友『TSしたら?』俺『おk、人生やり直すわ』改稿版 作:二ツ井 五時
それではどうぞー
剣道体験2日目。
私は何故か剣道体験入門なのに、普通の道場メンバーの皆さんと練習に励んでいた。
道具一式全部借り物だよ!
あ、胴空いた。
ダァン!
「どおおおお!!!」
「あっ」
「胴アリ!」
1本取れた!やったね!
ちなみに今やってる稽古は『一本勝負』の勝ち抜き。
相手から一本取って、取られた人は並び直し、取った人は次の人と1本取るまでまた試合。
これを時間まで繰り返す稽古。
勝ち癖を付けられるし、なにより勝ったら永遠とそこに立ち続けなきゃいけないからかなり体力がいる。
勿論、待ってる人が暇になるっていう短所もあるけどここでは3列くらい作ってるから待ち時間はそんなに無いし、非効率的ではない。多分。練習メニューとか考えた事ないからわかんないけど。
そうそう、湊士君だけど今彼は私が昨日こなした練習内容をやってる。
かなり真剣な表情でやってる。
てゆーかでかくなったんだよなぁ湊士君。
今身長120cmだって。
私なんかまだ96cmしかないのに…
神よ!どうして私に身長を与えて下さらないのですか!
…転生する前に無礼な事を言ったからかな。
なんかそんな気がする。
とりあえずマジごめんって心の中で謝っとこ。
こいつの竹刀邪魔だな。
八艘飛びして面打と。
ダッダァン!
「めええええん!!!」
「…え?」
「面ッあり!!」
私、これ身長大きくなれるのか、だんだん心配になってきたなぁ。
まあ?私女子だし?小さくても可愛いで済まされる性別だから?
気にならないよ!(半ギレ)
お前もでけーんじゃ!
飛ぶ!
ドォゥン!
「メェェェェェエンン!!!」
「ぎゃふん」
「面ッッッありぃぃい!!!!」
「おい、加藤君ボッコボコだぞ」
「アイツめちゃくちゃ強いぞ」
「加藤君116cmあるのに面で勝ってたよ」
「やべーなアイツ」
─────────────────
1本勝負も終わり休憩に入る。
すると、湊士君も休憩の時間なのかこっちに歩いてきた。
「湊士くんお疲れ!大丈夫?」
「ん、大丈夫。みつきちゃんもお疲れ様」
「ありがとー!」
お互いに労い、湊士君は私の隣に腰を下ろして水筒を飲む。
しかし、彼の顔には少しも汗が浮かんでおらず、涼しそうな顔をしていた。
ホントに湊士君名前から容姿から何まで爽やかイケメンだよなぁ。
「湊士君は全然疲れてなさそうだね、私はへとへとだよー」
「嘘、みつきちゃんだって汗の量が少ない」
うわ、バレてーら。
確かにまあそこまで疲れてはない。
やっぱり身体能力が前世よりも上がってるせいか、疲れない体の動かし方が分かるんだよなぁ。
「あはは、やっぱり湊士くんにはバレちゃうか」
「でも仕方ない。みつきちゃんは他の子よりも凄いから」
「そんなことないよ、湊士くんだってすぐに上手くなるじゃん」
「でもまだ追いつけてない、絶対に追いつく」
「ま、負けず嫌い…」
湊士君の意外な負けず嫌いを見ながら思う。
その言い方は何か誤解されそうだなぁ、と。
凄いのは私じゃなくて前世チートなんだけどね。
言ってもしょうがないし、前世チートかどうかはわかんないけど。
何せ体の動かし方を知ってるってだけで実際に出来るかどうかはわからない。
私が今前世チートって呼んでるのは、前世に剣道をやっていた事を覚えている。それこそがチートだと呼んでる。
でも知ってるだけと出来るのは違うから、前世チートとはまた違うのかなーと思ったり。
まー八艘飛び出来ちゃった時点でチートじゃないって言うには甚だ疑問が残るけど。
さて、そろそろ体動かさないと体冷えちゃうな。
「湊士くん!一緒に素振りしよ!」
「うん」
私は湊士君と一緒に並んで竹刀を構える。
ちらりと隣を見てみると、湊士君の構え方が最初の時よりも綺麗になっているような気がする。
上達早いなーなんて呑気に考えながら私は竹刀を振り上げた。
この後めちゃくちゃ素振りした。
──────────────
さて、練習の最後は打ち込みだ。
先生に向かって開けてくれたところにバッシバシ打っていく稽古。
さあ、私の番が回ってくる。
先生は私と向かい合うと右手を少し左にずらそうとしているので、篭手を打つ。
竹刀が篭手に当たると面が空いてるので続けて面も打っていく。
で、振り返ってすぐすり足で近づいていく。
先生は面を空けてくれたが、少し屈んで面を空けた。
恐らく私でも届く様に打ちやすくしてくれたのだろう!
ふざけんな!試合でそんな事する奴がいるか!というか屈むとか身長低い私に対して嫌味かこの野郎!(相手の方が歳上なので言わないが)
少しカチンと来た私は、先生と遠間(竹刀の先と先が触れ合う距離。めちゃくちゃ遠い)から一気に近付く。
「ん?」
「ヤァァァ!!」
で、一気に上に飛ぶ!
先生は大体身長170cm後半で屈んでいるから頭の位置は110cm位。
私の目線は
面に竹刀を当て、体の重心を前にして、着地点を飛んだ位置から少し前に落とす。
私は着地した後先生に向かって残心。
先生は私を見てポカンとしていた。
ドヤァァァ!!!
いかがでしたでしょうか?
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では次回もまたよろしくどうぞー