相手をねじ伏せる方法は何も腕力だけじゃ無い   作:赤いティントリップ (活動停止中)

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相澤先生の口調が迷子です、助けてください…





第30話

 

 

 

「読解、心操、2人共トーナメントに進むだけあって意思や強さがヒーロー科に移籍する資格があると判断した、もちろん移籍するには訓練が必要だ、その訓練を終え、もし移籍できたしても元々ヒーロー科の奴らからはただでさえ遅れてる、その為訓練はかなり厳しいものとなる、それでもお前らは頑張れるか?」

 

 

 

「はい、もちろん頑張ります」

 

 

俺の言葉に対して、意志の強い目で直ぐに返事をした心操

 

 

こいつは目的のためならどこまでも頑張れる奴だ

 

 

そして、意気込んでる心操の直ぐ横で読解は

 

 

「よし、じゃあ人使頑張ってね、俺応援してるから」

 

 

肩に手を置き、そう激励の言葉を送ってそそくさとその場を離れようとする読解の手を掴み逃げていかないようにする

 

 

 

「へ?あの、相澤先生?私は頑張れませんよ?というか、ヒーロー科に移籍する為の訓練をする時間はそもそもありませんし」

 

「行ける日だけでいい、お前はそもそもある程度の強さがあるし、どうせヒーロー学もある程度習得しているんだろ?」

 

「ヒーロー科に通っていない一般人がヒーローになるために必要なヒーロー学の筆記試験と仮免取得という実技の内、筆記の方はもう既に合格済みなので、私仮免取得試験に挑む資格を持ってます、ですが、ヒーローになりたい訳ではないので今のところ受験予定はありません、なので、相澤先生は人使だけを訓練してください」

 

 

 

そう柔らかに笑いそっと俺に自分の手を添えてスルリと掴まれていた手から抜けようとしたところをもう一度捕まえ直す

 

 

危なかった、思わず話してる途中で緩んだ拘束から逃れられるところだった

 

 

 

「お前が芸能活動で忙しいのは知ってる、時々学校を休まなければならない程多忙な事はな、だが、読解、お前を大人しく教室に戻してやる訳にいかない」

 

「…………私が日時指定をしてもいいなら対戦をお受けします、もちろんコスチュームの着用は禁止、対戦するのは私が対戦する予定だった飯田、轟、爆豪の3名のみ、それ以上は相手できません」

 

 

 

手を掴まれた状態で嫌そうに目を細めながら俺のことをジロジロと見たかと思うと、頼もうとしていたことの返答が返ってくる

 

 

「ちゃんと体育祭の時と同じように場外となる範囲を決めての対戦でお願いします、それと、対戦はさせませんが、人使に見学の許可を、それとA組は対戦する3名以外に対戦を見ることは遠慮させて下さい」

 

 

「お前の対戦方法は力の弱い戦闘向きではない個性の女子には経験になる、全員は戦闘スタイルが露見するのが嫌だとしても女子は許可してほしい」

 

「芦戸さんは既に自分のスタイルがある為、私のを見る事により得る経験は少ないと思います。

 

蛙吹さんには蛙という個性がある為、私の戦闘スタイルは合いません。

 

麗日さんは基本触れれば勝ちなので、私の避けるスタイルよりも触れる為のものを学んだ方がいいので私のを見る必要は無いと思います。

 

耳郎さんは基本イヤホンジャックを武器として戦闘を行う為私の戦い方は合いません。

 

八百万さんは武器を製作できる為、私のスタイルよりも有効なものが有ります。

 

ので、葉隠さんだけ見学を許可します」

 

 

「心理、どうしてそこまでA組女子の情報把握してるんだ?」

 

 

 

一気にA組の女子の詳しい情報を言った事に対する疑問は俺よりも先に心操が聞く

 

 

「どうしてって、人使、敵情視察行ったの忘れた?」

 

「ああ、あの一瞬で情報抜き取ってきたのか、そういえばお前だけ教室に踏み込んで行ったな」

 

 

確かに一度クラスの出入り口に人が溢れていて、そして、彼女は何をするかを伝えるなり、教室に踏み込んできて、緑谷の手を掴み出て行った

 

 

だが、その時特に周りを見渡していたわけではないのに、よくあの時だけで個性を使ってそこまで知れるとは

 

 

 

 

 

「お前の個性は本当に凄いな、流石普通科の先導者だな」

 

 

 

 

 

教員の中で彼女は今そう言われている

 

ある程度、体育祭の前でも周りに認められていたが、体育祭の決勝トーナメントに進んだ事により、彼女は多大なる信頼と共に確固たる地位を手に入れた

 

 

個性のお陰か、彼女は人を操る事が絶妙に上手い

 

 

そのお陰で、C組は読解と心操以外体育祭で活躍は出来なかったが、その心操を妬んだり、ヒーロー科を疎んだりせずに、素直に拍手を送った

 

 

自分の憧れる場所に立つ他人を素直に賞賛を送ることは難しい

 

 

だが、それを可能としたのは読解だ

 

 

しかも、その時は保健室で寝ていたので、その場で操ったのではなく、そうなるように前々から仕向けていた事になる

 

 

 

そこまでの手腕があり、個性を使った個人個人の判断

 

 

 

正直、普通科だけでなくうちの科も面倒見て欲しい

 

 

そして、手始めに格闘を見せて欲しい、なんならクラス全員に

 

 

 

 

「いや、なんで人数増やすんですか」

 

「頼む」

 

 

「……………分かりました、では希望すれば普通科も見れるように、日時は仕事の調整が終わり次第お伝えします。そちらにも事情があると思うので、大体1週間以内に対戦できるように調節します」

 

 

「ああ、頼んだ、これで話は取り敢えず終わりだ」

 

 

 

当たり前のように職場体験があることは知ってるのか、やはり流石だな

 

 

 

 

「人使、やったね」

 

「ああ、これで夢にまた一歩近付いた」

 

 

 

 

読解と心操は2人していい笑顔でハイタッチをしている

 

 

その様子は本当に仲のいい兄弟のようだった

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