オリ主が茨木童子になって鬼滅の世界にGOする話   作:鉢巻

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鍛冶屋の隠れ里にて参

どうも皆さんお久しぶりです。茨木童子(贋)です。早速なのですが「あ、いたいた。何やってんのさこんな所で。ほらさっさと行くよ」

…誰か助けて頂けませんでしょうか。

 

 

時透君との一件から一日。ここで昨日の俺のスケジュールを発表しよう。

・午前六時 時透君に鼻をつままれ起床。五分後に打ち合い稽古を開始。

・午前八時 朝食の為稽古を中断。この時点で既に疲労困憊。そんな事等お構い無しに、三十分に稽古を再開。

・十二時 昼食の為中断…と思いきや、時透君は持参した握り飯を数秒で平らげすぐさま稽古再開。俺は昼飯抜き。体もボロボロ。泣きそう。

・多分午後十時 稽古終了。時透君俺を置いてさっさと帰宅。正直記憶がほとんどない。とにかく身体中が痛かった事は覚えている。誰かが運んでくれたのか、いつの間にか布団の中で寝転がっていた。ふと横を見ると、不格好な形をした握り飯が置いてあった。泣きながら食った。

とまあ、こんな感じである。

 

………いや、死ぬよ?

煉獄さんでさえもっと休憩はくれた。それなのにあの子ときたらまあ加減という物を一切知らない。昨日一日でどれほど痣ができたか分かったもんじゃない。

流石にこれはオーバーワークだと途中で抗議をしてみたが、

 

「君、僕の刀を折ったよね。それについては何とも思わないの?」

 

ハイ全く無駄でした。即座に稽古再開。辛辣辛辣ゥ!

そんなこんなで現在、木刀で絶賛打ち合い中でございます。

一昨日戦った時も思ったのだが…時透君、とにかく速い。しかも時折速度に緩急をつけてくるから動きが捉えにくいったらありゃしない。もし実戦なら何度やられていた事やら…

 

「斬り合い中に考え事?随分と余裕なんだね」

 

首を目掛けて振り込まれた刃を間一髪の所で受け止める。ホント容赦なく狙ってくるよね!木刀でも無茶苦茶痛いからね!

誰か止めに入ってくれる人はいないか。そんな期待を斬り裂くように時透君の刃が迫る。嗚呼無情。

 

ーーーーーそんなこんなでしばらくして、

 

「…うん。ちょっと早いけど、今日は終わりにしようか」

 

茨木、解放ッ!昨日より二時間早い解放。理由は分からない。ただ感謝!稽古が終わったというこの事実に、ただ感謝ッ!

満身創痍で帰路につく。いやぁ、屋敷までが遠いなぁ。木刀を杖にしないと倒れ込んでしまいそうだ。あとさっきから吐き気がこみ上げてきてて気を抜いたら…

 

「あれ?茨木?」

 

ん?この声、そしてあの姿はーーー

 

「た、炭治ろウボロァ」

 

「茨木ーーー‼︎⁉︎」

 

やっちまいました。誰か編集でキラキラ入れといて下さい。

 

 

「へぇー、そんな事があったのか」

 

気付けば昨日今日の出来事の愚痴を溢していた。

炭治郎に肩を貸して貰い、屋敷への道を辿って行く。

 

「羨ましいなぁ、柱直々に稽古つけて貰えるなんて。俺も頼んだら一緒に稽古つけてくれるかな」

 

お、何だ嫌味…じゃないな。曇りの無い真っ直ぐな眼をしてやがる。前から思ってたけど炭治郎ってかなりストイックだよね。

少しして屋敷に着き、体の汚れを落として自室で一息付く。疲れている俺を気遣って、炭治郎がご飯を持ってくると走って行った。ああ、優しみが滲みる。

 

「茨木ちゃーん、お邪魔するよー」

 

戸を開けて現れたのは甘露寺さん。そう言えば今日は刀の最終調整だと言ったな。……という事は!

 

「うん、刀の調整が終わったの!だから支度ができ次第ここを出ようと思うの」

 

いよっっっしゃあああぁぁぁぁ‼︎これで情けの『な』の字も無い鍛練から解放される!そうと決まれば早速準備だ!いやー心なしか体が軽くなった気がするわー!

 

「あ、それでね。茨木ちゃんの事、無一郎君と話合ったんだけど…」

 

おおっといきなり不穏な単語が出てきたー。これはもしかしなくても雲行き怪しいパターン?

 

「茨木ちゃんは私とここで別れて、無一郎君と行動って事でいいかな?最近の二人すっごく仲良さそうだったし!」

 

はいきたー、そんな事だと思ったよちくしょうめ!いや甘露寺さんが悪い訳じゃないんだけども!でもやっぱり…ほら、その…ね?(語彙力不足)

 

「わ、吾は別に構わんが、時透はどうなのだ。吾が良くとも奴が嫌と言えばそれを無下には…」

 

「大丈夫!無一郎君もいいって言ってたよ!むしろ、いい修行相手になるから大歓迎だって!」

 

ささやかな抵抗も花と散った!それどころか更なる絶望的なフラグが設立された!俺一級フラグ建築士の資格取った覚え無いんだけど⁉︎

 

「じゃあ私はもう行くね!次会った時はまた一緒にお茶しましょう!」

 

引き止める間も無く甘露寺さんは去って行った。部屋にはポツンと取り残された俺(茨木童子)が一人。

 

(明日…嵐でもこねえかな……)

 

この後、炭治郎に聞いてみたが明日は快晴との事。うん、知ってました。

 

 

翌朝、午前八時頃。

 

(………来ないな)

 

一応五時半には起きて準備を整えていたのだが、時透君が来る気配が一向に無い。いつも稽古をしている場所を覗いてみたが、そこにも時透君の姿は無かった。まあ別に約束していた訳じゃないし、任務とかに行ってるのかも…

 

「ーーーならば、やる事は一つ!」

 

いつ時透君が来るか分からないこの状況。だからこそ迅速に、そして的確に工程を進めていく。そして出来上がっ……完成直前となった物がこれだ!デン‼︎チョコレートケーキ‼︎

 

「クハハッ、流石は吾。見事な腕前よな。自分の才能が怖いとはまさにこの事よ」

 

作り方は簡単。まずは型を用意。そこへ、粉々に砕いた上でバターを混ぜ込んだクッキーを敷き詰め、その上に牛乳を混ぜ合わせたチョコレートを流し込む。後は冷蔵庫でチョコレートが固まるまで待つだけだ。本当なら牛乳ではなく生クリームが使いたかったが、そこは致し方なし。

 

「ふむ、固まるまで半日といった所か…ならばとりあえず二度寝を「何してるの?」うほぉあぁッ⁉︎と、時透!いつの間に……」

 

音も気配も全くしなかった!気配遮断のスキルでも持ってんのかこの子⁉︎

 

「い、いや、大した事ではない。趣味で菓子をな……」

 

「ふーん、随分と暇なんだね。その時間、もっと有効に使う方法が色々あったと思うけど。鬼とはいえ、こうも考え方が違うものかな」

 

うーむ言葉の要所要所がチクチクしておる。炭治郎とほぼ同い年らしいけど、この違いはなんなのだろうか。

 

「姿が見えなかったが、任務にでも出ていたのか?」

 

「いや、ちょっと確かめたい事があったから…」

 

……ん?何?何かめっちゃ見られてるんだけど。

 

「まあ、いいか。ほら行くよ。サボってた分今日はみっちりやるから」

 

「は?いや別にサボっていた訳では…っていたた!髪を掴むでない!ちょ、力強っ!は、ハゲる!」

 

 

それから、とてつもなく長く、辛い日々が幕を開けた。

容赦なく撃ち込まれる斬撃の数々、ボコボコにされる俺、意を決して放った攻撃は見事に受け流される。俺は茨木童子だったから耐えられたが、シンジ君だったら耐えられなかったかもしれない。

ちなみに、時透君の任務に同行する為、翌日には里を出たのだが、その先でもやる事は変わらなかった。ていうかどんなスタミナしてんのこの子。ほんとに年下なの?

 

そして六日程経ったある日、時透君の刀が出来上がったとの報を受け、俺達は再び刀鍛冶の里を訪れていた。

 

「じゃあ僕は鉄穴森って言う人の所に行ってくるから、君はその辺で適当にしといて」

 

「うむ、承知した」

 

そう言って時透君と別れた俺は、里の人達に一通り挨拶をした後、温泉へと足を運んでいた。ここの温泉は本当に気持ちいいんだ。体の疲れを隅々まで取ってくれる。将来的には温泉Gメンが管理下に置く事間違いないだろう。

 

「ふぅ……あ゛〜沁みる〜〜」

 

「ほんまに、ええ気持ちやねぇ」

 

「ッ⁉︎」

 

声のした方へ目をやると、黒髪おかっぱの女の子が俺と同じように湯船に浸かり、空に浮かぶ月を眺めていた。…おかしいな、誰もいないのを確認してから入ったつもりだったが…湯煙で見えなかったのだろうか。

 

「す、すまぬ。先客がいたとは露知らず…」

 

「ん?ああ、別に構へんよ。こないに気持ちよかったら、声の一つも漏れてまうわなぁ」

 

おおう、何か妙に色っぽい声だな。しかも京都弁とは。茨木童子にゆかりのある誰かさんを思い出してしまいそうだ。

 

「む、汝よ。その手に持っている物は…」

 

女の子の手には「酒」と大文字で書かれた壺が握られていた。これはもしかしなくとも…

 

「ああ、これ?この里秘蔵の酒やて。刀作る事しか能がないんかと思てたけど…んっ……ぷはぁ……、こないなもんも作れるんやねぇ。あんたはんも一献どない?」

 

「いや、酒は好まん故な。というより汝、まだ子供だろう。いかんぞ、酒は二十歳になってからだ。小煩いと思うかもしれんが、自分の体の為だと思ってーーー」

 

「あら、こう見えてうちは立派な大人やで。そないな心配してくはるなんて…ふふ、優しいんやねぇ」

 

そう言うと女の子がぐっと顔を近づけてきた。うわ綺麗な顔。じゃなくてちょっと近過ぎない?大丈夫?変化解けてなーーーーー

 

「⁉︎‼︎‼︎⁇⁇⁉︎‼︎⁉︎」

 

「あら」

 

な…………舐められた‼︎ほっぺたを、ペロッて‼︎

 

「まあ、随分と可愛らしい反応するんやねぇ」

 

「い、いや、かかか可愛らしいとかそういう問題ではなく…‼︎」

 

不思議な雰囲気な子だとは思ってたけど限度があるでしょ!どういう教育受けて育ってきたのよこの子⁉︎

 

「ふふふ、あー可笑し。ええもん見れたし、うちはそろそろ失礼するわ。ほなまた」

 

そう言うと女の子は温泉から上がり、酒瓶を片手に去って行った。

…一体何だったのだろうか。舐められた感触がまだ頬に残っている。いかんぞ、やましい事を想像してしまいそうだ。

 

「……よし、素振りでもーーーーー‼︎」

 

血の匂い、そして悲鳴が聞こえる。そしてこの嫌な気配ーーーーー鬼だ。

 

「チィッ!」

 

なぜ今まで気が付かなかったのか、疑問を浮かべながらも衣を纏い、骨刀を片手に跳躍する。そして視線の先で、不気味に体を歪ませた魚型の鬼が里の人達を襲っている様子が見えた。

 

(とにかく、一番近い所から…‼︎)

 

そう思い駆け出そうとしたその瞬間、死角から何かが飛来する。

骨刀を振り抜き、飛んで来た何かを斬り払う。

 

(これは……!)

 

飛んで来た物の正体は金魚の形をした鬼だった。体は小さいものの、ヒレの部分が鋭利な刃物のように尖っている。

 

「ヒョヒョッ、いの一番にあなたと遭遇できるとは。僥倖でございますなぁ」

 

突如、目の前に小さな壺が現れた。そしてその中から姿を現したのは……

 

「初めまして、私は玉壺と申す者。早速ですが、あなたを半殺しにするま「キモォォォォォォッ‼︎‼︎」……おや」

 

何だあれキンモ‼︎‼︎何かちっちゃい手がウネウネしてるし目と口が逆になってるしおでこにも目があるし目に上弦伍って書いてあるしって上弦⁉︎しかも伍⁉︎前に会った陸×の方が見た目は数万倍マシだわ‼︎まさかとは思うけど数字が上になる度にキモくなるシステムじゃないよな⁉︎

 

「ヒョヒョッ、私の美しさが理解できないとは、所詮あなたも無教養の貧乏人といった所か」

 

あ、大丈夫だ‼︎猗窩座は普通だった!むしろイケメンの部類に入る顔だったわこんちくしょうめ。

 

「与太話はさておき、まずはこちらの壺を見てーーーーー」

 

「いや、吾壺の価値とか分からんし、そもそも貴様のようなキモさと性根の悪さが天元突破した奴の壺とか絶対価値つかないしあとさっきから臭い。貴様も壺もかなり臭うんだが」

 

「野郎ぉぉぉぉぉぉ‼︎‼︎ぶっ殺してやるぅぅぅぅぅ‼︎‼︎‼︎‼︎」

 

おっと思ったままの事を言ったら逆鱗に触れたみたいだ、怖い怖い。

攻撃に備えて骨刀を構える。時透君との修行である程度は鍛えたつもりだが、どこまで粘れるだろうか。まあ、

 

「やれる所までやってやる、かな!」

 

▼ おまけ 時透と甘露寺の会話

 

「あ、無一郎君!今稽古終わり?お疲れ様!」

 

「…ああ、うん。そうですけど」

 

「ねえねえ、茨木ちゃんどうだった?すっごく強くなってるよね!私も前手合わせしたんだけど、かなりギリギリだったの!もう少しで一本取られちゃう所だったわ」

 

「確かに、強くはなっていますね。でも…」

 

「あら、何か気になる事でもあるの?」

 

「だってあれ、明らかに手を抜いていますよね。理由は分かりませんけど」

 

(………え?そうだったの?)

 

「本気を出させる為に全力で撃ち込んでみましたけど、結局変わらず終いでしたし。やるならちゃんとやって欲しいんだけど…」

 

(全然気付かなかったわ。でも茨木ちゃんそんな素振り見せなかったんだけど…あれぇ…?)

 

「まあ、もう少し相手をしてみる事にします」

 

「あ、うん。分かったわ。茨木ちゃんにもそう伝えておくね。それじゃ!」

 

(桃色の髪……桜餅みたい)

 




閲覧ありがとうございます!

最近毎度になってしまっていますが、お待たせして申し訳ありません!
一応完結はさせるつもりですが、更新頻度については何とも言えない次第でございます。ご了承下さい。
…とまで書いた所で、前回の後書きと全く同じ事を書いている事に気付きました。うん、反省している様子が全くない(すっとぼけ)

話は変わりますが、前回の更新からの期間にFGOも鬼滅も色々な事がありましたね。私的には茨木童子に強化が来た事が一番嬉しかったです。

蛇足になりましたが、次話で茨木童子(贋)がどうなるか、どうか気長にお待ち下さい。
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