1945年に滅びる日本を救って欲しいであります(未来知識チート) 作:火焔+
時代は1841年春~夏であります。
そろそろ、ロシア十字軍の再開であります。
前回はプロイセン、オーストリアの主導権争いを利用して、ポーランドが独立の為に戦って相打ちになった所でありますな。
これにより、露土戦争のメンバーは以下の様になったであります。
●ロシア側
ロシア、ペルシャ
●オスマン側
イギリス、フランス、オランダ、オスマン、インド
これとは別に「エジプト・トルコ戦争」も発生しているでありますよ。
今回は、ペルシャに動きがあるようでありますな。
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※注意事項
勝海舟のキャラが大分変わります。
元々ブリーチの涅マユリがイメージだったのですが、
STEINS;GATEの岡部倫太郎になりました。
(勝海舟の幼名『麟太郎』より)
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【日露貿易】
●アルハンゲリスク
[アルハンゲリスクの位置]
今年もロシア、ヨーロッパ方面への貿易(という名の軍事支援)はつつがなく行われていた。
相変わらず、イギリスもオランダもロシアも本戦争から日本を蚊帳の外に置きたいらしく、
日本の内偵が無ければロシアで戦争が起きているなど知る由もない状態であった。
「今年も助かっている。
不作が続き、中々収穫量が戻らぬのでな」
ロシアの外交官が戦争による男手の減少を『不作』という事にしているのも例年通り。
「近年の冷え込みは日本でも感じております。
今しばらくの辛抱かと」
[勝海舟]
[岡部倫太郎:STEINS;GATE]
ロシア輸送艦隊を取り仕切っている勝海舟も『そういう事』にして余計な話はしない。
冷夏であったのは事実であり、史実日本も1839年まで『天保の大飢饉』があったくらいなのだ。
「感謝する。それで、今年はどの程度の物資を運んできてくれたのか?」
先ずは、建前でもあるし、実際に足りていない大麦、小麦、米などの『穀物』。
次に、マスケット銃、黒色火薬などの軍事物資。
そして『ウォッカ』
ロシア人には何は無くとも『ウォッカ』である。
最近、日本人経由でウォッカが消毒に使えると知りウォッカの人気は留まる所を知らない。
負傷兵の回復速度が向上し『命の水』のみならず『生命線』にまでなっている始末なのだ。
「今年はご要望にお応えして『こちら』もお持ちしました」
「おぉ!ついに来たか!」
昨年から鉄道のレールを輸入し、
農奴を使ってアルハンゲリスク~サンクトペテルブルク間がようやく繋がるのだ。
「こちらがァ!!!」
「ご要望のォ!!」
「蒸気機関車ですゥ!」
「アフターサービス(年1の点検)もお任せください!」
蒸気機関車と貨車、それに加えてサンクトペテルブルク~モスクワ間のレールも運んできたのだ。
これによりロシアの継戦能力は飛躍的に向上したと言えよう。
『閃き』を重ねた日本品質である為、蒸気機関車としての性能、燃費はイギリス、オランダを上回っているのだ。
(戦争が長引いたら絶対日本の所為)
「ありがたい。コレで物資を大量に運べる。
値段も提示額通りで構わないのだな?」
「えぇ。もちろんです。
これからもご贔屓に。」
日本人の人件費、鋼鉄の製造単価、そして蒸気機関車の製造経験から
イギリス製の半額というお手頃価格でご提供できるのだ。
「ではこちらからは例年通り、鉄鉱石を好きなだけ持っていくといい。」
入手量、輸送コストの面ではイギリス、朝鮮に敵わないが
それでも鉄鉱石の輸入ルートは複数確保するのが貿易の鉄則。
今回輸出した鉄の数倍の量を代金として持っていくことが出来る。
「今年はこれくらいの量で、差額は昨年と同じく国債という形でよろしいでしょうか?」
「あぁ。それで構わない。
それで、今年の移民だが――――」
ロシア外交官は若干の言い辛さを孕み言葉を切る。
「去年の2.5倍、5000人を受け入れてくれないか?」
「5,000人――――ですか。」
毎年ロシア民族ではない非スラヴ系の若い農奴女性が日本への移民として移住していた。
ロシアにとっては農奴の口減らしとしての認識でしかないが、
日本にとっては――――
(戦というモノは主君の為に全身全霊をかけるもの。
しかし、民草へしわ寄せがいくのは必然。
だが国民を死なせぬよう身を切っての提案だ。
どうして断る事が出来ようか?)
ロシアが無辜の民を救うための苦渋の決断であると認識していた。
「わかりました。
必ず!
安全に我が国の居留地までお届けしましょう!!」
カムチャッカ半島の都市カムチャツキーの北にあるカラギンスキー島とカムチャツキーの南部には日本人居留地がある。
[カラギンスキー島]
そこにロシア移民を運ぶ。
そして移住してきた日本人男性と家庭を作り、帰化した後、日本国民として迎える手はずになっている。
(数の問題は――――
まぁ、問題ないか)
ロシア人女性は日本人男性にとって憧れの対象でもあり、
毎年の移住希望者は10倍を大きく超える。
ロシア語を習得する義務があるにもかかわらずこの倍率だ。
2,000→5,000になった所で4倍以上の倍率なのだ。
結局、国際問題が起きぬよう厳正な審査の下、移住者が選出されるのだ。
こうして例年通り、日露貿易はつつがなく終了した。
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日本に移住したロシア国民が10,000人ほどになりましたが、
3,900万人の日本人にとっては誤差も良い所でありましょうな。
しかも日本の文化レベルが格段に高いので
速やかに日本文化を享受し、一世代以内に日本人化するでありますよ。
絶対帰化しないウーマンはそもそも移民にならないでありますし。
日本に来た農奴女性も下手したらスラブ系よりいい暮らししているかもしれないでありますな。
こっちのロマンス「は」本物でありますよ。
[
[雛苺:ローゼンメイデン]
[居留地での生活]
と、ペルシャの話でありましたが、少しそれましたな。
次はペルシャの話になるであります。
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【ペルシャの岐路】
露土戦争。
ポーランドによる決死の覚悟により、プロイセン、オーストリアが脱落しモスクワへの侵攻が絶望的な状況となった。
対するロシアはインド兵、オランダ兵、そしてフランスとイギリスの一部を相手取りながらも優勢を保ち戦線を押し上げていた。
ロシア優勢の中、戦局は中盤へと向かっていた。
当然、イギリスが黙っているはずもなく――――
●ペルシャ戦線
開戦当初はペルシャが火事場泥棒の様に進軍し、主力を割けないオスマンに対して快進撃を続けていた。
ペルシャはロシアに征服されたアゼルバイジャン地方の返還を餌に、現イラク地域の領土回復を名目として戦っていた。
「よっしゃー!!
ガンガン行くにゃー!!!」
「サファヴィー朝で失ったメソポタミアを返してもらうにゃーー!!」
ペルシャはオスマン帝国の国土をガシガシ削っていたが――――
「調子乗るなよクソ猫」
「な、何でイギリスが!?
ロシアと戦ってたんじゃなかったの!?」
「猫駆除しに来たんですよ!!!
火事場泥棒猫が湧いてると聞いたのでね!」
昨年、ペルシャ海軍を海の藻屑にしたイギリス軍は
今年、ペルシャ陸軍を殲滅するために主力の本国精鋭部隊を対ペルシャに送り込んだのだ。
「さ、昨年の記憶がよみがえるにゃ……
控えめに見積もってもヤバいにゃーー!」
「さぁ、碌に近代化もしてない名ばかりの帝国を蹂躙しなさい!
とりあえず元の国境線まで押し返しますよ!」
近代化されてないペルシャ軍と世界最高峰の武装と練度を誇るイギリス軍
戦力差は語るまでも無く圧倒的。
グレートゲームのプレイヤーとボード板の差はそれだけ大きな差なのだ。
1年以上かけて押し上げた戦線は跡形もなく戦前へと戻されていく。
「ペルシャの努力が……
砂漠に落ちた水滴の様に消えていくにゃ…………」
「無駄な努力お疲れ様です。」
(ヤバイにゃ……
オスマンみたく情熱大陸(意味深)がペルシャに押し寄せてしまうにゃ……)
あまり語られてはいないが、オスマン帝国はこの時3,500万人程の人口が居た。
しかし、この2年で200万人ほど人口が減少している。
それは戦争だけではない。
ロシアのみならず、イギリスに属するインド人もオスマン女性とのロマンス(偽物)が発生していたりと
オスマン帝国は踏んだり蹴ったりだったのだ。
それだけに留まらず――――
「イスラームを
正教徒も
カトリックの名の下に異教徒は
「神の下に召されて悔い改めてね♡」
フランス騎士団も異教徒の異端審問に夢中なのも原因だったりする。
(さて、ペルシャにも『わからせ』してあげたので
そろそろカタをつけましょうか。)
イギリスとしても無闇にペルシャを追い詰めていたわけではない。
ロシア戦線をオランダとインドに任せてペルシャから片づけたのには訳がある。
(ロシア戦線にアヘン戦争、アフガン戦争、それに加えてペルシャまでとなると正直戦線が広がり過ぎて困るんですよね。
折角アメリカとのアルーストック戦争が終わったばかりだというのに。
それとエジプトにも牽制しておかなければなりませんし。
日本との貿易と清
イギリスも日本との貿易による収支でギリギリの所を堪えていたのだ。
「ペルシャ、和平の席に着くことを許可します。
因みに貴女に選択の権利はありません。」
「座れ」
「はい…………」
ペルシャを国威で(オスマン帝国を無視して)無理やり外交テーブルにつかせたイギリス。
「今なら我がイギリスと白紙和平を得られる権利があります。
万が一にも断るならば――――
ロシアを押し返した後、インド人がペルシャで暴れ(情熱大陸+ロマンスし)ます。
イギリスは一切の容赦はしません。
それは既に海軍と陸軍で経験済みですね?
最後に選択の権利を与えてあげましょう。
前者と後者どちらを選びますか?」
「は、白紙和平なんて――――
どういうつもりにゃ?」
ここまで一方的に押されて白紙和平はムシがいいと思うのも当然
イギリスvsペルシャという構図であるならば
だが状況はそうではない。
「貴女に教えてあげる必要はありません。
今すぐ選択しなさい。
今なら我が英国と白紙和平という栄誉が得られる。
負けて革命で命を落とすよりは、より良いでしょう?」
(万が一、ロシアが勝ったらアゼルバイジャン地方は返ってくるし、
革命でイランになるのはカンベンだにゃあ……
というか、このまま戦っても勝ち目が無いにゃ……)
「わかったニャ!
ペルシャは一抜けするにゃ!」
「それは結構!」
1841年
露土戦争にも拘わらず、オスマンの意識は介在せずにペルシャと白紙和平は締結。
イギリスはペルシャにトラウマを植え付け、ゲーム板にて影響力を得る事に成功。
(さて、次はエジプトですね。
フランスが宗教活動に熱心なうちにエジプトへの影響力を削がなくては
いやぁ、忙しくて寝る間もありませんね!)
一方ロシアは――――
「アゼルバイジャン地方?
返すわけないでしょう。
身の保身に走った愚か者に砂粒1つ渡す気はないわ」
結局、ペルシャは軍資金と兵力、そして国威を失うだけだった――――
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イギリスとロシアはやっぱり恐ろしいでありますな。
これだけ好き勝手にできるのも、世界を争うグレートプレイヤー同士だからでありますな。
フランスはナポレオン戦争の傷跡が回復してないので、準プレイヤーであります。
なので、現状はイギリスとロシアのみがプレイヤーでありますよ。
今回の一件でペルシャが脱落し露土戦争のメンバーは以下の様になったであります。
●ロシア側
ロシア
●オスマン側
イギリス、フランス、オランダ、オスマン、インド
これでロシア戦線を押してるロシアは異常でありますな。
『おそロシア』でありますよ……
因みにインド兵がそこそこ逃げずに頑張ってるのは
オスマンでの情熱大陸と、帰国したインド人は清へ向かってお嫁さん探し(意味深)と人狩りが出来るからであります。
清のヘイトをしっかりとインドに押し付けてるのは
流石英国と言わざるを得ませんな。