目が覚めたらオビ=ワンになっていたがアナキンがどこかおかしい件について(白目)   作:トロロ将軍

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夜の女子会

オビ=ワンがドロイドにスーパーダイブする少し前・・・。

 

 

 

 

僕は師匠(マスター)に言われてパドメの寝室で直接護衛をおこなうことになった。パドメは明日も執務があるから早く寝なきゃいけないはずなのに、何故かジュースとお菓子を用意してお話しする気満々だった。

 

「ふふ、女子会ねアニー」

 

でも楽しそうに笑うパドメに就寝を促すことなんて僕にはできなかった。それからパドメ曰く『夜の女子会』が始まった。話の内容としては10年間お互いがどうだったかという他愛のないこと。でも久しぶりに会った友人との会話はとても楽しいものだった。

 

「そういえば、マスター・ケノービとはどうなのアニー?」

 

「・・・どうとは?」

 

そんな中ふとパドメが気になったように師匠(マスター)との関係を尋ねてきた。僕と師匠(マスター)は師弟関係でしかない。僕はパドメにそう伝える。

 

「でもアニー、マスター・ケノービに惚れてるでしょ?私一目でわかっちゃった」

 

パドメの言葉に僕は心臓が高鳴るのを感じた。誰にも話したことがないのに、誰にも気づかれたことがないのに。ジェダイの掟に反するこの感情を見透かされた。背筋に冷や汗が流れるのを感じる。そんな僕の表情を読んだのかパドメが「違うの」と慌てだす。

 

「アニー、ジェダイの掟で愛してはいけないというものがあるのは私も知ってる。でもそんなの悲しすぎるわ!」

 

「でも僕はジェダイなんだよパドメ。ジェダイである以上掟は絶対だ」

 

悲しげな顔をするパドメに僕はきっぱり告げる。僕はジェダイだ。師匠(オビ=ワン)に対するこの思いは決して表に出してはいけない。でもパドメは「アニー」と僕の名を呼ぶと両手を握ってきた。

 

「アニー、私があなたの恋を支えるわ!例え掟に反していても、そんな終わり方悲しすぎるもの!」

 

「パドメ・・・」

 

パドメのそれは無責任な発言だった。でも誰にも理解して貰えないと思っていたこの感情を肯定されるのは、僕の決意を崩すのに十分だった。

 

「アニー・・・泣いてるの?」

 

気が付けば僕は涙を流していた。止めようとしても溢れるように涙が出てくる。そんな僕をパドメは優しく抱きしめてくれた。暖かいなぁ。

 

それから暫くして、ようやく涙が止まった僕はパドメと2人でどうやって師匠(マスター)を振り向かせるかの話で盛り上がった。休日デートや一緒に食事など色々な案が出たけど、普段から師弟として一緒にいる僕たちにデートや食事はあんまり効果がない気がする。

 

「じゃあもう色仕掛けしかないわね!」

 

粗方案が出尽くし、お互い頭を捻っていた時にパドメがそんなことを言い出し、僕は思わず口に含んでいたジュースを吹き出してしまった。しかも慌てて拭こうとしてテーブルに置いたコップを倒してしまい僕のローブにジュースが掛かる。うわぁ、ビチャビチャだ・・・。

 

「大変!風邪を引いちゃうわアニー。早く着替えないと」

 

パドメが僕のためにタオルと変えの服を取りに行く。お言葉に甘えて着替えさせてもらおう。

 

そう思って僕は上着を脱ぐ。下着までびしょ濡れだ。まぁ注いだばかりのコップを倒したらこうなるよね。下着も外したところでパドメがタオルを持ってきてくれた。

 

「ありがとうパドメ・・・!?」

 

室内に何かいる!ジュースを零した時の動揺で侵入を察知することが出来なかったのだろう。やっぱり僕はまだまだ未熟だ。

 

侵入者はベッドの上。僕はライトセーバーを起動すると侵入者を両断する。見るとベッドの上で2匹の蟲が切られて絶命していた。どこから入ったんだ?

 

僕が蟲を見つめていると寝室の扉が開き師匠(マスター)が入ってくる。フォースの乱れを感じたのだろう。流石師匠(マスター)だ。

 

僕は師匠(マスター)に蟲が侵入したことを報告しようとしたが、ふと今の恰好を思い出した。僕は今・・・裸だ!

 

恥ずかしさで僕の顔が真っ赤になるのがわかる。そのまま叫びそうになったが、師匠(マスター)は部屋を見渡すと、突然窓へ向かってダイブしていった。

 

窓の向こうに消える師匠(マスター)。僕は突然のことに頭が真っ白になって慌てて窓に駆け寄る。窓から見えたのは師匠(マスター)の転落死体ではなく、飛行ドロイドに掴まって空を飛ぶ姿だった。

 

「アナキン!スピーダーで追いかけてくるんだ!」

 

僕は師匠(マスター)が突発的に自殺したわけでないことに安堵していると、空の彼方から指示が飛んでくる。慌てて駐車場へ駆けようとした僕をパドメが引き止めた。そういえばまだ服を着てなかった。

 

急いで濡れた服を着なおすと、駆けつけた警備隊長にパドメを任せ、スピーダーに乗って飛んで行った師匠(マスター)を追いかけた。

 

「・・・師匠(マスター)に見られちゃったなぁ」

 

先ほどのことを思い出して羞恥で顔が赤くなる。でも今はそんなことより襲撃者を追うのが優先だ。僕は頭を振って先ほどの出来事を追い出すと、師匠(マスター)を追うためにスピーダーを加速させるのだった。

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