し抜けるかもしれないと――――

 

「確かにダムの建設は時間かかりそうですし、

 先手を打つのは大事かもしれませんお。」

 

「うむ。治水工事とすれば民も納得しよう。

 電気の発展があれば、これは発電もできるのだと言えばいい」

 

 

【挿絵表示】

 

[後々発電できるダムだと知った市民]

 

「それと、電線用の銅だが――――

 今は余剰がない。

 必要となるまでにこちらで何とかしよう。」

 

 銅は殆ど高価であるため余剰はない。

 それに高純度の銅を生成するためには電気分解が必要。

 鶏と卵状態になっているのだ。

 

「わ、わかりましたお……

 とりあえず、発電はともかくダム自体は必要なので直ちに取り掛かりますお」

 

(見切り発車すぎるおJK……)

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

――――――――――――――――

 

 ダム建設が始まったであります。

 発電に使う水車は最低でも1891年(明治24年)相当だと思って貰っていいであります。

 水車に関してはもうこれ以上の『閃き』は見込めないので、技術レベルに応じて現代レベルにまで成長するであります。

 

 主に各地方の産業振興の閃きで経験値を貯めてレベルアップという感じでありましょうか?

 

 あ、あとダムはこれから建設であります。

 『佐久間ダム建設』の閃きが追加されるであります。

 

 発電してモーターを回して動力とする。

 という概念が1873年、ゼノブ・グラムというオランダ人が最初に商業的に成功したであります。

 1837年にアメリカでも発明されているのでありますが、滅茶苦茶失敗して破産しているであります。

(※当時は電池しかなかったので、ランニングコストが馬鹿みたいに高い)

 

 つまり、現時点で電動機は失敗の産物であり、どうやって有効利用するかが模索されている段階でありますな。

 まぁ、そこを『閃き』で正解に導くのが私の役割ではあるのでありますが――――

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 技術としては、電機は黎明期、内燃機関は発展期、外燃機関は成熟期辺りでありましょうか。

 電子は未発見の暗黒期でありますな。

 

 

 ともあれ、技術的にも西欧より一歩先に踏み出せたでありますよ!

 

 

――――――――――――――――

 

【日本の技術レベル】

|科学:20(基本的な理学)

|工学:24(モノづくり)

|材料:24(素材、エネルギー)

|生物:24(農業・医学)

|電磁:20(電気製品・発電)

|環境:17(建築・自然保護)

|流通:10(物流や兵站)

|政経:10(政治経済や社会問題の解決力)

|文化:15(外交・異文化・芸術・娯楽)

|軍事:21(兵器開発・戦術)

 

※00を史実相当、30(Max)を2020年相当とします

 前回分の+は記載していません

 

――――――――――――――――

 

【年表】

・1837年

 【徳川家慶 第12代征夷大将軍就任】

 【医学】予防接種の普及

 【??】和製活版印刷の開発

 【経済】オランダ提供の居留地開発

 【国家】育児補助令の施工

 【国家】保育園の開設

 

・1838年

 【経済】新貨条例

 【工学】スクリュー船の発明

 【教育】近代的教育制度の発令

 【国家】樺太、千島列島入植

 【工学】空気入りタイヤの発明

 【建設】鉄筋コンクリート

 【経済】鉄道開通(横浜―新宿)

 

・1839年

 【経済】ロシア提供の居留地開発

 【農業】窒素肥料の工業化

 

・1840年

 【国家】サラワク獲得

 【軍事】次世代兵装の開発

 【全て】内燃機関の実用化

 【全て】蒸気タービンの実用化

 【経済】日本列島改造計画開始

 

 特筆すべき点は無し

 

――――――――――――――――

 

 次回予告では「北海道の産業振興」でありますよ。

 

 北海道は大分放置気味でありましたな。

(自然発展してないとは言ってない。)

 

 

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