相手をねじ伏せる方法は何も腕力だけじゃ無い 作:赤いティントリップ (活動停止中)
何回書き直しても気に食わなくて、ついに諦めてしまって、ヤケになって書きました
納得してないので、大筋変えずに変更する可能性高めです
帰る前に飲み物でも買ってから帰ろうと言い、自分も丁度飲み物が欲しかったの上にお詫びの一環として飲み物を奢ると言われたので、人の波に飲まれながら根暗女の後ろを歩く
もっとズカズカ人を押し退けてきゃあ良いのに、わざわざ個性を使ってるのか、真剣に前を見続け、誰かにぶつかってもおかしくないこの人混みを上手いことスイスイ間を縫って進んでいる
お陰で後ろの俺も同じ動きをしないといけないので、少し面倒だが、進むの自体は早いので大人しく後ろを付いて行っていると、急に、根暗女が立ち止まった
「んだよ、急に立ち止まんなよ」
「まずった、空間把握しか面倒でしてなくて、人を障害物として認識して歩いてたら、厄介な集団に近付いてしまってた」
「そんなもん気にせずすすみゃあいいだろ」
「じゃあ、爆豪だけ行ってきて、私ちょっとと大回りするから」
そう言ってクイっと視線でさした方を見ると、休憩時間のため、様々な人に突撃インタビューをしている何局かのリポーターとカメラマンがいた
たしかに厄介そうだ
「………うし、引き返すぞ」
「だと思ったよ」
2人して、なるべく気配を消して、ササっと向きを変え、そそくさと引き返し、少し大回りして無事に競技場に帰還した
「はい、どうぞ」
聞きもせずに自分が飲みたかった飲み物を迷う事なく買い、渡されるので、受け取ると、陰気女はまた自販機に小銭を入れ、自分の分を買ていた
そして、そのままどこかに行けばいいのに、シレッと無言でついてくる
「いや、着いてくんなよ!」
「あ、ごめん、無意識だった」
「んだそれ!試合前にぼんやりしてるとか余裕か!なめとんのか!」
「あー、その試合について考えてたんだよ、誰にあたるかと、対戦相手による対策、後どこまで頑張るか」
当たり前のように後ろをついてきながら、斜め上の虚空を見ながらそう返してくる
「どこまで頑張るかって、てめぇ、全力でやらねぇつもりかよ」
「いやまぁ、怪我するのもさせるのも芸能人としてアウトだし、活躍を見せるって分では本戦出場できた分で十分だし、後ヒーローになるために優勝目指してるって訳でもないから、正直、適度に頑張って終わりたい」
ゆるく拳を握り、グッと弱々しいガッツポーズをしている
「んな態度じゃ一勝もできねぇぞ」
「いや、対戦相手にもよるけど、大抵の人には手加減して勝てるよ?これでも芸能人だから、一般人よりかなり多くのヴィランに狙われて対処してきたからね」
「普通対処はヒーローがするんじゃねぇのかよ」
「そんなの待ってたら怪我しちゃう」
ヒーロー飽和社会にいながら、そんな発言が出てくるとは
おそらくこいつからすれば、たかが1度ヴィランに襲われた俺のクラスなんて、なんて事ないんだろう
「そんなのもんなのか」
「まあ、大抵の人はお抱えのヒーローがいたりするんだけど、爆豪くんも知っての通り、ほら、私素性がちょっとアレじゃん?だから身近に人置けないんだよね」
それはさぞ人を近くに置きにくい事だろう
まあ、俺の知ったことではないが
「そろそろ、私もう行くね、流石にこのまま子鴨のように爆豪くんの後ろついていくわけにいかないし」
「たりめーだ」
「じゃあね」
丁度分かれ道となったところで、別の方に根暗女は欠伸が出そうな速度で歩いていった