相手をねじ伏せる方法は何も腕力だけじゃ無い   作:赤いティントリップ (活動停止中)

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今回正直魔が差して書いてしまった話なんですが、思いの外長くなってしまいました。
近いうちに続きも投稿します。



第36話

 

 

 

「はいそこ!理解できていないのに、理解できたふりをして次に進むのは駄目だからな!ちゃんと理解をしてから進むこと、何事も積み重ね!」

 

 

 

期末が近づいてきて、中間の時と同じように勉強会が開始する

 

 

黒板の前に立ち、どの教師よりも見やすく分かりやすい板書を書き、休み時間という限られた時間で抑えるべき要点に限り、解説し、個性を存分に使い、分かってない人を炙り出していく

 

 

 

ついでに心理は自分の男装が気に入ったのか、いつも結構ノリノリで男のフリをしている

 

 

正直クラスのメンツには正体バレてるんだし、自教室くらい男っぽく振る舞う必要もない気がするが、本人がしたいならしててもいいかと考えない事にしている

 

 

 

俺は仮にもクラスで最も仲のいい人であるので、テスト1週間前のこの期間にならなくても、その日のうちにしっかりとした理解をできるというサポートをして貰えてるので、今更焦って勉強しなければいけない教科などなく、心理とともに教える側へとまわる

 

 

 

中間考査では、心理に続き、クラス順位2位だった上に、テストが終わった直後の授業の後も、心理に付きっ切りで勉強を叩き込まれているのを見られているので、ずっと質問をされ続け、幾ら自分の勉強にもなるといってもしんどい

 

 

 

中間考査の時は心理はこれを一人で捌いていたのかと思いながら、チラッと彼女の事を横目で見ると自分よりも何倍も分かりやすい上に纏められた質問に対する答えを口にしていて、自分もまだまだだと思い、ノートと教科書を持って質問をしにきた男子の問題に向き合った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後は基本質問を直接受けない事にしているので、授業が終わり、すぐに心理と帰る途中、喉をたくさん使ったから、喉が渇き、飲み物を買いたいと思い、自販機に寄ると、自分で自販機にお金を入れる前に心理がお金を入れ、俺が飲みたかったものを押した

 

 

心理も同じものが飲みたかったのかと思っていると笑顔でそれを手渡された

 

 

「へ?」

 

 

「今日手伝ってくれたから、そのお礼、お疲れ様、人使のお陰で結構楽できた」

 

 

「それなら、心理もお疲れだろ、何が飲みたい?」

 

 

 

自販機にお金を入れながら聞くと、少し迷った後に心理も俺と同じものを選択した

 

 

 

俺の放課後訓練も心理の急ぎの仕事も無く一緒に帰れるのは久し振りで、いつもよりゆっくりと歩く

 

 

 

「あ、そーいえば、新しいCMのロングバージョン、俺も昨日の夜漸く見れた。

 

クラスの皆が言ってたみたいに、やっぱり可愛いな、調べたらスマホでも簡単に見れるけど、どうしてもテレビで見たくて最近テレビの前に結構居座ってて親に不思議がられちまった…」

 

 

「あー、あれね、あの撮影は大変だったなぁ」

 

 

「何かあったのか?」

 

 

「ネットニュースにもなった保須事件、その日に事件現場の近くのスタジオで撮影だったの、本当なら後数バージョン撮る予定だったんだけど、結局ショート、ロング共に1つだけになったんだ。

 

まあ、あの事件のおかげで俺の知名度と支持率がまた上がったからまあ、監督は落ち込みつつも仕方がないと諦めていたし、俺としても痛い目にあった甲斐も少しはあった気もするかな」

 

 

 

「そうだったのか、保須事件で派手に背中を切られたって聞いたとき、驚いたけど、その時のだったんだな」

 

 

 

 

「そうー、本当に大変だったんだよ、それに今も背中の傷見た目上は完治してるけど、まだ背中の広範囲に違和感とかは残ってる上に激しい運動は禁止で、動けていないから私の腹から横筋が消えた。

 

だから、引き締まってるけど、一応女子の腹ってくらいなの、今。

 

いつかは消さないとって思ってたしこれからキープしようと思って」

 

 

 

「良いと思うぞ、俺は別に横にも割れてても良いとは思うけど、やっぱりイメージって大事だしな」

 

 

 

「たしかに、細い女子の腹が実はバッキバキはイメージブレイクが過ぎるんだよなぁ」

 

 

 

「世間のイメージを助走をつけた上に飛んでドロップキックを入れるようなもんだよ……あれ?あのヒーロー科の奴ら何やってんだ?」

 

 

道の先に居るA組の上鳴、瀬呂、切島の3人が困った顔で道の端に立っている

 

 

「爆豪が居ない……訳じゃねぇみたいだな」

 

 

個性で詳細をいち早く知ったのか、フフッと笑い声を漏らしている

 

 

「姿は見えねぇ」

 

 

「いや、見えてるぞ、切島くんの手元をよく見て」

 

 

言われた通りに視線を向けると、なんか、フワッフワの毛玉?を抱えている

 

 

「は?……あれは…ポメラニアン…?」

 

 

「そうだ、あれは可愛い可愛い爆豪犬だ」

 

 

そう言って楽しそうに心理は困り顔で立っている3人組に近づいていった

 

 

「なあ、爆豪撫でさせて貰っても良いか?」

 

「うおっ……急に誰だよ…というか、どうしてこれが爆豪って…」

 

「俺はこんな格好してるけど、心理だよ、で、爆豪は……」

 

 

言葉を切って、じーっと爆豪(犬)を見つめている

 

 

「そっか、個性で1時間だけ犬に変わってしまったんだな、犬の姿のままここで呆けているのも、時間の無駄だし、最寄りも一緒だから私が途中まで連れて行こうか?

 

……え?私の手助けなんていらないって、でも、テスト前に時間を無駄にするのは良くないと思うんだけど

 

……勉強は足りてるっていっても、私は爆豪くんはもっと勉強した方がいいと思うけどね、だってクラス順位所詮三位だし、まだ上を目指せるじゃない、学年順位になると、さらに順位落ちるしね

 

……はぁ、今度個性使ってズルをしてるって言ってみ?お前の秘密大声で叫び散らすから、別に個性を使わなくても、別に学年主席を守るくらいは簡単なんで、それで、どうするの?ここまで言われても時間が惜しくならないの?

 

……そりゃあ、そうだよね、惜しいよね、ちゃんと連れて帰ってあげるよ、丁度下校にかかる時間1時間くらいだし」

 

 

 

側から聞いていたらただの独り言のようにただひたすら話した後に、切島に向かって両手を出した

 

 

 

「爆豪くんを渡して貰ってもいい?」

 

「ああ、分かった」

 

 

不機嫌そうに腕の付け根のあたりを両手でダラーンと持たれていた爆豪を片手は下から支えるようにお尻に、もう片手はその補助として添えられていて、爆豪も心なしか座りが良さそうだった

 

 

「ねえ、人使、爆豪くん、すっごいフワフワでめちゃくちゃ気持ちいい」

 

「それは良かったな」

 

 

 

補助として支えていた手で、背中を撫でながら、すっごいキラキラした目で心理が言ってくるので、すごい触ってみたいが、もし触れようものなら、噛みつかれそうな気しかしないので、笑って流しておいた





なんというか、後日談と、思いつきのネタと、繋ぎの説明とかを入れたようとしたら、収集がつかなくなって長くなってしまったという私の技量不足が悲しいくらいに浮き彫りになってしまった話ですね。
泣きそうです。
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