相手をねじ伏せる方法は何も腕力だけじゃ無い 作:赤いティントリップ (活動停止中)
本当にオールマイトが教員として組み込まれている授業で敵が出た
読解さんを疑っていたわけではないが、本当に敵が出て、負傷者が出てしまい、心が冷える
しかも、俺は敵が出た瞬間にやっぱりと言ってしまい相澤先生に睨まれた
その上、授業後に話と言っていたのに、先生は全身にひどい怪我を負っていて、話ができる状態じゃなくなってしまった
俺は不確定とはいえ、前からこれが起こる可能性を示されていたのに、このザマで自分の無力具合をものすごく悔しく感じる
爆豪、上鳴、瀬呂も俺と同じ気持ちなのか、とても悔しそうな表情だ
「先生に報告すんぞ、インキャ女の事」
全てが終わった後、4人で取り敢えず近くにいたからという理由でミッドナイトに伝えると、制服に着替え終わった後に職員室に全員で来なさいと言われた
職員室に行ってみると、ミッドナイトは既に帰宅を始めてる普通科の読解さんと一緒にいた
5人まとめて、会議室に連れてかれると、そこには校長先生と読解さんの担任のハウンドドッグ先生が居た
校長先生促され、校長先生の前に俺が座り、それに続いて他の3人も先生が既に座っている前に座る
読解さんだけは静かに目の前に誰も座っていない席に腰かけた
「さて、爆豪くん、切島くん、瀬呂くん、上鳴くん、今日は大変だったね、けが人は出てしまったが、全員無事で本当に良かったよ、で、君達4人は前々からこの事を読解さんに忠告されたと聞いて、集まったんだけど、それは本当なのかな?」
校長先生の言葉に対して、皆言葉は違うが肯定する
「校長先生、確かに私は内部に侵入している敵とみられてしまってもおかしくない発言を同級生にしました、ですが、生徒をそこまではっきりと疑うのはいかがなものですか?」
急に読解さんがそう話し出した
話の内容が完全に読解さんを信じているものではなく、驚くが、校長先生の表情はそう思われて心外と思うより、しくじった、という表情なので、現にそう思っていたんだろう
「私はマスコミが侵入してきた時に、職員室のあたりから、強い悪意を特にNo. 1への憎悪を感じ取りました、そのため、その場にいたNo. 1から授業を受けている彼等に警告しただけです」
そこで言葉を切り、読解さんは冷ややかな雰囲気を出しながら顔を校長先生に向け続ける、そして、また何を考えてるかわかったのだろう
「詳しく言えなかったのは、私が分かるのはあくまでその時の心情のみで、精度は距離が出るほど下がります、その上、私が読んだ後に他者から影響などを受けてしまうと、行動に変更が出てきます、その為、詳しく伝えると、警告自体が足枷になる可能性があり、それを危惧して、ぼんやりと伝えま……チッ…No. 1が今戦った後の疲弊した身体でこちらに向かってきています、ミッドナイト先生、眠らしてでも追い返して下さいませんか?」
話している途中にまた分かったのか、舌打ちをした後、ミッドナイト先生に冷たくそう頼んだ
口調は丁寧だが、拒否させる気のない強い意思を感じる
「………君は心情じゃない戦った後の疲弊した身体という心情ではなく、身体的情報を言ったけど、それはどうしてかな」
冷ややかな雰囲気を醸し出した彼女に対して、校長先生もはっきりとそう問いかける
「この4人からオールマイトが辛勝した事が分かるからですよ、それにNo. 1からしんどいが私はヒーローだ、行かなくては、という狂った声がするからです」
狂ったとは、酷い言い様だ
「ごめんね、切島くん、私No. 1の事、どうしても好きになれないの」
間髪入れずに思った声に出してそう言われ、背中に冷たいものが走る
「そうなのかい、確かにオールマイトは今疲弊している、だが、一番に駆けつけている上に、狙われている張本人としてこの話の場にいないわけにはいかない、理解してもらえるかな?」
「……まあ、それもそうですね、分かりました」
返事をしたと同時にオールマイトが焦った様子で部屋に入ってきた
「まだ話は終わってませんか!?」
「大丈夫だよ、いいから座りたまえ」
そう促され、丁度生徒の前だがまだ誰も座ってない席、つまり読解さんの前に座った
「君が切島少年達に警告してくれた生徒?」
「はい」
口も聞きたくないと言ったように最小限の言葉で肯定している
「君が警告をしてくれていたからか、この4人は敵が出現した時誰よりも早く対応する事ができた、本当にありがとう!」
そう言いながら、差し出された手に対して、軽く片手を掲げて握手の拒否の意を表した
「…………」
オールマイトはなかなか握手を拒否されるという事が無いのだろう、差し出した手を握ってもらえず、ちょっと寂しそうに手を引っ込めている
「校長先生、私話すべきことは全て話したはずです、もう行っても良いですか?」
本当にオールマイトのことが嫌なんだろう、一分一秒とここに居たくないと言うように声に不満を表して席を立とうとする
「いや、まださ!」
そう声をかけられて渋々という様子で腰をかけ直した
「なんでしょう」
「まだ君の個性の精度がわかっていないから、ちょっと調べさせてほしいのさ!何、ちょっと距離を置いてどんなけ分かるか言ってもらうだけさ!」
「………ミッドナイト、私が敵じゃないかという疑う気持ち、個性に対する、純粋な興味………担任、私が敵ではないかという不安と私を疑う心、私の個性でここまでできることに対する驚き………校長先生、急に心情を読み上げ始めたことに対する驚き、想像よりはっきりと心を読む個性の運用性、もう良いですか?」
「まだオールマイトが居るじゃないか」
「分かりたくもないです」
「そう言わずにさ」
校長先生にそう言われ、嫌々口を開いた
「既視感だ…心を読む個性……懐かしい…今でも彼女を思い出すとあの時の自分の愚かさに苦しくなる」
読解さんが言い始めたのは今まで3人の先生と全く違ったオールマイトの心情だった
「よく聞いてみたら声までそっくりだ、もしやこの少女は彼女の娘なんじゃないか」
明らかに場違いな心情を読み上げられて、オールマイトの表情はどんどん暗くなっていく
「読解さん、もうオールマイトが昔の恋人を思い出してるのをやめてあげて欲しいのさ」
慌てて校長先生がストップというが、貴方が読めと言ったんでしょうと冷たく言い放ち、一瞥さえ寄こさず、オールマイトを見続けて、更に口を開いた
「彼女の娘なら、侵入した敵の心を読み、警告することだって確かに可能だ、だが、彼女には娘どころか子供さえいないし、そんなこと有り得るわけがない…名前が分からないのはもちろん、顔さえ見ないし判断できない」
「いい加減にするのさ!」
「黙ってて下さい、……もし彼女の娘だとしたら誰との子供なんだろうか…………」
オールマイトの辛そうな表情を見て、どうしてそこまでオールマイトを嫌うのかという憤りを感じ、爆豪達も同じなのか、読解さんを睨むように見ている
「そんな、殺気向けないでよ、何、私がそこまでしっかりとした意味もなくあれを好きになれないのって言ってると思ってんの?」
煽るような声でそう言い、思わず、俺はカッと顔を赤くし、怒鳴りそうになる
「まあまあ、ここまできたんだし?理由知りたいよね?私があれを好きになれない理由」
そう言いながら、眼鏡を外しで机の上に置き、その後髪の毛に手をやり、パチパチと髪についているピン留を何個か外して机の上に置き、それ以外にも、そんな場所にまでピンつけてたのかよと言ったところのものをパチパチと何個か外したかと思うと、髪の毛を丸っと持ち上げた
え?ヅラ?もしかして禿げてる?
そう思ったのもつかの間、黒い髪の毛の下から明るい目の覚めるような金髪が流れるように広がる
下を向き、髪の毛で顔を見えないようにしつつも、立ち上がり、手でササっと髪を整えてから、彼女はいつも背を丸めて下の方を見ていた姿勢を綺麗に正し、皆に始めて顔を晒した
大きめの眼鏡も、目元を覆う黒い前髪もない彼女の顔は、画面の中で数え切れないほど沢山見たことのある芸能人の理里だった
「読解 心理です、理里って名前で芸能活動もしています、母親の名前は読解 心音で、芸名はここねって言います。後、私のこの金髪と青眼は私の事を認知してないあれ由来のものです、ついでに、今話したことは芸能業界で最重要内容指定だから絶対に広めないでね」
いつも画面の中で綺麗で可愛い笑みを浮かべていた理里ちゃんの笑顔は生で見ると、綺麗で可愛いのは間違いな笑みなのは間違いないのだが、目が全く笑っておらず、芸能人の中ではかなりと言うか、ヒーロー以外の芸能人の中では三本の指には入る程好きな理里を生で見てるはずなのに、ただただ悪寒がしていた
「う、嘘だろ…?」
「お前が愛した女がお前の遺伝子が入った子供を腹を痛めて出産したって言う事実を否定したいならすれば?」
そう言われて否定できる男なんているのだろうか
「き、君が娘…?」
「気持ち悪いこと言わないでくれます?種馬ごときが」
うっわ、きっつー、マジできっつー
見た目が神がかったレベルで整ってる分、本当に言葉の切れ味がすごい
「じゃあ、私本当にこの後予定あるので、帰りますね、さよなら」
机の上に置かれた眼鏡をかけ直し、ササっとヅラを被ったかと思うと、彼女は今度こそ部屋から出て行った
「……取り敢えず君たち4人も帰るのさ、さっきの読解さんの秘密は口外禁止なのさ、絶対なのさ、そして、明日休みだからゆっくり休んで欲しいのさ」
そう言った校長先生のいつもツヤツヤの毛皮は今だけはなんだか薄汚れてる上にボサボサガサガサに見えてしまった