エーロン様
濁り丸様
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世間では雄英体育祭が閉会してからその日の夜、ボクは貸し出された脳無と訓練をしていた。
「ダークネス・カウル!オーバーパワー!」
エネルギーを、スパークさせながら高速で接近する。脳無は翼を広げ空中へ逃げる。跳躍し、追いかける。
「捕らえた!」
脳無の腕を掴み空中で一回転しながら地面に投げる。地に堕ちた脳無に手のひらをかざし、レーザーを連続掃射する。
「ブラックレーザー」
脳無の体をレーザーが無数に貫く。脳無は活動を止め、ピクリとも動かなくなる。
「緑谷出久、流石です。更に磨きがかかっていますね」
「黒霧さん」
「いや、まだまだです。まだ理想とは程遠い…」
あれから、体を作り直して個性に耐えられる上限を高めた。しかし、まだ満足の行く結果は得られていない。もっと内容を厳しくするか?
「お客さんを連れてきました。貴方もお戻りください。」
「お客さん?誰ですか?」
「ヒーロー殺しと呼ばれる、助っ人です」
「ハァ…お前は俺がもっとも嫌悪する存在だ」
バーに戻ってきたボクと、黒霧さん。そこには既に一触即発の空気が漂っていた。弔くんと男が構え合っている。それを確認した瞬間、男の背後を取り手刀にエネルギーの刃を纏わせ首筋に突きつける。
「っ!?速い!」
「…動くな…一歩でも動けば首と胴を切り離す」
「ちぃっ!!」
武器を捨てる男。こいつがヒーロー殺し…
ヒーロー殺しの誕生にはあるエピソードがある。ヒーロー科の高校に入学するも三カ月で中退。以降は社会に正しきヒーローを、という理想を街頭演説で訴えかけるも、言葉に力は無く淘汰されていく。悟った彼は独学で力を蓄え、ある時、自分が贋物だと判断したヒーローを殺すその行動を英雄回帰として、世に知らしめる。ヴィランの中でも名の通った大物だ。
「緑谷、いい。離してやれ」
「弔くん…わかった」
渋々、拘束を解く。何か考えがあるのか。
「ヒーロー殺し…お前もこの腐った今を壊したいんだろ?思想は違えどゴールは一緒だ。名が上がり続けるヴィラン連合。そこにお前という大物が同盟を組む。メディアは更にお前の主張を取り上げる……どうだ?目的へ近づくと思わないか」
「俺が嫌いなら嫌いでいいよ。でも、俺を見極めるためにわざわざ来たんだろ?だったら……」
「使えるモンは使わなきゃなぁ!ヒーロー殺し」
一瞬の静寂。ヒーロー殺し、ステインは彼の冷静な対応に耳を傾けている。
「なるほど、ただのガキではないようだな。ハァ…わかった。同盟を組む……が」
「まだ、保須でやり残したことがある」
「構わないよ、チームプレイと行こうじゃないか…先生、脳無貸してくれ」
「わかった弔。脳無を出そう」
先生からの了承も受ける。
「いいのですか死柄木弔。まだ決まったわけではないですが」
「いい、先行投資ってやつさ。黒霧、送っていってやれ」
「死柄木弔…そこまで……!かしこまりました」
「では、行きますよヒーロー殺し」
「あぁ」
2人はモヤの中へ消えていった。
「緑谷、さんきゅな」
「うん…それで、本当のところはどうなんだい?」
彼の性格は気に入らないものは壊す。思い通りにならないと癇癪を起こす。悪く言ってしまえば子ども大人のような性格だったはずだ。あと寿司を強請る。この短期間で、それが収まりつつある。
「あぁ、ヒーロー殺しも、世間も何もかも、たまらなく、ムカついているよ。でも1番ムカつくのは、やっぱり」
「オールマイトだ」
その言葉に含まれた憎しみはボクの腹にずしりとのしかかった。
「ヒーロー殺しは有名さ。思想に賛同するシンパもたくさんいる。そして、俺たちは戦力を求めている。あいつがこちら側につけばどう転ぼうがヴィラン連合の名声は上がる。だから、今は我慢する時なんだよ」
「あいつの名声も、思想も、決意も。全て俺たちの踏み台にするんだ」
「弔くん…そこまで考えて…」
「弔、ふふ、嬉しいよ!素晴らしい!」
「先生はそこで見ていてくれよ。緑谷」
「一緒にオールマイトを潰そうなぁ!!」
途方もない悪意が、花開く。すごい…凄いよ!弔くん!だからボクも応えなきゃ!!
「一緒に、潰そうね」
笑顔を浮かべる。自分がどれだけ凶悪な面で笑っているのか、ボクは気づかなかった。
「よし、じゃあ、様子でも見に行こうか…」
「ヒーロー殺しの生き様ってやつを」
まるで、遠足に行くかのように、ボクたちは笑いながらモヤの中へ歩いていった。
「雄英体育祭、一位おめでとう!!少年!…それで、話って何かな?」
俺は今、オールマイトと向かい合っている。いつ見てもその高い壁は俺に現実を突きつける。お前はまだまだ下にいるのだと。
「俺に修行をつけてくれ」
超強力なパワー。高速移動を可能とするスピード。遠距離からでも攻撃できる手段に、特大のエネルギー波。あいつはどういうわけか、個性を使って俺を地に沈めた。しかも、あれでいて全力ではなかった。舐めやがって……とも思うが、それだけ自分の力が足んねぇことを知った。だからNo.1から学べるものを学ぶ。
「あいつのことだ。デクの…緑谷出久のことだ」
「聞いたよ…たしか、彼とあの少年は幼馴染みだったね」
幼馴染み。その言葉は違う。俺にとってはそうでも、あいつにとってはちげぇんだろう。
「あいつの母親に、全部話した。そして、誓った。あいつを俺が連れ戻すってな」
「だけどここで、頂点を取ったって、まだまだ全然力が足んねえ。あいつはあんたと渡り合うぐらい強くて、そして、俺はクソ弱かった」
「爆豪少年が自分をそう評価するのは初めてだね!?」
あぁ、いつもの俺なら、それでも俺のがつえぇって虚勢を張っていただろう。
「…んだよ?認めなくちゃなんも始まんねーだろが。あいつを連れ戻すと決めた。何があったってな」
拳を握り、爆破をかける。
「少年…!?そこまで…!!最近おとなしかったのはそういうわけか…!」
「私は君を見誤っていたようだ…話を聞いてくれるかい?」
オールマイトからの話。その度肝を抜く前提の話に俺は驚愕した。
「つまり、あんたがデクを否定して、ヴィランになったと」
「そういうことだ、少年」
「その話はわかった。それで、俺に」
呼吸を整える。この先の真実に。
「OFAを継げってか」
オールマイトは5年前のある事件で重傷を負った。胃袋全摘、呼吸器官半壊。度重なる手術と後遺症で活動時間が少なくなり、本当の姿は痩せて骨と皮だけの体になってしまったことを伝えられた。
「私は元々、後継を探しに雄英に来てね。そこで入試で不器用ながら麗日くんを助ける君を見た。君は良くも悪くも見返りも何も求めず、お節介をした。君のヒーロー像はあの時から一緒さ!!…しかし、決められなくってね」
「OFAは正しき心の持ち主に渡すべきだ…君の自尊心の高さ……褒められたものじゃないそれを見て、とてもじゃあないが、後継には出来なく、惜しいと思った」
「でも、今の君なら、この聖火の如く受け継がれてきた力を正しきもののために使えるはずだ。どうかな…少年?受け取ってくれるかい?」
そんな、提案、鼻っから受けるにきまってんじゃねぇか!
「たりめぇだ!デクは俺が連れ戻して救う。あいつの母親も救う。全部だ。全部救う!だけど、肝心の力が足んねえ…!だからオールマイト」
「あんたの力を受け継いでやる!」
オールマイトを睨みつける
「いい返事だ!とても大胆不敵で君らしい!では」
「食え」
髪の毛を差し出される。は?いや、まてどういうわけだ。
「は?はぁぁぁぁぁ!!!」
俺の叫びが部屋に響いた。
「そういえば君、まだ職場体験先、決まってないだろう!」
「私の師匠の師匠がいてね…お年は召しているが、OFAにも精通している。実力も……じ、実力も折り紙付きだ…」
あのオールマイトが震えてやがる。どんだけ強ぇやつだよ。
「この力を使いこなすには、それが一番早ぇつうわけか」
「ああ、その通りさ。なりふり構っていられない…そうだろう!?」
ああ、俺はもう振り返らない、過去なんざ捨てた。なら、答えは決まっている!
「上等…!!その職場体験!!やり倒してやる!!」
「誰だ君は?」
目の前にはボケた老人が立っていた。俺が雄英から来たっつっても、話が通じず名前を教えても、この返しだ。間違いなく、ボケつくしてやがる……
「誰だ君は?」
「駄目かもしれねぇ……」
俺は、この後のことを想像して、なんと説明すりゃいいか頭を悩ませた。
みなさんが気になっているであろうOFAの継承者。出久くんじゃなければ一体誰なんだと思ったことありますよね?安牌てか、間違いなくミリオに渡すのが筋なんだろうけど、学年が違うし、何より面識が無くて出久くんもそんな彼との対決は味が薄くなってしまうと思います。ならばやはり、映画でも、OFA受け取って大爆破かましたかっちゃんに継ぐべきだとボクは思います!さらば!ナイトアイ!