次に示す四字熟語の漢字を答え、適切な例文を作りなさい。
『あいまいもこ』
姫路瑞希の答え
『漢字【曖昧模糊】
例文【責任の所在が曖昧模糊としていた】』
教師のコメント
【あやふやではっきりとしないさま】をあらわす四字熟語ですね。読める人は多いのですが、書ける人はそう多くありません。良く出来ました。
吉井明久の答え
『漢字【合間妹子】』
教師のコメント
なんとか答えようという気持ちだけは伝わってきました。
土屋康太の答え
『例文【小野小町・小野妹子・合間妹子の日本三大美女は遣隋使として旅立った】』
教師のコメント
一名男性が混ざっているので気をつけて下さい。
岡崎大悟の答え
『例文【『好きだよ……お兄ちゃん♡』これは僕と血の繋がった妹、合間妹子が織り成す禁断の愛の物語である】』
教師のコメント
打ち切りでお願いします。
―――明久視点
「ぐぅ……っ! よ、吉井、貴様……」
ドサリ、と重い音を立てて、鉄人はゆっくりと床に倒れ伏した。長い戦いにようやく終止符を打ったのだ。
「やっと、やっと終わった……!」
本当に長かった。何度諦めかけたことか。絶望したのは一度や二度じゃない。でも今僕はこうして理想郷を前にしている。
あの写真に秘められた桃色世界が目の前に! 楽しみで仕方がない!
「待ってろよ、美波のペッタンコ―――はっ! 殺気!?」
くらうかっ!
殆ど本能のような感覚でしゃがみこむ。
すると、さっきまで僕の頭があった位置を何かがバチバチと音を立てながら通過していくのが見えた。
「お姉さまの操は渡しません……!」
「清水さん!」
スタンガンを構えた清水さんが僕に向き直る。
「昨夜からお姉さまの元気がないのも、美春に振り向いてくれないのも全て貴方のせいです! 死んで美春に詫びて下さい!」
清水さんが凶器を振り回してくる。けれども鉄人の動きに比べると清水さんのそれはあまりにも温い。避けてくれと言わんばかりだ。
「このっ、このっ!」
「ほいほいっと」
余裕で避け続ける。このままバッテリー切れを待てばいいだろう。
そんな作戦を考えていると、向こうもこちらの意図に気がついたのかポケットから何かを取り出して僕に突きつけてきた。
「手を引きなさい! さもなくばこの写真を公表して社会的に抹殺してやります!」
「え? 写真って―――うわっ! 僕の恥ずかしい写真!?」
なんで彼女が僕の写真を持っているんだ!? まさか―――
「―――清水さんは僕のことが好き、だとか?」
「考えるだけで吐き気がします!!」
やだな、泣いてないよ?
「でも、それならどうしてそんな写真を?」
「お姉さまのチャイナ姿を撮ろうと思ったら丁度いい脅迫ネタが通りかかったので撮影したまでです! 男なんかに興味はありません!」
男なんかって。まぁ好みは人それぞれだけど……。
「あれ? ということは清水さん、お尻に火傷の痕があったりする?」
「な、なんでそれを知っているんですか!? さては盗撮や覗きをやってますね!?」
間違いない。清水さんが例の脅迫犯だ。ってことは、工藤さんは犯人じゃなかったのか……。彼女が言っていたことって本当に間違いじゃなかったんだな……。
「……あれ? でも清水さん。僕はともかくどうして雄二と大悟の盗聴までしたの?」
「っ!? それは……貴方には関係ありません!」
一瞬バツが悪そうな顔をしたが、すぐにいつもの調子で答える清水さん。
「とにかく大人しくして下さい。写真をバラ撒きますよ?」
堂々と僕を脅迫してくる。仕方ない。女の子に乱暴な真似はしたくないけど、これは少しオシオキが、
「……………あ」
「うん? なんですかその間抜けた面は。まさか許しを請おうとでも?」
「いや、清水さん…………後ろ」
僕はおそるおそるゆっくりと清水さんの背後を指差す。
「後ろ? それがどうしたというのですか? 全く、ブタ野郎の分際で美春を誤魔化そうなど……」
清水さんは僕の言葉に悪態をつきながらも、渋々と後ろを振り返る―――
「……よう」
―――そこには、恐ろしい程に不敵な笑みを浮かべたFクラスの怪物の姿があった。
「明久よ! 無事じゃったか!」
「秀吉! そっちこそ大丈夫だったんだね!」
「うむ。まぁ殆どワシは何もしておらぬかったがの」
その後ろから少し遅れて秀吉もやって来た。無事に来れたということは落合先生達に勝つことが出来たのだろう。
「ハァ……ハァ……。随分と面白ェ話をしてるみたいだなァ。是非俺にも訊かせてくれよ。なぁ? 清水ぅ……」
そう言ってポン、と優しく清水さんの肩に怪物……もとい大悟の大きな手が置かれる。息を切らし、明らかに疲れた様な表情をしているのは、腕輪の後遺症による疲労感のフィードバックによるものだろう。
そんなヤツの口調は穏やかだが明らかに目は笑っていないし、心なしか額に青筋がピクピクと浮かんでいるのが見える。
それを見て一気に青ざめる清水さん。
「だ、だ……大悟先生。こ、これは……」
「これは……なんだって?」
大悟のそのゴゴゴゴゴ、という擬音が似合うであろう威圧感に気圧されたのか、清水さんはガクガクと生まれたての小鹿のように足を震わせながら後退りする。冷や汗がびっしりで、さっきまでの強気な態度が嘘のようである。
「いやぁ、驚いたぜ……まさか俺を嵌めようとしやがったヤツの正体が、皮肉にもダイゴブックスの超常連様だったんだからよ。飼い犬に手を噛まれるとはまさにこのことだよなぁ……!」
「あ、ああああああ……」
「顧客は事業主に対し、如何なる理由があろうとも決してその私生活及び商売活動を侵害、及びそれに準ずる行為をしてはならない……それがダイゴブックスとの契約をするにあたっての原則だった筈だろう? 忘れたとは言わせねェぞ?」
あ、彼女もそうだったんだ。まぁ、思い当たる節はあるから意外ではないけど。
「ち、違うんです。美春は先生を貶めるなんてするつもりは……」
「黙れ!! だから理由なんかどうでもいい!! それに言い訳で済めば原則なんざ要らねェんだよ!!!」
「ひぃっ!?」
いきなり大悟がドスの効いた声で言い放った。思わず僕と秀吉も背筋が伸びる。少しだけ清水さんを可哀想と思ってしまった。正直そこら辺のチンピラや暴走族なんかに脅されるよりも断然怖いからね。
「俺は約束を守らねェヤツが死ぬほど嫌いなんだよ! フザけやがって……!! だからよ……コイツはきっちりと落とし前をつけてもらわなくちゃあならねェなぁ……!」
「お、落とし前……」
清水さんの体の震えが更に大きくなる。
「最初に教えてあるよな……もしこの絶対原則を破るような真似をしたら、それ相応の罰を与えるから気を付けろってよォ……」
「お、おお、おおおおおお……」
「それを清水。お前はやらかした……どうなるか分かってんだろうなァ!!?」
完全に清水さんを許す気は無いらしい大悟の態度。こうなってはもう彼女の運命は一つしかない。
「だ、大悟先生。今回だけはどうか美春にお慈悲を……」
「クドい!!!」
キッパリとそう告げると、大悟は僕と秀吉のほうに顔を向けた。
「明久、秀吉。多分コイツから訊きたいことは山ほどあるだろうが先にこっちの用件を済ませたい。いいか?」
「あ、うん。でも一応聞くけど暴力とかじゃないよね?」
「当たり前だ。物騒な真似はしねぇよ」
「なら良いのじゃが……あまり時間をかけるでないぞ?」
「おう」
そう言って、大悟はガタガタ怯える清水さんを連れて先に脱衣場へと向かっていった。
去り際に清水さんが悲壮感漂う視線を向けてきたけど、残念ながら僕らにはあの二次元
「待たせたな、明久! 秀吉!」
「……………間に合った」
すると、背中から僕らを呼ぶ声が聞こえた。この声は、
「雄二! ムッツリーニ! それに皆も!」
雄二とムッツリーニ。更には各クラスの男子の面々がやってきた。全員が一つの目的を達成した喜びに満面の笑みを浮かべている。
「明久、よくやったな」
『吉井。よく鉄人を倒してくれた』
『お前が今回のMVPだな』
「皆の協力があってこそだよ! 本当にありがとう!」
大きな声で皆に呼び掛ける。この場にいる全員に心から感謝している!
「……? おい明久。そういえば大悟はどうしたんだ?」
雄二が周りを見渡しながらそう僕に尋ねる。
その為僕はさっきまでここであったことを話す事にした。
「ああ、大悟なら今―――」
そう口始めた時、
『ひょぎゃぁぁぁあああああ!!!!?』
『『『!!?』』』
突然女子風呂の暖簾の先から絶叫が響いた。
『ご、ごべんなざい!! だからそんなもののののの……あびゃぁぁああっ!!! ちょ、ちょっと待―――おぼぉぉっ!!! おろろろろろろろろろろろ!!!! ごばっ!! げぼぼろろろっ!!! だ、だめ……これ以上は―――おええええええええええっ!!!! ごふっ!! げほげほげほ!! うわぁぁぁあああああ、も、もももももももうゆるしてくだ―――ほぎょわぁぁぁぁぁあああああああああああ……………!!!!!』
『『『……………』』』
全員がその方向を見て押し黙る。
あの中で何が起こっているのか、僕には怖くて想像することも出来ない。でもきっと清水さんは、暴力なんてものを遥かに超越した地獄の罰を与えられているのだろう。それだけははっきりと分かる。
シーン……………
悲鳴が収まった。
それと同時に脱衣場から人影が現れる。
「待たせたな二人とも。仕置き完了だ―――っておお、雄二とムッツリーニ。それに野郎共も。無事だったか」
「お、おう……ありがとな。んで、お前は一体何をしてたんだ……?」
「何って、俺達を嵌めた犯人への制裁に決まってんだろ。ほれ」
そう言って大悟は片腕に抱えていた清水さんを床に置く。
「……………(チーン)」
彼女はまるで生気の抜けた脱け殻のように真っ白になっていた。目は虚ろになりどこか虚空を見つめている。
それを尻目に、大悟はどこかスッキリしたような表情になっていた。
「これでもう清水も存分に懲りただろうよ。ちなみに何したか訊きたいか?」
「いや、俺はいい………」
「僕も結構だよ………」
「右に同じじゃ………」
「…………知らぬが仏(コクコク)」
この時、ここにいる僕を含めた全員が改めて思ったことだろう。
―――コイツだけは、なにがあろうと決して敵に回してはいけないと。
―――大悟視点。
~~~
『……本当なのか? それは』
『そ、そうです! その人から美春は頼まれただけなんです! この録音した音声をそれぞれ霧島さんと木下さんに売って欲しいって! だから美春自身が計画した訳じゃないんです!』
『アイツがか。なるほどな……それなら同志が同一犯の犯行だと勘違いしてもおかしくねェ……動機も十分に考えられるな。分かった』
『じゃあ美春は―――』
『いや、片棒担いだ時点で同罪だから』
~~~
俺は清水を廊下の隅に寄せ、その場に放置しておくことに決めた。
しばらくすれば誰かが回収してくれるだろ。そして、
「秀吉。本当にいいのか?」
「うむ。どうせワシは最初からお主らの冤罪を晴らす為に行動しておったゆえ、特に覗きに興味はないからの。これくらいお安い御用じゃ」
「済まねぇな。後でまた飯を奢るからな。それじゃ頼んだ」
「了解じゃ。行ってくる」
そう言い、秀吉が来た道を引き返して行った。
あとはアイツに渡したブツが無事届けば全てが解決する。真犯人め……俺から逃げられると思うなよ。
「よし。それじゃ、そろそろ行くか」
雄二が顔を綻ばせながらそう言う。コイツもなんだかんだいって女子の裸に興味アリアリなんだろう。
俺は正直三次元の裸体などに興味はないが、折角なので今後女子高生イラストを描くための参考資料として閲覧おくことにしよう。欲を言えばみるくたそ似の工藤が若干見たかったが。
「皆! これだけの人数がいれば人物の特定も出来ないし邪魔も排除できる! 停学や退学の処分もないから思う存分楽しんでくれ!」
『『『おーっ!!』』』
廊下を揺るがすほどの野郎共の歓声。
確かにこれだけの人数ならわざわざ誰が参加していたかなんて把握するのは難しい。つまりここからは俺達の
そして俺達はザッ、ザッと暖簾をくぐり、まっすぐ脱衣所を越え、浴場の扉の前に立った。
最後に雄二が皆に言い放つ。
「全員、心して見ろ! これが俺達の勝ち取った栄光だ!」
ガラガラッ!!
雄二によって扉が開かれ、中の様子が露になる。そこには風呂の湯気に隠れるようにして椅子に鎮座する一人の後ろ姿だった。
しなやかに伸びる手足。
腰まで伸びる艶やかな銀髪。
駄肉の無い身体。
恐らくこの機会を逃せば一生拝むことは出来ないだろうその姿。期待と性欲を一気に膨らませ、皆がその女性に釘付けになる。
そしてその女性もこちらの存在に気づき、ゆっくりと振り返る。その瞬間俺は―――
「な、なんだいアンタ達は!? 雁首揃えて老人の裸見に来たのかい!?」
―――
『割にあわねぇーっっ!!』
―――あまりのグロテスクさに気を失った。
――――――
「……まさか、あのキモオタが落合先生と木下優子を倒すとは計算外だったわ……。まぁでも、結果的には私の目的は達成されたからよしとしましょう。今頃無様に這いつくばって泣いてることでしょうね……ふふっ」
「あ、いたいた。優香ー!」
「あら、すみれじゃない。どうかしたの?」
「それがね、さっきFクラスの木下秀吉君が来てね。これを優香に渡して欲しいって言われたの」
「私に? 一体何かしら……」
「さあ? なんか手紙っぽいけどね……」
ピラッ
『天誅!!!!』←例の船越先生のイラスト(獣姦&蟲責め&触手責め)
「ぎゃぁぁぁああああああああああああああああああああああああああおぼろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろ!!!!」
「きゃぁああっ!! 優香が吐いたぁぁああっ!!?」
――――――
「なぁ天。大悟のヤツ、一体どうしちまったんだ?」
「どうしたって、何が?」
「合宿から帰ってきて以来ずっと部屋に閉じ籠っちまってるじゃねぇかよ。しかも部屋の中でずっとブツブツ独り言言ってやがるしよ」
「確かに、あんな大悟兄今まで見たことないなぁ。合宿でなにかあったのかな?」
「さぁな。あ、そういや男子全員で覗き騒動起こしたって言ってたな。もしかしてそれと関係してんじゃねぇか?」
「そうかもね。う~ん、見てはいけないものでも見ちゃったとか?」
「なんだそりゃ?」
「例えば、見たのが女子じゃなくてお婆さんの裸だったとか」
「あっははは! そりゃあの二次元&ロリコンバカには精神的汚染がデかいわな! てことは教師あたりの入浴時間にでも立ち会っちまったってことかもな! 御愁傷様だな!」
「でしょ? それにあの後優子姉とも進展が無かったみたいだし……ちょっと残念だな」
「んだよ。折角愛する息子が童貞を卒業すると思って楽しみにしてたんだがなぁ……ま、しばらくすれば元通りになんだろ」
「だといいんだけどね。でも、男子全員で覗きを計画するなんてブッ飛んだ発想だよね~。さすがバカのFクラスなだけあるよ!」
「ま、その代償がコレだけどな」
処分通知
文月学園第二学年
全男子生徒
総勢150名
上記の者たち全員を
一週間の停学処分とする
文月学園学園長 藤堂カヲル
―――ついムラッときてやった。
今は心の底から後悔している。
―――三次元なんて嫌い。
~とある二人の生徒の反省文より抜粋~
これにて強化合宿編は終了となります! まさかこの章だけで5ヶ月もかかるとは思いませんでしたが……なんとか頑張りました!
ちなみに登場人物が最後どうなったかは次の通りです。
男子達←精神的死亡。停学処分。一生もののトラウマを負った。
秀吉←見ていないのでセーフ。しかし共謀はしたため同じく停学処分。
清水←明久の写真の盗撮犯&覗き犯。理由は明久を島田から遠ざける為と島田の裸を見たかったから。最後はキモオタの逆鱗に触れてしまい想像を絶した罰を受ける。こちらもトラウマもの。
小山←清涼祭にて雄二と大悟の告白(秀吉の声真似)を録音して清水に渡した。理由は大悟への個人的な仕返しをするため。雄二のはついで。
しかし最終的に清水がそのことを大悟に暴露し、こちらも天誅を受けた。これで彼女がストーリーで吐いたのは二回目。ざまーみろ。
島田&姫路←誤解だと知り、明久達に申し訳なく思う。島田は清水が泣きながら土下座をしてきたのを見て少しスッキリ。
優子←圧倒的な実力差を思い知らされる。でも大悟は好き。その後は覗きをした大悟を思い切り折檻しようとしたが、魂が抜け真っ白になった本人を見てさすがにやめた優しいヤンデレ優子ちゃんマジ天使。
霧島←相変わらず雄二の浮気は許さない。
工藤←ムッツリーニに敗北。これによりライバル意識が更に高まる。
久保←再び明久への想いを確固たるものとした。
すみれ←DVD特典にのみ姿と声が登場したキャラクター。作者は結構好き。
次はアンケートで一位になったプール編です!
感想、意見などありましたらよろしくお願いいたします。
原作七巻の野球大会編、入れるかどうか迷ってるんですけどどうしましょう?
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入れろ、絶対に
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別に入れなくてもいいよ