1945年に滅びる日本を救って欲しいであります(未来知識チート)   作:火焔+

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45. 1841年 アヘン戦争~中盤~

 

時代は1841年春~夏であります。

 

ロシア十字軍と並行してアヘン戦争も継続中であります。

 

 

――――――――――――――――

 

【英国式資源採掘術】

 

●山東省青島市

 

「マスケット兵、構えなさい!」

 

 

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 密集陣形のインド人マスケット兵が青島市の守備兵に向かってマスケットを構える。

 守備兵といっても非正規兵で装備も貧弱。

 そして数ですら劣る。

 

「撃てぇーーーー!!」

 

 

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 インド人マスケット兵の銃口から鉛玉が放たれ清の守備兵に吸い込まれていく。

 質と量で勝るイギリスに敗北は無く、青島市は瞬く間に占領された。

 

「さて、皆さん!

 資源採取の時間ですよ~」

 

 

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 船による移動でイギリスは神出鬼没。

 清軍は今回「も」イギリスを捕捉できずに都市の襲撃を許したのだ。

 

「採集した財産は(格安で)英国が買い取ります。

 男は(オーストラリアの)鉱山に送るので縄で縛っといてください。

 女は要らないので貴方達の好きに(情熱大陸)していいですよ。」

 

 インド兵への慰労も忘れない所が英国クオリティ。

 

「大将太っ腹~!

 相手は雑魚だし、気前も良いぜ!」

 

 

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 インド兵は好き放題資源採取(略奪)を行い英国は潤い

 情熱大陸の熱もインド人のいい憂さ晴らしと好評であった。

 

 

 

「アヘン貿易も悪くはなかったですが、

 アヘンを育てるインド人を武装させて直に清で資源採取(略奪)するのも結構儲かりますね。

 目下の悩みは戦利品の輸送と物資補給の為に、マレー半島まで戻らないといけない所ですね。

 近場で補給できれば――――」

 

 

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[ちらりと東を見る]

 

 

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[??]

 

 

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[!!!]

 

「いい所に友好国があるじゃないですか!

 もしもーし!」

 

 

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「はい。何でありましょうか?」

 

 

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「実はね。

 補給と物資の運送を依頼したいんですけど構いませんかね?

 ちゃんと適正価格をお支払いしますし。

 補給に関しては火薬と砲弾を第一に、食料は(インド人の分は現地調達するので)次点で結構です。」

 

 

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 欧州での適正価格なので、物価が欧州より安い日本では美味しい運賃であるし、

 物資の価格もいい条件であった。

 

「問題ないでありますよ。

 オーストラリアの資源貿易で非常に助かっているでありますし。」

 

 欲を言えば、鉛玉で使う資源も欲しい所ではあるが

 オーストラリアでは「まだ」鉛の算出は殆どないので仕方がない。

 現在の鉛の主な輸入先は意外にも「朝鮮」だったりするのだ

 

 

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 それに加えて、やらない夫がハーバー・ボッシュ法~無煙火薬までの間に黒色火薬を大量に生産してしまったため、

 大量の在庫を抱えてしまっていた日本にとっても歓迎すべき話だったのだ。

 (※「27. 1840年 有坂ライフル、天保野砲」参照)

 

「物資輸送に関しても問題は無いでありますが――――」

 

 

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「どうしました?

 運賃は悪くない無いはずですが。」

 

 

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捕虜(奴隷)輸送はちょっと――――

 英国人から見て、日本人と清人の区別は付かないでありますよね?

 まかり間違って邦人が奴隷扱いされかねないのはチョット……」

 

 

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「なるほど、それは此方としても望ましくないですね。

 わかりました。

 捕虜(戦利品)移送は英国でやる事にします。」

 

 

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 仕方ないとは言ってるが

 この時代、アフリカ人奴隷貿易はイギリスが率先して1833年に廃止しているのだ。

 他国に関わらせるのはイギリスとしても対面上都合が悪いので何らか理由をつけて断るつもりであった。

 

 それから補給にだけでなく、船体の応急処置、長崎出島の倉庫使用権など

 イギリスは完全に清を狩場と認識し、日本をキャンプ地として整えていった。

 

 

「さて、準備も整いましたし『もう()狩り』行きましょうか!」

 

 

 

 日本としても、只々利益の為だけではなかった。

 何せ、欧州とアジアの二大大国が身近でドンパチやっているのだ。

 特に英国の操船技術、補修における船体構造の把握、海戦戦術と

 将来、日本が清と事を構える事を想定すると、

 英国から多くの事を学ばなければならない。

 

 何せ、世界最強の女王艦隊なのだ。

 

 練度一つとっても英国は日本を遥かに凌ぎ、遠く及ばないのは火を見るより明らか。

(船舶性能は日本が段違いに高いが)

 

 日本は利益だけでなく技術、戦術という得難い経験を近くで見る事が出来る。

 アヘン戦争における清への対応に英国への畏怖はあれど、今は学習すべき時なのだ。

 

 

 

 一方、清では――――

 

「どうしてイギリスを捕捉できないの!

 将軍の怠慢ね。その無能を処刑しなさい。」

 

 

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 清皇帝はイギリス軍を利用して反皇帝派の軍閥に所属する将を大将にしては

 失敗した将軍を無能と断定し粛清していた。

 

「は?街が滅んだ?

 10万人死んだか、連れ去られた?

 そんなの知らんわ!勝手に生えてくるでしょ!!

 誤差よ、誤差。」

 

 

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 清が擁する4億人の人口を前にして10万人が死ぬくらい0.1%未満の損失なのだ。

 寧ろ盗賊に襲われたり、餓死したりする人口の方が遥かに多く

 皇帝が気にする量ではないのもまた事実。

 

 皇帝にとって国民の命より敵対派閥の高官の処刑や

 皇帝の威信の維持の方が圧倒的に重要なのだ。

 

「ま、ともあれインド人は絶対に捕まえて八つ裂きにしなさい。」

 

 

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 清にとってはイギリスなどの異国の馬の骨より、隣国のインド人が舐めた事をしている方が威信に対してのダメージが大きいのだ。

 最悪インド攻めでも――――と考えていた時。

 

「申し上げます!」

 

 一人の伝令が謁見の間に飛び込んでくる。

 

「イギリス、インドを捕えたという報告以外だったら死刑ね。話しなさい。」

 

 死刑宣告を受けた伝令は運悪く真面目な性格らしく――――

 

「フランス、オランダ、アメリカが自国の船員が虐殺されたと騒ぎ、

 銀xxxkgの賠償が一両日中に行われない限り、

 賠償金の請求を理由に宣戦布告すr――――」

 

「処刑しなさい」

 

 

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「お、お待ちを!! どうか! どうか御再考をーーー!!」

 

 翌日首が刎ねられる伝令は他の者によって連れていかれた。

 

「やれるものならやってみなさい!

 清軍の正規兵300万人の前に数万程度、蚊を潰すより簡単よ!

 (出来るとは言ってない)」

 

 

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 それだけの大軍を擁していながら軍を分けてイギリスを追わないのは

 10万人程度に分ければ、兵が軍が丸ごと物資を盗んで蒸発する(最悪盗賊になる)から分けるに分けられないというお寒い事情故にだ。

 

 

――――――――――――――――

 

 イギリスも大概でありますが、清も結構大概でありますな。

 どちらも清の国民を自分の道具としか思ってない感アリアリでありますな。

 

 情熱大陸も人口が多い分、オスマン帝国よりも熱いロマンス(一方的)が発生してそうであります。

 海の向こうは修羅の国でありますなぁ……

 

 

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 さて、それでは何故フランス達が参戦してきたのか見てみるでありますよ。

 

 

――――――――――――――――

 

【トモダチでしょう?】

 

「イギリスばっかり儲けてズルくない?」

 

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「ほんそれ。清の海軍全滅しているし接岸したい放題なら

 ウチだって沢山稼げるわよ!」

 

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「ねっ?いいでしょ!

 『今は』対ロシアで戦う(トモダチ)じゃない!」

 

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「はぁ……仕方ありません。

 ウチの採掘の邪魔をしないでくださいね。」

 

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「安心してよ。

 そういうのはちゃんと弁えてるわよ」

 

【挿絵表示】

 

 

「そうそう。『今は』大量の資源があるしね。

 ちゃんと分け合うよ」

 

【挿絵表示】

 

 

(ま、独占したい気もありますが、

 清軍とバッティングするリスクが低減できるなら、悪くないでしょう)

 

 攻める国が増えれば清も対応に追われる。

 つまりイギリスを狙う確率も必然的に下がる。

 結果的に引き際も少し伸ばせるから儲けが増える。

 

 

 そこに金の匂いを嗅ぎつけて来たのは――――

 

「新しいフロンティアの匂いがしますよ!

 私も混ぜてください!」

 

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 つい最近までアルーストックで戦ってたアメリカ。

 清への利権が欲しかったのはアメリカだって同じ。

 

「はぁ……

 戦後早々に厚顔無恥ですね。

 恥というものを知ってますか?」

 

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「恥などかき捨てですよ!

 そんなことよりフロンティアです!」

 

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 フロンティアを理由にゴリ押しするアメリカに押されてイギリスは渋々承諾。

 こうしてイギリス、フランス、オランダ、アメリカ連合軍が徒党を組んで清へと襲い掛かることとなる。

 

 また列強のプロイセン、オーストリアは海軍が激寒&戦後復興中なのでなので泣く泣く辞退

 ロシアは陸続きなのと(人海戦術で不利)十字軍に全集中であるため参戦を見送った。

 

 

 

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【少女略奪中】

 

「美味しい市場ね!

 イギリスが熱中するわけよ」

 

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「カトリックを信じないものは救われるべきだよね(あの世で)

 死んだらお金は要らないよね。お布施として貰っていくからね~」

 

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「あ、家は壊さないで残しておいてね。

 残ってると資源回復が早くなるってイギリスが言ってたし!」

 

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「この苦力達、如何しよう

 ウチ近くにロクな植民地ないし、連行してもなぁ~」

 

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「要らないならくれませんか!?

 アメリカ横断鉄道の建設始めたんですけど、使い潰していい労働力が少なくって!」

 

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「別にいいけど、弾薬代くらいの金は貰うよ。」

 

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「だったら、ウチも欲しいなぁ~

 オランダ領東インドでたくさん『使う』し

 ウチなら日本から買った軍事物資をお友達価格で譲るよ~」

 

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 元気にやりたい放題していた

 

 利益を奪い合うゼロサムゲームかと思いきや

 うまく連携して清軍を翻弄して効率的に資源採取(略奪)していたのだ。

 

 その姿は餌に群がるハイエナではなく、獲物を追い詰める狼の群れの様に見えた。

 欧州は時に大きな利益(または脅威)を目の前にしたとき、過去の諍いを置いておいて手を組む傾向がある。

 

(わ、訳が分からないであります。

 アメリカとイギリスは数年前まで戦争していたでありますし、

 フランスだってナポレオン戦争で各国と敵対していたであります。

 ロシア十字軍は大きな脅威故に停戦していただけではないのでありますか!?)

 

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 それ(過去)それ(過去)で、コレ()コレ()

 日本には理解が難しい概念でもある。

 

(欧洲は複雑怪奇であります……)

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

――――――――――――――――

 

 新メンバーの加入でアヘン戦争はまだまだ続きそうでありますな。

 史実では1842年で終わるでありますが、1845年くらいまでかかるかもしれませんな。

 ロシア十字軍での戦費を賄う必要もありますしな。

 

 では、次回からは『閃き』の実行に戻るであります。

 

 

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