ヴィランネーム Green Valley   作:lane

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感想を下さった
蜜柑ブタ様
ハッシウ様
エーロン様
鍋焼き炒飯様
THE DOG様
 ありがとうございます!!これは多分日跨いじゃいますが、本日3話目の投稿です!モチベ!!

また、高評価、お気に入りを下さった方、ありがとうございます!!
考えるより体が動いちゃうんだな…!!

 前回のお話では、エピソードを挟む予定にはなかったトガちゃんですが、勝手に動き回って緑谷きゅんの心を射止めて最後にネタバレもかます程やっちゃいました…!エキストラだよ君!?

ヴィラン連合の大所帯。荼毘とコンプレスとマグ姉は仲良く一緒に飲んでそうですよね!!酒のつまみにマジック披露する優男…
ムーンフィッシュとかマスキュラーはそもそも誘われなさそう… 危ないからね
マスタード君は生意気だからハブられてそうだし、未成年ですしね。
トゥワイスは一応誘われるけどトガちゃんとバーで遊んでそう…
スピナーはずっと壁に腕組んで張り付いて、ぼっちしてるよね…

そんな彼らを全員集めてみました。

ところで、この小説はいつからラブコメになってしまったんだ??


ダイナマイト

小さなバーに12人が集まる。各自、席に着くか、壁にもたれたり、様々な思想を持ったヴィランが一堂に会した。

「え〜、本日は皆さん集まっていただきありがとうございます!」

 

「ボクの名前は緑谷デク。ヴィラン連合の最高戦力です。今回皆さんに集まっていただいたのは、今日結成された、ヴィラン連合開闢行動隊の

親睦を深めるためです」

 

「このお料理、全部デクくんが作ったんですか!?女子として嫉妬しちゃいます…」

 

 それぞれの机には、12人分の腹を満たすための色とりどりの料理が載っていた。ボクの上がりに上がった料理の腕はもはや、そこらのシェフと競っても遜色ない仕上がりだ。

 

「乾杯をいたしますが、未成年のマスタード君とトガちゃんはお酒飲んじゃ駄目ですよ。ボクも飲みませんけど」

 

「えー!?そんなぁ…」

「当然だね。法は守らなくちゃ」

「ヴィランに法もクソもねぇだろ」

「たしかにヴィランの最高戦力が法を守るってどんな状況よ」

「肉…肉…!美味しそう…!」

「緑谷、お前増強型だろ?血ィ見せ合おうや!!!」

「マジックに興味ないかい?」

「全てはステインの意思のままに」

「やるな!最高戦力!美味そう!」

「黒霧…騒々しい」

「死柄木弔、これも必要なことです」

 

「また、お酒を飲める方も酔った勢いで暴れたりしないで下さい。手荒な真似はしたくないです」

 

 個性を発動させて威圧感を放つ。あらかじめ、間違いが起こらないように。

 しん…と鎮まり合う店内。…よし。大丈夫そうだ。

 

「では、皆さん。グラスを持って」

 

「乾杯!」

 

 グラスとグラスがぶつかり合う音が響いた。

 

 

 

「デクくん!デクくん!あーん」

 

 司会が終わるなり、トガちゃんが椅子を持ってきて隣に座ってくる。ぴったりと椅子と椅子をつけてボクに、男なら誰だって一度はされたいことNo.1!あーんをしてくれる。

 

「い、いや…その、今は…みんな見てるし…」

 顔が真っ赤になる。今それはまずい!

 

「自分に正直になりましょう!デクくん!ほら!」

 

 差し出されるフォーク。小さくいただきます…と言いながら口に入れる。

 

「認めないとか言っておきながら帰ってくるなり熱々のカップルだよ。爆発しろよリア充が」

 

 首をガリガリと掻きむしる弔くん、ごめん。

 

「死柄木弔が羨ましがっている…」

 

 黒霧さんもそんなこと言わないで弔くんを止めてあげて…。

 

「ヒューヒュー!熱いねぇ!いや、冷たいだろ!」

「緑谷!別の意味で血ィみせろや!!」

 

 トゥワイスとマスキュラーのやじが入る。血ィみせろって便利だね!?

 

「ったく、ガキの同窓会かよ」

「まぁまぁ、緑の坊やは置いといて私たちは大人にいきましょう」

「ふむ…こんなマジックはどうだろうか?」

 

 大人組は、互いに酌をとりながら親睦を深め合う。

 

「同じ未成年なのに、なんでこんな差がつくんだ…!?学歴が違うのか!?」

 

「お前は何しにきたんだ」

 

 申し訳ないけれど、1人になってしまったマスタード君とあまり周りと関わらないスピナー。意外な組み合わせだ。

 

「肉…肉…!」

 

 ひたすら肉を頬張るムーンフィッシュ。大人しくしてくれてよかったよ。本当に。

 

 随分と大所帯になって、喧騒を増したヴィラン連合。この前まで3人だったのに。一瞬だったけれどステインも入れて4人か。

 互いに思想を持ち合わせて仲間と協力しながら一緒に動く。ボクは心の中でずっと、こんな日が続けばいいな…と思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「雄英で行われる林間合宿。そこでこの写真の生徒、爆豪勝己を拐う。先生からの指示だ。こいつは厄介になるから、だってさ。それに雄英の信用を地に堕とせる」

 

「さぁ、リベンジといこうか」

 

 雄英を再び悪意が襲う。

 

「ヴィラン連合開闢行動隊、いくぞ」

 

 その日は続かない。この作戦がボクの最後の墓場になるなんて、この時は思いもしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 雄英の林間合宿2日目。先日のヴィラン連合、USJ襲撃事件を踏まえて、当日に行き場を知らされた俺たち。相澤先生、ブラドキング、プッシーキャッツの4人組の少数で内密に行うこの合宿。ヴィランに悟らせないために企画したそれが、前提から崩された。

 

 

「なんでここにヴィランがいんだよぉぉ!?」

 

 ありえない事実に膝が震える。森は青い炎で火事になり、狼煙を上げる。ヴィランが俺たちを見て笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 半分野郎とレクリエーションの肝試しのペアになった。お互い無言のまま歩く。道の先で、切断された手を見つけるまでは。

 

「おい…!俺たちの前のペア…誰だ!」

 

「常闇と障子だ…!」

 

暗がりから拘束具をつけた男が現れる。

 

「肉…肉見せて…!ピンクの肉!」

 

その瞬間、歯が伸びて、こちらへ迫る。咄嗟に氷壁を張り、熱で体を温める。

「爆豪!!ここは俺に任せろ!!他が心配だ!お前の速さなら遊撃も出来る!!」

 

「半分野郎…!!任せた」

 

俺は、OFAで体を強化して爆破で空に舞い上がる。そして見つける。

遠くに見える高台に居るクソガキ、洸太とかいう奴に襲いかかる大柄のヴィランを。

 爆破で一瞬で距離を詰めクソガキの前に躍り出る。

 

「テメェをまずぶっ倒す!」

 

「いきなり現れて、何かと思ったら、ビンゴだぜ」

 

 奴の筋肉が膨れ上がり、肥大化する。

 

「とりあえず…血ィみせろや!!!」

 

 体の出力を50%に引き上げる。今はこれが上限だ。

 

「はっ!やってみろよぉぉ!!」

 

 こちらを押しつぶさんと接近するヴィラン。だが、ジジィのスピードよりは全然遅い。足の蹴りと爆破で背後へ回り込む。

 

「なっ!?消えただと!?」

 

 その隙を見逃さねぇ!!

 

「先手必勝!!ハウザーインパクト!!!!」

 

 奴を特大の火力で爆破し岩壁に叩きつける。砂煙が晴れ気絶していることを確認する。

 

「つ、つえぇ…」

 

「おいガキ!宿舎へ戻んぞ」

 

 へたり込むガキをおぶり、爆破で空を飛びながら宿舎へ戻る。

 着くと同時に、相澤先生が宿舎から出てくる。

 

「爆豪!!状況は!?」

 

「先生、クソガキをお願いします。ヴィランは複数居る…!」

 

「待て爆豪…マンダレイに伝えろ。戦闘を許可するってな」

 

 この場の責任を背負うつもりかよ。相澤先生

 

「わかった」

 

 空へ飛び上がる。広場へ着地しながら、トカゲみたいな奴を爆破でぶっ飛ばす。

「爆豪くん!」

 

「マンダレイ…戦闘を許可するって先生が言ってた」

 

 すかさず、テレパスで生徒たちの戦闘を解禁する。

 

「ちょっとあんた!いきなりしゃしゃり出てきて」

 

 近づいてくる。オカマを腕の一振りの爆破で攻撃する。こいつらがヴィラン連合なら、あいつがどっかに居るはずだ。どこだ!!

 

 その時、俺の耳を風切音が捉えた。全力で横に飛ぶ。俺がいた場所を黒い光線が貫いた。

 

「コンプレス!2人を連れて回収地点へ行け!!想像以上にこいつ…つよい!!」

 

「マンダレイ!!全員をこっから避難させろ!!!!!」

 

 2人を玉に閉じ込め離脱するマジシャン野郎。逃すか!!

 

「君の相手はボクだ」

 

 目の前に一瞬で躍り出る緑髪の男。腕を振るわれるが爆破で回避する。風圧で地面が割れ、木が飛ばされるがすれ違い様に、爆破をかける。しかし体が頑強なのか、効き目が薄い!

 

「ボクのスピードについてくるのか…!」

 

「漸く会えたなクソデク…!」

 

「今にテメェをぶっとばして目ぇ覚まさせてやる!」

 

 あの日の誓いを果たす時が来た。全身に力を込め構える。

 

 

「ボクのことを知っているのか?君は」

 

 あいつの口から出た言葉に、耳を疑った。その態度は、まるで初めて会ったみたいな言い方だった。ふざけんな。なんだそれは…?眼中に無いってのか…!?

 

「は?……何言ってやがる…?」

 

「忘れたとは言わせねぇぞ!クソナードォォォ!!!」

 

 OFAで強化された体と、爆破を掛け合わせる。橙色のスパークが立ち上り、目の前の敵を見据える。こいつに小細工は通用しねぇ!!畳み掛ける!!

 

「忘れる?何を。君なんてボクは知らない!!」

 

 あいつの体から、闇色のスパークが出る。まるで俺とは対照的な漆黒のオーラが、威圧感とともに俺を襲う。だが、保須市で感じたヒーロー殺しほどじゃねぇ!!

 

 

 互いの右拳がぶつかり合う!それだけで俺たちを中心にクレーターを作り、周りの木が吹き飛ぶ。

 均衡はまたしても一瞬。あいつの尋常ならざるパワーが俺の爆破とOFAを上回った。

 押し返される。全ての衝撃を殺すため、左手で爆破で離脱する。

吹き飛ぶ体を空中で制動し、掛け合わせた爆破で一瞬のうちに背後をとり、蹴りを叩きつける!!しかし、直前に現れたシールドのようなものを凹ませるだけに至り、振り向いたその手から極大なレーザーが射出される。

「ブラックレーザー!!」

 ゼロ距離から撃たれると詰む!!背中を駆け上る悪寒に身を震わせ、受け身無視の回避を選択する。

 

「今度はこっちからいくぞ!ダークネス・カウル!!オーバーパワー!!」

 

 まるで、ジジィ以上の超スピード。オールマイトよりもパワーだけなら上なんじゃないかと思うぐらい絶望的な速さで、パンチを腹に捻じ込まれる。当たる瞬間に爆破で後ろに跳躍し、衝撃を受け流すも、圧倒的なパワーは俺の膝を折らせた。

 

「ゴハァッ!!!!」

 

 口から大量の血が出る。受け流してこれかよ…!!

 

「反射神経は良いけどボクには敵わない」

 

 こちらを見下ろす目。

 

「生徒にしてはよくやった。だけど相手が悪かったね。ボクの方が強い」

 

 あの時と同じような言葉。だがそこに、俺への恨みが篭っていた目は今はなく。やけに落ち着いて俯瞰するあいつの目は理解不能だった。

 

「俺のことを忘れちまったのか…?クソデク」

 

 問い掛ける。

 

「しつこいね?君なんて知らないって言っただろ。なんなんだ君は」

 

 ああ、そうかよ。本当にムカつく野郎だよお前は。俺がどんな思いで来ようが、まるで相手にしないお前に。頭がフツフツと煮え繰り返る。

 

「俺を…!あんだけ恨んでたくせによぉぉ!!!!!」

 

 気合いで立ち上がり突っ込む。俺の右腕の最大火力の爆破を叩き込む。しかし、爆破を掻き消され、手ごと捕まれた俺は宙に浮く。

 

 

「何を言い出すかと思えば、まだそんな訳の分からないことを…!」

 

目が合う。不可解そうな顔をするデクにもう一度繰り返す!

 

「思い出せよ!!!!緑谷出久!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「かっちゃ……ん……?」

 

 俺の耳は確かにその声を聞いた。しかし。

 

 

「違う…!…そんなはずはない!!そんなことありえない!ありえてたまるか!!!!」

 

 頭を抱えながら錯乱するデク。振り解かれ、投げ飛ばされる。

 

「ガハッ!!」

 

 衝撃をモロに受ける。倒れてる場合じゃねぇ。追撃は!? 顔を上げ前方を見る。

 

 

「知らない!知らない!!知らないっ!!お前なんて!!お前なんてぇぇぇぇぇ!!!」

 

 頭を振りかぶり、必死な形相で否定される。

 

 

「いい加減、認めろや!クソデクゥゥゥゥゥ!!!!!」

 

 

「だまれぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

 こちらへ鬼気迫る表情で猛スピードで接近してくる。体を気にして勝てる相手じゃない。俺は80%まで出力を上げて、迎え撃った。

 

 しかし、この出力で、やっと躱すのが成功するぐらいにあいつは速くて、強かった。右のストレートを躱したと思ったら左で撃ち抜かれようとしている。爆破でなんとか回避したと思ったら背後に回られ、回し蹴り。回避に全力を費やす!!逃げることしかできない俺に、あいつは痺れを切らす。

 

「避けてんじゃねぇぇぇ!!!」

 

 変わらず、突撃してくるあいつの顔に爆破を撃つ!!理性が切れて攻撃が短調になっている!!

 

「ぐぅっ!?!?!この、くそがぁぁぁ!!!!!!」

 

 それはあいつの初めて見る姿だった。明らかに頭に血が登っている。

 

 あいつはキレると俺みてぇな言葉遣いをすることを初めて知った。今までただの一度だって見れなかったこいつの激情。俺に恨みはねぇんじゃないのか?何がそこまでお前を突き動かす。

 

「はぁっ…はぁっ…随分と必死じゃねぇかよ、クソナードがよぉ…」

 

 限界を超えた出力の酷使。俺の足は壊れかけていた。

 

「頭が割れる…!!考える度に!!!お前がいるから…!!!」

 

 

「お前のせいだぁぁぁ!!!!!!」

 

 とてつもないエネルギーを右腕に込めている。この一撃で決めるつもりだ…!!!!

 

「カオス…!!!!」

 

「ハウザー…」

 

 

「スマァァァァァァァシュ!!!!!!!」

 

「インパクトォォォ!!!!!!!!」

 

 

OFAの出力を最大まで上げて爆破も最大まで高める。錐揉み回転しながら相手に特大火力の一撃を叩き込む俺の超必殺技と、あいつの全力の右拳がぶつかり合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気がつくと俺は倒れていた。足も手も動かねぇ。目を向けてみれば、どちらもOFAの反動で紫色にまで変色していた。はっ、そりゃあ動かねぇわけだ。

 

 

 こちらに近づく足音。視界に映るのは、右腕を腫らしだらりと下げながらこちらに近づくクソ野郎の姿だった。

 

「はぁっ…!!はぁっ!!おしまいだ」

 

 手が届く距離にまで来た、あいつの左手が振り上げられる。あぁおしまいだな。おしまいにしようぜ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お互いにな。

 

 

 

 

「ダイナ・マイトォォォォォォォォ!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 俺とデクを巨大な爆発が呑み込んだ。

 




マスタードとムーンフィッシュは画面外で鉄轍と轟くんに倒されました。知らない内に右を使っているけれど…何があったんや!

爆発さん太郎によりマスキュラー、マグネ、スピナーが瞬殺。
トガちゃんと荼毘とトゥワイスとコンプレスしか残りませんでした。

そして、またもや画面外で、お茶子ちゃんとトガちゃんがエンカウント!デクくんとの関係の話になって恋人自慢されてお茶子ちゃんが地味にショック受けてます。私が助けるつもりやったのに…!

あれだけ、前半で結束力固めたのに、悲しいなぁ…

次回!デクくん視点を書きます!
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