目が覚めたらオビ=ワンになっていたがアナキンがどこかおかしい件について(白目) 作:トロロ将軍
医務室で目を覚ました
アナキンはどうやら原作通りファイターで出撃し、ドロイド司令船を撃沈したらしい。興奮しながら俺にその話をしてくるアナキンを俺は「頑張ったな」と褒めて頭を撫でてやる。アナキンは顔を赤くするが、その表情には喜びの笑みが浮かんでいた。
医者は
その間パドメが忙しい事後処理の合間を縫って
そして数日後、医者から退院の許可が下りた
退院した
コルサントへ帰還する俺達を沢山の人が見送ってくれる。パドメ、警備隊、ビンクスやグンガンの面々。
「このたびはナブーを救って頂き感謝しております。国民を代表してお礼を申し上げます」
パドメが代表して俺達に感謝を述べる。
そして俺達はナブーの人々に送られ、コルサントへ向かうのだった。
「絶対にあの時『ブラ=サガリ』が発動したな」
コルサントへ帰還して早々に
ダクトにぶら下がっていた時に感じたフォースの感覚を今は感じられない。あれはいったい何だったのか。俺の潜在能力が覚醒したのか?
結局考えてもわからなかった俺は、ネットで有名だったオビ=ワンの秘儀『ブラ=サガリ』が発動して勝利フラグが立ったと結論する。勿論そんなはずはないのだが、考えてもわからないから仕方ない。後で
そんなアホなことを考えていると
「これで俺もジェダイ・ナイトだな。
原作と違い
さて、評議会の面々を待たせてはいけない。俺は身なりを整えると、急いで尖塔の最上階に向かった。
評議会の間はコルサントの夕日が差し込み、茜色に照らされていた。
「ジェダイ・パダワン。そなたを評議会の権限とフォースの意思により、オビ=ワン・ケノービ、そなたは共和国のジェダイ・ナイトとなった」
マスター・ヨーダの言葉と共に俺はジェダイ・ナイトに昇格した。右から垂れていた三つ編み『パダワン・ブレード』を切り落とされる。
ナイト昇格に儀式が終わり、評議会の面々が退室する。残ったのは俺とマスター・ヨーダ、そして儀式後に入室した
「スカイウォーカーの件じゃが、正式にオーダーに加えることとなった。そこにいるジェダイ・マスターが強く推すものでのぉ、評議会の皆が折れたわい」
マスター・ヨーダが笑いながらアナキンのオーダー参加を告げる。どうやら
「ジェダイ・ナイト、オビ=ワン・ケノービ」
マスター・ヨーダが笑みを消し、真面目なトーンで俺の名を呼ぶ。俺は佇まいを正してマスター・ヨーダに正対する。
「評議会の権限により、そなたをジェダイ・パダワン、アナキン・スカイウォーカーの
マスター・ヨーダ言葉を聞き、俺は目の前が真っ白になった。俺がアナキンの
「待ってくださいマスター・ヨーダ!私は今日ナイトに昇格したばかりです。私よりもマスター・クワイ=ガンが適任だと思います!」
俺はすぐさま異を唱える。こんな新人ナイトより、熟練マスターが師匠になった方がアナキンにとって良いに決まってる。しかもアナキンは只の
「オビ=ワン。アナキンの
「アナキンはフォースに均衡をもたらす選ばれし者です!やはりナイトに昇格ばかりの私よりもっと経験を積んだ熟練のジェダイの方が、」
「ナイト・ケノービよ!」
やはり納得できない。俺は考え直すよう説得しようとするが、途中でマスター・ヨーダの強い声に止められる。
「評議会の権限により、そなたをジェダイ・パダワン、アナキン・スカイウォーカーの
マスター・ヨーダは再度俺にアナキンの
俺はこの展開を理解できず呆然と立ち尽くしていると、今まで黙っていたアナキンが近寄ってきた。
「これからよろしくお願いしますオビ=ワンさん。いや、
俺はアナキンを見るがなんと返していいか言葉が出てこない。するとそんな俺に不安を覚えたのかアナキンは「ごめんなさい。僕の
俺は目を瞑って大きく深呼吸すると、アナキンの頭を撫でる。
「アナキン。お前が立派なジェダイになれるよう私の持てる全てを教えよう」
「はい、
俺の言葉に満面の笑みを浮かべるアナキン。評議会によって決まってしまったのなら受け入れるしかない。俺は全力でアナキンを育て、原作通り暗黒面に落ちないよう導いていこう。
俺はこれからのことを考えながら、新たに
そしてマスター・ヨーダ、俺はあなたを恨みます!(白目)