第三問 問 以下の英文を訳しなさい。
[This is bookshelf that my grandmother had used regularly.]
姫路瑞希の答え
[これは私の祖母が愛用していた本棚です]
教師のコメント
正解です。きちんと学習していますね。
土屋康太の答え
[これは ]
教師のコメント
訳せたのはThisだけですか。
岡崎大悟の答え
[本棚 ]
教師のコメント
どうしてbookshelfは訳せたのに基本的なThisが訳せないのですか。
吉井明久の答え
[☆●◆▽¬♪※× ]
教師のコメント
できれば地球上の言語で。
「あの、姫路瑞希といいます。宜しくお願いします‥‥」
縮こまるように自己紹介をする姫路。その時に彼女の胸部にあるもの(デカイ)がブルンと揺れるのが目に入った。
学園ものには必ず明らかに人間離れしたモノを持つ女の子がいる・・あるあるだな。うん、素晴らしい。これはまた製作が捗りそうだぜ。
そして、思いがけない人物の登場にクラス中が喧騒に包まれた。
「はいっ!質問です!」
既に自己紹介を終えた男子生徒が高々と右手を挙げる。それに驚きつつも応える姫路。
「あ、は、はいっ。な、何ですか?」
「何でここにいるんですか?」
聞き方によってはイジメとも取れる質問が浴びせられる。だがそれは俺を含めこのクラス全員が思っていることだ。何故なら、彼女は一言で表すなら頭脳明晰なのだ。
俺は転入生だが、一年の頃は姫路と同じクラスだった為、彼女の頭の良さは知っている。常に上位一桁以内に名を刻むほどであり、明久に聞いた話によると入学して最初のテストでは学年二位を記録したとか。
頭が良くて可愛い、小動物のような守ってあげたくなる性格、そしてたゆんたゆんなおっぱい・・そう、姫路は勉強が出来るだけでは無く、二次元のメインヒロインに必要な条件を全てクリアしているという稀少な存在でもある。
そんな彼女がこんな掃き溜めみたいなFクラスにくるなんてことはどう考えてもあり得ないことだ。本来なら彼女の居場所はAクラスが妥当な筈なのだが‥
「そ、その・・実は振り分け試験の最中、高熱を出してしまいまして‥‥」
その言葉を聴いて、クラスの奴等は『ああ、なるほど』と頷いた。
この学校は試験途中で退席するとどんな理由があっても0点扱いになってしまうというルールがある。それで彼女は無得点になってしまい、Fクラス行きとなってしまったのだろう。
しかしまあ、よく考えてみればだよな。体調なんてのは誰にも予測出来るものじゃないし、誰が悪いなんてのも存在しない。特に姫路のように体が弱い奴はいつ体調を崩すかなんて常人に比べ分かりにくい。
俺としては、後日再試験を行うなりしても良いと思うがやはりそこは文月。そんな甘っちょろい考えは持っていないのだろう。
「‥‥‥っ」
後ろにいる明久が何ともいえない表情をしている。
そういや、明久はこの時姫路の隣にいたって言ってたな。いくら振り分け試験とはいえ具合が悪くなって退席して無得点はあんまりだと教師に抗議したとか。
自分よりも姫路の心配をするとは・・馬鹿だけど優しい奴だなと思う。
『そういえば、俺も熱の問題が出たせいでFクラスに』
『ああ。化学だろ?アレは難しかったな』
『俺は弟が事故に遭ったと聞いて実力を出し切れなくて』
『黙れ一人っ子』
『前の晩、彼女が寝かせてくれなくて』
『今年一番の大嘘をありがとう』
それに比べてここの連中は予想以上の馬鹿まみれな様だ。
「で、ではっ、今年一年宜しくお願いしますっ!」
そして、逃げるように俺の後ろで明久の隣の空いている卓袱台につく。
「き、緊張しましたぁ~‥‥」
「あのさ、姫ーー」
「よう、姫路。まさかまた同じクラスになるとはな、宜しくな」
「あっ、岡崎君!こちらこそ、また宜しくお願いしますね」
「大悟!今の絶対僕の発言に被せてたよね!?」
横で明久が何かブーブー言ってんな。まいっか。
「にしてもよ、姫路はもう体調は良いのか?」
「あ、それは僕も気になるな」
「ふぇっ!?よ、吉井君!?」
明久の顔を見た途端驚く様子の姫路。ま、俺は彼女が吉井に対してどう思っているかを知っているので何も思わないが。
「姫路。明久がブサイクですまん」
驚かれたことにショックを受けている所に雄二の容赦ないフォローが入る。
「そ、そんな!目もパッチリしてるし、顔のラインも細くて綺麗だし、全然ブサイクなんかじゃ無いですよ!その、むしろ‥」
「だろうな。何せ姫路は俺のお得意様だからな。それも全部が明久とのセ」
「きゃああ!!岡崎君ちょっと来てください!!」
姫路はばっと立ち上がり俺の髪の毛を掴んで教室の隅っこへと連れていく。待て待てリーゼントが崩れるから止めてくれ!見かけによらずかなりの力で引きずられた。
「? 姫路さんも大悟に何か頼んでたの?」
「え!?あ、あの‥いえ!そんなことないですよ!?」
「でも、さっき僕の名前が聞こえた」
「違いますっ!‥その、本当に何でもないんですから!」
そして、俺と姫路は隅っこで丸くなるようになり、姫路はコソコソと俺に耳打ちする。
「(岡崎君!その事は内緒にしていて下さいっていったじゃないですか!)」
「(あ?そうだったか、そりゃあ申し訳ねえ。でも意外だぜ。姫路は清純系ヒロインだと思ってたがムッツリーニとタメ張れる位の脳内ピンク色だったとはな)」
「(ピ、ピンク色!?そ、そんな事ないですっ!私はただ純粋に吉井君を‥って何言わせるんですか!とにかく皆の前ではトップシークレットなんですからねっ!)」
「(分かった分かった。それで姫路、依頼の品だが、受け渡しは何時の何処にする?)」
「(あっ、出来上がったんですね!それじゃあ‥放課後の教室でお願いします。お金の方は‥)」
「(今日は新春キャンペーンで割引だ。更に姫路はまとめ買いだからもっと安くなるぞ)」
そう、姫路は俺が去年この商売『ダイゴブックス』を始めてからのお得意様だ。主な活動としては二次元、三次元のキャラ問わずイラスト、同人誌の販売やムッツリ商会と協定してのグッズ製作だ。依頼者の希望に会わせ、全年齢向けも書くし、成人向けも書く。BLや百合、ロリショタ、果ては近親相姦や人外もの、ふたなり、リョナ等のアブノーマルなシチュエーションでも請け負う。グッズもキーホルダー、クリアファイル、ポスター、Tシャツ、枕カバー、タオル、マグカップ等様々なものに対応している。
これがムッツリ商会と並ぶ程の人気を博し、中でも姫路は事あるごとに俺やムッツリーニの所に来て、明久の写真や同人誌(成人向け)、グッズを買っているのだ。
そして、姫路はようやく俺を解放した。すると、先程の俺と姫路の様子を見ていた雄二が姫路に声をかける。
「そういえば、大悟と姫路は元々同じクラスだったんだよな?」
「はい、その時に親しくなったんです。えっと‥」
「坂本だ。坂本雄二。宜しく頼む」
「あ、姫路です。宜しくお願いしますね」
ペコリと雄二に頭を下げて挨拶する姫路。
「だが、姫路の言うことも間違いじゃないかも知れないな。確かに明久は見てくれは悪くない顔をしている。俺の知人にも明久に興味を持ってる奴がいたような気もするし」
雄二の言葉に明久と姫路が興味津々といった態度を見せる。まあ、バカでモテない明久と、そんな明久に好意を抱いている姫路からすれば是非とも知りたい事だろう。
「え?それは誰ーー」
「そ、それって誰なんですか!?」
「オイ雄二、それ言っていいのかよ」
「大丈夫だろ。別に隠すもんでもないしな」
「え、大悟も知ってるの!?」
「教えて下さい、岡崎君!」
明久と姫路が聞いてきたので、俺はいいぞと言って話した。
「確か・・久保ーー」
「久保?どの久保さんなんだろ?」
「利光だろ」
久保利光 → ♂(性別/雄)
「‥‥‥‥」
「おい明久。声を殺してさめざめと泣くな」
「良かったな明久。お前を好いてくれる奴がいてよ」
「僕もう、お婿にいけない‥‥」
ちなみに何故俺が知っていたかというと久保とも一年の時に同じクラスであったのと、彼も俺のお得意様の一人だからだ。ま、まあ奴は純粋な好意を持ってるみたいだし、明久の同人誌を受け取ったときの嬉しそうな表情が・・な。
「ね、ねえ大悟。さっきの話嘘だよね?」
「おっと、予約者からのメールだ。ふむふむ‥追加のグッズ依頼か」
「あ、岡崎君、私もアクリルキーホルダーが欲しいんですけど。」
「ねえ大悟!!お願いだから嘘だと言ってよ!大悟ぉぉ!!」
思わず大きな声を出した明久に対して、福原先生が教卓を叩いて警告した。
「はいはい。そこの人達、静かにしてくださいね」
「「あ、すいませ」」
バキィッ バラバラバラ‥
教卓は音と共に瓦礫と化した。え?あの程度で崩れたんか?
「えー‥‥替えを用意してきますので、少し待っていて下さい」
福原先生は足早に教室を出ていった。
先生がいなくなったことでクラスの奴等はそれぞれ勝手な事を始めた。ゲームを取り出す者や寝始める者、挙げ句の果てにはエロ本を読み出す者まで‥‥ってあれ俺の作品だわ。
「‥‥‥雄二、ちょっといい?」
「ん? なんだ?」
「ここじゃ話しにくいから、廊下で」
「別に構わんが」
突然、明久と雄二が教室を出ていった。
なんだ?二人きりで出ていくなんて何かあったのか?まあいいか。じゃあ俺も自分の時間を楽しむとしよう。昨日買ってまだ開けてない『魔法少女の弟子めるたん 第9巻』を読むとしよう。
前巻はめるたんのライバル、あるたんとの対決直前だったからな!オラわくわくすっぞぉ!
そして、俺が漫画を開こうとすると、突然俺の席まで島田が歩いてきた。
「ねえ、岡崎。聞いたんだけど岡崎って本を売ってるのよね?」
「あ?ああ‥そうだが」
「あ、あのさ‥‥それって、どんな内容でもオッケーなの?」
「おう。客のニーズや希望に応えるのが俺のモットーだからな。それがどうした」
「そうなんだ‥じゃあさ、岡崎。ウチにも描いてくれない?その‥同人誌っての」
――――――side明久
雄二との話を終えて、僕達は教室へと戻った。それに続いて福原先生が別の教卓(それでも壊れそう)を持ってきて
再び退屈な自己紹介が開始される。
「それじゃ坂本君。君が自己紹介最後の一人ですよ」
「了解」
先生に呼ばれて雄二がゆっくりと教壇に歩み寄る。その表情は自信に道溢れている様に清々しかった。
そして、教壇に上がった雄二は僕等の方に向き直る。
「Fクラス代表の坂本雄二だ。俺の事は代表でも坂本でも、好きなように呼んでくれて構わない。早速だが皆に一つ聞きたい」
皆の視線が雄二に向けられた所で、雄二は教室内の各所に移り出す。
かび臭い教室
古く汚れた座布団
薄汚れた卓袱台
それらの備品を順番に眺めていった。改めて見ると本当に酷い設備だよな。
「さて、Aクラスは冷暖房完備の上、座席はリクライニングシートらしいがーー」
「ーー不満はないか?」
『大ありじゃぁっ!!』
Fクラスの皆の魂の叫びが教室中に響き渡った。
「だろう?俺だってこの現状は大いに不満だ。代表として問題意識を抱いている」
『そうだそうだ!』
『いくら学費が安いからと言って、この設備はあんまりだ! 改善を要求する!』
『そもそもAクラスだって同じ学費だろ? あまりに差が大きすぎる!』
皆それぞれ腹の中に溜め込んでいたであろう不満を次々と飛ばす。だがそれは僕とて同じだ。幾ら僕達が最低クラスだからってこんな扱いは酷すぎる。
「皆の意見は最もだ。そこで俺はFクラス代表として提案したい!俺達Fクラスはーー」
「ーーAクラスに対して『試験召喚戦争』を仕掛けようと思う」
こうして、Fクラス代表、坂本雄二は戦争の引き金を抜いた。
ありがとうございます!バカテスの原作を今読み返しているのですがやっぱり井上先生のギャグセンスは素晴らしいと感じますね。
ではまた次回
原作七巻の野球大会編、入れるかどうか迷ってるんですけどどうしましょう?
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入れろ、絶対に
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別に入れなくてもいいよ