1945年に滅びる日本を救って欲しいであります(未来知識チート) 作:火焔+
時代は1841年6月であります。
「新江戸城建設」でありますよ。
【実行】
・新江戸城建設(2枠)
・サラワク藩産業振興
・ディーゼル機関車実用化(3枠)
【5ヶ月】
・昭和世代の食糧品種改良(2枠)
・保存食の量産(2枠)
【7ヶ月】
・タイ、ベトナム国交開設(2枠)
・国家備蓄量増加(1枠)
【1年8ヶ月】
・大量生産方式(2枠)
【2年5ヶ月】
・【防護巡洋艦】松島、厳島、橋立建造(2枠)
【2年7ヶ月】
・大政奉還(2枠)
【2年8ヶ月】
・佐久間ダム建設(2枠)
★研究専用13枠:環境+2→電磁+2
★研究専用13枠:流通+4
★研究専用13枠:政経+4
★研究専用13枠:文化+4
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【新江戸城普請】
●江戸城 本丸御殿
ここは江戸城でも家慶に近しい者のみが入室できる御殿
そこには家慶と老中首座、水野忠邦がいた。
「忠邦よ。我が国の技術力を結集すれば
どれほどの高い建造物が建つか?」
「尖塔であれば333m(東京タワー)、居住区、政務活動を行う場合は147m(霞が関ビルディング)くらいで御座いましょう。」
家慶は忠邦の話を聞いて顔を曇らせる。
それだけの技術を持ちながら、江戸城の高さ(45m)より高い建造物が存在しない。
つまりは建設を『実質』禁じられていることの証明となっているからだと理解したからだ。
実際は禁じられていないが高層建造物を建てられるほどの財力、権力を持つものが暗黙の了解を破るはずがないのも事実。
「そうか……」
家慶は一つため息をつく。
自身の見識の狭さに落胆するが、識る事が出来たのなら対策を取れる。
「忠邦よ。
私が選択すべき事は何だ?」
高層建造物を市井に解放する。
ただし、徳川幕府の歴史を尊重する要に配慮が必要。
その為、どの様な選択を採るべきか。
忠邦にそう伝えたのだ。
そして、忠邦もそれを理解している。
「上様のお考えの通り、新しき御住まいは必要かと存じます。
名目は――――そう、徳川の、江戸の繁栄を記念して。
江戸城築城からおよそ400年(1457年)
寛永期天下普請からおよそ200年(天守完成1637年)
200年の区切りの名目としては悪くないでしょう。」
大事業なのだから、10年位は誤差でいいだろうとの判断からだ。
「もしくは幕府の制定250年記念というのは如何でしょう」
徳川幕府は1603年、家康が征夷大将軍に任官した年を始まりとする。
どう考えても2~3年で城が建つとは思えないので忠邦は250年を記念してと申し上げたのだ。
「うむ、どちらも江戸の発展、徳川の発展、日本の発展を示すのに丁度いいな。
わかった。その様に触れを出そう。
今の日本を象徴出来る城を頼むぞ
(出来れば寒くない城がいい)」
家慶からゴーサインを受け取った忠邦は
新江戸城を普請するという老中首座の歴史でも稀にみる大役を申し付けられ、
50歳手前というこの時代では老齢に差し掛かる年齢にもかかわらず非常に生気に満ち溢れていた。
そして、築城の実務を担当するのは――――
「江戸城を新たに――――ですか。」
江戸では最も有名な三越を有する三井財閥だった。
「うむ。江戸の事はお主が良く知っていると思うてな。
どうだ?
現代の技術の粋を集めた日本最高の城を建てる栄誉が得られるぞ?」
「はい。三井の全身全霊をかけて一世一代の偉業に当たらせて頂きます。」
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今回は入即出ではなく、三井財閥が音頭をとる事になりますな。
まぁ、江戸で最も力があるのが三井財閥というのもありますし、人材確保という点でも妥当でありましょうな。
というより、ベースにした霞が関ビルディングが三井による建造、運営でありますからな。
三井しか選択権が無いでありますよ。
入即出は重機を三井財閥に卸すという仕事を担ったでありますよ。
何だかんだで最先端技術に精通しているのは入即出でありますからな。
ちなみに、東京タワー1958年竣工
日本初の高層建造物である霞が関ビルディング(地上36階)は1967年竣工でありますよ。
これらの規模を想定するのであれば『120年』近く時代を超えるでありますな。
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【どんな江戸城?】
「新たな江戸城の設計図はコレだな!」
三井当主は財閥の頭脳を結集して地上147mの城を設計した。
要塞砲や機関銃銃座が無数に設置されており、低層のコンクリートの厚さは350cmとマジノラインめいた異形の城だった。
そして、西欧で主流となっていた星形要塞を採用したことにより防御力は絶大。
防壁の先端にはトーチカが配備されて当時の世界最硬の要塞と化していた。
例えイギリス軍だろうが、ロシア軍だろうが、清の数の暴力だろうが江戸城を突破することは不可能。
旅順攻囲戦より強烈な損害を与え撤退させることが出来る怪物が。
「完璧だ。これならば西欧にも通用するに違いない」
三井家当主と側近たちは早く水野忠邦に見せようと意気揚々であったが――――
「主は馬鹿なのか?」
[三井財閥相談役]
[ホロ:狼と香辛料]
待ったをかけたのは相談役だった。
「何故だ?これ以上の要塞は存在しえない。完璧だろう?」
「老中首座殿から請け負ったのは、最も優れた要塞の建造か?
それとも、江戸を誇る最高の城か?
どっちかや?」
求められたのは最高の要塞ではない。
城も要塞ではあるが、戦の無い江戸に至っては権力の象徴という意味合いが強い。
「しかも、そんな高い建造物だといい的じゃろ。たわけ。」
近代戦において建造物は低い方がいい。マジノライン然り、塹壕然り。
この時代では鉄筋コンクリートを抜ける大砲が日本にしかないため射程の有利を取るという意味では有効ではあるが、そんな事情を彼らは知らない。
「高さに関しては薄々と感じてはいたが、クライアントの要望だったから……つい」
トーチカを設置した時点でわかってはいたのだ。
そして顧客が本当に必要だったものも理解した。
「わかっておるのなら、もう大丈夫じゃろ?
わっちは石灰岩の手配でもするかの。」
「あぁ、そっちは問題ない。
武甲山に良質の石灰岩が豊富にある。
あれを運ぶつもりだ。」
「やれば出来るではないか。
わっちは盆栽の手入れでもしようかの。」
人材の厚い三井財閥。
要望から逸れそうになるが無事修正に成功する。
「三井財閥設立以来、最大の大仕事だ!
これを成功させれば地位も名声も金も全て手に入る!!
本事業を最優先とし、全力を以って当たるぞ!」
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【新江戸城】
家慶、忠邦のOKサインを貰い江戸城の建築を始めてから早1年。
そう!たった一年で城が建ってしまったのだ。
「もう――――少し、かかると思ったんだがな。
まあ良い!
品質に問題が無い事は理解しておる」
忠邦は想定外の早さに喜びたいが、名目が計画倒れになり悩ましい気持ちもある。
だが、これが三井財閥が全力を結集させた結果なのだ。
「はい。重機が無ければとても完成はしなかったでしょう」
そう、ショベル、ダンプ、ロードローラー、クレーンなど重機のお陰で土木作業が人力の数十倍の早さで進んだのが大きい。
そうでなければ、とてもでは無いが無理な工程だった。
「しかし、高いな。」
「はい。高さ147m
地上36階。地下3階であり、まさしく江戸を誇る最高の高層建造物でしょう。」
江戸城の東、現・丸の内に建てられた新しい江戸城。
一見、石垣があり城の形をしているが全て鉄筋コンクリート造の現代建築物。
石垣風のタイルが張ってあるだけで1~5階になっているのだ。
「確か、3階で一層と見立てておるのだな?」
「はい。6~9階が第一層となっており、
全部で十層天守となっています。」
普通は1階1層だが、建物が余りに大きいため1階1層にすると屋根の破風の間隔が狭くなりすぎて見栄えが悪くなってしまった。
そのため3階1層とし、破風の間隔を城の大きさに合わせる事で遠くからでも悠然とした城の形を見せる様にしたのだ。
「では、ご案内いたします」
三井家当主が忠邦に城内を案内する。
「3~5階の大部分はお約束通り、我々財閥が預からせていただきます」
「あぁ。階層の取り決めは済んだのか?」
「はい。」
江戸城普請の対価として三井、住友、入即出、三菱は江戸城に事業所を構える特権を得たのだ。
1~2階は吹き抜けのエントランス
3階は三を家名に持ち今回の功労者である『三井』
4階は重機を卸した入即出
5階を住友と三菱で半々で分けた。
江戸城に事業所を構えられるという事は褒美である
褒美ではあるが『直ぐに呼び出せる』という側面も持ってはいる……
「うむ、決まって居るならばよい。」
忠邦と三井家当主は内燃機関のエレベーターに乗って先ずは地下へ
「地下1階は物資の保管庫なっております。」
「うむ、籠城に備蓄は必須だからな。
何より現代戦(近代戦)は物資を多く使用する。
大きくて困る事は無かろう」
地下の案内を終えて地上の案内を始める。
エレベータは性能上10階毎乗り換える必要がある為、
地下から2度乗り換えて20階へと昇った。
「うむ、高いな。
江戸をこれ程に見渡せる日が来ようとはな。
これで地上100mに満たぬのか。」
「はい。ですが上層ではもっと素晴らしいですよ」
「それは楽しみだ。」
「では説明に戻ります。6~20階は江戸城の政務機能を持って参りました。
執務室、会議室には余裕を持たせておりますので今後数十年は困る事が無いかと。」
「床が木の板では無いのが違和感を感じるが、隙間風も無く快適であるな
これが西欧風というやつか」
城の中ではあるが内部はオフィスビルに近似していた。
断熱材にガラス窓もある為、室内環境は以前に比べて格段と向上していた。
忠邦たちは一通りの部屋を見て21階へと上がる。
20階から21階へ上がるのにエレベータがないのは
これ以降は江戸城でも地位があるものしか上がる事を許されていないからだ。
「21階以降は住居区となっております。
下層より快適性を追求し、和室、洋室を取り揃えて居ります。」
キリシタン大名程では無いが、忠邦含め江戸城で働く者たちも西欧風の居を好む者もいる。
それを配慮して和室と洋室を両方持つマンションになっているのだ。
「ほぅ。これは舶来品の家具か。」
「はい。最近イギリスとの交易で西欧製品の輸入量が増えましたもので、洋室は舶来品の家具で統一させて頂きました」
21~30階は忠邦の様な者たちの住居区となり、31~36階は家慶の私室となっていた。
新しい江戸城は
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31~36階:征夷大将軍の私室
21~30階:上級役人の住居区
06~20階:役所
03~05階:財閥の事業所
01~02階:エントランス
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という構成になっている。
新しい江戸城は軍事施設の機能は失っているのだ。
代わりに要塞機能は別の施設が持つこととなる。
三井家当主が当初考えてた星形要塞、トーチカ、機関銃銃座を無数に配置することで対策としたのだ。
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一応補足しておくと、星形要塞、トーチカ、機関銃銃座で固めた要塞は世界初なので
世界一強固な要塞である事は間違いないでありますよ
それはそうと、これによって高層建造物の建造が出来るようになったであります。
一応146mという制限はあるでありますが、今まで40mくらいまでだったので相当上限解放されたでありますな。
今回の件でコンクリート造の建造物に対するノウハウが溜まったので
集合住宅地、つまり団地を作る閃きが解放されたであります。
当時の団地は、現在の高級マンション並みのイメージだったそうでありますな。
確かに木造平屋や○○荘(おもしろ荘ではない)が主流だったころに鉄筋コンクリート造は近代的だったのかもしれませんな。
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【日本の技術レベル】
|科学:25(基本的な理学)
|工学:★★(モノづくり)
|材料:24(素材、エネルギー)
|生物:★★(農業・医学)
|電磁:23(電気製品・発電)(+2)
|環境:24(建築・自然保護)(+2)
|流通:19(物流や兵站)(+4)
|政経:19(政治経済や社会問題の解決力)(+4)
|文化:23(外交・異文化・芸術・娯楽)(+4)
|軍事:22(兵器開発・戦術)
※00を史実相当、30(Max)を2020年相当とします
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【年表】
・1837年
【徳川家慶 第12代征夷大将軍就任】
【医学】予防接種の普及
【??】和製活版印刷の開発
【経済】オランダ提供の居留地開発
【国家】育児補助令の施工
【国家】保育園の開設
・1838年
【経済】新貨条例
【工学】スクリュー船の発明
【教育】近代的教育制度の発令
【国家】樺太、千島列島入植
【工学】空気入りタイヤの発明
【建設】鉄筋コンクリート
【経済】鉄道開通(横浜―新宿)
・1839年
【経済】ロシア提供の居留地開発
【農業】窒素肥料の工業化
・1840年
【国家】サラワク獲得
【軍事】次世代兵装の開発
【全て】内燃機関の実用化
【全て】蒸気タービンの実用化
【経済】日本列島改造計画開始
【経済】合成染料、合成塗料の実用化
【軍事】薩英戦争
【軍事】装甲艦秋津洲就航
【工学】有人動力飛行の成功
・1841年
【経済】管理通貨制度の採用、日本銀行設立
【軍事】戦車、機関銃、自動小銃の開発
【国家】新江戸城(現・丸の内キャッスル)の普請
日本初(世界初)となる100m超の高層建造物が1841年に建造された。
当時は江戸城の後継として建造されたが大政奉還の後はその役目を終えた。
現在は各省庁の庁舎として運用されている。
地上1~6階の石垣部には飲食店、地下にはスポーツジムが設置されている。
至れり尽くせりであるが、旧住居区は残業で帰れない役人たちが寝泊まりする仮眠室として開放されている。
つまり、家に帰らなくても健康的に生活できる空間が提供されている時点でお察しの方も多いだろう。
スポンサードの関係上これ以上語ることは出来ないが、彼らの気苦労が偲ばれる。
ちなみに国民からは『帰れずの不夜城』と呼ばれている。
コレを耳にした政府関係者は『
また、日本遺産として名高い『武甲山』が文化遺産として登録されたのも、丸の内キャッスルの建造が始まりだった。
当時の武甲山の標高は1,336mだったが、セメントの原料の為に大規模な採掘が進められて標高が低くなってしまった。
そのため、現在では当時の山頂は1,295mとなり、別の個所が1,304mと最高地点が移るという現象が発生した。
このような環境破壊という『負の面』と、日本の発展に使われ今の日本を築いたという『正の面』を併せ持つ稀有な特性から日本遺産として登録されることとなった。
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次回はディーゼル機関車でありますよ。
蒸気機関車は3年で陳腐化でありますか……
大名列車。元は取れたのでありましょうか。
ダメでありましょうなぁ……
何か今回は上手く行かなかったなぁ……