友『TSしたら?』俺『おk、人生やり直すわ』改稿版 作:二ツ井 五時
目標は旧作超えたいところ。
ではどうぞ。
爆速他界した後、転生する前の話です。
閑話 【神様】転生する時行く白くてそれっぽいアレ【ガチ困惑】
「…知らない天井だ」
目を覚ますと、何も無い白い場所に居た。
何処までも『無』が続く、地平線の見えない部屋。
普通の人間ならこの場所に来た時、「何処ここ?!」とか「もしかして私、誘拐されてる?!」とか思うだろう。
で、ラノベとかアニメとか齧ってるオタ共は「転生キター!!!」とか「マジ卍」とか言ってるだろう。
ちなみに俺はどちらかと言うと………
「っっっしぃやァァァァ!!!!!!」
後者!圧倒的後者!
やったぁぁぁ!!!転生成功だぁぁぁ!!
あれでしょ?!ここ神やら精霊やらあの神霊的なそんなチックなのが「あなたは死んでしまいました。第2の生を与えよう」とか言うとこでしょ?
もうね、知らない天井だとか言ってたけど心情的にはもう知ってたの一言に尽きるよホントに!
「あの〜…」
すると、近くから声が聞こえてきた。
女性のようなのに男性っぽく聞こえ、若くも老いているようにも聞こえる。
「え?何その声…気持ち悪っ」
「ひっど?!」
突如頭に強い衝撃が襲い来る。
ふらふらする頭と視界の先には鉄製の桶、所謂『タライ』と呼ばれる物があった。
何故にタライ。
「あなたが私に対して失礼な事を言うからです!」
「さらっと心読まないで下さい神」
「『様』すら無い?!」
ふわりと目の前に誰かが立つ。
白くて長い髪に青い目。そして白い布に身を包んだ神々しい感じの人が居る。
顔は中性的で、控え目な胸の女性だと言われればそうだと思うし、美形の男性だと言われても頷ける容姿をしていた。
「あの所々一言余計ですよ?私神ですよ?」
「そうですね神。さっさと転生させやがれください神」
「ホントに!あなた!横暴ですね!」
というか神神って語尾じゃないんですから…と相手はすっかり呆れた様子。
やっべぇ…調子乗りすぎたかな?
前世はこんな事してるから人生辛くなったのかもしれない。
自重しなくては。
「大丈夫ですよ。それくらいで私、怒りません。人間に限らず全ての生命など我々神にとっては下等な存在。あなた達が蟻になにかされても何も思わないように、私達もあなた達、下賎な物がが何を言おうと特に何も思いませんとも」
「少し根に持ってませんか?意外と沸点低いんすね」
「言ったそばからあなたは!転生する気あるんですか?!」
「ありますよ、だから早くしてください」
「誰のせいです誰の!」
神様は渋々といった様子で空中に何やら文字のような物を浮かび上がらせ操作している。
ああ、あれが神様能力か。すげえな。
空中タッチパネルとか最先端すぎる。
あれ、前世でも出来たらカッコイイのに。
「あなた達にはまだ早い技術ですよ…はい、では改めまして。ようこそ転生の間へ。未練を残して死んだ貴方を歓g」
「転生する場所は前回と同じ地球。魔法いらないです。チートもいらないです。代わりに美少女にしてください。綺麗系じゃなくて可愛い系にして下さい。あと」
「注文が多い!話を最後まで聞きなさい!」
その後俺は神様から転生の事について色々聞いた。
俺は今回転生する為に死んだけど、そうやって死んだ生物は普通この転生の間に来れない事。
しかし、元々の魂の力とかそんなオカルトチックな感じの物が俺は強かったようで来てしまったこと。
なので次転生目的で自主的に死んだら転生の間に来る事は出来ず、煉獄で罪と記憶を焼かれ、綺麗な状態で輪廻の輪に戻り、新たな生命として生きていく事になるらしい。
「はい、質問です」
「挙手しなくても良いのですけど…どうぞ」
「もし、俺が来世で誰かに殺されたり、事故死したりとか自主的じゃない死を遂げた場合、ここに確定で来れますか?」
「…あなたそれ聞いて何やるつもりなんです?」
「人生リセマラ」
「命を粗末にしないでください!」
「冗談です」
「タチの悪い冗談ですね…その場合はあなたの善行と罪の重さを専用の機材を使って測ってとても良い結果が出れば来れると思いますよ」
「エジプトなのか西洋なのか…」
「あ、ちなみにですけど生を受けるのが嫌って場合は生前の行い次第で極楽浄土かヘルの2択ですね」
「まさかの日本文化も入ってきた。最早なんでもありか」
「そんなもんです神なんて。で、なんですけど」
神様はこちらにあの空中タッチパネルを見せてくる。
そこには「異界アルメイズ」とか「科学界サイティカル」などの色んな世界の名前があった。多分転生先のリストなんだろう。
「本当に元の地球でいいんですか?別の世界でやり直したいとかは…」
「神様」
俺は神様の続く言葉を手で制すと、ハッキリとした口調で告げた。
俺が転生したい理由を。何故、転生目的で首を吊ったのかを。
「俺、美少女に、なりたいんです」
「…はぁ?」
「美少女です。正確に言うならあの橋本何某みたいに数千年に1度の美少女とか言われて見たいんです」
「はぁ…?」
「完璧美少女になりたいんです。でも気を許した人の前ではだらけちゃって『しょうがない奴だなあ』とか言われながらイチャイチャして、でも学校に行くと誰もが羨むスーパー美少女になりたいんです」
「…え?まさかその為に死んだんですか?」
「はい」
「…ホントに?」
「まじです」
…………。
「では、その…そのように手配します」
「よろしくお願いします」
「じゃあ、えっと、今度こそ生をお楽しみください」
「ありがとうございます」
俺は神様にお礼を言うと、同時に意識が遠のいて行くのを感じた。
成程、これが転生というやつか。
はてさて一体どんな女子になってるのかな?
俺はワクワクしながら意識を手放した。
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「………頭が痛くなる人間でしたね」