ちょっと開封のタイミングがありませんでした。よし、来週見ようw
「…ここがその鬼の家ですか?」
まあ、昨夜も来たんですけどね。
「玄関は特に荒れてないですね」
そりゃ、ちゃんと丁寧に伺いましたからね。
「表でまごまごしていても仕方ない。さっさと中に入ろう」
霞柱がそう言って、さっさとドアを開ける。
「…これは…」
玄関から裏口までまっすぐに伸びた廊下は、改めて見てもひどい状態だった。
蟲柱が踏み砕いたのもあるが、大体は私が縦横無尽に飛びまくったせいで、床も壁も…天井まで、ぼっこぼこだ。
「ここで戦闘があったのは、間違いないですね」
まあ、一目瞭然だね。
「何か手掛かりがないか、探そう」
そんなものを残しているわけはない。ちゃんと片付けてくれている…はず。長子ちゃんがね。
「玄関に比べて、裏口はひどく壊れてます。ここから逃げたんでしょうね」
「廊下はぼろぼろになっているけど、特に血痕が残っていることもない」
まあ、峰打ちですからね。
「…しのぶちゃん」
沈痛そうな顔で、恋柱がそう呟いた。大丈夫、ちゃんと生きてますよ。
「これという手掛かりは何もなさそうだ」
「じゃあ、どうします?」
「「…………」」
いきなり、行き詰ったようだ。割と行き当たりばったりだな。
「無策で捜索するんですか?」
一応つっこませてもらいますよ。付き合わされる方は、いい迷惑なので。
「が、がんばれば…」
根性論かよ。勘弁してほしいね。
「…一応、無策ではない」
「…と、言いますと?」
霞柱の言葉に、一応聞いておく。
「ここを逃亡したとは言え、監視の目は置いてある可能性は高い。こちらから捜索するのはもちろんだが、向こうからの接触もある…と思う」
なるほどねえ、まるっきりの無策ってわけでもないと。
「…でもそれって、向こうにその意思がある場合に限りますよね」
「「…………」」
出たとこ勝負にも、程があるな。
「それに、逃亡した鬼も監視しているかもですけど、逃亡させた方の鬼も、監視している可能性はないですか?」
まあ、こうして監視してますしね。
「…それはそれで、手掛かりになる」
なかなかに強気な発言だね。
壊れた裏口から出た霞柱の動きが止まる。
「…どうしたの、無一郎くん?」
そう言って続いて出た恋柱の動きも止まる。
私も、その後に続いて、日が落ちた屋外へと出る。
「うむ… やはり… そうか…」
昇りだしていた、わずかに欠けた月を背後に、漆黒の侍が一人佇んでいた。
霞柱と恋柱の動きが止まったのは、気圧された…ビビったからに間違いない。
「お前… 名は… 何という…」
「! …時透…無一郎」
「成る程… お前が…」
そう言えば、黒死牟様は霞柱を妙に気にしていたな。
「私が… 人間であった時代の名は… 継国巌勝…」
…え!?
「お前は… 私が… 継国家に残して来た… 子供の… 末裔…
つまりは… 私の子孫だ…」
なんだってーーー!!!!!
当事者の霞柱も驚いているし、恋柱もあわあわしているけど、私だって、びっくりだよ! 初耳だよ!!
「うむ… 精神力も… 申し分… ないようだ…
ほんの一瞬で… 動揺を… 鎮めた…」
あわあわしている女二人を背後に、霞柱は真っ先に衝撃から立ち直ったようで、黒死牟様から褒められている。
…霞の呼吸 弐ノ型 八重霞(やえかすみ)…
…それどころか、即座に黒死牟様に斬りかかる。さすがの強さだ。
「なかなかに良き技だ… 霞か… 成る程… 悪くない…」
更にさすがなのは黒死牟様、霞柱の技もあっさりと…
…伍ノ型 霞雲の海(かうんのうみ)…
…次に繰り出された技も、フッとすり抜ける。
いやいや、顔に似合わず、好戦的だな! 会話とかしようよ、会話大事よ!!
「…無一郎くん、一人で突出しないで!」
恋柱が、霞柱と並び立って、黒死牟様へと向き合う。
「ほう…」
「上弦の鬼に、一人で立ち向かわないで、三対一よ」
「ざ~ん、ねぇん!」
顔の擬態を解きつつ、二人の後ろに立つ。
「二対二でした」
「…えっ!」
「…なっ!」
「「上弦の零!!」」
「はぁい、どもども」
にこやかに返事をする。第一印象は大事ですからね。
「…まさか、未来ちゃんが…」
「…くっ…」
衝撃を受けている二人の向こう、黒死牟様に視線を向ける。
「じゃあ、霞柱は黒死牟様にお任せしますね」
「ふむ… 任されよう…」
そこで思い立って、お願いを追加する。
「あーっと、五体満足でお願いしますね」
「ぬ… 何故だ…」
これは、手足の一本くらいはいいだろうって、思ってたね。
「いろいろと…あるのですよ。なので、手加減して下さい」
「そうか… 了解した…」
黒死牟様の了解を得て、再び視線を二人に戻す。
「ではでは、一対一をふたつということで」
原作と大きく異なり、浅草がものすごい激戦地に様変わりをしてしまいました。
朱紗丸ちゃんとか、矢琶羽さんは、ここではどうしているんだろう?w
追記
次話に予定していた部分が、おさまりが悪かったので、こちらに追加しました。