相手をねじ伏せる方法は何も腕力だけじゃ無い   作:赤いティントリップ (活動停止中)

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ここ数話爆豪の角が丸くなってしまってる問題発生中
ただ、個人的に爆豪は、善意で行動する上に爆豪にとっても得となる目上の人にすごく弱そうと言う偏見にまみれた意見を持ってます











第38話

 

 

結局、押し負け、ババアに連絡を入れてから、案内された居間で座って待っていると、恐らく一度自室に行っていたであろう根暗女、いや今は根暗男……取り敢えず根暗状態から芸能活動をしている時のオールマイト譲りの金髪を揺らし、私服で戻ってきた

 

 

鮮やかな金髪に濃い青にも薄い水色にも反射で見える瞳が見えていると、根暗状態の時に対して、当たり前だがオールマイトの実娘だというのを強く感じる

 

 

 

「この姿だと、オールマイトの子供って感じが強いでしょ」

 

「根暗状態でずっとおれや」

 

「何故我が家で顔を隠さなければならないの、家でくらい素の姿でゆっくりしたいよ」

 

 

ググッと伸びをする根暗に、思わずじっとりとした視線を向けてしまう

 

 

そういえば、この家にオールマイトが来たことはあるのだろうか

 

 

やっぱり最近で認知はされていなかったとしても、当時付き合っていた人の実家だ、もしかしたら来たことがあるかもしれない

 

そう思うと、なんだかそわそわとしてくる

 

 

 

「爆豪くんも是非寛いで、この家にはたしかにオールマイトが来たこともあるけど、私達が生まれる前しかないから」

 

 

「そうだな…俊典くんは今心理が15だし、大体17年前位に来たのが最後だな、まあ、二度とこの家の敷居は跨がせてやる気は無いがな」

 

 

 

少し離れたところに座っていた根暗の祖父が先程まで浮かべていた人好きのする笑顔のまま、瞳だけが視線で人を殺せるんじゃないかというほどまで一気に冷たく変化した

 

 

あり得ない話だが、なんだか、部屋の温度まで下がった気さえする

 

 

というか、まあ、そりゃあ、オールマイトの事嫌いだよな

 

 

あの爺さんからすれば娘を妊娠だけさせてどっかに行った無責任野郎になるんだ、好きなわけがない

 

 

 

 

「あいつが赴任する事を知っていたら、心理を絶対に雄英に行かせることは無かったんだが、サプライズ好きな馬鹿のせいで入学してからしか分からなかった事に心底怒りを覚えるよ」

 

 

「お爺ちゃん、落ち着いて、私は大丈夫だから、それにアレに直接会う事で得られたものもあったし、直接的な害はもちろん無いしね、そして、いつかは社会に娘であることは広まると分かってたから」

 

 

 

2人して、オールマイトに対して、あいつや、アレ、と呼び方が雑い

 

 

 

 

「まあ、こんな気分が悪くだけの話は置いておこうか、料理ができるまでの間勉強教えるよ」

 

 

「テメェに教わるものはねぇ」

 

 

「苦手科目は…特には無いみたいだね、よし、なら得意科目の数学完璧にしようか」

 

 

「話聞けや!」

 

 

「ちょっと待ってて、必要なもの一式取ってくる」

 

 

「テメェの耳は飾りか!」

 

 

俺の声を総無視してヘラヘラ笑いながら手を軽く振ってまた居間から出て行った根暗にイライラして舌打ちを打つと、微笑ましそうに祖父がこっちを見てくる

 

 

その視線に見られ続け、なんだか居心地が悪く、ソワソワとすると余計に微笑ましそうになる

 

 

「爆豪くんみたいな友人が心理にできて良かったよ、あの子、いつも人と距離を取るのに、君には少し心を開いてるみたいだ」

 

 

 

 

人に深入りせず、そしてさせない、基本当たり障りのない対応ばかりをその他のモブ共にあの根暗はよくしている、だが確かに俺に対してはかなり暴言を吐いてくる

 

 

まあ、俺の対応に合わせてるだけな気もするが

 

 

 

 

「これからも仲良くしてくれると嬉しいよ」

 

 

 

 

今まで一度も仲良くなんかした記憶は無いが、まあ、一応頷いておく

 

 

 

 

「お待たせー」

 

「勉強頑張ってね」

 

 

元気に今に戻ってきた心理と交代するように祖父は立ち上がった

 

 

「うん頑張るよ」

 

 

祖父の言葉に素直に頷いたのを見て、祖父は部屋から出て行った

 

 

 

「まずは基礎からって思ってたけど、爆豪くんなら応用や発展から始めてもいけそうだから、複雑な問題を素早く正確に捌いていく練習しよっか」

 

 

 

 

そう言いながら、また俺の隣に座り、目の前のローテーブルに持ってきた勉強道具を置いた後、問題集や教科書を開くわけではなく、ルーズリーフに問題を5問書き連ねた

 

 

 

「この5問は、まあ、言ってしまえば難易度順、しかも爆豪くんを基準にした難易度、だから平均よりは難しい設定になっているよ。

 

1は基本、間違ったら絶対に駄目な問題。

 

2は標準問題、計算さえ間違わなければまあ正解になる難易度の問題。

 

3は応用問題その1、頑張れば解ける問題、計算も複雑になってきてるから気をつけてね。

 

4は応用問題その2、多分頑張っても正解できない問題、途中で計算が行き詰まると思うから、部分点をもぎ取りにきて。

 

5は発展問題、絶対に正解はできない問題、これも部分点をもぎ取りにきて、って事で今すぐ解いて」

 

 

 

シャーペンと消しゴムと共にローテーブルに置かれ、いい笑顔で進められる

 

 

 

「なんで俺がテメェが即興で書いた問題を解かなきゃなんねぇんだ」

 

 

「確かに即興だけど、答えは綺麗な数値になるように考えた問題だから、解いてみてよ、まあ、爆豪くんが、どうしても、私が今、ここで、暗算で、考えた問題ごときを、解けないっていうなら、それでもいいんだよ?まあ、私より爆豪くん馬鹿だもんね、仕方がないよ、解けなくても、うん、仕方がない、仕方がない」

 

 

「解き殺したるわ!!」

 

 

ソファに座ったままでは体勢的に解きずらかったので、敷かれたカーペットの上に直接座る

 

 

「そうこなくっちゃ、流石爆豪くん」

 

 

 

シャーペンを持ち、解答用に置かれているルーズリーフにガリガリと書き、計算を重ねていく

 

 

俺に合わせて根暗が作った問題は確かに俺にあった難易度設定がされている上に途中の式がどれほど複雑になろうが、最後は気持ちいいくらい綺麗な数字が出てくる

 

 

そして、根暗の予想通り、4の途中でシャーペンが進まない、既に何パターンか試すが、どれも計算が明らかに間違っていて、先に進めない

 

 

そんな俺の手元をソファに座ったまま背後から覗き込んでいる根暗はふーん、とでも聞こえてきそうな声で見ている

 

 

「諦めて5に進もうか」

 

 

「クソが!!」

 

 

そう言いながらも5に取り掛かるが、4よりも早くこれも分からなくなる

 

 

それでも、根暗の問題を解けなかった事を認めたくなくていくつもの公式を引きずり出してくるが、どれも微妙に当てはまらない

 

 

 

 

「もう終わりかな、うん、1・2・3は正解。100点満点で5問だから今のところ60点。

 

それで4は大体4分の3位までは計算できてるから15点加算。

 

5は……触りの所だけ書けているから5点加算。

 

よって合計80点、テストとかはよく8割合格って言うし、合格点には達している計算になるね、けどどうせなら全て正解にしないと解説するからよく聞いてね」

 

 

 

 

ソファから降り、俺と同じようにカーペットに直接座って赤ペンでサラサラと丸付けをしながらそう評価を言い渡される

 

 

 

 

「これ解けるようになったら、爆豪くんならケアレスミスさえなければ期末の数学、満点も取れると思うから、頑張ろうね」

 

 

 

そう言った後に、閉じたままだった教科書、そして見たことのない参考書をパラパラといくつか開けて机の上に広げていった

 

 

 

「まず、4の最後に答えを求める方法なんだけど、教科書に公式の応用としてチョロっと乗っていたやつを使用するの」

 

 

 

そう言いながら指さす場所を見てみると、確かに2行ほどチョロっと公式の応用として、公式が複雑な変形をした後の状態で書かれている

 

 

 

「まあ、授業でもちょっと触れたか触れないか程しかやってないと思うし、できなくても仕方がないよ、しかもこの変形、無駄に難しく書かれてるから、必要な部分だけにするために、もうちょっと削れるの、で、削った状態がこれ」

 

 

 

次は参考書の一部分を指差してるので、視線を向けると、確かに変形はされてるが、複雑さが減った状態で載っている

 

 

 

「というわけなので、この公式に当てはめて計算してみて」

 

 

追加にルーズリーフを手渡しながら軽く言われ、言われた通りに計算をすると、どうやったら次に進めるのか全く分からなかった複雑で長い式がすっきりとまとまり、また綺麗な数字として出てくる

 

 

なんというか、とてもスッキリとする問題だった

 

 

「おめでとう、正解だよ、残るは最終問題だけだね、この問題の解き方はね、まあ、また公式を複数使うのは分かってると思うんだけど、複数の公式のうち、教科書には載っていないものを使用します」

 

 

「そんな問題ありなんか」

 

 

「んー、その公式は、もし、教科書にギリギリ載っている最高難易度の公式に入れた上に、グラフ、増減表、からのリミットまで使用すれば使わなくてもいいっていう、公式だから、教科書に載ってる情報だけでしたいなら、その凄い遠回りの方を教えてもいいんだけど…」

 

 

「さっさと公式言えや」

 

 

「そりゃそうだよねー」

 

 

 

参考書をまたペラペラとめくり、今度は参考書でさえ3行程しか書かれていない公式と、公式についての短い説明が出てくる

 

 

「このまま、このよくわからない数字や文字の組み合わせを暗記できるのなら、それでもいいんだけど、それじゃ定着はしないと思うから、この公式がどうしてこの公式となり、この問題に使用するかから説明するね」

 

 

 

そう言って自分もルーズリーフを出してきて、解説を始めた

 

 

その解説は参考書でさえたった3行なのに、物凄く複雑で、その公式を求めるまでに、その単元に出てくる公式はもちろん、別単元の公式まで混ぜ込まれており、公式を理解するだけでも、この単元に対する更なる理解が確実にできてきている

 

 

一行一行、俺が理解できる度に書き足されていくルーズリーフを見ていると、細かい数字の羅列のため、少しでも集中が途切れかけるだけで、どこでしているかわからなくなってしまうので、必死に解説に意識を追いつかせる

 

 

結局公式の理論は、結構細かい文字で書いていたはずなのに、分数や、簡易的な図やグラフィックな理解をするために、書いた折れ線グラフなどで場所を取ったからか、1枚目の表裏、2枚目の表まで広がった

 

 

 

そして、ここまで複雑で長いものなのに、教え手である根暗の腕がいいからか、とても理解ができていた

 

 

 

「よし、じゃあ最後頑張ってみようか」

 

 

「ああ」

 

 

 

反抗する時間すら惜しくて、教えてられた公式を使い、5に再チャレンジすると、面白いくらいどんどん答えまで近づき、解けきれた

 

 

「よし、正解、お疲れ様爆豪くん」

 

 

後で復習するときに計算式が見えなくなってしまうことを考慮したのか、問題番号に小さく丸を付けた根暗が手放しで褒めてきた

 

 

「よし、勉強は終わりにしよう」

 

 

ペンを投げるように筆箱に直して、教科書や参考書を全て閉じて一纏めにして机の端に寄せ、またソファに戻ってから、ダラけている

 

 

「あ、そういえば、切島くん達に人に戻ったこと連絡してないよね、心配してたし、安心させるためにも自撮り付きで報告送ったら?」

 

 

「なんで、自分の写真わざわざ撮って送るのがめんどくせぇ」

 

 

「えー、でも心配してたしさ、なんならスマホ貸してよ、爆豪くんの事撮って送って安否報告までしておくからさ」

 

 

 

そう言って手を差してくるので、数秒迷ったのち、ロックを解除して渡した

 

 

「よし、じゃあ全身映す?」

 

 

 

そう尋ねながら立ち上がろうとする根暗の腕を引っぱり、隣にとどめる

 

 

 

「テメェも写れ、ピンでテメェに撮られるんはなんかキメェ」

 

 

「まあ、単独で写真写るのは、慣れないとちょっと奇妙な気分になるよね、いいよ」

 

 

 

 

そう言ってインカメラに切り替えたスマホで、俺にわざわざ体ごと寄せて撮ろうとするので近付いてくるのに合わせて身体を引けば、ガッと肩に手を回され、身体を固定される

 

 

 

「寄ってくんな」

 

 

「ある程度寄らないとフレームアウトするでしょ、というか、笑えとまでは言わないけどさ、どうにかならないの?その表情、顔面に不機嫌って書いてるのは流石にさぁ」

 

 

 

スマホを構えた状態で呆れた表情を直接向けてくるので、ハッと嘲笑の表情を作ると、根暗は微妙な表情に一度なった後に、根暗もハッと嘲笑の表情を作ってからシャッターを切った

 

 

まさか乗ってくるとは思ってなかったので、驚いたが、画面の中では2人して全力で相手を煽る表情で、そして、肩に手を回してるからか、とても仲が良さそうな写真だった

 

 

 

 

「これ、送って、文も適当に打っとくよ」

 

「ああ」

 

 

 

 

肩に回していた手を離し、でも密着した体は離すことはせずに、ささっとスマホを操作し、やる事をやったのか、直ぐにスマホが返されたが、ふと思案顔になった後

 

 

 

 

「……そういえば連絡先交換してなかったし、交換しとこうよ、いい機会だし」

 

 

 

そう言うので、またスマホを手渡すと自分のスマホと同時に操作して、登録を済ませている

 

 

 

「あ、そうださっき撮った写真送ってもらおう」

 

 

 

そう言いながらスマホを操作して写真を勝手に送ってるが、それくらい勝手にすればいいので、横目で一応見つつも何も口を出さない

 

 

 

「あ、そうだ、私も爆豪くんの写真があるんだよ、送っておくね」

 

 

 

そう言いながら、今いまで操作していた速度より、操作の速度を上げ、パパッと何かわからない写真を送信した

 

 

 

「はい、スマホ返すね」

 

 

そう言って返されたスマホを操作して送られてきた2枚の写真を見て、思わず、吹き出した

 

 

1枚目は根暗の膝の上で眠る犬になっていた時の俺の写真

 

これはまだいい、その気になればその犬は俺じゃないとしらばっくれることができるからだ

 

 

ただ、2枚目は人の姿の俺が根暗の腹のあたりに顔を埋めるようにさて気持ち良さそうに寝てる写真

 

流石にこれはしらばっくれられねぇだろ

 

 

「おいコラ!テメェいつのまにこんな写真とってやがんだ!!」

 

 

「爆豪くんが爆睡中にチャチャっと」

 

 

両手でフレームを作りカシャッって言ってるが、笑い事ではない

 

 

「そんな無駄な手際の良さは死ぬ程いらねぇわ!」

 

 

こんな恥ずい写真が人のフォルダに保存されているとか我慢ならない

 

 

俺がいる方とは逆の根暗の隣に置いてあるスマホに根暗越しに両手を伸ばすが、伸ばした手を握られてしまい、取れなくなってしまう

 

 

強く握られてるわけではないのに、指を絡めるような握り方で、簡単に外せない

 

 

流石にしっかりと両手を握った状態で爆破をするわけにはいかないので、なんとか両手を上げたりして、外そうとするが、癪な事に根暗の方が腕が長いので、問題なく付いてくる

 

 

「ヒョロ長げぇ!」

 

 

「なんか、その言い方嫌だな」

 

 

余裕の笑みを浮かべた状態なのがスゲェ頭にくる

 

 

 

もうこの際、根暗を押し倒すようにして無理矢理スマホに近づけばいいやと、根暗の両手をこちからも握り、肩の位置から両腕を後ろに押すと、力技で押し込まれると気付いたのか、今まで無抵抗だった手に力が入る

 

 

 

「押し倒してしまってからスマホを取ろうとは、考えたね」

 

 

 

関心したように言ってくるも、押し合いは止まらない

 

 

根暗も体格は良いが女子なので、力負けし、徐々に手の位置が後ろに下がってきている上に、開いてきているが、腕の可動域にも限界はあるものなので構わず押し込む

 

 

 

力負けしてきているのが、悔しいのか、徐々に余裕そうな表情ではなくなってきている

 

 

 

さあ、ぶっ倒れてしまえ

 

 

 

 

更に強く押し込むと、諦めたのか、抵抗していた力がフッと急に抜けた

 

 

あまりに急に抜けたので、思わず根暗の方に倒れる、そしてそのまま胸元に顔面から突っ込んだ

 

 

 

 

……は?どうして胴体の位置が全く変わらず腕だけ真後ろまで引かれてるんだ、肩どうなってんだ?

 

 

 

 

「胸元に飛び込んでくるとは積極的だねー」

 

 

 

 

掴んでいた手をあっさりと離され、俺の頬と背中に腕が回される

 

 

 

 

 

「したくてしたんじゃねぇ!!てか、テメェ肩の可動域バケモンか!」

 

 

 

「両手握ったまま、一周回せるよ、関節の可動域は広ければ広いほどできる動きが増えるから、なるべく動くようにしているの」

 

 

 

一度背中側に両手を持っていったかと思うと、両手が組まれた状態で腰の後ろ、背中のあたり、肩の真後ろ、頭上、と経由して動き、最後には起きるタイミングを逃し、胸元に突っ込んだままの俺を抱きしめるかのように腕が回った

 

 

関節が柔らかすぎて、キモいが、そんな事よりも凄さが勝る

 

 

これをしたいからするっていうのでするこいつは可笑しい

 

 

 

 

「意思の力でどうにかできる領域だとは知らなんだわ」

 

 

 

 

「大抵のことがしたければできるんだよ、それに、爆豪くんも肩の可動域は広げた方がいいと思うよ。

 

今でも柔らかい方だけど、振りかぶった方が威力の上がる爆破は、振りかぶれる範囲を広げるのは、戦闘能力上昇に直結するよ、という事で、今からストレッチしようか」

 

 

 

「その前に写真消せや!」

 

 

もうこの際密着したままでいいやと、スマホに手を伸ばすと、また直前で先に取られてしまう

 

 

「テメェ!」

 

 

「落ち着いて、写真はちゃんと消すから、ほら」

 

 

目の前でスマホが操作され、ゴミ箱へと入れて消した上に、数日間保存されるゴミ箱のファイルでも再度選択し、完全消去を行った

 

 

 

「これでいい?」

 

 

「そんなあっさり消すなら初めからやれや!」

 

 

 

文句に対して、軽く笑いながら、落ち着けとでも言うように背中を一定の間隔でトントンされる

 

 

なんだか、その行為は小さな子を落ち着かせるためのようなものだったので、自分の眉間にシワがより、こめかみに青筋が浮いたのがわかる

 

 

 

「目指すは可動域化け物だね!」

 

 

そう言って遠慮なく腕を掴んで後ろに下げようとしてくるのを力尽くで押し返す

 

 

「テメェ!肩をぶっ壊させる気か!!」

 

「ちゃんと壊れる前にやめるよー」

 

 

 

胴体を密着させた状態でまた手を取られ、ググっと下げられるが、普通に痛い

 

 

 

次第に下げられる腕に力を入れ、根暗に体重をかけて耐えるような体勢で一応止まりかける

 

 

 

「爆豪くん、さすが筋肉の塊って感じで重たいね…」

 

 

 

徐々に耐えられなくなり後ろへと下がっていってる根暗に更に体重をかけていく

 

 

 

「私、ほら、身長は確かに高いけど筋肉元からそんなにある方ではない上に最近入院とかしててさらに筋力落ちたから支え切れないよ」

 

 

 

今度こそ、腕を真後ろに回すという化け物行為を行わずに大人しくソファに沈んだ

 

 

 

 

「流石に馬鹿正直な力勝負は勝てるわけないよね、ほら、重たいから退いて」

 

 

 

トントンと軽く肩を叩かれるので、根暗の顔の横に手をつき、身体を起こして座った後に根暗に手を差し出して起き上がらせた

 

 

 

 

「ポメラニアンの時はいつまでも抱えていたいくらい軽かったし、気持ちよかったんだけどな」

 

 

 

 

名残惜しそうな視線を向けられるが、冗談じゃない

 

 

 

あんな状態なんて、二度となりたくないし、できることならなった事実も消し去ってしまいたい

 

 

 

「でも、戻っちゃったのはどうしようもないし、柔軟続けようか、目指せ可動域おばけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その宣言をされてから、根暗の祖母が料理ができたと呼びに来るまでの時間、俺の身体は限界まで酷使された

 

 

根暗は肩だけでなく、関節という関節全てが柔らかくて、とてもでは無いが、それなりに柔軟性に自信があった俺の自信は完全にぶち壊されボロボロになった

 






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ぜひ、作者の為を思ってしてくれませんかねあ…、あの、ほんと、すぐですよっ!

感想も、ほんと短くていいんで!書いてくれませんか?お願いしますよ!そこのお姉さん、お兄さん

作者単純なんで、どれか1つだけでもしてもらえたら喜びますし、全部してもらえたらほんと、天に召されそうな程喜びますよ!

そんでもって頑張って文章書きますよ?ね?
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