問 次の( )に正しい単語を入れなさい。
『男性と女性いずれの性に対しても性的な魅力を感じる性的指向を持つ人を( )という』
姫路瑞希の答え
『バイセクシャル』
教師のコメント
正解です
岡崎大悟&木下優子の答え
『両刀使い』
教師のコメント
確かに間違っちゃあいないんですが‥‥‥
『あーあ、マジつまんねー!』
観客席の最前列からの声に、俺は思わず口が閉じた。声の主は‥‥‥さっき会場でバカみたいに騒ぎまくってたチンピラ共じゃねぇか。よく会うなぁ。
『つまんねーんだけどこのイベントぉ~。他人の思い出話とかマジ興味ねーからぁ、早く演出とか見せてくれってカンジィ~』
『全くだな~。ガキどものノロケとか聞いててなんも面白くねぇよ』
『ホントだよねー、だからアタシらが出た方が全然盛り上がったしね~』
『だよな~。時間の無駄だってんだよな~』
啖呵を切ったように口々と不満を大声でぶちまける。会場が静まり返っているおかげか、やけに良く聞こえやがるぜ。
『ってか、さっきから聞いてればなにぃ? お嫁さんが夢とか、ずっと待ってたとか、って。お前らいくつだよ? なに? キャラ作り? ここのスタッフの脚本? 馬鹿じゃねぇの? 正直うぜぇしキモいんだよ!』
『てかそれもウソ泣きでしょ~? うわー引くわぁ~。アンタらの泣き顔とか別に価値もねぇから!』
『しかも何あれ? オトコドモもマジな顔してるしぃ~。ウケるんだけどぉ? ガキのくせにいっちょ前に大人のマネゴトとか見てて不愉快だしぃ』
『てかアイツ、朝えらそーな態度こいてた雑魚じゃん。うーわマジ最悪だわ。あんなクソ野郎の結婚式とか存在価値もねーから! とっとと失せろし!』
そして俺たちを指差し、下衆びた声で大笑いする四人組。
しっかしクソ野郎ときましたか。我ながら酷い言われようだなぁ。こっちは迷惑になりそうだったから注意しただけだってのになぁ。
「大悟、お前酷い言われようだな」
「全くだ。俺別に悪いことしてねぇのに。世知辛い世の中だぜ」
「ま、お前がクソ野郎なのは間違いないがな」
「おいおい、何言ってんだ。クソ野郎はお前だろう?」
「いやいや、お前ほどのクソ野郎と張り合えるやつなんてそうそういないだろ」
「そんな事はない。この地球上でナンバーワンと言っていいぐらいのクソ野郎の雄二にはかなわんさ」
「「‥‥‥‥‥‥‥‥‥(メンチの切り合い)!!」」
あのチンピラ共の様子を窺いつつ雄二と睨みあう。すると、
《んだとテメェらっ! もういっぺん言ってみやがれ!》
《あ、明久君! 落ち着いてっ! ステージが台無しになっちゃいます!》
《今ここで出て行ったら、全部水の泡になっちゃうわよ!》
そんな放送が入り、舞台裏の方から誰かが暴れるような音が聞こえてきた。多分どっかで今のチンピラ共の発言に腹を立てたバカが暴走してんだろうな。
それはそうと、運営側もいい加減ああいった奴らはさっさと追い出しちまえばいいのに。それをしないってことは、相当世間体を気にしているんだろうか。
『オラァ! とっとと消えろよカスども! 目障りなんだよ!』
『『『消ーえーろ! 消-えーろ!』』』
余程俺たちを根に持っているのか、遂に中指を立てて煽りまくられる。
おーおー、汚ねぇ合唱だな、と思い奴らを見下ろしていると、
「‥‥‥‥‥‥じゃない」
「あ?」
「‥‥‥‥‥‥カスなんかじゃない」
「あぁ? 聞こえねーー」
「大悟はカスなんかじゃない!!!」
ハッキリと鼓膜の奥底まで響くほどのデカい声量で、叫び声が隣から聞こえてきた。
すると、優子が泣きながらステージを降り、そのチンピラの下へ歩み寄っていった。な、なんだ?
『んだテメェ! なんか文句でもあんのかよ!』
「うるさい! 黙れ! 他人に迷惑しかかけられない最低なチンピラのくせに、アタシの大事な人をバカにして、何様のつもりよ!!」
『あぁ!? 誰がチンピラだとこのガキ! カスにカスって言って何が悪ぃんだよ!?』
「カスはアンタらよ!! 確かに大悟は、中学の頃からバカで、オタクで、喧嘩ばかりしてたどうしようもないヤツよ‥‥‥! でも、アイツは決して弱い者イジメもしないし、堅気に手を出すこともなかったし、他人を不快にさせるようなことだってしない! 何より‥‥‥大悟は友達の為に体を張れる仁義の男よ! 何も知らないくせに‥‥‥! アンタらみたいな自分の事しか考えてないクズに! アタシが好きになった男をバカにされたくない!!」
『っせぇな! 下らねぇゴミみたいな夢なんざ語りやがるクソガキが! 調子に乗んじゃねぇよ!』
「ゴミなんかじゃない! ゴミなのはそうやって傍若無人に振舞ってるアンタらのことよ!!」
チンピラ共の威圧するような態度と言葉責めにも怖気ず、涙ながらに対抗する優子。その声には、何かの強い感情が込められているように聞こえた。
「アンタらなんか‥‥‥! アンタらみたいなヤツらなんて、全員大悟にぶっ飛ばされちゃえばいいのよ!!」
『さっきから聞いてりゃ舐めやがって! ガキの癖に生意気なんだよ!!』
「きゃあっ!?」
すると、その金髪は無理やり優子を突き飛ばした。近くにテーブルが無かったので大事には至らなかったが、優子はそのまま強く転んでしまった。
それを見た霧島が、急いで優子の下へと駆け寄る。
『さっさと失せろ! テメェらを見てると腹が立つんだよ! クソガキ風情が!』
『うわーマジダッセェんだけど! ウケるわー!』
「‥‥‥それはこっちの台詞。女に手を挙げるなんて、最低‥‥‥! 優子、行こう」
「‥‥‥代表‥‥‥っ! うぐっ! えぐっ!」
すると、そのまま優子と霧島は会場からフェードアウトしてしまった。
さっきまで彼女が立っていた場所には、落としたのであろうか、指輪交換用の指輪入れが落ちている。
「‥‥‥チッ」
俺は指輪入れを拾う。それは凄い力で握っていたのか、少し潰れたような形になっていた。
《は、花嫁さん!? ど、どちらに行かれるのですか!? 花嫁さーん!?》
スタッフ達がバタバタと駆け出す。どうやらこのウェディング体験は失敗に終わりそうだな。ここまでやってこんな結果に終わったんだ。恐らく如月グループの幹部連中やスポンサーはとんでもないことになってるだろうよ。
ったく、こんなことになるんなら最初からあのチンピラ共を入場禁止にでもすりゃあよかったのにな。
「さ、坂本さん! 岡崎さん! 霧島さんと木下さんを一緒に探して下さい!」
血相を変えたスタッフが慌ててこっちにやって来る。
「断る。そこまでする義理はねぇ。ほとぼりが冷めりゃあ戻ってくるよ」
「同感だ。面倒だし、便所にも行きたいしな」
「え? ちょ、ちょっと、お二人とも‥‥‥!」
何か言いたそうなスタッフを無視して、俺たちは会場を出ていく。全く、最初から最後まで面倒事に巻き込みやがって、ホントいい迷惑だぜ。
そのまま退場していく客に混ざって外に出て、少し離れた所のベンチに二人で座った。もう日も沈んでいるというのもあってか、もうアトラクションも終了していて、客ももう殆どいないようだ。ま、そっちの方が都合が良くて助かるけどな。
「なぁ雄二。これからどうするよ?」
「なにって、やることなんざ一つしかねぇだろ。お前もそのつもりで出てきたんだろうが」
「確かにな」
そんな話をしていると、向こうの方から声が聞こえた。どうやら目的の奴らが来てくれたようだ。
『いや、マジでさっきのウケたな!』
『うんうん! 私‥‥‥結婚が夢なんです‥‥‥。アタシを見てほしかったんですぅ‥‥‥。どう? 似てる? 可愛い?』
『ああ、似てる! けどーーキモいに決まってんだろ!』
『ったく、ガキのくせにいっちょまえに大人のマネゴトなんかしてっからだよな!』
『それな~、あはははは!』
さてさて、そんじゃとっとと用件済ませっか。
俺と雄二は立ち上がり、そいつらの前に立ち塞がる。
「よぉ、楽しそうだな」
「さっきは世話になったな」
『ぁあ? んだよ?』
四人組が俺たちの方に顔を向ける。
コイツ等には散々借りを作っちまったからな。返すもんはきちんと返しとかねぇと。
『あぁ、拓郎。コイツさっきの腰抜けドモじゃない?』
『みてぇだな。んで、臆病者が俺になんの用だ、あぁ!?』
金髪の方が一歩前に出て、俺を威嚇するような仕草を見せる。昼間の出来事から、俺よりも自分の方が実力が上だと思い込んでいるのだろう。
まぁいい。そんな事は今の俺にとっちゃ関係ないからな。
『なんだ? まさか文句でもあんのかよ? なら言ってみろよ! 喧嘩の仕方もわからねぇカス野郎がよぉ! それとももう一度俺にぶっ飛ばされっかぁ!?』
「いや。別に文句なんてねえよ。ただーー」
金髪が再び俺の胸倉を掴む。だが前回とは違って、俺はそれを止めるつもりはない。そして不思議なことに、俺の身体は最高潮に調子が良かった。
隣を見ると、もう一人の男の方が雄二に迫っているのが見えた。ま、こうなっちまったらしょうがねぇよな。喧嘩の仕方もわからねぇ‥‥‥か。
『ほら! 言ってみろよ! 俺の気が変わらねぇウチにーー』
ガシッ!
「お前‥‥‥いっぺん死んどけや」
ーーー
「おう。二人共遅かったじゃねぇか」
「随分と待たせてくれたな」
私服に着替え、如月ハイランドの中にあるグランドホテルの前で待っていると、玄関から二つの人影が見えた。霧島と優子だ。
二人共俯きがちで、特に優子は散々泣きはらしたのか、目の周りが赤くなっている。
「‥‥‥大悟‥‥‥」
「んじゃ、帰ろうぜ。霧島、ありがとな」
「‥‥‥うん。ほら、優子‥‥‥」
「‥‥‥‥‥」
霧島に促されて、優子が俺の元まで来る。
「さて。それじゃ、帰るとすっか」
「おうよ」
似非野郎から返してもらっておいた優子の鞄を担ぎ直し、全員で帰途につき始める。
「‥‥‥‥‥」
優子は何も言わずに、静かに霧島と並んで俺と雄二の後をついてきた。ただ何も喋らず、黙々と駅に続く道を歩く。
そのまま駅について電車に乗り、数時間後には最寄り駅に到着した。電車を降りて改札をくぐり、駅を出た。
「じゃあな、雄二、霧島」
「おう。また学校でな」
そして雄二たちと別れ、俺は優子を送り届けるためにコイツの家に向かっていた。
どれくらい無言のまま時間が経っただろうか。人気のない道を二人で歩いていると、優子が聞こえるかどうかくらいの小さな声で呟いた。
「‥‥‥大悟‥‥‥」
「‥‥‥どうした?」
「‥‥‥悔しい‥‥‥」
「なんだって?」
「‥‥‥アタシ、悔しいよ‥‥‥! あんなヤツらに馬鹿にされて‥‥‥何も知らないヤツに夢を笑われて、それどころか、大切な人をけなされて‥‥‥なのにアタシは、ただ感情的になることしか出来なくて、結果的に大悟に迷惑をかけて‥‥‥!」
「‥‥‥優子‥‥‥」
「‥‥‥ねぇ大悟。アタシが今まで思ってきたことって、おかしいの? そんなに、アタシの夢って、笑い話なの‥‥‥っ!?」
ボロボロと優子の目から大粒の涙がこぼれ落ちる。
どうしてそこまで自分を思い詰めてしまうんだろうか。大方あのチンピラ共にけなされたことが余程ショックだったんだろうな。顔はよく見えないが、伊達に中学からの付き合いじゃない。どんな表情で泣いてるのかなんざ、見なくたって分かる。
だが、だからといって俺はコイツを励ましたり、慰めるようなことはしない。
「仕方ねぇよ。夢なんて他人から見れば所詮絵空事なんだ。笑われて当然だろうが」
「‥‥‥っ!?」
真っ先にそんな言葉が俺の口から出た。
「‥‥‥そんな‥‥‥」
再び俯く優子。どうやら心のどこかで、俺に慰めの台詞を発してもらえるのだと思ってたんだろうな。だが俺は嘘の言葉なんかでコイツには立ち直って欲しくないし、されたくもなかった。
さっきの言葉を鵜吞みにしているっつうことは、コイツは一年半という決して短くない時間を、色褪せることのない想いと夢を胸の内に秘め続け、生きてきたんだ。
だがそれを、何も知らない連中に否定され、馬鹿にされ、ゴミ呼ばわりされた。それが今のコイツにとってどれ程残酷だったか、俺には分かるべくもない。
「人の夢を笑うな? 馬鹿にするヤツは最低だ? 下らねぇ。手前の身の丈に合わねぇような御託垂れてたら馬鹿にされるに決まってんだろ。んなもん考えなくても分かる。‥‥‥違うか? 優子」
「‥‥‥‥‥」
「それにこの際だから言っておいてやる。お前のその気持ちは、純粋な愛なんかじゃない。あの時の俺に対する罪悪感が形を変えただけのモンに過ぎない」
一年半前のあの日、俺と優子にとって忘れたくても忘れられない、あの出来事。そして優子が、俺に好意と勘違いした感情を持つようになってしまったであろうきっかけ。俺はあの時の事を今でも悔やんでいる。
あんなことがなければ、コイツはもっとちゃんとした人生を送れた筈なんだ。まともな男に出会って、いい恋愛をして、明るい未来を生きていける‥‥‥だがその運命を、俺が奪い去ってしまった。俺という存在が、アイツの本当に進むべきはずだった道を破壊し、アイツを縛り付ける枷になった。だから、あの時俺が少年院行きが決まった時も『本当の罪』を犯してしまった自分への罰であり、自業自得だと思っている。
だから、俺は彼女に教えてやらなければならない。これ以上、俺みたいなクズが、彼女の人生においての障害になってはいけないのだから。
「‥‥‥だい、ご‥‥‥」
優子が悲しみに満ちた表情でこっちを見る。信じていたはずの俺にこんな事を言われて、傷つけてしまったかもしれない。
「ーーだがな、お前が苦しむ必要なんざねぇ」
「‥‥‥‥‥え‥‥‥っ?」
でも、だからといってコイツが傷つき、今までの自分を否定する必要なんてどこにもない。確かにコイツの抱いていた夢も願いも、俺にとっちゃあ勘違いもいいところだ。罪悪感からくる好意なんて、それ以外の何物でもない。
けれど、その行為自体は間違ってなんかない。誰か一人の男を、ずっと一途に愛し続けられるなんてことはそう簡単に出来ることじゃない、それは強い信念と覚悟がなきゃ絶対に叶わない、かけがえのない素晴らしいことなんだから。
「いいじゃねぇか、笑われて。笑われて馬鹿にされるってことは、自分達じゃ決して叶えられないモンをお前は抱いてるってことなんだぜ? だったら、それを自分が叶えればいいだけの話なんだ。それとも、お前のその夢ってのはあんなヤツらにけなされた程度で折れちまうほど弱いのか?」
「‥‥‥‥‥」
「違うだろ? あいつらはお前のその『信念』にまともに喧嘩を売る度胸すらないクソ雑魚だ。そんなもんの戯言に耳を傾けるな。気にするな。言わせておけ。お前はお前の信じた道を進めばいい。ワンピースの黒ひげも言ってただろう、高みを目指せば出す拳の見つからねえ喧嘩もあるってよ。夢を追い続けてりゃあ、そういうことだってあるさ。ま、何が言いたいかっていうとだなーー」
「ーー乙女よ、大志を抱け!! ってことだ!」
俺はそう言って、会場で拾っておいたものを開けて、中身を取り出した。
「ま、それがちゃんとした相手ならって話だがな」
そしてそれを、優子の左手の薬指に嵌めてやった。
「これ‥‥‥さっきの、指輪‥‥‥」
「ま、折角の体験なんだ。これくらいの思い出は必要だろ?」
花嫁の象徴ともいえる白銀に光る指輪を指に、優子は驚いたように顔を上げた。俺はそれに対して軽い笑みで返す。
っと、思い出した。もう一つ言っておかなきゃならない事があったな。
「それからな、優子ーーありがとな」
俺は既に中身がなくなって軽くなった鞄を優子に返した。
「あ‥‥‥大悟、食べてくれたの‥‥‥? アタシが作った‥‥‥お弁当‥‥‥」
「ああ。ま、旨すぎてお前の分まで食っちまったけどな。そこは済まん」
「‥‥‥‥‥」
「うし。そんじゃ帰ろうぜ。あんまり遅いと面倒だからな」
「‥‥‥‥‥大悟」
「特に母さんと天は、色々とダルいからな。だからーー」
「大悟っ!」
ぎゅっ‥‥‥
突然の優子の大きな声と共に、背中と腰の辺りに感じる暖かさと柔らかさ。俺は思わず立ち止まってしまう。
「‥‥‥優子?」
普段通りの感じで振り向くと、そこには、
「アタシ、もう迷わない。 今までも、これからもずっとーー大悟のことが好き!」
満面の笑みで俺を見詰める腐れ縁が、そこにはいた。
ーーー
週明けの学校にて。
「よぉ、明久」
「ん? おはよう、雄二、大悟。どうしたの?」
「如月ハイランドじゃ随分と好き放題やってくれたな」
「おかげで散々な一日だったぜ」
「あははっ。二人共何を言ってるのさ。僕は一日中家でゲームをやっていたんだよ? 如月ハイランドになんて行けるわけがないじゃないか」
「‥‥‥そうか。お前がシラを切るならそれでもいいだろう。ところでーー」
と、雄二が明久に例の物を渡そうとすると
トントン
不意に誰かから優しく叩かれた。誰だ、と思い後ろを振り向くと、
「‥‥‥‥‥同志、これはどういうことだ」
暗殺者のごとき殺気を放っている同志ムッツリーニの姿があった。そしてヤツが手にする写真には、あの時の優子と俺が綺麗に映っていた。
「なっ!? なんでお前がそれを持っている!?」
「‥‥‥‥‥匿名からの情報提供」
「なにぃ!? そんなの一体誰が‥‥‥はっ!?」
気が付くと、俺の周りを邪教集団、他人の幸せ破壊しますでおなじみ『FFF団』が取り囲んでいた。
こうなってしまったらもうしょうがない。真実を話すことにしよう。
「同志、これはなーー」
「‥‥‥‥‥(コクッ)」
「優子に抱きつかれたんだ」
「‥‥‥‥‥なるほど、会長。この邪教徒をいかように?」
『死刑に決まっているだろう常識的に考えて』
『『『悪! 速! 斬! 悪には正義の鉄槌を!!』』』
よし、こうなったらやることは一つだ。
「アデュー!」
「逃がすなぁ!! 異端者を即刻捕らえて血祭りにあげろ!」
「「「うおぉぉぉおおお!!」」」
「‥‥‥‥‥同志、せめて俺の手で葬ってやる」
そして、俺と嫉妬に狂った馬鹿野郎たちとのリアル鬼ごっこが始まった。
「ふん、大悟め。あんな恥ずかしいものを晒そうとしたお仕置きじゃ」
ーーー
ーーAクラスーー
「あれ、優子? その左手のそれって‥‥‥」
「うん。これはーー」
「ーーアタシの大切な人がくれた、宝物なの」
はい、最後までお読みいただきありがとうございます! これにて如月ハイランドパーク編は終了です! こうして、大悟はまた優子から強い好意を受けることになりましたが‥‥‥大悟が優子を受け入れる時は来るのでしょうかね? そして、秘められた大悟と優子の過去とは‥‥‥?
さて、次からは原作三巻目の『強化合宿編』です! これは僕がバカテスの中でもかなり好きなストーリーなので、書くのがとても楽しみです!
それではまた次回お会いしましょう。
原作七巻の野球大会編、入れるかどうか迷ってるんですけどどうしましょう?
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入れろ、絶対に
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別に入れなくてもいいよ