相手をねじ伏せる方法は何も腕力だけじゃ無い   作:赤いティントリップ (活動停止中)

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評価やお気に入り登録者が増えて、最近テンションが異様に高い駄作者です〜!
これからもこんな私に末永く付き合ってくだされば嬉しいです。








第37話

 

 

 

 

 

爆豪くんをそのまま電車に乗せるわけにはいかないので、私のリュックか、自分の鞄の2択をしてもらい、爆豪の鞄の中身を一時的に移してから、入ってもらう

 

 

はじめのうちは、鞄から、窮屈だとか、息苦しいとか聞こえてきたが、最寄り駅が近くなった頃には寝始めていた

 

 

 

暗くて狭くて適度な揺れ、確かに眠くなる要素ばかりだし仕方がない

 

 

なるべく起こしてしまわないように優しく運ぶことにしたのが、良かったのか、最寄りで電車を降りてからも一向に起きる様子がない

 

 

親、特に母親にだけはこの姿を見られたくないらしかったので、家の近くにある、少し前に急に綺麗になったと噂の海辺にある屋根の下にあるベンチへと腰掛けた

 

 

鞄の中で戻ってしまうのは可哀想だが、起こすのも、ここまで起こさずに移動できた分、今更起こすのもなんか、何かのゲームで負けた気がするので、そろーっ、と鞄を開け、ゆっくりと手を身体の下に差し入れ、慎重に鞄から出す

 

 

犬である状態は後約10分、この時間の間起こさずに終えれるか

 

 

フワッフワな毛並みの爆豪くんをゆっくりとベンチに下ろそうとすると、少し眉間に皺が寄ったので、慌てて動きを止めて、息を殺す

 

 

 

くそっ、あとちょっとなのに、なんで起きそうになるんだよ

 

しかも、可愛い犬なのに、なんで眉間に皺が寄る?

 

 

 

爆豪くんの夢を読むと、硬い、冷たい、というベンチに対する文句が出てきていたので、このままベンチに下ろすと、起きてしまうので、下ろせない

 

かといってこの方法で抱え続けるのも不安定で落としてしまうかもしれない

 

 

そこで、私は起きたら怒られるだろうなと思いつつも、ゆっくりと自分の膝の上へと下ろした

 

 

 

どうだ、これなら冷たくもなければ、硬くもないだろう

 

 

 

膝の上で丸くなり、下腹部に擦り寄ってきた爆豪くんに体は全く動かさずに内心ガッツポーズをする

 

 

 

これなら、後8分程持つだろう

 

 

 

スマホのカメラ機能を起動させて、無音カメラで、膝の上で寝る爆豪くんを取り敢えず連写しておく

 

顔のアップ、全身、私の顔まで一緒に写したバージョン、などなど、こだわって撮り続ける

 

体を撫でてみると、本当にフワフワで、色合いが、元々の爆豪くんと同じで、つい、声を出して笑ってしまいそうになる

 

 

残り時間は後6分程となった

 

 

スマホでしたい写真撮影も終わったので、戻った後にスムーズに帰れるように、荷物を移し替えしておく

 

膝の上にいる爆豪くんを揺らしてしまわないように荷物を移すのは大変だが、なんとかやり切る

 

 

 

残り時間は後2分程となる

 

 

 

もう、特にやることもないので、適当に海を眺める

 

 

この海は綺麗になってからデートスポットとして人気で、よく人が来るが、今日は人が全くおらず、波の音が聞こえる

 

 

 

 

 

もうそろそろかと、膝の上に視線を戻すと、安らかに眠っていた爆豪くんの眉間に皺がより、急に激しい発光が起こった

 

まるで閃光弾のような光に思わず目を瞑り、視線を外す、すると、ものの数秒で発光はやんだ

 

 

視線を膝の上へと戻すと、私の膝を枕にして寝ている人の姿の爆豪くんに変わっていた

 

 

 

まさか、戻っても起きないとは思っていなかったので、すぐにスマホで連写を始める

 

顔を私の腹のあたりに埋めていているせいで撮れないのは残念だが、これはこれで面白いので、また何バージョンか撮っておく

 

 

無音カメラで撮った沢山の写真を犬の時と人の時、それぞれ一枚ずつ以外、普通のカメラフォルダからは見れないシークレットモードの方に保存して万が一にも消されないように隠してから、私の腹に顔を埋めてぐっすり眠る爆豪くんの肩を揺らした

 

 

「起きて、爆豪くん、戻ったよ」

 

「……んっ…?」

 

 

寝ぼけた様子でゆっくりと上体を起こし、欠伸をする爆豪くんの目が、ゆっくりと開く………かと思いきや、かっ開いた

 

 

急だなぁ…

 

 

 

「おはよう」

 

「何で俺はテメェの膝の上で寝てたんだ…」

 

「家に犬の状態で帰りたくないらしい上に、寄り道をしてベンチに座るに当たって、爆豪くんはベンチが硬くて冷たいのが嫌だったみたいだったから」

 

 

 

爆豪くんが嫌な事を避けていくと、こうなったんだよね

 

 

 

「途中からやけに寝心地が良くなったかと思ったらその時点でテメェの膝に乗せられたって訳か!クソが!」

 

 

「寝心地良かったんだ、へぇ、私の膝って、もう一回寝転んで見る?」

 

 

 

膝をトントンと叩くと、目がえげつつり上がった

 

人間、そんな角度まで目尻上がるもんなんだ

 

 

 

 

「嫌に決まってんだろ!殺すぞ!」

 

「殺されたくはないし、もう帰ろっか」

 

「チッ」

 

 

 

 

帰り道、一応自分の都合に私を付き合わせたという意識があるのか、別に構わないのに家までわざわざ送ってくれた

 

 

そして、私の祖父母に見つかり、かなり熱心に晩御飯に誘われていた

 

 

ごめん、勉強のために帰った時間結局プラマイゼロになるわ、これ

 

 

内心そう謝りながら、その様子を傍観していた







今まで作品紹介をまともに書いてなかったのですが、少し前にそれじゃ駄目な気が唐突にして、一応それっぽい文章を書きました。
ああいう、作品の顔って感じなの、題名と同じで書くのが凄く苦手なんで、何回か下書きをしたにもかかわらず、最後は投げやりに書いて終えました。

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