目が覚めたらオビ=ワンになっていたがアナキンがどこかおかしい件について(白目) 作:トロロ将軍
アナキンに手を引かれながら俺達はモス・エスパの居住地区にあるスカイウォーカー家に辿り着く。アナキンは母親に俺達を友達と紹介し、母親は砂嵐が止むまでここに居て良いと快く招き入れ、食事まで用意してくれた。
「事情があってどうしてもタトゥイーンで流通している通貨が欲しいのですが、何か手はないでしょうか?」
食事をしながら
アナキンは笑顔で俺達に協力すると言ってくれた。俺が「ありがとう」と言って頭を撫でてやる。すると急に顔を赤くして部屋の奥へ行ってしまった。店の時もそうだがどうも俺は彼を子供扱いしてしまうようだ。まぁ実際子供なのだが、9歳という年齢は大人ぶりたくなる年頃だろう。次からは気をつけなくては。しかし目の前に座っているパドメの視線が少し冷たい気がする。何故だろうか・・・?
それから
その後、俺はアナキンと二人でポッドの完成を急ぎ、何とか夕方には仕上げることに成功した。ここまで多少のイレギュラーはあったが、原作からさほどずれていない。恐らく明日のレースはアナキンの優勝で終わるだろう。
その晩、俺は
「よく聞けオビ=ワン。あの子こそ予言にあったフォースに均衡をもたらす『選ばれし者』だ。我々はあの子をなんとしてもコルサントに連れて行かなければならない」
そう言ってアナキンを選ばれし者だと信じる
「しかし
そう俺が返すと
「・・・やっぱり原作通りに進んでいくよなぁ」
そんな俺の呟きは誰にも聞かれることなく、タトゥイーンの夜空に消えていった。
そんなこんなで次の日。パーツを手に入れた俺達はアナキンに奴隷から解放されたことを告げ、俺達と一緒にコルサントへ向かい、ジェダイにならないかと誘う。
え?ポッドレース?もちろん原作通りアナキンが優勝しましたよ。いや、原作より凄かったねアレは。エンジントラブルなくスタートしたアナキンのポッドはぶっちぎりの独走状態だった。俺達は優勝の心配よりも観客がレースを楽しんでるかの心配をしていた程にアナキンの独走だった。
そうして宇宙船のパーツとアナキンの奴隷からの解放を果たした俺達は、スカイウォーカー家の前で親子の最後の別れを見ていた。そう、アナキンはジェダイになる道を選んだのだ。
「オビ=ワン。行ってやりなさい」
目の前で抱き合うスカイウォーカー親子を見て
俺が近づくとアナキンがこちらに寄って来るが、やはり未練があるのかシミの方を向いてしまう。俺はアナキンの両肩に手を置くとシミの方を見る。
「オビ=ワンさん。この子をどうか、どうか・・・」
シミはアナキンを見た後、俺に対して息子のことを頼もうとするが、やはり別れが辛いのか途中で涙ぐんで言葉が詰まってしまう。
しかし涙を拭うとシミは覚悟を決めた目で言葉を続けた。
「どうか娘をよろしくお願いします。立派なジェダイに鍛えて下さい!」
そんなシミの言葉には俺は強く答える。
「お任せ下さい!娘さんは我々が必ず・・・娘?」
待て、シミは今なんと言った?娘?聞き間違いか?
「あの、アナキンは男の子では?」
「いえ、アナキンは私の娘です。女の子ですよ」
・・・・・・。
6つの冷たい目が俺を見つめる。どうやら
どういうことなのぉ!?