【三次創作】NARUTO うちはオビト1日討伐 RTA 作:言寺速人
無事木の葉の里に生れ落ちました。基本通り5歳児ですね。
木の葉の里では他里に比べ両親の生存率が高いのですが……お、やりました、両親とも健在。しかも忍者です。
これで他の家から盗みを働く必要はなくなりました。
両親の存在を確認したところでさっさと外出。なにせ今日1日しかありません。急がねばすぐガバります。
向かう先は慰霊碑。演出上できれば“彼”より先に着いていたいところです。
到着! 誰もいません。どうやら一番乗りのようですね。
後は待ち人来るのを祈るだけですが暇なので慰霊碑をよく見てみましょう。
ちゃんとオビトの名前が書かれてますね。オビトは英雄になったのだ。
こういう隠れ〇ッキーみたいなよく見ると気づける演出良い、良くない?
【足音が聞こえる。どうやら誰かが後ろから近づいてくるようだ】
お、来ました待ち人。幼女に近づいてくるとかどんな怪しい奴でしょうか?
ゲイちゃんがゆっくりと振り向いた先には片目を額当てで隠したマスク姿の不審者がこちらを見て目を見開いています。
思わず笑いそうになりますが既に自由会話はONになっているのでここからの発言は笑い声ですら拾われます。
我慢して懐かしむようにこう言ってあげましょう。
【『久しぶり、カカシ。少し背が伸びたね』】
「……リ、ン?」
待ち人の正体はだらしなくも頼りになるカカシ先生(若)でしたー。
自分が守れなかった仲間によく似た幼女が何故か自分の名前を懐かしむように呼んで来たら吃驚もしますよね。
数秒硬直していたカカシですが我に返ると額当てを持ち上げ写輪眼でこちらをにらんできました。
ゲイちゃんが誰かの変化、あるいは幻術では?と疑っての行動です。当然ですね、むしろここであっさり信じたら逆にこちらが疑います。
しかしいくら見ようがこのゲイちゃんには種も仕掛けも忍術も幻術もありません。ただの5歳児です。
ほらほらあんまり睨んでると通報されてうちは刑務部が来ちゃうよ?
「……誰だお前は? リンに似た子供を使えば俺が油断すると思ったか?」
警戒するカカシ先生(若)を見つつクスクス笑ってあげましょう。
【『この子の見た目が私に似てるのはたまたまだよ。私も最初は驚いたけど』】
【『言っておくけれど私は本当に死んでるよ。今こうやってカカシと話が出来ているのはこの子の体を少しの間貸してもらってるだけ』】
【『この子はどうもそういう体質みたいだね』】
そう!つまりゲイちゃんは死者の声をこの世に伝えることの出来るイタコ体質の持ち主だったんだよ!ナ、ナンダッテー
はい!これぞ今回のRTAの最大の肝!
名付けて『口寄せ(ガチ)の術でリンちゃんに憑依してもらうイタコ作戦』です!
本来の口寄せってイタコさん等が行う死者の降霊、憑依ですから何もおかしくはない。
まあガチと言っておきながら嘘な辺り卑劣な術ですが。
カカシの目の前にいる子は自分をリンちゃんを憑依させてるイタコだと思い込んでる痛い子です。イタ子だけに(激ウマギャグ)
自由会話は本当に自由なのでこんな風にリンちゃんの物真似だって出来ます。
え? リンちゃんの真似を上手く出来るのかって?
私がいったい何回オビト世代と同年代プレイしたと思っているんですか(威圧)
ええもうやりまくりましたよ! 前述したようにオビト討伐トロコン目指したり討伐のみ目指すこと幾百回。
最短目指そうとしてからは最推しであるリンちゃんを毎回目の前でカカシの千鳥が貫くのを目撃しなければならない私の気持ちが分かりますか!?
息抜きにオビトリン救済ルートしたりしてその傷を癒していなければとっくに私も暁入りしてましたよ。
あ、救済ルートはかなりいいですよ。色々ありますがリンちゃん三尾の人柱力無双とか好きです。
ついでに言えば初めて『自由会話』引いた時はリンちゃんと会話しまくって数日潰しましたから。
これは今でもセーブデータ残してるのでたまにやりに行きます。
そんなわけでリンちゃんエミュは完璧です。なんたって本人の前で物真似をして【そっくり!】とお墨付きをもらえたくらいですから。
だから疑うカカシ対策もばっちりです。
「それをどうやって証明出来る?」
【『証明?……えーっと、それじゃあ問題。カカシが上忍になった時の私達のプレゼントはなんだったでしょう?』】
「は?」
【『答え。私は特別医療パック、ミナト先生は特注クナイ。そしてオビトは……その左目、だね』】
どうです? 画面ではカカシが自分とオビトとリンしか知らない内容に「そんな、本当に…?」と半信半疑から信によりつつあります。
カカシにとって亡き友の象徴とも言える写輪眼の入手経緯はおいそれと吹聴するようなものではありません。
ましてやそれを「上忍祝い」としたのは押しつぶされたオビトと受け取ったカカシとそれを移植したリンちゃんしか知らないはずだからしかたないね。
カカシがゲイちゃんの事を本当にリンちゃんが憑依していると思い始めたところで要件を伝えていきます。
何を言うかって? 纏めるとオビトが生きてる事とかマダラの手によって闇落ちさせられたこととかオビトの万華鏡写輪眼の能力とかカカシも既に万華鏡写輪眼に目覚めている事とか今日のクシナさんの出産時にオビトが襲撃に来るとか九尾を奪取されたら木の葉を潰すつもりだとかその辺りを全部です。
間を置いちゃいけません。時間がないから聞いて、と強引に話を進めて今明かされる驚愕の事実を怒涛の勢いでぶつけましょう。でないとカカシが冷静になってしまうからです。
ゲイちゃん説明中。会話はリンちゃん()によるものですが内容は皆様にとって聞くまでもないと思いますので雑談をば。
この手のネタバレですが、自由会話ならいつだって“言う”ことは出来ます。ですがそれで信じてもらえるかと言うとほぼ無理です。
攻略本にも載っていないのですがどうやら自由会話の場合、好感度や接触度の他にプレイヤースキルによる話術の上手さ、ファンの間では説得力と言われているものが重要視されるらしく、コレが低いと大抵「何言ってんだコイツ?」という反応で終わります。
それどころか敵のスパイ、あるいは不穏分子として捕らえられ拷問にかけられたり、ネタバレされた敵キャラが気づいて事故に見せかけ殺しに来たりします。
しかし、逆に言えば説得力が高ければフラグが立っていない状態でも一定のイベントを起こすことが可能になります。
難易度もあるらしく、未確認の敵の情報や真相などは最高難易度です。
逆に五代目水影様に愛の告白するのは初対面だろうが最低難易度です。成功するかどうかはともかくイベントは必ず発生します。説得力とはなんだったのか。
因みに今回のオビトに関してのネタバレは言うまでもなく最高難易度、Sランク任務レベルですね。
自由会話を初めて引いた時、その自由度と説得力に気付き、どうにか同期のカカシやミナト先生に事前に情報伝えられないかな、と思ったのですが案の定失敗。
普通にプレイしてたら信じてもらえるようになるまでいくらやっても他のRTAやるより時間かかるので、多分2度とやらないです。
そこで発想の転換。私じゃ無理なら、信用ある人物からならイケるのでは?と試したのがイタコ作戦。
これが割と好感触で色々内容などを突き詰めていった結果、今に至ります。
因みに、リンちゃんに似せておかないと最初の話の時点から絶対に上手くいきません。
人は中身が大事とは言いますが、やはり第一印象は見た目ですからね。
それにしてもカカシったら、同期が九尾襲来前に同じこと言っても「疲れてるんだよ、今日は休め」で済ませるのに、リンちゃんの憑依した幼女の言葉は信じるとはこれはいったい?
ふむ、画面内で17年早いネタバレラッシュにカカシがとにかく驚きまくってますね。
まだ時間かかりそうなのでもう少し小ネタを追加。
自由会話はイベントの選択肢がなくなり全て会話を自分で行うと言いましたが、実はイベントどころか買い物などの何々がいくつ欲しい、なども全部プレイヤーが回答する始末。ついでに言えばオンオフが効かない仕様。
会話相手は当然ゲーム内のキャラクターなのですが、名無しのモブを含め全キャラに特殊AIが組まれており、自由会話で会話を行ったときにはまるで本当に生きた人間と同じように会話が出来ます。
だから会話が上手くいかないと好感度が下がる可能性が高く、話題がないと会話が途切れるという気まずい事態が平然と起こります。
例えば買い物で「いくつ欲しい?」と聞かれてまごまごしていると、まさかの店主からの好感度が下がるという珍しいことが起きます。
その点、私のようなウィットに富んだジョークもこなせる大人ならば何時間だろうと話を持たせられますがね!
……。
…………。
………………まだゲイちゃんの説明が終わりませんね。
えーっと、あ、そうです。
自由会話を用いたオススメのネタ動画としては「水影の夫」さんが投稿している「忍界の中心で愛を叫ぶ」シリーズです。
文字通りひたすらに五代目水影様に愛を叫んでいるのですが、幼馴染ルート、年上イケオジルート、ショタっ子ルート、敵対悲恋ルートと引き出しが凄いです。
どの動画でも全部自由会話でプレイしていながら水影様を落とす手管には感心させられます。
そこ、水影様がチョロいだけとか言わない。
個人的にはイケオジルートで滅茶苦茶渋いプロポーズを決めた次のショタルート動画の第一声が「ぼくおおきくなったらみずかげさまとけっこんするー」なのは爆笑不可避でした。信じられるか? これ同一人物なんだぜ?
一見の価値ありなので是非ご覧ください。
……いつまで話してるんでしょうゲイちゃん?
自分でいうのもなんですけどこんなに長く話してましたっけ?言った覚えない事たまに言ってるんですけどこの子。
まあこのエミュやる時に「自分にのはらリンが憑依していると信じて止まない一般幼女」と強く思い込んでプレイしていたから役柄に引っ張られてたのかもしれません。
お、ようやく終わりそうですね。
【『そろそろお別れだね。この子が限界みたいだから。……オビトをおねがいね、カカシ』】
「ま、待て。待ってくれ! どうしてだ? オレはオビトもリンも救えなかったクズだ!」
「そんなオレをどうしてまだリンは頼ってくれるんだ!?」
【『……カカシだからだよ!』】
ここは『信じてるから』とか『仲間に頼るのは当たり前でしょ』でもいけそうですが、何となくコレが一番いい気がしたのでこれで通してます。
ここで一旦リンちゃんエミュは終了。
一度黙りこくった後でカカシを見て【『おにーさんだれ?』】とあざと、ゲフゲフンあどけなく言ってリンちゃんではなくなったことをアピールしましょう。
後はカカシが呆然としているのを放ってゲイちゃんのおうちに帰るだけです。
ふー疲れた。
突然人が変わったようになった少女が去っていくのをただ見ていた。
さっきまでの彼女との会話ははっきり言ってあまりにも現実離れしすぎていた。
オビトが生きている、ということもそうだが、それを伝えたのがオレが殺してしまった彼女で、死後ずっとオビトを見ていて凶行を止めるためにあの子の体を借りただなんて、今でも信じられない。
けれど、彼女は確かに“リン”だった。
姿は違う。歳も違う。声も違う。チャクラも違う。
それでも彼女の言葉は間違いなく“リン”だった!
ああ、だったら
もし彼女の言うことが本当ならオレは今度こそ守れるかもしれない。
オビトを、リンの遺志を。
そう思った瞬間、体は駆けだしていた。
オレ一人で抱えていい問題じゃない。
まずは火影に、ミナト先生に急いで伝えよう。
カカシは こんらんしている(かもしれない)