相手をねじ伏せる方法は何も腕力だけじゃ無い   作:赤いティントリップ (活動停止中)

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忘れられない記憶・3

 

 

side・エンデヴァー

 

 

 

 

「はあっ、はあっ…ひゅっ、ゴホッゴホッ、ゴホッ」

 

 

 

咳をすればするほど痛いはずなのに、急に胸骨、および全身への圧迫がなくなったせいで、急に酸素量が増えなことにより息が乱れており、依然苦しそうなままの子供の背中に手を当てる

 

 

力尽くで引き剥がせば表面的な肌はもちろん内臓や骨に余計に負担をかける程の力で硬い鉄なども含まれたコードが食い込み絡まれていたんだ、紐の形に青紫の痕となり、いたるところに痛々しい鬱血痕ができている

 

 

 

「落ち着け、息を吸って、…吐いて…そうだ、ゆっくり」

 

 

 

俺が言うのに合わせて背中が大きく上下して乱れた息がマシになってくる

 

 

その間に、手先の器用な女性スタッフが駆け寄ってきて、力が抜けても絡まってしまって未だに身体に巻きついたままのコードを丁寧に解いていくと、体についた青紫の痣が目立つ

 

 

 

「そうだ、また吸って、、ゆっくり吐く」

 

 

 

なんとか息が整ってくるとそのまま安心させるように優しく抱き締めると、キュッと抱き着かれ、グッとすり寄ってきた

 

 

なかなか子供に懐かれることはないので、珍しい子だなと思いながら、痛むであろう身体に刺激にならない程度の力で抱き上げた

 

 

 

「下に救急車を呼べ」

 

 

「もう来てます」

 

 

「そうか、なら俺が直接下まで連れて行く」

 

 

 

ここは最上階だし、出入り口の方は瓦礫、エレベーターも衝撃で直ぐには動かない

 

 

 

怪我人はこの子供しかいないし、恐らく骨を痛めているのでなるべく早く病院に連れていかなければならない

 

 

 

「エンデヴァー 飛べるのか?」

 

 

なるべく壊してしまわないように気をつけててはいたものの、いくつかの粉々に壊していた機材の片付けを行いながらオールマイトが不思議そうに聞いてくる

 

 

 

「ゆっくりと下降出来るだけだ」

 

 

「そうかい、じゃあその子は任せた、そうだ、ねえ君名前は?」

 

 

グッと顔を寄せるようにしてオールマイトが尋ねたら、子供にしては珍しくふっと目線を外されていた

 

 

 

「あれ、私あんまり子供に嫌われないんだけど」

 

 

「わたしは嫌い」

 

 

おかしいなー、と笑うオールマイトに対して俺の腕の中でそうはっきりと子供は言った

 

 

「そうか、オールマイトのことが嫌いか、俺はどうだ?」

 

 

「エンデヴァー は好き、私の芸名は理里…」

 

 

 

ギュッと俺に抱きつきながらそう答えたガキを現時点から可愛がることが俺の中で決定した

 

 

 

「理里、今からビルの窓から外に出て、下の救急車に行く、俺が抱えて絶対に落とさないから大人しく出来るか?」

 

 

さすが最上階のスタジオを、広いバルコニーの方へと出て、足をかけながら尋ねる、まあ、無理と言われても連れて行くしかないが

 

 

 

「できる」

 

 

 

短く答えて大人しくしがみつく子供を抱えながら、オールマイトの方を見ると、凄く残念そうな表情をしてる

 

 

 

「行ってらっしゃい、私は自分が壊した瓦礫を丁寧に退けておくよ」

 

 

 

肩を落としながらそうどんよりと俺たちに背中を向けて結局一番派手に壊した広いスタジオの出入り口だったものの瓦礫の山の方へと行った

 

 

 

 

 

 

 

「オールマイトを嫌いとは珍しいガキだな」

 

 

 

ゆっくりと下降中に少しでも生身での下降の恐怖心を紛らわせればと思い話を振る

 

 

まあ、しがみつく力が強くなる程度はしたが、割と楽しそうに景色を見るこいつにそんな気遣いが必要とは思えんが、一応

 

 

 

「オールマイトはね、愛してるとか言う癖にみんなに優しいから嫌い」

 

 

「…………….そうか」

 

 

 

この子はオールマイトに弄ばれた事でもあるのだろうか

 

口を不満気にキュッと突き出しながら幼い子特有のクリクリした目に怒りの炎を灯している

 

 

 

「でもね、行動では示さない癖に心の中では大切って思うんだよ、みだりに人の恋情を弄んだりしないし」

 

 

「オールマイトに手を出されたのか?まさかあいつがそんな奴だったとは思ってなかったが、大丈夫か?」

 

 

 

青紫に変色した痕や痛めた骨他にもいくつも身体中に残る身体的外傷だけでなく、心にも傷を負ってしまってるなら、今でも大分大変だが、何割か増しでより大変だ

 

 

 

「私は出されてない、大丈夫、紛らわしい言い方してごめんね」

 

 

「いや、大丈夫なら俺は構わんが」

 

 

「でもね、特別扱いできないなら特別な相手は作っちゃダメだと思わない?」

 

 

 

理里はオールマイトに大層お怒りのようだが、何故そんな話になったのか、全く分からない

 

 

もしかして、私は、と言っていたし友達とかが…

 

 

 

「友達も手を出されてない、オールマイト幼女趣味じゃ無いよ、オールマイトが好きなのは、身長が高くて、全体的にスラってしてて、とっても顔が整ってて、でもちょっとキツイ感じがして、オールマイトより歳下だけど、精神的に落ち着いた人だし」

 

 

「心を読める個性か」

 

 

「ううん、心も読める個性」

 

 

 

弄ばれるや、友達が被害にと思ったら否定の言葉を話すので流石に気付いた

 

 

それに、オールマイトの好みえらく具体的だな、別にあいつの好みなど詳しく知りたくなかったぞ

 

 

 

「でもね、もう使い過ぎて頭痛いの、もう、ほんとにね、いたいくて、ゴホッ」

 

 

 

行儀よく両手で抑えて一回咳をした

 

 

そして、口元を抑えていたその手を見ると真っ赤に血で汚れていた

 

 

「わあっ、避難が完了してるか確認のために個性使ったのがダメだったのかなぁ…ふふっ」

 

 

とっても痛いはずなのに、無邪気に可愛らしく笑う理里に流石にかなりの危機感を覚えた

 

 

「理里、急ぐぞ」

 

 

「うん、わかった」

 

 

痛みに対する防衛本能なのかフワフワした笑顔を浮かべる理里の身体の負担になってしまわない程度に速度を上げた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから事件が収束し、理里が病院を退院してから、犯人の犯行動機をサイドキックがまとめてくれていた事後報告書で知ることになった

 

 

 

 

 

名前・動力 操

ナマエ・ドウリョク ソウ

 

個性・念動力

 

家族構成・娘が1人、妻は病死

 

・犯行動機・

理里と同い年で、死んだ妻にそっくりな娘が芸能活動をする際に目の上のたんこぶとなり、邪魔な存在の理里に消えて欲しかった

自分の娘が理里をより輝かせるための脇役となるのが耐えられなかった

娘が悔しがってる時に、冷たい目で当たり前だと言わんばかりに見てきた理里が憎らしくて仕方がなかった

 

 

 

・犯行状況・

ヴィランは犯行当時、麻薬による判断力欠如が見られ、第三者が個性増強薬を渡した可能性が高い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの鮮やかな金髪の女の子は随分恨みを買いやすい立場みたいだ

 

 

 

たしかに、意識してテレビ画面を見ればかなりの頻度で出ていて、かなり目を惹く

 

それに、流石心も読む個性、まだ子供だと言うのにトーク力や間の取り方も大人顔負けで、見た目だって一際存在感を感じさせるほど整っている、きっと大人になるに連れてもっと綺麗に成長していくのだろう

 

 

 

 

 

 

様々な事情を抱えていそうな子供だったが、あのオールマイトに向かって怒鳴った時のような気概の持ち主なら大丈夫だろう

 

 

強い意志のこもった眼をしたあの子はこれから自力で様々な困難を押し退けていくことができるはずだ

 

 

 

 

 

 

「まあ、もう狙われないのが一番だがな」

 

 

 

 

 

 

そう呟いてから事後報告書に印を押した




そろそろ、オールマイト側からの話も書いて投稿しないとなって思ってます

今頑張って、粗筋から考えてるんで、お願いします、時間をください!

オールマイトの表現難しいんですよ!

こういう心境を表現したい、けど、どうしたら上手に読者に伝わるか、いや、分かんない!を永遠にループしてます



救けて!!!オールマイト!!!




〜作者の裏話的なもの〜

手早いテンポで投稿も、長い話を投稿もしないから、既に書いてて、未投稿の話の内容が感想への言い訳のようになってしまうんだよ!愚かな自分!って焦ってます。


描写が未熟といわれ、既に投稿していた話を大幅に加筆した話は一話のみ存在しますが、基本的に大筋や初めは書いてるけど、まだ締めを決めてないや、セリフのやりとりが多すぎるため、間に挟む文を考えている途中で放置されてる作品を在庫として多く持ってるので、感想に影響されて投稿の話が変わる事はございません。


これからはなるべく早く、必要な話を書いていけるように頑張ります。
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