ボイロランナー“京町セイカ”   作:一条和馬

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≪登場人物・設定資料等≫

≪登場人物≫

 

 

●京町セイカ

『ボイロランナー』として警視庁対ボイスロイド犯罪課に所属する女性刑事。

「出来るからやってるし、このご時世に定職があるだけマシ」というストイックな性格で、違法ボイスロイドを何体も『処分』してきた『ボイロランナー』の名を恐怖の象徴にした張本人だが、この仕事を好んではいない。

巨乳だが「仕事には邪魔」だと思っている上、低身長なので全身がコンプレックスだと思っている。ただ、前者で男性犯罪者が油断し、後者が潜入捜査の際に有利に働く等、命を救われた機会が多いとか。

『シティ』の高層ビルに自室を構え、従者ボイスロイドの『K-T型201:26834』と共に生活している。

 

 

●従者きりたん

京町セイカのハウスメイドであるボイスロイド『K-T型201:26834』の事。

作中で「きりたん」と言えば大体彼女を指す。

元『野良ボイスロイド』で両腕が切断された過去があり、両腕が非正規品のマシンアームになっている。

 

 

●課長

京町セイカの上司にあたる、警視庁対ボイスロイド犯罪課の課長。

その正体はボイスロイド『K-T型201:00083』で、警視庁内で働くボイスロイドの中で一番キャリアの長い個体でもある。

『大崩壊』後の混沌とした世界の調和の為とはいえ、同胞を殺さざる得ない水際対策にいつも苦言を洩らす中間管理職。

 

 

●結月純/ハリソン・デッカード

『スラム』で生活していた少年。

ボイスロイド『Y-Y型101:03575』に弟として育てられたが、彼女には本物の姉以上の愛情を抱いている。

半日に一回薬の服用を厳命されていたが、この薬が後に『ボイスロイドID認証システム』を阻害するものであるという事が判明。彼が『Y-Y型101:09899』であると分かった。

ハリソン・デッカードは裏ルートで入手したIDカードに記載されていた名前。

 

 

≪設定資料等≫

 

 

⚫ボイロランナー

『ボイスロイドを追う者』という意味の言葉。京町セイカや彼女の同僚がそれに当たる。

担当事件が過激な物ばかりである為に、警察組織でありながら自由に銃火器を扱える特異な存在。

元々『ボイロランナー』は俗称であったが、後に正式名称として定着した。

 

 

⚫警視庁対ボイスロイド犯罪課

京町セイカら『ボイロランナー』の所属する組織。『ボイロランナー』の正式名称という事にもなる。課長と鑑識などの内勤と『ボイロランナー』を含めた約20人前後の人数で『シティ』と『スラム』のボイスロイド犯罪を担当している。オーバーワークだと課内からは批判の声が大きいが、それを抑えるかの様に最新式の武器が回ってくる。

 

 

●ブルー・ディクテイター

『ボイロランナー』が常時携帯している標準武器。発音が困難だからか『B・Dガン』と略される事が多い。見た目はほぼデッカード・ブラスター。

八発まで装填可能なリボルバー拳銃であり、様々な機能が搭載されている。

 

・戦術補助用AI

『ボイロランナー』は部署の定員の関係で単独潜入する事が多く、従って戦闘も単独が多い。小型AIが付近の地形情報や敵性個体のバイタルデータを分析、使用者が瞬時な戦術構築をするのをサポートする。一対多になる事がほとんどである為に採用されたシステム。

 

・オート射撃

赤外線センサーに入った動体に対して自動で攻撃するシステム。

逃走中の迎撃など、悠長に狙いを定めている時間がない時を想定して組み込まれているが、非戦闘員も容赦なく撃つので、使用の際は『周りに敵しかいない』という最悪の条件が必要になる。

 

・ID登録式認証システム

グリップに搭載されている認証システムで、登録者以外が引き金に触れると強制ロック、警告音が鳴る。その警告音の後一定時間以上離さない場合、グリップ内部に仕込んだ棘が飛び出す仕組みも。主にこのシステムのせいで『B・Dガン』はリボルバー形式が採用された。

 

・DNA情報記録弾丸

『B・Dガン』に使用する銃弾。これは市場では出回っていない特殊なものであり、射出する寸前に本体に登録されたDNA情報が銃弾側面の溝に書き込まれ、『誰が撃ったか』を判断出来る様になっている。

 

・補助弾倉

リボルバー型の弾倉の他に銃口の下に二問存在する独立した弾倉。

閃光弾等の補助に仕える弾丸を仕込む事が出来る。

AIによる音声能力で通常弾との切り替えも可能。

その際は「命令:BD弾倉変更・(弾薬の種類)」と命令する。

 

⚫ボイスロイド

型番+201(機種番号)00001(製造番号)が彼ら彼女らの個体名称である。

機種番号によって扱いが変わる。

 

・001型

2032年に日本で発売された「AIを搭載したリアルな二次元の彼女」という触れ込みで発売したアンドロイドの事。

十数種類のボイスロイドが存在する。

また、この時は日常会話と単純な作業、それと模擬性行為のみの機能だった。

 

・101型

2037年に世界を襲った『大崩壊』の直後、人類には過酷な環境での活動をするために大幅に改良を加えられたボイスロイド。

人間以上の身体スペックを持ち、尚且つAIによる高度な知能も備えている。また、101型のボディーはそのまま義手義足として転用出来る医療目的もあった。

しかし、復興の為に短期間で数を揃える必要があった為に『ロボット三原則』のインプットに失敗した個体が存在する。

ボイスロイド反対派の増長を抑えるべく101型は回収されるが、一部地域にまだ潜伏しており、これを『処分』するのがボイロランナーの仕事である。

 

・201型

2045年以降に製造されたボイスロイドの事。

ほぼ人間と大差が無いことで批判の多かった101型の反省点を踏まえ、肌をシリコンにする等無機質側に寄せられた。

これによって製造コストも下がり、更にAI学習機能にストッパーを仕込んだ為に『安価な労働力』としての地位が確立した。

また、一部ストッパーの制限を緩和した201型が警察や大企業幹部として活躍する場合もある。

しかし201型にも欠陥があり、『安価な労働力』として大量生産され過ぎた結果、簡単にパーツが手に入るという事で『ボイロ狩り』が横行したり、ボイスロイド達が他の型番のボイスロイドのパーツを装着する『改造ボイスロイド』等が新たな社会問題として浮上してしまった。

『シティ』では御法度だが『スラム』ではごく一般的に普及しているとか。

 

・Y-Y型

ボイスロイド『結月ゆかり』を指す。最初にロールアウトしたというだけあって安定した人気がある。性能もバランス重視の為、どんな環境にも対応可能。

 

・M-T型

ボイスロイド『弦巻マキ』を指す。Y-Y型とほぼ同時期にロールアウトした。金髪長身巨乳の外見は昔から安定して人気が高い。『シティ』『スラム』関わらず、風俗街で見かける事が多いボイスロイド。

 

・K-T型

ボイスロイド『東北きりたん』を指す。少女型で労働力としての能力は他に劣るが、愛玩用としては一部の層に非常に高い人気がある。

 

・野良ボイスロイド

普通『ボイスロイド』は『カンパニー』から購入するものだが、不法投棄や所持者の死亡等が原因で一人で生きていく事を余儀なくされたボイスロイド達の事。

201型『ボイスロイド』ロールアウト後に主にスラムで大量に増えたが、それに対する政府の対応は『ボイスロイド』に準市民権を与える、という表面上の対策一つのみであり、野良ボイスロイド関連の問題に関しては現在進行形で取り組んでいるとか。

 

 

●『大崩壊』

2037年に連続して起きた悲劇を指す。核に変わる新エネルギー発電所の『暴走』により生命の大半が死滅し、更にそこから原始的かつ激しい生存競争が始まった。戦争は2040年まで続き、大国はほぼ滅んだが『ボイスロイド』による復興作業に注力していた日本だけが唯一無二の『国家』として地球に君臨してしまった。

 

 

●政府

旧日本内閣を基礎に持つ組織。議員は全員人間で構成されているが、親ボイスロイド派と反ボイスロイド派による衝突は日常茶飯事である。

 

 

●『カンパニー』

『ボイスロイド』を製造した日本企業で、現在世界唯一の大企業として君臨している組織。

『ボイスロイド』の他、劣悪な環境でも育つ食物の研究開発などにも注力しており、国民も政府もカンパニーには逆らえないのが現状である。

 

 

●『シティ』

『ボイスロイド』を製造した『カンパニー』を中心に栄えた街。

ボイスロイド生産工場防衛の為に巨大な外壁で覆われており、出て行くならともかく、入ってくるのには手続きが必要。

『上層』と『下層』に別れており、上層は内閣等の政治的重要拠点の他、政府関係者や公務員などの主に人間の居住区で構成され、下層は低所得者やボイスロイド居住区、風俗街等が存在する。

 

・アパート

京町セイカの住む『シティ』の居住区。

20階建てで、彼女の住むのは14階の3号室である。

3LDK。

 

・<ARIA>

『シティ』下層でONEという少女が経営をしているバー。

比較的マシとはいえ治安の悪い『シティ』で珍しく全く損害のない店舗だが、そもそも知名度が低いらしくほとんど客がこない。

昼間に来ると姉のIAが店番をしている。

 

・結月堂

Y-Y型ボイスロイドのみを専門に扱う風俗店。

常連客曰く「微妙な性格の違いからより好みの子を探す」のがこの店の醍醐味だとか。

大昔に同じ名前の本屋があったらしいが、関係性は不明。

 

 

●『スラム』

『シティ』の外に拡がる居住区の事。

『シティ』下層より更に劣悪な環境であり、非合法なボイスロイド風俗店が多いのが特徴。

とはいえ一応は『シティ』管理下にある為に日雇い労働と『メシにありつける機会』には(他の街に比べて)恵まれている方である。

 

 

●ボイスロイド反対派

年々数を増す『ボイスロイド』に対して警鐘を鳴らす『シティ』に住む過激派思想の集団。

 

 

●『黒い雨』

『大崩壊』の後世界を覆い尽くした雲から降り注ぐ雨。

微量であれば問題ないが、一定量浴びると人体に悪影響を及ぼす(※これに対応するべく誕生したのが『101型』ボイスロイドである)。

また『黒い雨』の密集地域ともいえる上空付近は非常に危険であり、磁器も乱れ、地域にによっては鉄すら溶かす濃度も場所も存在する為、航空機による移動は大幅に制限されてしまった。

 

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