相手をねじ伏せる方法は何も腕力だけじゃ無い   作:赤いティントリップ (活動停止中)

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第39話

 

 

 

瀬呂視点

 

 

 

 

「へー、実技試験内容不透明なんだー、大変だねー、頑張れー」

 

 

久し振りに食堂で一緒にご飯を食べれる事になった心理ちゃんは期末に対して不安を感じている俺らに語尾が全体的に伸びた気の抜ける返事を寄越した

 

 

なんだか、もっと元気のいい、こう、気分が上がりそうな応援を期待していた身としてはなんだか、ずっこけそうになる応援だ

 

 

まあ、心理ちゃんからしたら完全に他人事なので、仕方がない

 

 

 

 

「心理ちゃん!俺実技試験も気になるけど、昨日の写真についても気になるー!」

 

 

「心理って、誰と勘違いしてんの?俺はヒロシだから」

 

 

 

 

いつものチャラいテンションで男装した心理ちゃんに絡む上鳴を濃紺の髪の隙間から、何本名叫んでんの?、というか鋭い責めの視線を浴びせながらなぜその名を選んだのか分からない偽名を名乗った

 

 

 

その対応に対して、ピキッと一度表情が固まってから、取り繕った笑顔を引き攣りながらもなんとか浮かべた

 

 

 

「そもそも、あの写真爆豪の家?ヒロシの家?」

 

 

 

名前に疑問は抱いたままだが、何度質問しようが爆豪は答えてくれなかった疑問を取り敢えず聞く

 

 

 

「俺の家。祖母が爆豪を無理矢理夕御飯に誘ったから、それ待ってる間に撮った」

 

 

「だとしても、あの表情のチョイスは何故…」

 

 

「爆豪が一緒に写真撮るときに、仏頂面だったから、せめてそれ以外ってなった時に選んだから、同調した」

 

 

 

だからといって、あの表情には驚かされた

 

 

心配していた爆豪から送信された写真を見ると、写っているのが爆豪だけでなく心理ちゃんも一緒というのにまず驚き、表情が2人して全力煽りの表情に驚いた後、2人の顔面偏差値にも驚いた

 

 

2人して嘲笑を浮かべているのだが、2人ともカッコよすぎるし、そんな表情なのに、素の顔の良さがすごくわかる写真で、特に心理ちゃんの方は理里として金髪姿でいる時はこういう表情を浮かべるキャラではなく、王道正統派としてやっているので、珍しさも相まって、結構な時間画面を見つめてしまった

 

 

 

 

「爆豪、怒鳴ってなきゃかっこいいんだよなー」

 

 

「ああ!?黙れ死ねアホ面」

 

 

「うわっ!辛辣ー!俺褒めたのに!」

 

 

「さっきの言葉は褒めたに入ると思うか?」

 

 

俺の問いかける視線に対して、切島と心理ちゃんは分からないと言うふうに両肩と両手を上げて軽く首を左右に振る

 

 

「みんなひどーい」

 

 

ブーブー文句を言う上鳴に対して心理ちゃん口元だけでもわかる苦笑いをしながらも特に何も言わずに黙々と食べ物を口に運び咀嚼している

 

 

どうやら俺ら3人と同じで上鳴の絡みに真面目にとりあう気は無いようだ

 

 

 

 

 

 

 

「俺、心理ちゃんはもっと可憐でか弱い天使だと思っていたのにな」

 

 

 

食べ終わるなり上鳴はそんな事を言った

 

まあ、食事している間、どんだけ話しかけてもうざったそうな表情でスルーされ続ければ、まあ、自業自得だが、文句を言いたくもなるだろう

 

まあ、自業自得だが

 

 

 

「天使なんて今は現実に存在するわけないだろ、まあ、あと何世代か後になったらそう言う強力な個性も発現してくるかもしれないけどね」

 

 

「俺がお爺さんになる頃には居るかなー?」

 

 

「んー、最短かつ、非人道的で人工的に作る天使なら、取り敢えずヒーローのチャームにそうだな……」

 

 

 

急に"非人道的"という物騒な言葉を出してきた彼女は、1人目に芸能活動をよくしているプロヒーローの名を上げてから、少し考えるようにして周りを見渡した

 

 

まるで沢山ある宝石を眺めるかのようにじっくりと視線を周りに対して往復させてから、口角が少し上がった口を再び開いた

 

 

 

「この学校のヒーロー科3年生のサンイーターの子供を成功条件を2人の個性を引き継いだ女の子って言う条件で成功するまで産ませる

 

 

それから、個性が強力だからと政府から個性の使用を禁止されている代々時飛ばしの個性を受け継ぐ一族に強力してもらって、成功した子供を一気に16まで引き上げる

 

 

この時点で発動タイプだけど、純白の翼と人を魅了はできるから、ああ、俺のクラスの人使も掛け合わせたら人の心を操れる天使になるから追加しよう

 

 

だから、またさっきと同じ成功条件で産ませ続け、成長させる、そして、後は見た目を自分が天使だと思える人をひたすらかけていけば、あと少し

 

 

本当に完成したと思えるところまできたら、その時は無理に成長させずに子供の頃からじっくりと育てるんだ

 

 

そしたら、中身も見た目も個性も何もかもが揃った可憐でか弱い天使の出来上がりだ」

 

 

 

口角を頬が裂けてるんじゃないかと錯覚させられるほど不気味に釣り上げ、髪の隙間から眼を鈍い嫌な光らせ方をさせて、上鳴に向かって彼女はそう締めた

 

 

 

「よくそんな酷い話をスラスラと言えるな」

 

 

 

切島がまるで裏切られたとでも言うように歪んだ表情で冷たく言う

 

 

俺も口には出さなかったが、切島と同じ気持ちだった

 

まさか心理ちゃんがそんな恐ろしい話を考えられるとは思っていなかった

 

 

 

「だから言っただろ、最短かつ、非人道的でいいならと、まあ、この手段以外を使用するなら結構時間かかるけどね、それこそみんなが死んでからになると思うぞ、じゃないと天使なんて神話上の生き物なんて無理無理

 

それに、さっきの話はまだ優しい方なんだぞ?

 

今のやり方なら、強力な個性に合わせて身体の方も世代を重ねていたけど、壊れたなら次ってやり方でいいなら、適当な見た目がいい子にそう言う系統の個性押し込んで、合わずに死んだら、残念、次でもいいんだし」

 

 

 

まるで、人を使い捨てのモノみたいな言い方をする

 

 

 

 

「個性を押し込むって…」

 

 

「世の中にはそう言うことが出来る悪者も居るんだ気をつけろよ」

 

 

 

 

怯えた様子の俺らに対して少し申し訳なさそうな表情になってから、最後にはいつものように外面全開のそれこそ、どこにでもいそうな柔らかい表情になり、さっきまで纏っていた暗い粘ついた気配がまるで元からなかったかのように霧散し、陽だまりのように安心感のある気配に変わった

 

 

 

「まあ、たまに親の相性が良すぎて世代的におかしい強力な個性が発現する事もまあまあ有るんだけどね、まあ、ある程度までならどうにかなるけど、もし、どうにかできなかったら、一般的に個性が身体に合ってないって言われてるやつになるし、下手すりゃ死ぬ」

 

 

「例えば誰だ、それにテメェの言う強力な個性ってどう言う意味でのだ」

 

 

 

ずっとしかめっ面で聞いていた爆豪が不満を全面に押し出した声を発した

 

 

 

「それこそ、爆豪自身とかいい例だ、あの親からそれ程強力な爆破の個性が生まれてきたのは珍しい事だ」

 

 

「強力の意味は?」

 

 

「上位互換が少なく、下位互換が多い、もちろん、ダダ被りも少ない」

 

 

 

攻撃力、防御力、汎用性、などではなく、どれほどその分野において優れているか、という考え方でいけば、確かに爆豪の個性は爆発という行為において、確かに上位互換の人はまだ合ったことがない

 

 

 

「俺隣のクラスにダダ被りが居るから、強力な個性じゃねぇ」

 

 

 

あまり見た目は変わらないが少し嬉しそうな爆豪の隣で切島は手を軽く硬化させながらどんよりととした雰囲気を纏っている

 

 

 

「残念だったな、切島」

 

 

 

そんな切島の事を全力で煽る上鳴、だが…

 

 

 

「そう言うお前の放電も結構よく聞く個性だぞ」

 

 

 

俺がそういうとピシッと固まった

 

 

 

「瀬呂のテープは……物をくっつけると言う点では俺と同じで隣にいるよな」

 

 

 

そういや、俺にもダダ被りとまでは言わないが、被ってるのは居たな

 

 

 

「ロープアクションみたいに使ってるのは、身体強化系の個性ならそもそも必要ねぇしな」

 

 

「俺ら全然駄目じゃねぇか」

 

 

 

切島は自爆だが、俺や上鳴3人は個性の強力さで言えば、あまり良くないという結果が出る

 

 

 

「根暗、お前はどうなんだ?」

 

 

「ヒロシって呼べよ爆豪」

 

 

「な、なあ、なんでヒロシをわざわざ選んだんだ?実はさっきから気になってたんだけど」

 

 

 

軽口を返す心理ちゃんにさっきから気になっていた事を聞くと、さっきまで爆豪の方を向いていた顔がこっちを向いた

 

 

 

「人使の兄のヒロシっていう役柄設定に決まったから」

 

 

「ああ、あの本選に進んだ紫髪のよく一緒にいる?」

 

 

「そう、どっちが兄かは結構争ったけど、周辺の人投票の結果俺が兄に決まったんだ、つい今朝」

 

 

「待って、すげえ最近」

 

 

 

しかも、周辺の人投票って、なんか楽しそうだな

 

 

 

「それまでは人使の兄弟のヒロシだったけど、ようやく兄となりました」

 

 

「おい!根暗!さっさと答えろ!」

 

 

軽口を叩いていると、爆豪の短い導火線が全て燃え尽き怒鳴る

 

 

「だから俺はヒロシだって、もう、いいけどさ

 

で、質問の答えだけど、俺は俺よりも読心能力が高い相手に今だに一回も合った事ないし、知らないよ、だから俺の個性はとっても強い、他人の追随なんて許さないくらい強力な個性だ」

 

 

 

 

キッパリと強力だと言い切った直後、彼女は急に身を捩り、隣に座っていた俺にかなり身体を寄せてきた

 

 

ワアッ!!キュウニセッキョクテキダァ!!

 

 

脳内パニックを起こしつつ、何事かと彼女の方に視線をやると、彼女がもともと座っていた位置には、誰かの手が伸びていた

 

 

その手を辿ると、残念そうな表情の物間が居た

 

急に来たな、こいつ

 

 

 

「避けたらコピーできないじゃないか、読解さん」

 

 

なんで、物間はこの男子が心理ちゃんだとわかってるんだ?

 

 

「コピーなんてされてたまるか、それに、お前盗み聞きはやめたほうがいいんじゃないか?人間性が疑われるよ」

 

 

盗み聞きをしていたから心理ちゃんだと分かっていたのか、まあ、そこまで俺たちもヒソヒソ話していたわけではないから耳をすませばよく聞こえた事だろう

 

 

「何もかもを盗み見れる君には言われたくないな、それに他人の追随を許さない?僕だけは別さ」

 

 

 

また伸ばされる手を身体を捻り、今度は上鳴の方に身体を寄せるようにして避ける、よくこんな椅子に座った状態でそこまで体を捩れると感心しながらも、俺と上鳴は心理ちゃんが避けやすいように最大限身を引いた

 

 

 

「人の内面を見ておきながら、自分は人に見られるのが怖いのかい?」

 

 

「この個性はお前が使える個性じゃない、悪いことは言わないからやめておけ」

 

 

「お前は生い立ちが特別、見た目が特別、個性まで特別だっていうのか?」

 

 

 

鼻で笑い馬鹿にした様子で椅子に座ったままかなり頑張って手を避ける

 

 

 

「そうだ、今から職員室に行き、個性を使ってお前らに期末試験の実技の内容を教えてやろう、先輩に聞いたなら、より正確に知る為に俺の個性を使ったっていいはずだ」

 

 

 

そうか、内容が分からなければ先輩に聞いたりして、事前に探るのもありなのか、そして、先輩に聞いていいなら、確かに心理ちゃんの個性を使用して探るのもありな気もする

 

 

 

「既にロボット対戦と知ってるからこれ以上の情報は要らない、それより僕は君の個性をコピーしたい」

 

 

「そう?ロボットの数は?種類は?生徒側はチーム戦?個人戦?勝利条件は?そもそも去年と同じ事をするのか?俺なら分かる」

 

 

「君の個性をコピーした僕でも分かる!」

 

 

「分かるわけないだろ!使いこなせる訳がないんだから!」

 

 

 

 

イラついている事は先程から分かっていたが、遂に心理ちゃんは怒鳴った

 

 

 

 

怒鳴ると同時に机を勢いよく叩いたせいで既に食べ終わっていた食器が耳障りな音を鳴らして跳ねる

 

 

 

さっきまで騒がしかった食堂が静まり返り、一気に注目が集まる

 

 

 

物間もまさか怒鳴られるとは思っていなかったのか、煽る表情のまま硬直している

 

 

 

顔を歪めて大きな舌打ちをした後に心理ちゃんは立ち上がった

 

 

 

食器を持ち、集まった視線など全く気にしていないかのように食器返却口へと向かっていった

 

 

 

それに合わせて、爆豪も立ち上がり、食器を持ってついて行ったので、慌てて俺らも空になった食器を持って立ち上がった









完全に自分の話なんですけど


自分の男性キャラ推しが上から順に


・相澤先生
・心操
・天喰
・爆豪


なんで、上記4名なんで、ここ4人登場頻度高めなんですよね

3番目は別ので十分書いたのでこっちでは出る予定全くないんですけど、取り敢えずここ4名に対する贔屓強めです


以上、これまでの話展開的に今更言わなくても知ってるよって言われそうな情報でした
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