1945年に滅びる日本を救って欲しいであります(未来知識チート)   作:火焔+

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33. 1840年 合成染料、合成塗料

時代は1840年6月であります。

「北海道の産業振興」でありますよ。

 

★内燃機関(5枠)

★蒸気式重機(3枠)

★近代水車(2枠)

★合成染料の開発

★蒸気タービン(2枠)

★国産ダム建設予定地の策定(2枠)

★北海道の産業振興

★日本列島改造計画(蒸気機関)

・【防護巡洋艦】秋津洲建造(2枠)(5ヶ月)

・飛行機開発(4枠)(5ヶ月)

・日本銀行の設立、および管理通貨制度(2枠)(7ヶ月)

・WW1相当の陸軍兵器開発、およびドクトリン開発(5枠)(8ヶ月)

 

★研究専用13枠:科学+4

★研究専用13枠:科学+3

★研究専用13枠:材料+1

★研究専用13枠:生物+4

 

 

 

――――――――――――――――

 

【合成染料と合成塗料】

 

●京都大学

 

 マラリアの治療薬である、キニーネを効率よく化合できないか研究中に事件は起こる

 

「アルコールが紫になっている!?」

 

 彼は薬品の配合分量を間違えたらしく、キニーネとは異なる薬品が出来上がっていた。

 

「もしや、これで染色できないか?

 白衣が染まるか試してみよう。」

 

 織物で有名な京都人らしく染色へと意識が移る。

 そして浸した白衣は紫へと染まっていく。

 

「やはり、これは染料だ」

 

 史実と同じく偶然によって紫の染料モーブが発見されることとなる。

 そして最初の染料を皮切りに、藍色のインディゴ、茜色のアリザリン(スリザリンではない)など色調、濃淡がことなる様々な染料が生まれることとなる。

 

 そして時を同じくして――――

 

 

 

●江戸大学

 

 こちらではニトロセルロースを使った爆薬の研究をしていた。

 ニトロセルロースを有機溶剤で溶かすと、揮発する時に強い塗膜になることを発見した。

 

「なんで火薬の原料が、塗料に……わけがわからない。

 とりあえず鉄製品の錆止めにはなるかもしれない。」

 

 ニトロセルロースを原料とする塗料、ラッカー塗料でなじみの深い『ニトロセルロースラッカー』が生まれた瞬間だった。

 

 

 

――――――――――――――――

 

【化学の発展と脅威】

 

●江戸城

 

 合成染料と合成塗料の報告を受けた阿部正弘は化学薬品の将来性とともに脅威すら感じていた。

 

「少し配合が異なるだけでも、薬から染料、火薬から塗料……

 国外への情報漏洩は細心の注意を払わねばなりません。」

 

「その心は如何に?」

 

 部下の問いに阿部正弘は答える。

 

「化学がこれほどに様々な性質を持つというならば、

 何処まで性質を明らかにしたかで

 技術レベルが図る事が出来るやもしれません。

 

 今現在、西欧の輸出製品において化学に準ずる製品が全く出回っていないという事は

 各国がそれを機密として判断しているからに違いないでしょう。」

 

 

 無煙火薬、ダイナマイトを筆頭とする強力な化学薬品製の武装が世界に出回っていないのは、

 各国が国家機密としているからであると、正弘はそう判断したのだ。

 

 

「つまり、安易に情報が洩れれば日本の技術力を明らかにされ、

 また防諜能力の底が知れてしまうというわけでありますな。」

 

「そうです。

 西欧諸国に倣い、日本でも化学薬品を使用した製品の輸出は禁ずるべきです。」

 

 

 ロシア戦争とアヘン戦争をしているイギリスが清を無残なまでにボコボコにしている状況はスパイから逐一入ってくる。

 その情報から西欧諸国はやはり尋常ではなく強力であることを再認識した幕府は

 薄れかけていた西欧脅威を再び噴出させることになっていた。

 

 

 まだまだ日本は西欧に遠く及ばないと――――

 

 

――――――――――――――――

 

 最後に清の状況も少し説明しますが、破壊、略奪、凌辱等々……散々でありますよ。

 隣の国でしかもアジア最強と思われていた国がそんな状況なら幕府がビビるのも当然であります。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 あと、大学で発見された紫の染料であるモーブ。

 紫は古くより高貴な者が身に纏う色であります。

 ビサンツ帝国でも皇帝の嫡子を緋色の産室といい、高貴の象徴であったかがわかるであります。

 もちろん紫染料自体も凄く高価で貝紫と呼ばれていたであります。

 

 また、ヴィクトリア女王がモーブで染色した絹のガウンを纏ったり

 ナポレオン3世の皇后ウジェニーが用いたり、如何に合成染料が求められていたかわかるでありますな。

 

 

――――――――――――――――

 

【天然と人工】

 

 合成染料は国民の生活に大きな変化を与えた。

 奢侈禁止令は内需の観念から既に有形無実化し、庶民は絹織物も徐々に着るようにはなってきた。

 だが、色鮮やかな染め物は依然として高く、晴れ着としてハレの日に着るだけであった。

 

 そこに革命を起こしたのが、合成染料を使った着物である。

 天然素材と異なり使いたい分だけ作る事が出来る。

 コストが安いという事は販売価格も抑えられるということだ。

 

 

 『ケの日にもハレの日の色鮮やかさを』

 

 

 そんなキャッチコピーで合成染料の衣類が安価で販売されることになる。

 

「どうだい?今日は藍色の江戸小紋にしてみたんだ。」

 

「いいじゃあねぇか。俺も茜色の加賀小紋だぜ。」

 

 真っ先に飛びついたのは新しいものを求める江戸っ子達。

 合成染料の衣類の場合、新品でも価格が抑えられ、天然染料の中古品と同じくらいで買える。

 だったら新品の方がいいと思うのは人の性。

 

 合成染料の衣料品は江戸から瞬く間に日本中へと広まっていく。

 

 

 じゃあ天然染料の着物は廃れたのか?

 そんなことはない。

 そこそこ金のある役人武士が彼らの前を通る。

 

「やっぱり天然物はすげぇな。」

 

「あぁ。模様の緻密さが段違いだよなぁ……」

 

「流石に天然物はハレの日しか着れねぇよ」

 

 天然染料は技量のある職人に優先的に回されて、より高級なブランド品へと仕上がっていく。

 同じ加賀友禅、結城紬でも合成染料の物と天然染料の物では技量の差が明らかに違うのだ。

 

 天然染料を使えるようになったら一人前、明確な目標が出来ると弟子たちのやる気も上がる。

 反物の品質向上も以前に比べて早くなったのだ。

 品質が良くなれば輸出品としての価値も向上する。

 ※天然ものしか輸出することが出来ないため

 

 

 いいこと尽くめかと思われたが――――

 

 

(衣料品の出費が……)

 

 先ほど天然染料の着物を着た武士は心の中でため息をつく。

 武士のプライドとして庶民よりいいモノを着なくてはならない。

 だが、天然物の衣類の値段は上がっていくばかり。

 

 武士の中には、天然物を諦めて複数の合成染料の着物を買い、毎日別の着物を着る者もあらわれた。

 これが後に毎日違う衣類を着るという習慣になってくるのだが、それはまた別の話。

 

 

 もう1つ、出費が嵩むところがあった

 吉原の遊女たちである。

 いい遊女、稼げる遊女になるには天然物を着なければならず、

 着物の代金は自費という慈悲もない制度故に懐へのダメージは大きかった。

 

「御着物の価格が上がる一方で困りんす。」

 

「じゃあ俺が天然物を買ってやるよ。」

 

「よろしおすの?」

 

「構わねぇよ。愛するオメェの為だ」

 

「素敵やわぁ。今宵はわっちの人生でいちばん気張りんす。」

 

 生きるのが上手い人たちは、それなりに上手くやっているようだ。

 

 

 

 こうして国民の中に天然物と人工物、2つの概念が現れ始める。

 ここから、良くも悪くも天然物至上という新しい価値観が生まれたのだ。

 

 

――――――――――――――――

 

 日本人の天然物に対する信頼感は異常でありますよな。

 天然物=希少だからというもありましょうが……。

 

 こんな感じで衣服における日本人の文化的感覚が向上したのは間違いないであります。

 文化+1であります。

 衣服というのは文化的要素が一番表れやすいでありますからな。

 

 

 完全に隠れてしまいしたが、

 合成塗料も鉄器の錆止めをするために非常に重宝されたでありますよ。

 特に船のような海水に浸ってるものなど、ウルシオールなどの天然塗料だけでは全然足りないでありますからね。

 

 秋津洲にも塗料が施されているでありましょうな。

 喫水線以下は車のボンネットみたくピカピカになっているでありましょう。

 水の抵抗も減りますしな。

 

 

――――――――――――――――

 

【日本の技術レベル】

|科学:20(基本的な理学)

|工学:24(モノづくり)

|材料:24(素材、エネルギー)

|生物:24(農業・医学)

|電磁:20(電気製品・発電)

|環境:17(建築・自然保護)

|流通:10(物流や兵站)

|政経:10(政治経済や社会問題の解決力)

|文化:16(外交・異文化・芸術・娯楽)(+1)

|軍事:21(兵器開発・戦術)

 

※00を史実相当、30(Max)を2020年相当とします

 前回分の+は記載していません

 

 科学、環境、生物が大幅に向上、工学、材料が微上昇であります。

 

 人口上昇も10年で約3,200万人→3,800万人に増えているであります。

 移住推奨しても江戸の人口はパンク寸前でありますな。

 平屋や低層のアパートでは最早厳しい情勢にあるであります。

 

 ということで、環境レベルを上げて江戸城を新築するであります。

 少なくとも50年以内に1,000万人を抱えられる都市、東京にならなければなりませんからな。

 やれることを今からやらねばなりませぬな。

 

 あとは、いっそのこと科学~電磁の上半分をカンストさせて列強街道をまっしぐらでありますかな?

 今回の閃きポイント追加と今回使い終わった枠を合わせて19枠もありますからな。

 

 

――――――――――――――――

 

【年表】

・1837年

 【徳川家慶 第12代征夷大将軍就任】

 【医学】予防接種の普及

 【??】和製活版印刷の開発

 【経済】オランダ提供の居留地開発

 【国家】育児補助令の施工

 【国家】保育園の開設

 

・1838年

 【経済】新貨条例

 【工学】スクリュー船の発明

 【教育】近代的教育制度の発令

 【国家】樺太、千島列島入植

 【工学】空気入りタイヤの発明

 【建設】鉄筋コンクリート

 【経済】鉄道開通(横浜―新宿)

 

・1839年

 【経済】ロシア提供の居留地開発

 【農業】窒素肥料の工業化

 

・1840年

 【国家】サラワク獲得

 【軍事】次世代兵装の開発

 【全て】内燃機関の実用化

 【全て】蒸気タービンの実用化

 【経済】日本列島改造計画開始

 【経済】合成染料、合成塗料の実用化

 

 現代でも重宝される染料、塗料の合成は偶然にも日本列島が一本の線路で繋がった年であった。

 様々な色に染められた反物は江戸に集まり新たな流行を生み出した。

 時を流れても日本の流行を生み出すのは常に東京であり、

 流行を求めて東京には沢山に若者が集まる。

 

 

――――――――――――――――

 

・【防護巡洋艦】秋津洲建造(2枠)(5ヶ月)

・飛行機開発(4枠)(5ヶ月)

・日本銀行の設立、および管理通貨制度(2枠)(7ヶ月)

・WW1相当の陸軍兵器開発、およびドクトリン開発(5枠)(8ヶ月)

+新江戸城建設(2枠)(1年)

+サラワク藩産業振興(1年)

+ディーゼル機関車実用化(3枠)(1年)

 

★研究専用13枠:科学+5

★研究専用13枠:工学+5

★研究専用13枠:生物+5

★研究専用13枠:環境+5

 

 19枠あるので、13枠使って5か月間は研究に使うであります。

 

 新たな江戸城の建設は市井の建造物の高層化を許可するために必要であります。

 今のままでは江戸城の-1階、4階建てが最大でありますからな。

 

 サラワクはそろそろ東南アジアの食糧庫になって貰うであります。

 北海道+九州の面積でありながら、標高300m以下の平地が半分近くあるであります。

 九州丸々平野と考えれば異常さがわかるでありましょう?

 

 ディーゼル機関車は言わずもがなであります。

 技術レベルを上げてギアボックスの精度向上を図れば実用化は可能でありますからな。

 

 技術レベルは高層建造物のための「環境」以外は技術系のカンストを目指すであります。

 アルミニウムも技術的には可能でありますが、生産に使えるボーキサイト鉱床が国内にないでありますからな……

 西カリマンタンとベトナムに鉱床があるでありますが、どうやって輸入すべきか。

 輸入すれば使い道があることがバレてしまうでありますからな。

 

 

 

――――――――――――――――

 

【アヘン戦争後編】

 

 和平協定を翻して戦争継続を選んだ清。

 あまりにも愚かな選択に半ギレになった英国は清兵が少ない都市を選んで攻め落としていた。

 

 和平交渉前と違うのは、

 多くのインド人兵士がイギリス海軍の輸送船に乗っていたこと。

 輸送船の隻数がかなり多くなっていたことだ。

 

 今回は青島市を攻め落としていた所――――

 

 

 

「さぁ、インド兵達よ

 資源回収を行いなさい。」

 

「うぉぉぉぉ――――!!!!」

 

 インド兵たちは我先へと市街地へと進軍していく。

 兵士は既に殲滅し、残るは一般市民のみ。

 

 

 ある者は屋敷に押し入り金目の物を強奪。

 ある者は民家に押し入り、女を凌辱し攫う。

 ある者は逃げる男を捕まえて船へと運ぶ。

 

 

 輸送船には財貨と捕虜(という事になっている)の男女がすし詰め状態。

 それは昔の奴隷船の様相を呈している。

 

 財貨は本国や交易商品に、

 男はオーストラリアの鉱山に、

 女はインド人の不満を逸らすための道具に。

 

 アヘンで儲けられないなら現地で資源を調達すればいい。

 約束を守れない獣には調教が必要。

 だが調教すら無意味ならば資源と考えておけばいい。

 

 そしてそれは思った以上に儲かることも分かった。

 略奪してもしばらくすれば元通り。

 そうなってしまう程に清の復元力も高かった。

 

 

 

「いやぁ。思った以上に儲かって困りますね。

 インド兵の不満のはけ口にもなりますし。

 

 自分より格下がいると心の安定を保ちやすいもの

 インドの民>清の民という立ち位置が出来ましたからね。

 英国への不満を清の民にどんどん吐き出して下さい。

 不満を吐き終えたらまた絞ってあげますから。」

 

 

【挿絵表示】

 

 

「ま、汽船の燃料の石炭や火薬の補給にシンガポールまで戻らないといけないのがネックですね……

 占領した台湾まで持ってきてもいいですが――――

 命知らずの馬鹿が盗みそうですしね。」

 

 

【挿絵表示】

 

 

「そうだ。日本で補給できるようにすれば資源回収の効率も上がりますね!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

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