目が覚めたらオビ=ワンになっていたがアナキンがどこかおかしい件について(白目)   作:トロロ将軍

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タトゥイーンの闘い

「アナキンのことをずっと男の子だと思ってたんですか!?信じられません!」

 

宇宙船へ向かう途中、俺はパドメの説教を受けていた。

 

でも仕方ないじゃん!原作ではアナキンは男だったんだよ。そんなの男の子と勘違いしてもおかしくないよねぇ?

 

しかしパドメの冷たい目を見るとそんな反論もできなくなる。

 

師匠(マスター)も俺を見て「そうだぞオビ=ワン」と俺を責める。どうやら気づいていなかったのは俺だけらしい。

 

2人に叱られ落ち込みながら列の最後尾を歩いているとアナキンが隣に来て慰めてくれた。なんて優しい子なんだろうか。

 

そんなやり取りをしていると遠くに宇宙船が見えてくる。手に入れたパーツは事前に船に送っているので、恐らく修理は終わっているだろう。

 

後はこの星で起きる最大のイベントを乗り越えるだけだ。師匠(マスター)と2人ならこの星でダース・モールを討てるはずだ。ここで奴を倒す。

 

そう決意した瞬間、おぞましい程の暗いフォースの接近を感じる。後ろだ!

 

師匠(マスター)何か来ます!」

 

俺は叫ぶと同時にライトセーバーを起動させ振り向く。目の前にはスピーダー・バイクから跳躍し、赤いライトセーバーでこちらに切り掛かる黒装束の男が見える。

 

俺は奴の初撃をライトセーバーで受け止めるが、思ったよりも重い攻撃に後ろに弾かれてしまう。襲ってきた奴の顔を確認する。間違いない、ダース・モールだ。奴は初撃を受けられたことを悟ると、続けて斬撃を繰り出してくる。

 

「アナキン!宇宙船に向かうんだ!」

 

ダース・モールの連撃を何とか凌ぎつつ先程まで隣にいたアナキンに宇宙船へ向かうよう指示を出す。俺の声を聞いたアナキンは宇宙船に向かって全力で走っていった。これでアナキンは大丈夫だろう。

 

俺は奴の攻撃を前後左右に動くことで回避しながら攻撃を仕掛ける。俺の使用するアタルはヒット&アウェイのフォームだ。しかし奴は俺の攻撃を全て受け止め、威力の高い斬撃で反撃してくる。お互い接戦のように見えるが、まだダース・モールは本気ではないのだろう。現に奴のダブル=ブレード・ライトセーバーは片刃しか起動されていない。

 

光刃を打ち合い、躱し、そらしては切り込む。しかし俺の光刃は防がれ、奴に届かない。

 

「オビ=ワン!」

 

俺とダース・モールが数合光刃を交えた頃、師匠(マスター)が合流し参戦する。随分遅い参戦だと思ったが、どうやらアナキンを宇宙船に送り届けてから来たらしい。

 

俺と師匠(マスター)は奴の左右から切り掛かる。しかし奴はその全ての斬撃を悉く防いでいく。だが師匠(マスター)が合流したことで闘いの流れはこちらに傾いた。さすがの奴も2人のジェダイから繰り出される連撃に防戦一方になっている。それでも奴のライトセーバーは片刃しか起動されていない。何か理由があるのか、それとも舐められているのか。

 

俺と師匠(マスター)の絶え間ない連撃を凌いでいた奴は一瞬の隙をついて跳躍し俺達と距離を取る。何かを仕掛けるつもりか?

 

俺達は奴の次の動きを警戒してライトセーバーを構えなおすが、奴は俺達の足元にフォースを使い、地面の砂を巻き上げる。

 

突然の砂の目隠しに俺は警戒を強める。感覚を研ぎ澄ませ死角からの攻撃に備えるが、巻き上がった砂が晴れる頃には奴の姿は何処にも見えなくなっていた。近くに落ちていた奴のスピーダー・バイクもなくなっている。恐らく目隠しと同時に撤退したのだろう。己の不利を悟ったのか、それとも目的を果たしたのか。

 

ダース・モールが去り、闘いが終わった途端、師匠(マスター)が地面に座り込む。額には大量の汗をかいていた。師匠(マスター)ももう高齢だ。使用しているフォームも合わさって長期戦には耐えられないだろう。

 

そういう俺も肩で息をしていることに気付く。思った以上に俺も疲労しているらしい。

 

ダース・モールをこの星で討つのは失敗してしまった。次に闘うのは恐らくナブーだろう。次の闘いで失敗してしまえば原作通り師匠(マスター)は死ぬだろう。師匠(クワイ=ガン)にはアナキンの師匠になってもらいたい。だからそれだけは何としても避けなければならない。

 

後ろから宇宙船が低空飛行で近づいてくる。開いたままの昇降口からアナキンとパドメが心配そうにこちらを見つめている。

 

「・・・次は絶対に奴を討つ」

 

俺は昇降口の2人に手を振ると、次は失敗しないという決意をそっと口にするのだった。

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