【三次創作】NARUTO うちはオビト1日討伐 RTA   作:言寺速人

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うちはオビト1日討伐 RTA Part4(完)

……

……zzz

 

うお! ビビった! いきなりドォン!とか止めてくださいよゲイちゃんもビクッてしてるじゃないですか可愛いなあ。

 

さて、イベントは無事発生したようで寝過ごすこともなく起きることが出来ました。

九尾が暴れているかどうかは分かりませんが、まあチャート的には全く問題ありませんので気にする必要はありません。

 

ともあれ超高速バトルも決着がついたようですね。地面に叩きつけられたオビトをカカシと四代目の二人で取り押さえてます。

原作時の経験豊富な時ならともかく、完全に手の内がバレている上でメタ対策まで取られた状態の今のオビトでは、流石に四代目火影と唯一同じ時空間に繋がるカカシとでは相手が悪かったようです。いえ、見えてないから憶測ですけど。

 

「くっ、……何故だ。何故俺がオビトだと知っていた? いや、それだけじゃない。今日の襲撃の事も、神威の事もなぜそこまで知っている!?」

 

お、戦闘終了後の会話に入りましたね! ではそろそろイクゾー!

 

【『私が教えたからだよオビト』】

 

近づいてきたゲイちゃんを見てオビトが硬直してます。

驚き方カカシとそっくりですね。

 

「馬鹿な……? リン? ……いやそんなはずない! リンは死んだ! 俺の目の前で! カカシが殺した! お前は誰だ!?」

 

【『……私は私だよ』】

【『オビトの火影になるって夢を誰よりも応援していて』】

【『オビトが無茶をしないように側でしっかり見守るって約束して』】

【『どうしてももう一度二人のために何とかしたくてこの子の体を貸してもらっている』】

【『のはらリンっていう幽霊だよ』】

 

「な……」

「オビト、信じられないかもしれないがあの子には本当にリンが宿っている」

「そうか、この子がカカシが言っていた霊を宿す体質の子か」

 

はい、3人がこちらを認識したところで再び『自由会話』タイムの始まりです。リンちゃん()のSETTOKUだありがたく受け取れオビトォ!!

 

……それにしても、自分で言うのもなんですがよく私ここまでリンちゃんの真似上手くできますね。

この時は残りちょっとで完走という事もあり最高にテンション上がっていたから、自分でも何言ってたかよく覚えてません。

改めてもう一回やれと言われても、ここまで説得力持たせられるか微妙ですね。

まあこのRTAやってる頃はリンちゃんエミュのために周回しまくってたせいで夢にまでリンちゃん出てきましたから、ある意味トランス入ってたんでしょう。

 

今? もう見てませんからご安心を。

 

【『約束したでしょ。火影になってかっこよく世界を救うって。……ちゃんと見てるから』】

 

ようやく自由会話も終わりですね。説得が終了したようです

泣いているオビトの右手をカカシが、左手をリンちゃん()が握り笑いかけています。

少し離れたところではミナト先生も慈愛の目で3人を見つめています。

 

うんうん、感動的ですね

でもこれ悪いけど救済じゃなくて討伐RTAなのよね

 

というわけでオビト討伐を進めます。

討伐の称号得るためには他の誰かではなくゲイちゃんの手でとどめを刺す必要があります。

散々カカシとミナト先生が体力、チャクラを削ってくれたのでオビトのライフはもう0(手前)です。

つまり後一撃急所に与えられれば討伐は完了します。

ここで用意していた起爆札をオビトにペタリ……では駄目です。いくら泣いているオビトでもそれは気づきますしすぐ躱されるか払われます。

その後はせっかく上手くいった説得力補正が一気になくなるのか、リンちゃんを騙った事に怒り狂ったオビトに殺されますのでまだここでは起爆札は使いません。

あと1手進める必要があります。

 

【『先生、オビトはこれからどうなるんですか?』】

「ん、そうだね、生きていたという事でそのまま忍として復帰、と言いたいところだけど……もしうちはマダラの計画とやらが本当なら、まずそれの対処をしなければならない」

「先生! それじゃオビトは……」

「慌てないでカカシ。一先ず一時的な拘束はさせてもらう形になるけれど、オビトの証言でマダラの計画を阻止したという功績を作れれば恩赦を与えることは出来ると思う」

「なんたって僕は四代目火影だからね」

 

「ソレハ困ルナ」

 

【突然声が響いたかと思えば地中から現れた何者かにイタ子は捕まってしまった】

 

はい出ましたゼツです。ただオビトを殺したり撃退しただけでは出て来ませんが、こうして味方サイドに引き入れなおそうとすると出現します。九尾襲来の様子を確認するためにオビトの監視をしていたようですが、流石に情報が洩れれば計画そのものが破綻しかねないので慌てて出てきたという感じですね。

 

 

「「リン!」」

「……何者だい、君は?」

 

うん、誰もゲイちゃんの名前呼んでくれませんね。自己紹介もしていないので当たり前ですが。

 

「オレハゼツ」

「オビト、何やってるの? 秘密がバレちゃっているみたいだし早くその二人を殺さないと」

「デナケレバコノ娘ガ死ヌゾ?」

 

的確に嫌な行動取ってきますねゼツ。先ほどのやり取りでゲイちゃん、というかリンちゃん()がこの場で一番のウィークポイントだと判断されたわけです。

オビトやカカシからすればリンちゃん()をもう一度見殺しになんか絶対出来ませんし、かと言ってかつての火影を目指していた心を取り戻した状態で師や友を殺すのも難しい。完全に膠着状態です。

 

さあ最後の難関! ここからの流れは3つ。ミナト先生が助けてくれるか、オビト&カカシが助けてくれるか、このまま死ぬかです。

オビトを討伐するにはオビト&カカシに救出される必要があります。

ではそのために何をするのかと言うと、何も出来ません。

 

正確には何もしてはいけない、ですね。

ここでヒロインらしく『私の事は気にせず逃げて!』とでも言えばらしいといえばらしいのですが、忘れてはいけません。ここにいるのはあくまでもゲイちゃんです。

憑依しているリンちゃんが宿主をないがしろにするような発言は、説得力が低くて怪しまれます。

かと言って『助けて!』などの救援を求めるのもそれはそれでらしくないのでアウトです。

よってここは沈黙が正解です。これ以上自由会話も使う予定ないので、この辺でマイク機能をオフにすればゲイちゃんは永遠に何もしゃべらない無口っ子になりガバを防げます。

 

さて、何もしないゲイちゃんをオビト達が助けてくれなければ再走確定です。こればかりは完全に運任せ!

頼むぞー頼むからオビト達であってくれよー

 

「カカシ! 合わせろ!」

「ああ、任せろ!」

 

【オビトとカカシの写輪眼が発動し、一瞬でゼツに捕らえられていたイタ子を空間移動させ抱き寄せた】

よっしゃあオビト達でした!勝ち確定です!オビトカカシありがとナス!

 

【よかった、オビトとカカシに助けてもらう事が出来た。ありがとう】

 

あー画面内でゲイちゃんもお礼言ってますね。

 

これどうもマイクを切ったつもりがちゃんと切れてなかったみたいでプレイ中つい私が漏らしちゃった独り言が反映されてしまったみたいです。いやー恥ずかしい。こういうのも全部拾っちゃうのが自由会話の融通の利かないところです。

 

まあここまでくればこの程度のガバは問題なし。カカシもオビトも完全にチャクラ切れになって身動き取れないので妨害される心配もありません。

ミナト先生もゲイちゃんがいなくなったおかげでゼツに攻撃できるようになったのでこちらから注意がそれています。

よって今がチャンス!オビトを抱きしめて密着状態の零距離でゲイちゃんの服の内側に仕込んだ起爆札を起動。

 

この距離なら神威はやれないな!(やれます)

 

爆発! サヨナラ! 自爆はロマンです!

どうせ生きていても数年後に根か大蛇丸に攫われるので、ここで死んだ方がゲイちゃんのためでしょう。

 

暗転してゲームオーバーの表示でましたね。これでゲイちゃんは死亡したということですが、後は称号を取れたかどうか……

 

【うちはオビト討伐】

 

お、取れましたね。オビトはかぐや、マダラに次ぐ原作ボスキャラの一人なので、倒しただけで討伐称号得られるから楽です(楽に倒せるとは言っていない)

なお、十中八九爆破まで行ければ成功するのですが、もしここで爆破しないで翌日以降になんとかオビトを討伐しても称号は得られません。どうも翌日からは味方判定ついてしまうみたいです。

付け加えると、コレ本当にただの討伐だけの称号なので、接触度が高い時の討伐等はまた別の称号です。

というわけでこれでうちはオビト1日討伐RTA終了! 多分討伐だけならこれが一番早いと思います。

運要素強い上にプレイヤースキルが必要なので参考にはならないかもしれませんがやり切った感は凄いです

 

それではご視聴ありがとうございましたー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今度こそ

 

守れたと思ったんだ

 

オビトを止めることが出来た

 

リンとオビトを会わせることが出来た

 

捕まったリンも開眼した万華鏡写輪眼のおかげでオビトと共に救出できた

 

ゼツという敵もミナト先生が切り裂き、これでようやく終わったと思ったんだ

 

彼女に()()()()()()()()()がついていたと分かったのは目の前で二人が爆炎に飲まれた後だった

 

彼女の最後の言葉が耳に響いている

 

オビトがそれを聞いた時に泣きそうになりながら笑みを浮かべたのが目に焼き付いている

 

 

 

忍びの世界でルールや掟を守れないやつはクズ呼ばわりされる。

けれど仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ。

 

なら、2度も同じ仲間を守れなかったオレは一体なんなんだ?

 

なあ、教えてくれオビト、リン。

 

目の前に転がってきたオビトの目と彼女の口は何も答えてはくれなかった

 

 




RTA小説は初めて書きましたが難しいですねコレ

書き始めるきっかけとなったメメイさんをリスペクトしておまけや救済√や水影様の夫ハイライトをあげるかもしれませんがとりあえずこれで完走です

どうもありがとうございました

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