問 以下の文章の( )内に当てはまる正しい年と人物名を答えなさい。
『紀元前334年、アケメネス朝ペルシアの最後の国王となるダレイオス三世を破った( )による( )が始まる』
姫路瑞希の答え
『紀元前334年、アケメネス朝ペルシアの最後の国王となるダレイオス三世を破った(アレクサンドロス大王)による(東方遠征)が始まる』
教師のコメント
正解です。ここに出てくるダレイオス三世とアレクサンドロス大王の間の戦争はイッソスの戦いとアルベラの戦いの二つがあります。両方とも正しく覚えておくと良いでしょう。
土屋康太の答え
『紀元前334年、アケメネス朝ペルシアの最後の国王となるダレイオス三世を破った( 光の勇者、アーク )による( ファイナルクエスト ~国王最後の聖戦~ )が始まる』
教師のコメント
“ファイナル”や“最後”という単語があるのに続編がありそうな気配がするから不思議です。
坂本雄二の答え
『紀元前334年、アケメネス朝ペルシアの最後の国王となるダレイオス三世を破った(アレクサンドロス大王)による(東方遠征)が始まる』
教師のコメント
おや? 坂本君でFクラスの解答用紙は最後ですか? まだ吉井君の珍回答を見ていないような気がするのですが……まさか正解していたのでしょうか?
酒と野球拳に溺れ、二日酔いに苦しんだ週末が過ぎ、いよいよ今日は期末テスト当日。
俺はいつもの日課通り秀吉と待ち合わせして一緒に登校。特にテストの事について語ることはなく、雑談なんかをしつつ往路についていた。
「うぃーす」
「おはようじゃ」
Fクラスの教室にやって来ると、そこには雄二や島田、姫路といった当たり前のメンツが揃っていたのだが、その中に一つだけ普段と違う光景があった。
「紀元前334年、アレクサンドロス大王の東方遠征。紀元前330年、アケメネス朝ペルシアの滅亡。紀元前250年前後、パルティア王国の―――」
明久が卓袱台に向かい、世界史の教科書を開いて勉強をしていたのだ。
「よぉ明久。オトーリは楽しか―――」
「大悟。ちょっと話しかけないでもらえるかな。今はテストの為の復習に集中したいんだ」
「お? お、おぅ……分かった」
そうキツめにあしらわれてしまった。
見ると目の下のクマが酷く、やけに鬼気迫った表情をしてる。もしや夜通しで勉強してたんだろうか。確かに今はコイツには余裕なんて無い状況だが、そんなに急に真面目に取り組むなんてな。
何かあったんかな?
「なぁ島田」
「なに? へんた―――岡崎」
「ちょ待てや」
今変態って言いかけたなコラ。
「そりゃそうでしょ。お酒は飲むわ服は脱ぐわバカ騒ぎはするわで……正直見ていられなかったわよ」
「待て島田。お前は盛大に誤解をしている。あれはキチンとした沖縄の伝統的な風習に基づいてやったものであり、決してバカ騒ぎなどではない」
「じゃあなんで服を脱いでたのよ」
「それは途中からジャンケンして負けたヤツがイッキ飲みしようという流れになってな」
「……イッキ飲みはともかく、ただのジャンケンなら全裸になる必要ないじゃない」
「……??? 野球拳なんだから全裸になるのは当たり前だろう?」
「アンタの中のジャンケンは野球拳の一択しかないわけ!?」
「……??? 逆に聞くが、他になにがあるんだ?」
「なんでそんな純粋な目で聞き返せるのよ……とにかくこれからは野球拳以外のジャンケンも覚えなさい。いちいち全裸姿のアンタ達を見るコッチの身にもなってよね」
「なんだと!? そしたらお前どのタイミングで俺達は服を脱げばいいってんだ!?」
「だから脱ごうとするんじゃないわよ!! タイミングがどうとかじゃなく服はずっと着てなさい!! というかお酒を飲むという考えをまずやめて! 未成年の飲酒も人前で全裸になるのも犯罪だから!」
島田にたくさん突っ込まれる。やれやれ、たかが酒の席での男のスッポンポンぐらいでそう騒ぐこともあるまいに。
まぁそんなことはさておき、本題を聞こう。
「どうしたんだ明久の野郎は。まるで人が変わったみてぇじゃねえか」
「それがウチにもさっぱり。朝からずっとあの調子なのよ。教室にもいの一番に来てたみたいだし」
「ふーん。そうなのか」
「あの後帰ってから何かあったのかしら……?」
「さぁな」
心配そうに明久を見る島田。
夜通し勉強して一番早く登校か……てことは一睡もしないままテストに挑むつもりなのかアイツ。
一人暮らしが掛かった大事な勝負とはいえ、さすがにそれはストイックに根詰め過ぎだ。適度に睡眠は取らねえと集中力も下がるし注意も散漫になる。
アイツが今勉強してる世界史なんて暗記問題ばっかなんだから、集中力と注意力が他より重要になってくるというのに、あれじゃ逆効果にしかならねぇだろうよ。
そう心の中で思っていると、教室の扉が開いて教師が入ってきた。
「はい、勉強道具をしまってください。一時間目のテストを始めますよ」
俺はすぐさま席に着き、筆記用具を取り出して準備をする。
アイツの事も気になるが、とりあえず今は自分の方に集中しねぇとな。
―――そんなこんなで時間が過ぎ。
―――キーンコーン
「よし。ペンを置け。解答用紙を後ろの生徒が集めてくるように」
テスト終了を告げるチャイムが鳴り響く。
周りが安堵の息を吐く中、俺も同じくふぅ、と大きく一息ついて壁に深くもたれ掛かる。
「おお……あんな短時間にこれだけ埋めれるなんて……相変わらず凄いな兄貴は」
俺の解答用紙を取りに来た須川が驚嘆の声をあげる。
「あたぼうよ。社会科目、特に世界史は俺の大得意科目だからな。これくらい容易い。次の試召戦争も任せときな。派手に暴れてやっからよ」
「おう。頼りにしてるぜ兄貴」
更に今回の問題作成者が難易度が優しいで評判の田中だったのも幸いし、自分でも驚くほどスピーディーに問題が解けた。
少なく見積もっても700点代は固いだろう。今までで一番の出来だったかもしれない。
ま、その代わり他が目も当てられないくらいゴミカスだったが。
やがて全員の解答用紙は教壇にいる鉄人の手に渡り、専用の封筒に入れられる。そして持って鉄人は教室を出ていった。
ふと明久の方に目をやる。
「……………」
何か言いたげな表情で去り行く鉄人の背中を見ていた。
「おう明久。勝負の世界史はどうだった? きちんと解けたのか?」
そんな明久のもとに雄二が近寄る。よし、俺もおちょくりに行こう。
「ああ、うん。今までで一番良くできたよ」
「そうか。それはつまらんな。折角お前が真っ青になって今後の対策を考える姿を笑いに来たってのに」
「いいや、まだ分からんぜ。明久のことだから、解答欄が一個ずつずれるみたいな面白珍プレーがあるかもしれねぇ」
「はは、さすがに僕でもそんなやらかしはしないよ」
「なんだ、つまらん」
俺達のイジリにそう微笑みながら言葉を返してくる明久。
まぁ、仮にそうだとしたらこんな笑い事じゃ済まねぇか。
「まぁ、二日ほどイレギュラーな事はあったが、それでもあれだけ勉強したんだ。点数が下がるわけがないよな」
「むしろ下がってたら奇跡だよな奇跡。はははは」
「まったくだよ。やだなぁ二人とも、あはははっ」
三人で朗らかに笑い合う。
ま、結果的には全員が幸せになったんだ。明久らしい最後の最後で面白い展開にならなかったのは少し残念だが、こういう何の変哲もないハッピーエンドな結末もたまにはアリかな……
―――side明久
ああ、あのミス、やっちゃったなぁ……………。
世界史 一学期期末試験
クラス―――紀元前
学生番号―――334年
氏名―――アレクサンドロス大王
さようなら。僕の一人暮らし。
―――文月学園、理事長室
「……学園長。コレはなんですか?」
「そう非難がましい目をするんじゃないよ。ちょっとシステムの調整に失敗しただけじゃないか」
「……これのどこが、ちょっとですか」
「ちょっと見てくれが悪いだけさね」
「ほほぅ。そうですか」
「ああそうさ」
「「…………………」」
「……………夏、だねぇ……………」
「学園長。遠い目をしても無駄です」
「はいはい、わかってるよ。それじゃ、復旧作業を進めるから手の空いている教師を全員連れてきな」
「それは構いませんが、コレが生徒に発覚したらどうするつもりです?」
「さっきも言った通り、問題は見てくれだけだからね。ガキどもが騒ごうが、特に気にする必要もないさ。それに……出来上がったコイツを試す丁度いい機会かもしれないさね」
「ということは?」
「なるようになる、ってだけさ」
「やれやれ……これだから、この学校は……」
―――???
「……!? 天、そいつぁ本当か!?」
「うん! さっき運営からのメールを何度も見返したけど間違いないよ!」
「マジか……。とうとう俺達もその領域に達する事が出来たのか……
「頑張ったもんね……。あたしも大悟兄も……ぐすっ」
「ああ。だが天よ。喜んでばかりはいられねぇ。なぜならこれは一流として認められた証であると同時に、
「うん、そうだね。分かってるよ大悟兄」
「よし、そうと決まれば準備を始めるぞ! 幸いコッチはテストも終わったことだしな! 気兼ねなく取り組める!」
「オーケー大悟兄! いよいよ始まるんだね……」
「ああ。始まるな……」
「「―――俺(あたし)達の……、
これにて原作五巻のストーリーは終了です。
最後は駆け足で無理に終わらせてしまいましたが、それでも楽しんで見ていただけると幸いです。
次回はオリジナル短編と本編を同時進行な感じでやります。
感想、意見などありましたらよろしくお願いします。
原作七巻の野球大会編、入れるかどうか迷ってるんですけどどうしましょう?
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入れろ、絶対に
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別に入れなくてもいいよ