悪の幹部様は推しの雑魚ヒーローを特等席で応援したい! 作:月兎耳のべる
悪の秘密結社「メチャバッド団」は世界征服をたくらむ大軍団である!
彼らはその技術力と環境への配慮たっぷりの残忍さで侵略を進めている!
メチャバッド団日本支部も、南は四国、北は東北地方に細々と傘下企業を広めさせ、来るべく日本全土での一斉蜂起に備えて虎視眈々と爪を研いでいるのである! おぉ恐ろしい!
そしてそんな彼らの侵略のやり口は
自ら生み出した怪人で街に騒ぎを起こさせ、生活に困窮するような打撃を与え、そしてダミーカンパニー(ドッバャチメ社㈱)からそのトラブルを解決する商品を売ることで市民への信頼を得るとともに、資金も獲得しているのだ。なんという悪か!
今日も今日とて彼らは、ミネルヴァを筆頭とする幹部ら3人(伯爵、博士、騎士)で包丸町を手中に収めんと悪だくみするのであった!
§ § §
「――キャアアアアアアッ!」
閑静な住宅街にまたも広がった、宵闇をつんざく金切り声!
これから一家の団らんが始まろうとしていたというのに、それは悲しくも中断されてしまった!
「イヤアアアアッ! 家の電灯に足の長い巨大羽虫にコスプレした男がぁッ!」
「ガーッガッガッガ! 夏場に不用心にも網戸にもせず窓を開け放ちおってぇ! このガガンガンボ様の羽音を聞けェーッ!」
夕飯の用意を面倒臭がって惣菜で済ませようとしていた専業主婦、佳代子は絶望した!
自宅のリビングに突如現れた、長い羽、長い足をたくわえた見た目ガリッガリな貧弱怪人がいきなりそんなことをのたまったのだ! 家中に響き渡る振動音! これは溜まった物ではない!
「これから街中の家という家に侵入して、すやすや眠る家族共の安眠を妨げてくれるガガガガーッ! 玄関はどこだ奥さんンンンッ!」
「いやああああ生理的嫌悪感が凄いぃっ! 突き当りを左ですぅぅっ!」
ぶら下がっていた電灯の熱さで火傷する寸前に手を離した巨大ガガンボ怪人は、フローリングの床を器用に6本の長い足で移動して、その力の無さから奥さんに扉を開けて貰って家を飛び出す!
そして隣の家の玄関にチャイムを押してから侵入すると、再び家から悲鳴があがった!
この怪人の目的は先述した通り街中の安眠の妨害! このまま奴をのさばらせていては包丸町は全員目の下にクマが出来て、不健康の誹りを受けても仕方なくなるだろう!
無秩序に暴れる怪人、響き渡る悲鳴の連鎖!
力無き一般人では謎怪人相手に抵抗などできる筈もなく、このまま包丸町が『眠らない町』というちょっと良さげなキャッチコピーがついてしまうのを、のうのうと眺めるしか無いのかと市民が絶望しかけた――その時だった!
「うるせえぇぇぇ――ッ!」
「ガガガーッ!?」
突如黒い影が町中を駆けるガガンガンボ(長いのでガガンボと略す!)に飛びかかった!
一般人か!? はたまた新たな怪人か!? いや違う!
両腕の無骨な金属アーム! ホームセンターの安全靴に、膝パッド! なんだかベコベコになっている金属鎧に、灯油缶に穴が開いてるとしか見えないヘルメット!
そんな不思議な出で立ちの謎の人物が奴に飛びかかったのだ!
「なんだぁ、貴様ァ! このガガンボ様に歯向かおうと言うのかーッ!」
「うるせえ羽虫野郎が!! 夜中に近所迷惑なんだよ!! くらぇコラァ!!」
「ガガーッ!? ガーッ!?」
虎のマークの家庭用殺虫剤を両手に構えて怪人にぶちまけるその謎の人物!
噴射範囲が非常に狭いため、密着して顔面発射する姿に、為すすべなく見守っていた一般市民が叫ぶ!
「あ、あの使い古したコスプレ――!」
「お、お前――クソダサ仮面じゃねーか!」
「クソダサ仮面!」「ダサ仮面だ!」
「うるせーッ! 何度言えば分かるッ! 俺はヒーローガキーンだ! 怪人退治の皆勤賞だぞこちとら!」
言わずと知れたこの男、清辻無郷(35)は『ヒーローガキーン』であった!
怪人が暴れる現場から徒歩3分のボロアパートに住む彼は、普通の一般人に関わらず日夜包丸町で暴れまわる怪人相手に奔走する自警団だ!
ヒーローを自称しているだけあって正義の心は誰よりも強いが、3年間頑張ってファンレターは3つ程度! くじけない心が彼の武器だ!
「おいおい、殺虫剤を顔に噴霧は流石にエグいって!」
「サンダーヘッドは今呼んどいたから怪我しない内に下がろうぜ!」
「この前の戦闘のせいで鎧ボッコボコじゃねえか、直す金もなかったのかよ!」
「金に余裕があったらやっておくからいいから逃げろよお前らッ、くぅっ!?」
「ガーッ、ガッ、ガガガーッ!? き、きき貴様ーッ!」
殺虫剤による攻撃に耐えかねた怪人ガガンボが大きく羽ばたけば、周りに驚くほどの突風が巻き起こり、見物客もガキーンも咄嗟に顔を腕で覆ってしまう。
そして続けざまに奴の長い足が振るわれるも、ガキーンはかろうじてそれを金属の腕で防いでいた! 鈍い金属の衝突音! 見た目以上に脚攻撃に威力はありそうだ!
「きぃぃぃさぁぁぁまぁぁぁ、よくもやってくれたなぁ!」
「うるせえ、先に騒いだのはそっちだろうが! くらいやがれぇッ!」
激昂する怪人に対し、やる気を振り絞ったガキーンは殺虫剤を捨てて殴りかかっていた!
破れかぶれのテレフォンパンチではない、細くて脆そうな腹部を狙いすました速度の乗った正拳! これが当たればさしもの怪人も悶絶間違いないだろう!
「何!?」
「ガガガーッ! 甘いんだよォ!」
しかし、彼の攻撃は空振りに終わった!
狙いすました場所に怪人は既にいない!
一体どこに!? 動揺したガキーンに野次馬の声が届く!
「あぁ?!」「上だーっ!」
「クソダサ上だぞー!」
「なっ! ぐあぁぁっ!?」
そう奴は背中の羽を羽ばたかせて宙空をホバリングしていたのだ!
高度3m以上から彼を見下し、呆気に取られたガキーンに対して、その長い足を器用に駆使して鞭のように叩きつける!
細いと言えど十分な太さがある硬質の腕! 不意を突かれたガキーンは鎧の上からでも確かな衝撃を受け、へたり込んでしまう!
「ガ、キガガ……痛ッ、フンッ、ミネルヴァ様から聞いておったが……期待外れだな、グスッ、この街のヒーローは大したこと無いガガッ! アガガ……さ、さぁ次はどこの家の寝室に忍びこむガガ……ッ?」
「……アイツ今の攻撃で3本くらい足が取れてるぞ!」
「何か泣きそうになってるし、向こうの方がダメージ食らってんじゃないのか?」
「ギガ、ガガガガーッ!! 足程度がなんぼのもんじゃガガーッ!」
「ひぃっ、に、逃げろ逃げろ!」
「う、うちは蚊取り線香の取り置きがないんだ! 虫嫌いの家内もいるから勘弁してくれぇ!」
高みの見物をしていた住民も、そのやられっぷりに逃げ惑う!
あぁこれでは包丸町の平和はどうなってしまうのか! 危うし包丸町!
しかし安心して欲しい!
ヒーローを自称するガキーン、この程度で折れる弱い心を持っておらず、よろめきながら立ち上がるのだった!
「お、おいおい、まだ俺は倒れてねえぜ――!」
「ンンー? 雑魚が何をほざくガガ、さっさと消えろガガン!」
しかして怪人の忠告も耳に貸さずガリ、ガリと引きずるような金属音を立てつつにじり寄り、腰に腕を回してある道具に手をかけていた。
怪人ガガンボはそんなガキーンに対し、空からでは何も出来ないだろうと高をくくる。地上から何が出来るというのだ、残りの脚で鎧ごとグシャグシャにしてやろうと思いつき、奴の顔が残忍な笑みを浮かべる!
「いや、威力は最大でも痣になる程度のダメージしか与えられないから――それにしてもアレは一体……!?」
逃げ惑う住民の中、一人残っていた黒髪メガネの少女がごちる。
ガキーンのまだ見ぬ動きに興奮を隠せず、構えた一眼レフデジタルカメラ越しに現場を見ている!
そう、ガキーンは新しい武器を手にしていた!
空中から襲いかかる、しなる三足! ソレに合わせてガキーンは背中のブツを投げつけていた!
掌から離れた拳大の玉は瞬く間に広がったと思えば、怪人を覆う!
「ガガガーッ!?」
「ってりゃぁコラァ!」
「!? あ、あれはまさか……投げ網!? なるほど奴を動けなくして……それから!?」
投網によって強制的に地面に落とされたガガンボ、慌てて網から脱出しようとするが時既に遅し! ガキーンは怪人に覆いかぶさってその片腕を後ろにねじり込み、金属の腕で首根っこを抑え始める!
嗚呼刮目せよ、これこそが――これこそがヒーローガキーンの必殺技!
「――グレートロックッ!!」
「ギガガガーッ!?」
「ち、ちちちチキンウイングフェイスロックーッ!? あー地味ッ、技選択が滅茶苦茶地味ぃぃぃぃッ!!」
プロレスと見紛う光景!
無骨な金属アームが首根っこと、怪人のささくれだった節足を確かな怪力でねじりあげる!
そして本人の必殺技申告よりも、怪人の悲鳴よりも、そして見目の地味さよりも何よりも見守っていた少女が叫んでいた!
「投網っていうコロッセオ時代から連綿と続く確かな戦法から一体どんなトドメが出るかと思ったらまさかの締め技! まさかの地味技選択ぅッ、本当ガキーン様の技選択ってどうなるか分からないから楽しいッ、っていうかおかしいっ!? いや、でも過去50回の戦闘の中で初めて見た絞め技ッ! これは歴史的瞬間なのではって気がしてきますっ、あっ、ガキーン様こっち向いてっ、こっち向いて下さいっ!」
喜びの余りぴょんぴょんと飛び跳ねて悦に浸る少女は、合間合間に嬌声をあげながらズームモードで撮影を繰り返す。
悶絶して地面をタップする怪人はともかく、実際に必殺技を放ったガキーンは困惑を隠せずにいた。
「じょ、嬢ちゃんいつも応援と、あと評論っていうか批判っていうか……その、ありがとう。ま、まだ怪人は倒せてないから逃げてくれ! な!? あと今の技グレートロックだから……」
「あぁっ、ガキーン様こっち見たァッ、はぁぁっ、ボロボロのプレートも様になってますっ! あっ、いつもの決め台詞、決め台詞お願いしますっ!」
「え、あ、えーっと……ごほん、き、『貴様のフニャフニャな悪事など、鉄拳粉砕だ!』」
「うわあああああダッサぁッ!! くふっ、ふぅぅぅ、キクっ、キクゥッ、ダサすぎてヤバイ!! 最ッ高ッ、喋る麻薬ですかガキーン様ああァッ!!」
「――あ、はは、はははは……だ、ダサかったのかこの台詞……」
締め技をかけたまま、滅多に出番のない決め台詞を聞いて少女がその場で悶え転がる!
ガキーンは困りっぱなしで若干涙目だ! しかしながらそんな一幕もすぐに終わりを迎えてしまう!
「あっ、そう言えばガキーン様、その怪人脚が非常に取れやすく出来てるからあんまり力かけると……」
「い、いい、今のは痛かった……痛かったゾォォォッ!!」
「うっ、が、があぁぁあっ!? な、なんだこの音はぁッ!!」
「言わんこっちゃない! あぁガキーン様……ってうるさっ!?」
やはり怪人、プロレス技如きではどうにもならないのだ!
ロックされた脚をパージした怪人ガガンボは大きく羽を動かしてガキーンの拘束を抜けると、目に見えない速度で羽を振動!
辺り一帯に耳が壊れんばかりの異音が撒き散らされ、ガキーンも少女も同時に叫ぶ!
「そんな攻撃っ、あ、あるんだったら最初からそれ使えば良かっただろ!? ぐ、ぐあ、ああぁぁああーっ!!」
「あ゛!? うるさくて何言ってるか聞こえんガガガーッ!! あーうるさくて耳痛いガガガガガーッ!!!」
「うわーっ、マジでうるさいこの怪人ッ、不快ッ、博士何作ってんのマジで!?」
撒き散らされる怪音波に翻弄され、あまりの音波にガキーンは平衡感覚を失い動けなくなってしまう!
一帯の民家のガラス窓が音波でビリビリと振動の合唱を繰り返すほどの威力、間近で聞けば倒れてしまうのも訳がない!
黒髪の少女も流石にカメラで眺めるのも忘れて両耳を抑え込んで、不快さに顔をしかめる始末だった!
「ガーッガッガッガ! ようやく動かなくなったガ! 前座以下の分際でこのガガンボ様をここまで怒らせるとは、コレは許さんガ! 貴様はこのガガンボストローで体の中スカスカにしてくれるガーッ!」
「ぐ……っ」
「は?」
あぁ何という事か! 怪人ガガンボの口が鋭利な棘のような物へと変形したではないか!
動けなくなったガキーンは耳が聞こえず、視界がぐらついているのかロクに動けない! 危うしガキーン!
このまま怪人ガガンボの言う通り、志半ばで吸血され干物になってしまうのか! この固唾を見守る展開どうなってしまうのか!
「死ィね――!?」
その時――不思議な事が起こった!
怪人ガガンボが今まさに口のストローでガキーンを刺し貫こうとした瞬間、その動きが止まったのだ!
いや、止まったというのは正確ではない! 奴は羽ばた気すらしていない状態で空中に固定されてしまっているのだ!
(が、ガガっ、こ、これは……!? からだ、ガガ――!)
「……あ、もしもし私だけど。博士いる? いるでしょ? 早く出て」
その場に響くは残された少女の独り言のみ。
淡々と告げられるその口調にはある一つの感情が含まれていた。
「え? 作戦室にいるから少しお待ちを? 待てないんだけど。じゃあいいよ伝えておいて――何で約束どおりに作らなかったのって」
怒りである!
「飛行能力と脆い脚攻撃だけで良いって言ったじゃん、何音波攻撃って、何吸血攻撃って。ありえないんだけど!」
「ぎゃぴィ!?」
片手を怪人ガガンボに向けて、もう片方の手でスマホを掲げ、少女は怒鳴る!
どうしたという事か! 怒りに合わせて怪人の体が大きく軋んだ、それはあたかも巨大な拳に握られているような光景! あぁ彼女はただの通りすがりのファンの一人ではなかったというのか!
「百歩譲って音波攻撃はいいとして……吸血って何!? ガガンボが血を吸うわけないでしょ馬鹿なのアンタ!? ムカツク! 帰ったら覚えときなさいよ! 以上!」
「ぎゃあアガがガガガガーッ!?」
そして少女の怒りが炸裂したと同時に、ガガンボの体が空中でありえない方向に折りたたまれてしまう!
辺りに響く怪人の叫び声! しかし奴はもうどうすることも出来ず、泡を吹いて倒れてしまった! 哀れガガンボよ!
「しかもガキーン様を前座呼びとかマジありえないんだけど……はーぁ、萎え……あ。ガキーン様」
「う……ぁ……?」
過剰な音波の影響でうまく聞こえず、意識が朦朧としているガキーンに、黒髪の少女が近づく。
「ごめんなさい、今回はこっちがミスしちゃったからこれで帰りますね。でもやっぱり格好良かったですよガキーン様」
「……ぁ……」
返事もロクに出来ないガキーンをヘルメット越しに撫でた少女はそのまま路地裏に向かい、そして宵闇に溶け込んでしまうのだった。辺りに残されるは動けぬガキーンと、倒れた怪人のみ。奇妙過ぎる一景であった!
「はーっはっはっは! 今度はガガンボの怪人だって!? ……あれ!?」
「ガギ……ギガァァ……!」
「お、おぉぉ! サンダーヘッド! サンダーヘッドが来たぞ!」
「やったぁサンダーへッドだ!」「助かった……あれ!? もう倒してる!? さすがサンダーヘッド!」
「え、ええー……何だコレ……。ま、まあいっかぁ! 解決ゥ!」
そして10数秒遅れて登場したヒーロー、サンダーヘッドは倒れ込んだガキーンと、無残にも折りたたまれた怪人ガガンボの姿を見て大いに困惑するのだった!
嗚呼あの謎に包まれた少女の正体とは一体誰だというのか!? ガキーンとの因縁とは!? 待て次回!
§ § §
「博士。おしおき」
「み、ミネルヴァ様ッ、い、一体何が悪いと言うのですかッ! あの怪人は要望通り――」
「要望は満たしてるけど余計な物つけすぎ。言ったでしょ空飛んで脆い脚攻撃だけでいいって、音波攻撃と吸血攻撃なんて言語道断だっての」
「そ、そんな……! しかし少しでもサンダーヘッドを倒す確率を上げるためには……!」
メチャバッド団日本支部、所謂お仕置き部屋という場所!
ここでは拘束された日本支部の幹部、博士がモニターの前で椅子にくくりつけられていた!
「ふん。哀れな……」
「気遣いもロクに出来ないとは、滑稽が過ぎますねぇ……」
「きき、貴様らァァ……伯爵、騎士め、元はと言えば貴様らがいらぬ入れ知恵をしなければ……!」
「はいはい、もういい? さっさとおしおきするよ。『
「が、がああぁぁあミネルヴァ様っ、ま、まさかそんな!? や、やめてくだされ! やめてくだされぇ!」
拘束された博士が暴れながらも懇願するが、許されない!
動けぬ博士のモニタの前で始まるのは――映画であった! しかも特定魚類と特定軍と生ける屍という題材にこだわり、一定の低品質を維持して配給し続ける事で有名な配給会社の物である!
理に適った論、筋道、効率、そして科学的な内容を極めて好み、不条理、ご都合主義、無駄を極めて嫌う博士にとって、これは耐え難い苦痛であった!
「い、いやじゃああもうサメが空を飛んでしかも集団で襲いかかったり、 陸上でサメが歩いたり、無意味に資料映像流したり、サメの頭が増えたり、幽霊になったりメカになったり、タコになったりする映画は勘弁してくだされぇ!」
「大丈夫、今日は地球に隕石が落ちる系のだから。2007年から毎年刻みで今年の分まで頑張って見ようね、明日学校には休みって言っておくよ」
その日、その部屋からは高笑いの声と失笑と、博士の絶え間ない苦痛の悲鳴や、すすり泣く声が耐えることは決してなかった。
メチャバッド団、恐ろしき秘密結社の鉄の結束は、上司からの拷問に等しいお仕置きが統率していると言っても過言ではなかった! 恐ろしやメチャバッド団! 次回を待て!
多分続く。