零余子日記   作:須達龍也

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ああ、今回も、連休があっという間に過ぎ去ってしまった。
特に何かしたわけでもないのに、おかしいなあ(爆)


浅草の鬼3

「…一人を残して、全滅…ですか」

 

 

 昨晩の警察が動いた結果、それは想定をはるかに超える、最悪だった。

 

「…その一人も、見逃されたのだと、そう考えて間違いないでしょう」

 

 警察とは言え、鬼を相手に敵うわけがないとはわかっていた。

 …それでも、サーベルを持った屈強な警察官十人規模が、一当てでほぼ全滅することになるとは、さすがに想定していなかった。

 

「…蛇のような不気味な生き物だったということで…異形の鬼だったと推測できます。

 そして、確認はできていませんが、血鬼術も使用できる可能性は高いです」

 

 最終選別試験で出会った、あの腕ばかりの鬼…あるいはそれ以上の力を持っていることは間違いないだろう。

「…あなた達の実力を把握できているとは言えませんが、癸(みずのと)の新人にはさすがに手が余ると判断しました。

 柱か、それに準ずる剣士の派遣を求めることにし、既に連絡も飛ばしています」

 

 

 …もしも、ここに居たのが、未来だったならば、その判断は変わったのだろうか?

 

 

 いや、それは考えても、仕方のないことだ。

「…では、私たちはどうすればいいでしょう」

「…私たちが漁村に向かうことはありませんが、万が一、鬼がこの町にまで来た場合に備える必要はあります。

 その場合には、この町の警察と協力して、住民の守護および避難を助けることになります」

 

「…避難って、どこに」

 

「…それを考えるのは、私たちではないです」

 

 少し遠いところでの初任務、浮かれていたわけではないが、こんなことになるとは想定していなかった。

 

 

「…人の世をここまで大きく騒がせるような動き、これまでの鬼とはまるで違います。何かが大きく変わったのかもしれません」

 

 

 

 

 

 

 

「…鬼殺隊を滅ぼすのに、わざわざ本部を狙うだけなのも、芸がないよな」

 

 

「その… 試験だと…?」

 

 パチン…

 

 角道を開けるように、無惨様が歩を一つ前に進める。

「…関東から遠方で、鬼が騒ぎを起こせば、どうなるかな」

 

 ス…

 

 応じるように、こちらの角道も開ける。

「鬼殺隊… 政府とも… 繋がっている… 無視は… できない…」

 自分の角を駒置き場に置き、こちらの角をひっくり返す。

 

「…その鬼が、想定よりも手ごわい…いや、十二鬼月かもしれないとなったら」

 

 馬となったその角を、銀で取る。

「柱… あるいは… それに近い剣士… 送らざるを… えない…」

 

 スー…

 

 王の前へと、飛車を移動させてくる。

 

「日本は広い。じわじわと、連中の手足を引きちぎって行けばいい」

 

 角道で空けた場所に、桂馬を上げる。

「なるほど… では… 柱が複数… 来た場合は…」

 気にせずに、飛車前の歩を上げてくる。

「無駄に粘る必要はないな、退けばいい。…それも、玉壺向きだな」

 こちらも飛車前の歩を上げる。

「上弦でも… 退きますか…」

 

 無惨様が、少し考えられる。

 

「そのための移動術だ。柱を数人引っ張って来たのなら、それだけ連中の手は足りなくなるだろう」

 

 

 更に真ん中の歩を上げ、盤の中央に進める。

 

 

 

「案外、零余子でなく玉壺の奴が、連中の本拠地を見つけるかもしれんな」




無惨様も黒死牟様も、将棋はほぼほぼ素人です。
二人共、そっちにかまけている暇なんて、ありませんでしたからねえ。

もちろん、作者も将棋は素人ですw
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