1945年に滅びる日本を救って欲しいであります(未来知識チート)   作:火焔+

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47. 1841年夏 ディーゼル機関車

 

時代は1841年6月であります。

「ディーゼル機関車実用化」でありますよ。

 

 

【実行】

★新江戸城建設(2枠)

・サラワク藩産業振興 

・ディーゼル機関車実用化(3枠)

 

【5ヶ月】

・昭和世代の食糧品種改良(2枠)

・保存食の量産(2枠)

 

【7ヶ月】

・タイ、ベトナム国交開設(2枠)

・国家備蓄量増加(1枠)

 

【1年8ヶ月】

・大量生産方式(2枠)

 

【2年5ヶ月】

・【防護巡洋艦】松島、厳島、橋立建造(2枠)

 

【2年7ヶ月】

・大政奉還(2枠)

 

【2年8ヶ月】

・佐久間ダム建設(2枠)

 

 

★研究専用13枠:環境+2→電磁+2

★研究専用13枠:流通+4

★研究専用13枠:政経+4

★研究専用13枠:文化+4

 

 

――――――――――――――――

 

【ディーゼル入ってる】

 

●堺:入即出ミュージアム

 

 江戸城建設の為に重機の大量発注があり、それを何とか捌き切った頃――――

 

「マジでデスマーチだったお……

 やる夫まで駆り出されるハメになるとは思わなかったお……」

 

【挿絵表示】

 

 

 江戸城普請は幕府の肝入り案件。

 三井だけでなく、入即出でも最重要案件として最優先で対応することになった。

 一秒でも早く重機を納入するために、やる夫ですら馬車馬のように働かされたのだ。

 

「でも、タダで転ばないのがやる夫だお」

 

【挿絵表示】

 

 

「おかげでディーゼルエンジンのノウハウも溜まったし。

 江戸の大学で研究されてた『トルクコンバータ』のお陰でディーゼルエンジンを鉄道に流用できる目途がついたお!」

 

【挿絵表示】

 

 

 機関車という超重量物を動かすためには加減速が不得意なディーゼルエンジンの為に高性能なギアボックスが必要だった。

 当時の日本では高精度な部品を量産出来ず、気動車の実現は困難であった。

 では、ガソリンエンジンならばとも考えたが、大型化が出来ないため馬力が得られず鉄道には不向きであると不採用となった。

 

 それを現在のAT自動車でも使われている『トルクコンバータ』を採用して始動から運行速度までの変速を可能にしたのだ。

 それだけの技術があれば『ギアボックス』を用いた『機械式』(トルコンを使用した物は『液体式』と呼ばれる)を作れたのだろうが『液体式』には日本が求めた利点があった。

 

 

 『機械式』より少ない人材で運用できる

 

 

 これに尽きた。

 まず、鉄道という技術が最新のモノで複雑な操作を要する『機械式』を習得する時間も人材もなかった。

 そして『液体式』では『総括制御』を得意としていた。

 軌道車を複数連結して運用する時は車両ごとに運転士が必要だが『総括制御』技術により『一人』で全車両を操作できたのだ。

 

 デメリットは高価、動力効率が機械式より劣るという事だった……

 

「ま、大分高価になっちゃったけど、そもそも販売先が鉄道を引ける金のある藩だお。

 燃費はいいし、石油燃料の方が石炭と水より軽いからランニングコストは蒸気機関車よりかなり安くなるし、長い目で見れば悪くないと思うお。」

 

 それに加えて最高時速は蒸気タービン機関車の80km/hより早く95km/hとなり、蒸気式を完全に時代遅れにした。

 

 

―――――――――――――――

 

 ディーゼル機関車に関してはこれくらいでありましょうか。

 ディーゼル機関自体は実現済みでありますからな。

 どちらかというと部品精度、エンジン性能の向上やノウハウの蓄積でありましょうか。

 

 あと、トルクコンバーターの実用化により、オートマの自動車も必要に応じて実用化されるでありますよ。

 ――――まだ、マニュアル車すら浸透してないでありますが……

 

【挿絵表示】

 

 

 因みにスペックは『国鉄キハ58系気動車』をベースとした牽引車であります。

 貨物の方は『国鉄DD51形ディーゼル機関車』ベースでありますよ。

 どちらも1960年代初期から生産された列車であります。

 工学レベルが最大値、材料レベルも24(1980年代)なのでこのくらいにしたでありますよ。

 

 これにより、日本列島改造計画(ディーゼル機関)の閃きが解放されたでありますよ。

 

 

――――――――――――――――

 

 

【そう、加賀藩ならね】

 

 日本一、金のある藩である加賀藩。

 加賀藩では新しい機関車と新江戸城の情報で持ち切りであった。

 

「この、ディーゼル機関車っていう新しい機関車を購入しましょう!

 大名列車の気動車にするんです!」

 

【挿絵表示】

 

[加賀藩の化身]

[雛鶴あい:りゅうおうのおしごと!」

 

「速度も燃費もすごいけど、何より煙が出ないのが素晴らしいですね!

 問題は現有の蒸気タービン機関車ですが――――」

 

 たった3年しか運行せず、まだまだ現役の蒸気タービン機関車。

 捨てるには惜しいが、高速運転時しか碌な性能を発揮できないというピーキーな性能で通常運行には向かないのだ。

 

「そういえば、サラワク藩でクチン~ミリ間の鉄道を建設してましたね。」

 

【挿絵表示】

 

 

「鉄道路線長が550kmくらいありますから、蒸気タービン式きっと役に立ちますよね!

 新造より中古の方が安いですから、元値の半額で掛け合ってみましょう!」

 

【挿絵表示】

 

 

 加賀藩では最新の機関車を使い旧式を東南アジアへ売るという策略を取る。

 実際サラワク藩では主要都市しか駅を建造しないため、タービン式も悪い手ではなかった。

 

「加賀友禅を筆頭に特産をふんだんに使った客車とかは、そのまま使えるみたいですし

 寧ろ客車の方がお金かかってるし~~」

 

【挿絵表示】

 

 

 牽引される客車は参勤交代の為に大名や側近、そのお供が乗る。

 そして江戸に徳川に加賀の財力を示すため、非常にお高い客車となっている。

 何両もあるその客車はそのまま使用できるため、先頭の気動車だけの更新で済むのも決め手になっていた。

 

「それに、江戸城の異常な建設速度から逆算すると

 来年(1841年)の参勤交代(江戸物産展)でお披露目しそうだし、こっちも派手に登場しないとね~」

 

【挿絵表示】

 

 

 江戸に徳川あり、薩摩に島津ありと、加賀藩は金は持ってるけど、いまいちインパクトが足りてないのも事実。

 数年前までは加賀百万石と言われていたが、品種改良が進み他の藩(特に北海道)も百万石の大台に乗ってきた。

 加賀も二百万石を超えたが相対的にインパクトが薄いのだ。

 

 最近は絹の品質、生産量向上のために富岡製糸場と加賀藩で蚕の品種改良を行っているが知名度は富岡製糸場総取りされている始末。

 割を食ってる状況を打破しなくてはならないのだ。

 

「無煙のディーゼル機関車で参勤交代すれば、間違いなくインパクトが与えられます!

 最近色々とキナ臭いですから存在感を出していかないといけません!」

 

【挿絵表示】

 

 

 加賀藩は外様ではあるが、親藩に準ずる扱いを受けている。

 それ故に大政奉還の動きがある事をわずかながら察知していた。

 動乱以降の立場を安定させるために、加賀藩の存在を発揮していかなくてはならないのだ。

 

「北陸本線(金沢~米原)もそろそろ出来るし、江戸へ直通も出来ちゃいます!

 鉄道で~~絹を運んで儲けましょう~~~♡」

 

【挿絵表示】

 

 

 国際貿易港が全て太平洋側にある為、輸送コストがネックになっていた加賀藩であるが

 北陸本線の開業により江戸へも神戸へも特産品を大量に送り込める。

 

 鉄道により加賀藩は農作物、軽工業の両方でガッツリ稼いでいくことになる。

 

 

――――――――――――――――

 

 加賀百万石とはよく言いますが、100万石=15万トンらしいであります。

 現代では全国一位の新潟県が63万トンなので、現代からするとさして多くは無いでありますなぁ。

 因みに15万トンを超えている県は20くらいで半分くらいが100万石らしいであります。

 

 あと、加賀藩の化身に雛鶴あいを選んだのは

 彼女の出身が加賀で、実家の旅館は『加賀屋』が元ネタになっているからでありますよ。

 江戸時代と言えば加賀百万石のイメージ強いでありますから、石川県には出番を増やしてあげたいでありますよ。

 一人当たりのGDPは13位で悪くないでありますが、如何せん人が少ないでありますな。

 

 

――――――――――――――――

 

【超特急参勤交代1841】

 

 加賀藩の思惑通り、新江戸城のこけら落としに合わせて参勤交代(江戸物産展)が執り行われた。

 去年の参勤交代より鉄道で訪れる藩主達も増えて、蒸気機関車の数の多さが日本の国力の高さとそんな雰囲気を思わせていた。

 

「すげぇな。今年は去年の50%も増えたんだってよ!」

 

「今年は何買おうかな!

 俺はこの時の為に金を貯めておいたんだ!」

 

「俺は全国の日本酒だなぁ~」

 

「俺は西陣織の着物を買うんだ!」

 

 江戸の人々も蒸気機関の熱気に浮かされて、まるでお祭り騒ぎだった。

 そこに真っ赤な――――異質な列車が到着する。

 

 

 

「なんだありゃあ!?」

 

「煙が出てねぇ!!!」

 

 新しい物に(さと)い江戸っ子ですら知らない機関車に周囲がどよめく。

 大枚はたいて蒸気機関車を購入した小藩の藩主たちも異常事態に固唾をのむ。

 この場に機関車で乗り付けるという事は、間違いなくどこかの藩の藩主。

 だが、異質過ぎて理解が追いつかない。『あれは何なのだ!』と

 

 

「お、俺は知ってるぞ!

 あれはディーゼル機関車って言うんだ!

 俺は詳しいんだ!!」

 

 ディーゼル機関と聞いて江戸っ子達は勘づく。

 あの天を貫くほどの江戸城を建造した立役者。

 何十人分もの働きを一台でこなす新時代の象徴を――――

 

「確かに重機も煙を吐いてない!

 ディーゼル機関は機関車も動かせるのか!?」

 

「良く見りゃあ、後ろの客車は――――」

 

 江戸っ子達と小藩の藩主たちが

 客車の扉が開いた事に気が付き、そちらに視線が吸い込まれる。

 

 降りて来たのは加賀友禅に身を包んだ武士と世話人の女中たち。

 

 

「か、加賀藩だ!!

 加賀藩がディーゼル機関車に乗ってやってきたぞ!!!」

 

 加賀藩と言えば米も金も特産品も何でもある藩として知らぬものは居ない。

 

「さすが加賀藩!」

 

【挿絵表示】

 

 

 ようやく蒸気機関車を購入したのに、加賀藩は直ぐにそれを超えてくる。

 小藩の藩主たちにとっては憧れであり目標なのだ。

 

 

 そんな加賀藩に続いて経済力のある仙台藩、越前藩、薩摩藩などの雄藩がディーゼル機関車に乗って続々とやってくる。

 そして、長州藩も――――

 

「危なかった……。

 経費切り詰めてディーゼル機関車を購入してなかったら殿が憤死していた。」

 

 長州藩の藩士たちは安堵の息を吐く。

 

 長州藩では今、ディーゼル機関車必要なのか?

 また直ぐに新しい機関車が出るのではないかと、見栄より実利にすべきではと考えるものも多かった。

 それくらいには財政が厳しかった。

 だが、最終的には見栄が勝り、買ったばかりの蒸気機関車を手放し、ディーゼル機関車を購入したのだ。

 

(もし、蒸気機関車だったら――――)

 

【挿絵表示】

 

(他の雄藩に笑われていたやもしれぬ……)

 

 そんなことになっていたら、藩主の毛利敬親はきっと怒りに震えて憤死してもおかしくない。

 それほどに自尊心を貶められるのだ。

 

 そんな雄藩たちも、山の如く(そび)え立つ江戸城。

 その巨大さに只々圧倒されるばかりであった――――

 

 

 それは人に山を崩すことが出来ぬよう

 徳川が崩れる事は無い、そう証明するかのようであった。

 

 

――――――――――――――――

 

 まぁ、山も人の手で崩せてしまう時代になってしまうでありますが

 

【挿絵表示】

 

 

 ともあれディーゼル機関車のお披露目も無事完了しましたな。

 コレで徐々にディーゼル機関車も増えていくでありますな。

 

 石油依存も強くなるでありますが……

 

【挿絵表示】

 

 

 皆様の時代でも石油には振り回されっぱなしでありますからな。

 バリクパパン、パレンバンの石油をたくさん掘って備蓄しなければなりませんな!

 

【挿絵表示】

 

 

 さて、次回は「サラワク藩産業振興」でありますよ。

 東南アジアは農作物チート地帯でありますからな。

 世界の米生産量のTOP10中5つが東南アジアでありますからな。

 インドネシア(世界3位)だけでも日本の10倍とか……

 

 ガンガン南国フルーツ、香辛料を栽培して内需を満たすでありますよ!

 輸出は西欧とカチ合ってしまうので……ね。

 戦争が終わった後のロシアくらいなら。でありましょうか。

 

 

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