1945年に滅びる日本を救って欲しいであります(未来知識チート) 作:火焔+
時代は1841年1月であります。
「管理通貨制度」でありますよ
★日本銀行の設立、および管理通貨制度(2枠)
・WW1相当の陸軍兵器開発、およびドクトリン開発(5枠)(1ヶ月)
・新江戸城建設(2枠)(5ヶ月)
・サラワク藩産業振興 (5ヶ月)
・ディーゼル機関車実用化(3枠)(5ヶ月)
・昭和世代の食糧品種改良(2枠)(10ヶ月)
・保存食の量産(2枠)(10ヶ月)
・【防護巡洋艦】松島、厳島、橋立建造(2枠)(2年10ヶ月)
★研究専用13枠:流通+2
★研究専用13枠:政経+2
★研究専用13枠:文化+2
★研究専用13枠:工学+1→生物+1
大学効果は『流通+2』であります。
そろそろ戦争になりそう(なる)でありますからな。
兵站を解決するであります。
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【
「備蓄金が足りない……」
老中の阿部正弘は、大金庫に眠っている大量の金塊を目につぶやく。
しかし、彼の目の前には
何故足りないかというと、
兌換紙幣である『日本銀行兌換券』の流通量に比べて、備蓄金の量が圧倒的に足りていないのだ。
当初の目論見では、備蓄金の量が日本銀行兌換券の10%を切らないように調整する予定であった。
だが、うれしい誤算で日本の経済成長が尋常ではない速度で急成長していた。
特に貿易では大きく黒字であり、オランダ、ロシア、イギリスの建設国債で黒字分の補填をしているくらいには。
イギリスに関しては、正弘もドン引きする位に巨額の黒字であり、
貿易摩擦を懸念して、イギリス外交官に問い合わせたが……
「一切問題ありません。欧米ですべて捌き切っていますのでむしろ足りないくらいです。
心配して頂けるのはあり難いですが、寧ろもっと生産してほしいくらいです。」
イギリスとの取引もあり国内総生産は景気と共にうなぎ上りで増加していった。
その結果が備蓄金不足
無論、1830年に比べて金の保有量は数十倍に増加しているが
それよりも経済成長の方が早かったのだ。
「紙幣の印刷を減らせば経済が停滞する。
国債の購入を減らして金の保有量を増やせば、西欧との貿易摩擦が大きくなる……」
紙幣の流通が滞れば、紙幣そのものに希少価値が生まれてしまい価値が上がってしまい、
金の保有を増やせば未だ重商主義を引きずる西欧との軋轢を生む。
(自由貿易主義はイギリスが転換中であり、フランスなどは保護貿易主義であった)
どちらに転んでも日本にとっては大打撃。
だが、ほかに考えられる手立てがないのも事実。
「次の会議で取り上げなければならんな。」
幸い、この実情を知るものは老中でも一部。勘定方でも高級官僚のみ。
しかし、この経済成長10年も続けば日本経済が破綻してしまう。
今から対策すれば、何とかならない問題ではないのだ。
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【会議】
●江戸城
老中首座の水野忠邦が音頭を取り、会議は順調に進んでいく。
「散兵戦術を中心とした新兵器の開発は順調だ。
対戦列歩兵の兵器は試験運用を終えて、配備状況は順調である。」
「上様がお住まいになられる新しき江戸城の建造も三井に委託しており工程は順調、正確には前倒ししております。
この原因は重機を利用しているからでしょう。
あれは土木効率が数十倍に跳ね上がりますな!」
「秋津洲級 防護巡洋艦の2~4番艦の建造は着手したばかりですが、現在のところ問題はありません。
また秋津洲は極秘艦である為、外国船の侵入を禁止している尾張の伊勢湾で習熟訓練を行っております。」
現在取り掛かっている事業の進捗は概ね好調
そして正弘の報告の順番が回ってきて忠邦が報告を促す。
「ふむ、して正弘。
サラワク藩の状況はどうだ?」
「はい。
クチン、ビントゥル、ミリにおいて入即出財閥で開発されたディーゼル貨物船が停泊できる港の建造は完了しました。
クチンにおいてはカリマンタン島の主要港となり、イギリス、オランダ船舶が停泊するため、他の港より大規模なものとなっております。」
[サラワク藩地図]
[ボルネオ島地図]
「また、クチン、シブ、ビントゥル、ミリ、そしてブルネイを繋ぐ鉄道の敷設も開始しました。
ただ、本路線の総延長は700km(東京~広島間と同等)ですので、数年かけて徐々に伸ばして行く予定です。
産業に関しては米、南国植物を中心に振興しております。
また、自生しているインドゴムノキから少量のゴムが取れるため、原住民から最大限購入しております。」
「うむ。サラワク藩は日本にとって大きな産業となる。
いずれは石油精製施設をサラワク藩に建造し、パレンバン、バリクパパンの設備を統合したいところだな。
だが、先ずは1次産業を振興して基盤を整えねばなるまい。
事を急いてはならんぞ。
それでだが、ブルネイ皇帝オマール・アリー・サイフッディーン2世皇帝陛下から
面会を依頼されているらしいが、何か知っておるか?」
「はい。来年(1841年)の6月にブルネイ帝国へ来て欲しいとの要望がございます。
内容は私にも届いておりませぬ。
かの御仁の事です。また『さぷらいず』なるものを用意しているのでしょう。
外交官からは、日本にとって不利益になる事は無いと確約して頂いたので。」
「そうか。私が知っている情報とさして変わらぬな。
いつブルネイへ行くのだ?」
「サラワク藩視察も兼ねて、来年の正月明けにはインドネシア地方へ向かう予定です」
「わかった。こちらでの仕事はしっかりと引き継いでおくようにな」
正弘の報告が終わり、定例報告はすべて終わる。
「他に報告はあるか?」
定例以外にこの場で相談すべきことがあるか?と忠邦が発言を促す。
正弘は先ほどの備蓄金について報告を上げる。
「首座殿。幕府が保持している準備金についてですが――――」
正弘の言を聞いて、忠邦、そして他の老中たちも日本経済の現状を正しく把握する。
「確かに由々しき事態であるな。
正弘、お前に何らかの案はあるか?」
「私にはございません。
しかし、餅は餅屋といいます」
「なるほど、財閥か。
だが、民間機関を招集するのだ。
私の一存で決めるわけにもいかん。」
そういって、忠邦はとある方向を向く。
「上様――――。
此度の問題を解決するにあたって財閥の者を招集したく。
御許可を。」
「うむ、そうせい。」
[徳川家慶]
[遊戯王GX:三沢大地]
この会議、実は御前会議であり、
徳川幕府のトップ、征夷大将軍である徳川家慶は一言もしゃべらずこの場に居たのだ。
[ずっと居た!]
「ありがたき幸せ。
それで正弘、各財閥はいつ招集する予定だ?」
「はっ!既に別室にて待機させております。」
「ハハッ!用意がいいな。」
一見、正弘の勝手な行動かに見えるが
許可が降りなければ口に出さなければいいだけの事。
事情が変わったといって財閥の者たちを帰せばいいのだ。
「他に何もなければ、御前会議はこれにてお開きとする
各自、自らの主命を果たせ。」
阿部正弘と水野忠邦を残して、他の老中は元場へと戻った。
(昼餉に出た生姜、美味しかったな)
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ちょくちょく「そうせい」と家慶に言わせていますが、wiki情報でも
『家臣の意見を聞いても「そうせい」と言うのみであったことから、「そうせい様」と渾名された。』
と言う位に自分の意見を言わなかった(言えなかった)そうであります。
また、阿部正弘を老中に抜擢するなど人事に関しては有能であったらしいであります。
この作品でも指導者的な才はないけれど、采配の才は高いという設定で通すでありますよ!
後、どうでもいい情報で『生姜』が大好物だったそうであります。
ちょっと終わらなかったので、前後編に分かれます。