相手をねじ伏せる方法は何も腕力だけじゃ無い   作:赤いティントリップ (活動停止中)

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やっぱり金髪青眼、文武両道、眉目秀麗、って良いですよね。
学生時代に戻ってそんな人になってみたいです。






第31話

 

 

 

「いやぁ〜!こんなに人が集まるとは思ってなかったな〜!」

 

 

心理が全く変装をしていない状態でポニーテールにした金髪を揺らしながら軽く笑いながら呑気にそんな事を言っている

 

ついでに、変装は全校生徒に変装後の姿を見られたら学校での変装の意味がなくなると言う事で、大勢の人に見られるのがわかってるこの舞台に来るときに外していた

 

 

 

「それにしてもびっくりだよ!ねぇ人使!気付いたらね、この対戦観戦できるの全校生徒だってさ!アッハハハハハハ!!」

 

 

 

俺が編入する可能性がある事は皆にまだ秘密なので、まるで仲がいいから荷物持ちとして付いてきました、という雰囲気を醸し出しながら立っている俺に心理は狂ったように話す

 

まあ、知り合いだけの対戦だと思ったら学校規模になっていたというのはかなり面倒だし、そうなってしまうのはわかるが

 

 

 

「悪い、校長に押し切られた」

 

「相澤先生!構いませんよ!私吹っ切れたんで!ただ、この人数の前で私男子をブン殴るのかと思ったら複雑な心境なだけです!」

 

「俺が根暗ノッポなんかに殴られるわきゃねぇだろ!!ぶっ殺す!」

 

 

ボンボン手を爆発させながら目を一体何度になるのだろうと思うほど釣り上げた爆豪が歯をむき出しにして叫んでいる

 

 

「俺も兄を助けられた恩はあるが手を抜いたりはしない!正々堂々としよう!」

 

 

「俺も負けねぇ」

 

 

 

「相澤先生、私飯田くんに即負けしたら次の試合無しですよね?こんなの3人も相手にしたら私怪我しますって!」

 

「安心しろ、読解のためにリカバリーガールには待機してもらってる」

 

「うーわっ!!私が怪我する前提ってやつですね!!ねぇ!そうですよね!?」

 

 

心理が勢いのまま相澤先生の胸倉に摑みかかり、前後に揺するが、相澤先生は特に抵抗もせずに気まずそうな顔をして決して心理の方を見ずに揺すられている

 

 

 

「うっわー、マジ終わったわ、これ3人相手にするまで帰れません、って奴だ、しかも爆豪に至っては本気でやらずに場外にダッシュした方が爆破の危険がある奴だこれ」

 

 

相澤先生から手を離し死んだ目で準備体操を始めた読解

 

 

「分かってんならさっさと準備しやがれ!殺すぞ!」

 

 

爆豪の発言はいちいちキツイな

 

 

「わーってるよ!!だから今準備運動してるじゃねーか!見えてんだろ!!」

 

 

爆豪に引っ張られてるのか、心理も言葉が荒れてきてるな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合観戦をする生徒はかなり離れての観戦をさせられているが、俺とこれからの心理の対戦相手、それと興味本位で見にきた先生陣はかなり近くでの観戦をしている

 

そのおかげで、2人の動きや声がとてもよく聞こえていい特等席だと思う

 

 

 

 

「それでは、第1試合、飯田 対 読解 戦を始めます、よーいスタート」

 

 

 

相澤先生のやる気のない声とともに、これまた覇気のない旗が振り下ろされた

 

 

 

その瞬間、体育祭の時よりも早い速度で飯田が一直線に読解に突っ込む

 

 

 

そして、それを心理はまた体育祭の時と同じように軽く後ろに下がり避ける

 

 

その後ろに下がったところに足を振り上げ蹴ろうとするが、また読解は後ろに下がり避ける

 

すると、蹴り上げた状態の足を今度は勢いよく振り下ろした飯田、その足をまた心理は避けるのかと思っていたが、彼女は振り下ろされる足スレスレを通り、飯田の胴体に近付き、そして拳を振り上げた

 

 

飯田は足を振り下ろした事により上体もかなりの速度で下がった、そして胴体に引っ張られるように頭を丸め込み、そして、胴体に付いてくるように頭も下に、つまりより心理へとより近づいた事により、彼女が振り上げた拳が顎にクリーンヒットした

 

 

 

自分の目で追うのさえやっとな速度と、心理の容赦のない振り上げは加算され、飯田の脳に多大な衝撃を与えた事だろう

 

 

案の定、飯田はその一撃で伸びてしまった

 

 

 

 

「勝者、読解 心理」

 

 

旗をゆっくりと上げ、そう宣言した相澤先生

 

 

試合時間は1分にも持たないとても短いものだった

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃ、休む時間も入れずに次行くよ、次は読解 対 轟 戦、よーいスタート」

 

 

試合開始の合図とともに大氷壁が舞台を覆った

 

 

 

 

 

A組の連中、試合開始と共に心理に遠慮のない攻撃をする奴ばっかりだな

 

 

まあ、飯田にあんな勝ち方したのを見た後なら近づきたくないのはわかるが

 

 

だが、それにしてもやりすぎだろう

 

 

流石の心理もこの中で凍ってるだろ

 

 

これ、早めに救出しないと危ないやつな気しかしないんだが

 

 

 

 

氷のせいで視界が悪い中目を凝らしてみるが、無駄にでかい氷を出したせいか煙が凄くて不明瞭な視界しか確保できない

 

 

 

 

「こんな大きな氷出すって轟ー!!爆豪の個性に頼りきりの大雑把な攻撃ってやつ直す気ねぇのかー!!!!」

 

 

 

 

心配していると、急にそんな大声が聞こえてきた

 

 

取り敢えず氷漬けではないことはわかったので良かったが、どこから叫んでるんだ?氷に反響しすぎて位置が全くわからない

 

 

試合開始位置から全く動いてない轟もその声を聞いて苦虫を噛み潰したような顔をしたかと思うと、氷に手を当てて左手で溶かし始めた

 

 

 

その蒸気が出て、元から悪かった視界がさらに悪くなる

 

 

 

シュゥゥゥゥウウウと氷を溶かす音だけが響いてる

 

 

轟は自分が無駄にでかい氷を出したせいか、全てを溶かしきるにはかなり時間がかかりそうだった

 

 

というか、心理は本当に何処だ?

 

 

 

轟が立っている位置より心理側は全て凍り付いてしまってる

 

 

 

それなのに、場外に姿を見せる事はもちろん、俺にも姿が見える位置には出てこない

 

 

 

ヒュッ

 

急に空気を割く音が聞こえたかと思うったら、それと同時に轟が頬を抑えた

 

その頬には赤い筋が走っていて、今のは心理が何かを投げて攻撃したのだと気付く

 

 

「イテェな…読解、お前俺が氷を溶かす音に紛れて氷を砕いて、投げてきたな」

 

 

 

氷を溶かすのをやめ、今だに姿を見せない心理が何処にいるのかと神経を集中させている轟

 

 

 

カンッ

 

 

 

軽くその音が鳴った瞬間、鳴った方向をまた大きな氷で覆うように一直線に氷で凍らした轟

 

 

これで流石の心理も終わったな、俺はそう思った

 

 

だから、轟もそう思って張り詰めていた緊張が弛緩してしまったのだろう

 

 

 

何処からか姿を現した心理は遠慮なく左頬を殴り、息をつく間も無く髪を両手で掴み、顔面に膝蹴りをブチ入れた

 

そして、極め付けに肘で背中を打ち、地面に転がした上で鳩尾を力の限り蹴り飛ばし、片足を掴んでジャイアントスイングの要領で場外に放り投げた

 

鈍い音を立てて場外に落ちた轟はピクリとも動かない

 

 

あの整った轟の顔は鼻血や吐瀉物で汚れていてとても悲惨だ

 

 

 

 

「勝者、読解 心理」

 

 

 

今回はそれなりに時間がかかった

 

 

 

そして、今更なのだが、心理の戦闘スタイルは避けるスタイルじゃなかったか?

 

この2試合、思いっきり殴って勝ってる気がするのは俺だけか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃ、どんどんいくぞー、読解 対 爆豪戦、よーいスタート」

 

 

「ハウザーインパクト!!!」

 

 

開始早々、大技を披露した爆豪、初っ端からこの技が来るとは思ってなかったのか、単純に効果範囲が広いからか、心理は地面を転がるようにしてギリギリで避けた

 

まあ、避けられるだけ凄いが

 

 

 

「オイオイオイ!!!テメェは私を殺す気か!!!!」

 

「死ねぇ!!!!!」

 

 

体勢を直した直後に両手から交互に細かい爆破を心理に遠慮なく向ける爆豪

 

 

「あ゛ー!!!こいつマジだ!!!!本気と書いてマジと読むやつだよ!!!!」

 

 

 

 

舞台を円状に走ったり、時々ハンドスプリングやバク転で逃げ回りながら叫んでいる心理

 

そんな爆豪に舞台の中心から爆破を続ける爆豪

 

 

 

「クソがぁぁああああ!!当たれやぁぁぁぁああ!!!」

 

「当たってたまるかぁぁぁああ!!!こんなもんに当たってみろ!!!!一発アウトだ!!!!私の脆さ舐めんなよぉぉおおおお!!!!」

 

「ならさっさと死ねやぁぁああああ!!」

 

 

「嫌だぁぁぁああ!!!!」

 

 

 

 

お互いに叫びながら激しい戦いを繰り広げている

 

 

まあ、主に激しいのは爆豪だが、心理の方も、ただ走るだけでなく、爆破に緩急や強弱をつけてくる爆豪に対して、かなりアクロバティックに逃げているため、ただ逃げているだけだが、派手さを上げている

 

 

「どこぞのデコ広王子のような一定の攻撃にしろよ!!」

 

「俺は野菜の国の王族じゃねぇ!!!」

 

「てか、攻撃威力上がってきてんな!!!身体が温まってきたのかな!?」

 

 

 

ただでさえ激しい爆破がより激しくなり、心理が避けるのがさらにスレスレになり、当たってしまうのかと思ったら、違った

 

 

今までより何故か余裕で避け、徐々に爆豪への接近を開始した心理

 

 

 

 

にじり寄られてる事に気付いた爆豪は、片手ずつの爆破をすぐに辞め、両手を後ろに向けるようにして

 

 

 

「爆速ターボ!!!!」

 

 

やばい顔して心理に向かった

 

 

そして、直前で両手を前に持っていき、心理に向けて思いっきり爆破した

 

だが、その爆破を直前にしゃがむ事により回避した心理にもう一度手を下に向けて思いっきり爆破した

 

 

その事により、爆煙が上がり、また視界が悪くなる

 

 

お陰でまた何も見えない

 

 

だが、そんな煙の中からボンボンという爆破音と、ガッ、ゴッという打撃音が聞こえるため、こんな視界の悪い中2人は殴り合ってることが分かる

 

 

時々煙が巻き上げられ、少し身体が見えるが、新たに爆破が起こりまた煙が立ってしまうため、全く全体は見えない

 

 

 

そのまま、少しの間殴り合う音がしていたが、一際大きな何かを打ち付ける音が鳴ったのを最後に音がしなくなった

 

 

そして、ようやく煙が晴れると、うつ伏せで倒れる爆豪の上に座り、押さえ込んだ心理が見えた

 

 

 

爆豪が全く動かないところを見ると、おそらく飯田と同じように落とされたのだろう

 

 

「勝者、読解 心理」

 

 

 

気怠げに相澤先生が旗を揚げて勝利宣言を行うと、心理は爆豪の上から退き、地面に寝っ転がった

 

 

やりきった表情で地面に寝転がる彼女に賞賛の拍手が送られ、彼女のことを褒め称える言葉がたくさん聞こえてくる

 

 

 

というか、本当に強すぎないか?

 

 

爆豪なんか、今年の体育祭優勝者だぞ?それを倒すなんて

 

 

 

そう思っていると、寝転んでいた心理に手招きされる

 

 

 

観客大注目の中舞台に上がるのは気がひけるが、自分は心理の荷物持ちとしてここにいるので、素直に登り、寝転んだ心理の近くにしゃがむ

 

 

 

「どうした?」

 

「肩貸して、私も怪我人なのに、救護ロボ私の事運んでくれなかったから」

 

 

寝転がった状態から、上半身だけ起こし、起き上がりそう言われ驚く

 

まさか心理が人の手を借りなければいけないほど消耗していると思ってなかったからだ

 

 

「ほんと、爆豪女子の足思いっきり蹴りやがって、立てねぇじゃーん」

 

「立てないほど酷いのか」

 

 

いつまでも舞台から動かない心理に寄ってきていた相澤先生がさっと、足を捲ろうとするが、心理がその手を抑えた

 

 

「しっかりとした青痣になってますし、他にも細かな痣がありますので、大勢の目に晒すにはちょっとあれなんですよ。まあ、骨は折れてはないですので、このまま休憩し続ければ痛みを我慢すれば動けるほどにはなります」

 

 

「だが、いつまでもここに居るわけにはいかねぇだろ」

 

 

「そうですね、だから人使を呼んだんですよ、まあ、肩を借りるレベルで立てれば良いんですが」

 

 

 

なら、心理は身長高いし、俺は力に自信ないからお姫様抱っこは難易度が高いにしてもおんぶくらいはするが

 

 

と思っていたら、相澤先生が軽く心理のことをお姫様抱っこで持ち上げた

 

 

 

なんだろう、この、男として圧倒的に負けた気がするのは

 

 

 

「相澤先生、ありがとうございます、助かります」

 

 

 

赤面すらせずに、相澤先生の首に手を回す心理

 

 

 

その様子に観客は物凄く盛り上がっている

 

 

 

まあ、造形が整った心理がお姫様抱っこをされるというのはかなり見ててテンションが上がるだろう

 

 

 

そんな観客の様子に対してうざったそうな相澤先生と面白がってる心理

 

 

「これの何が面白いんだか」

 

「まあ、お姫様抱っこはラブコメの定番ですし、見てる分には面白いと思いますよ、なんなら頬にキスでもすればさらに盛り上がると思いますし」

 

「だろうな、してみるか?」

 

「やめろって言わないんですね、では、遠慮なく」

 

 

ただでさえ近かった顔をさらに近づけ、チュッと軽く頬にキスをした心理

 

 

そして、爆発したかのような歓声が起こる観客席

 

 

「耳がいたいな」

 

「黄色い悲鳴なんてそんなものですよ」

 

 

当の本人達は冷めた態度で舞台から降りていった

 

 

 

俺もその場に立ち尽くしたままでいるわけにはいかないので、2人の後を付いて行った

 

 

 

俺と同じ普通科に通いながら連続でヒーロー科のトップクラスの男子を負かした心理、全員気を失わされたが、決して皆弱くないどころか、かなり強い

 

 

元から心理が強いことは、凄いことは知っていた

 

 

だが、ここまでだとは思ってはいなかった

 

 

 

 

「頑張らねぇとな……」

 

 

 

俺は小さくため息をつき、決意を固めた






急募・戦闘シーンを上手に書く方法
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