相手をねじ伏せる方法は何も腕力だけじゃ無い   作:赤いティントリップ (活動停止中)

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いつも、誤字報告ありがとうございます。
とても助かってます。


第43話

 

side・切島

 

 

読解に頼まれた通りに急いでC組に向かい、出入り口付近から教室の中を覗き込んで心操を呼べば、お前らが俺に何の用だといった感じの訝しげな表情で寄ってきた

 

 

 

「何の用だ?」

 

 

 

食堂での騒ぎをまだ知らないためか呑気に、でもどこかトゲのある雰囲気を纏い聞いてくる

 

 

 

「読解の制服が色々あって着れない状態になってしまったから、体操服が必要なんだ」

 

 

 

そう伝えた瞬間、心操、そして、C組にいた生徒の視線や雰囲気が張り詰めた

 

 

 

まるで視線が実際に質量を持ってるかのような鋭い視線が俺に突き刺さる

 

 

 

「心理に何があった?」

 

 

 

絶対零度の心の底から凍えさせられる声で尋ねられて、まだ長い説明をしたわけでは無いのに、喉が痛いほど乾いていた

 

 

 

「え、あ……ああ、それは……」

 

 

 

何処からどうやって話そう

 

 

ここに着くまでにある程度考えていたはずなのに無言のC組全員から感じてくるもし読解に何かあったら覚悟をしておけと強烈に語る視線に飲まれ、頭の中が真っ白になってしまった

 

 

説明するのを上鳴や瀬呂が変わってくれたらいいのに、2人も俺と同じように気迫に飲まれたのか、ヒュッと引き攣った呼吸音が聞こえてきただけで話せそうもない

 

 

「もう一度聞く、心理に何があった?早く答えろよ、なあ!」

 

 

 

心配と焦りが混じった目でそう聞かれ、早く答えたいと思うのに、一度緊張で乾ききり、萎縮した身体はなかなか言葉を発せない

 

 

「はあ…説明はもういい、だけど、心理が無事かどうかだけ答えろ」

 

 

 

俺の様子に呆れたようにため息をついた後に心操はそう言った

 

 

明らかに苛ついているのがわかる声色で、何か俺が悪いことをしたわけでもないのに身がすくむ

 

 

だが、これさえも答えられなければ、もうなにかが駄目になりそうだったので、頑張って口を開いた

 

 

「ぶ、無事だ…」

 

 

 

そう答えると、感じる圧迫感が少しマシになった

 

 

 

「わかった、詳しい説明は体操服を俺が直接持って行って心理本人に聞く、体操服を取ってくるから場所を教えろ」

 

 

「仮眠室、案内する」

 

 

「わかった」

 

 

 

「すぐに体操服持ってくる」

 

 

 

小走りで体操服を取って直ぐに戻ってきた心操を連れて読解が待っている仮眠室へと急いで戻り始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

仮眠室に着き、多分しても意味はないだろうが、一応2回軽く扉をノックをした

 

 

 

「体操服持ってきた、入ってもいいか?」

 

 

 

「いいよ」

 

 

 

 

返事が返ってきたので、扉を開けようとすると、心操にしれっと押し退けられ先に部屋に入っていった

 

 

 

そして、俺ら3人もそろっと、決して読解がいるであろうベッドの方を見ないようにして部屋に入った

 

 

 

「おまっ、何て格好してんだ!」

 

 

 

部屋に入るなり心操があげた怒鳴り声でやはりノックは無駄だったと知る

 

 

そう思いつつ、決して欲に負けてその姿を見てしまわないように壁に向かって立ち惚けることにした




題名、もしつけるとしたら第1話からちょっとづつつけていくしかないんですかね。
一気に編集とかできたらいいんですけど
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