零余子日記   作:須達龍也

12 / 149

零余子ちゃんが、○○しちゃったので、R-15のタグを付けました。

R-15って、そもそも基準がよくわからない。
とりあえず、ちょいエロか、ちょいグロの保険なのか?


12

「ああああああああぁぁぁぁぁあああぁぁぁーーーーーーーーー!!!!!!!」

 

 無理! 無理無理無理無理っ!!!

 こんな痛いの無理! こんないたいのやだ!

 ぺたん…と腰が落ちる。

 

「ぎゃあぎゃあわめくなー!!」

 

 瞬間、怒りでフッと痛みが少し引いた気がした。

 

「うるさぁーーいっ!! お前が言うなお前が言うなっ! 痛いんだもん! しょうがないしょうがないっ!!」

 

「人間みたいなことを抜かすなっ! 痛いなら感覚を止めろ、痛さをなくせ!」

 

「わかんないわかんないわかんないっ! 痛い痛い痛い痛いっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 …なんじゃこいつは?

 

 目の前でへたり込んで、ぎゃーぎゃー言う鬼の娘、まるで理解ができない。

 怪我をしたのが初めてかのように、ぎゃんぎゃんうるさい。

「痛くないと思い込め、さすれば痛さはなくなる」

 

 戦いの最中じゃぞ、なんでこんなことになっている。

 

「そ、そんなの、そんなことでっ! …痛くなく、なるはず…が…あれ?」

 

 さっきまでのあの動きはどうした、儂と互角にやりあっていたのは、どういうことじゃ。

「…うで…みぎうで…」

 今度は目の前に転がる自分の右腕を見つめて、震えだした。

 

 

「うわぁぁああーーーーーんっ!!!」

 

 

 今度はぎゃん泣きしだした。

「ひどいひどいひどいひどい!! 私の腕をべしゃんって、うわああぁぁ!!!」

 

 顔をぐしゃぐしゃにして、涙と鼻水を垂れ流しながら、まるで理解不能じゃ。

 

「腕くらい生やせ! それかくっつけろ! 人間じゃあるまいし、腕の一本くらいでギャーギャー泣くな!!」

「しかたないんだもん! いたかったんだもん! うわあぁあぁーーーーん!!!」

 

 

 

「やっかましい!!! ぶっ殺すぞっ!!!」

 

 

 

「ぴっ…」

 殺気を込めて一喝する。

 それに弾かれたように、娘がビクッと震えた後、泣き止んだ。

 

 儂はさっきまで戦闘をしていたはずじゃ。なんでこうなった。

 

 

 

 ちょろ…ちょろちょろちょろ……

 

 

 

 ま…まさか…

 

「…! …!! …っっ!!!!」

 

 娘の白い顔が、真っ赤に染まっていく。

 

 

 

「びええええええぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんん!!!!」

 

 

 

 …なんで、こうなった…

 

 

 

 

 

 

 

「…ぐすっ…ぐすっ…」

 やり方を聞いて、右腕を生やす。

「どうだ? ちゃんと動くか?」

 右手で、ぐーぱーぐーぱーをする。コクンとうなづく。

「…まあ、これに懲りたら、もう来るんじゃないぞ」

 そんなことを言う憎いあんちくしょーを、ギッと睨み付ける。

 

 

「うるさーい! 覚えてろ…いや、わすれろーーー!!! ばかーーー!!!!!」

 

 

 そう言い捨てて、山を下りる。

 

 

 

 家に帰りつく。ひどい恰好の私を見て、上星卿が何か言いかけるが、魅了で何も言わせない。

 お風呂に入る。血やら涙やら鼻水やら…そんなので汚れている体をごしごしと洗う。

 

 

 

 ぱちぱちぱち…

 

 庭で、焚火をする。

 燃やしているのは、破れたり汚れたりした着物と下着だ。

 

 その炎に誓う。

 

 

 

「うがーーー!!! 絶対に許さない! 絶対にだ!!」




ど う し て 、 こ う な っ た ! ?

最初は、ここから零余子ちゃんが鮮やかな逆転…みたいな感じで書くつもりだったのが…
いやいや、初の実戦で、そんなのは無理でしょって思って…

なぜか、こうなった!w
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。