零余子日記   作:須達龍也

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間が空いたせいか、ペナントレースの盛り上がりというか、熱がちょっと冷めてますね。
終盤になったら、また盛り上がってくるかな?


鬼殺隊壊滅作戦6

 べべんっ!

 

 

 無惨様にくっついて、無限城へとやってくる。

「鳴女さん、こんにちはー!」

 私があいさつすると、ペコリと会釈を返してくれる。

 そして、そのそばには…

 

「ようこそ、無限城へ」

 

 長子ちゃん、山坊主阿修羅に加え、蟲柱も居た。…というか、呼んでいた。

「…どうも」

 どう返すべきかわからないので、とりあえずそう返したという感じの返事だった。

 まあ、なんで呼ばれたのかわからない上、言ってみれば敵の本拠地に連れて来られたわけで、そう考えると、その落ち着きぶりは大したものだ。

 

「…で、何が始まるんだ?」

 

 少し不満そうに、無惨様が尋ねられる。

「少々お待ちを。鳴女さん、お願いします」

 私の言葉に、鳴女さんが一つ頷いてくれる。

 

 

 べん…べべんっ!

 

 

 その音と共に、いつもの無惨様の居室、その一段下に私達の居場所、そこから見下ろす場所に、六つの池のある箱庭が現れた。

 

 

 べべんっ!

 

 

 鳴女さんの長い前髪の間から、ギョロリと大きな瞳が見開かれ、一つの池の水面が大きく波打つ。

 

「…ほう」

 

 波が治まった後に、その水面に映し出されたのは、静かに立つ黒死牟様の姿だった。

 

「…これはっ!?」

 

「鳴女さんの新しい能力は、彼女の目が映すものを、更にこのように水面に映すことです」

 無惨様に…というよりは、蟲柱に状況を説明してあげる。

 最初の鳴女さんの新能力は、たくさんの目をいろんな場所に放てるようになり、その目が映すものを鳴女さんが見ることができる…というものだったんだけど、それじゃあ鳴女さんにしか見えないからね。もうちょっと頑張ってもらった。

 

 …それにしても、鳴女さんの能力って、便利すぎる!

 

「無惨様!」

「なんだ?」

「鳴女さんを私に下さい! 大事に…幸せにしますからっ!」

「駄目だ」

 

 駄目だったよ。

 

 大きく黒死牟様を捉えていた水面では、場面が引かれ、その周りの状況が見えてくる。

 

「…あれはっ!」

 

 黒死牟様に相対するように、そこへ現れたのは、南無阿弥陀仏の念仏が描かれた羽織を羽織った、巨大な男だった。

 

「せっかくなので、上弦の鬼と鬼殺隊の柱による、一対一の決闘をご覧頂こうかと…」

 

 数メートルの距離をあけて立つ、黒死牟様と岩柱。

 

 

 

「一つ目の池にてお見せするのは、最強の上弦の鬼…黒死牟様対、鬼殺隊最強の男…岩柱の悲鳴嶼行冥となります!」

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ… 私の相手は… 鬼殺隊で最強の相手だと… 聞いたが…」

 

 六つの目で、見定める。

「なるほど… 相違は… なさそうだな…」

 刀の柄に手を当てて、静かに笑う。

 

「我ら鬼殺隊は百世不磨。鬼をこの世から、葬り去るまで…」

 

 

 ブン…ブン…

 

 

 その巨体に相応しい、大きな斧を持ち、更にはそれに鎖でつながる巨大な鉄球を、振り回す。

 

 素晴らしい… 極限まで練り上げられた肉体の完成形…

 これ程の剣士を拝むのは… それこそ三百年振りか…

 

 

 ゴウ…ゴウゴウン…ゴウゴウゴウン…

 

 

 鉄球を振り回す音が変わり、肌にビリビリと来る。

 

 空気が… 引き寄せられる…

 

 

 そこに流れる音は、男が鉄球を振り回すゴウゴウという音のみ。

 そんな中、緊張感だけが高まっていく。

 

 瞬間、襲ってきた鉄球をかわす。

 

 

 

 …月の呼吸…

 

 

 

 …そこで、放とうとしていた奥義は、引っ込めざるを得なかった。

 

 手斧まで、投擲するのか…

 両手共、武器を離すとは…

 

 上体をそらし、襲い来る手斧を躱し…

 

 

 

 …月の…

 

 

 

 ドンッ!!

 

 

 

 …岩の呼吸 弐ノ型 天面砕き(てんめんくだき)…

 

 

 

 鎖を踏みつけ、体勢が不十分のこちらの顔面を、既に放っていた鉄球にて攻撃をしてくる。

 

 

 ドゴンッ!!

 

 

 躱したところを、見事に操られた鉄鎖が、首に巻きつこうとする。

 

 瞬時に、愛刀にて斬り落とそうとするが…

 

 

 この鎖は斬れぬ!!

 

 

 ギャリンッ!

 

 

 鎖、斧、鉄球、全ての鉄の純度が、極めて高い武器…

 私の肉から造られたこの刀では、斬る前に灼け落ちてしまうだろう………いや、大丈夫なのか?

 ただ、これ程太陽光を吸い込んだ鉄は、刀匠の技術が最盛期たる戦国の世にも、発見されていなかった…

 

 

 しかしそれも… 間合いの内側に入れば良いだけ…

 

 

 暴風雨の如き、鉄球と手斧をかい潜り、間合いの内側に入り込み、その首を一閃せんとし…

 

 …何事もないかのように、ひらりと躱した空中にて、更に手斧と鉄球を投げつけてくる。

 

 

 この武器を手足の如く扱える筋力、あの重量の図体で、これ程の身軽さ俊敏さ、俄かには信じ難し…

 

 

 絡みついた鎖が、刀を半ばで折り飛ばしてきたが…

 

 

 

 …月の呼吸 弐ノ型 珠華ノ弄月(しゅかのろうげつ)…

 

 

 

 …岩の呼吸 肆ノ型 流紋岩・速征(りゅうもんがん・そくせい)…

 

 

 

「いいぞ… 久方ぶりの… 戦いだ…」




ここで唐突な、零余子ちゃんの十二鬼月(+α)への評価

無惨様  … やっぱりちょっと怖いけど、でも、だいぶ優しくなったよね?
黒死牟様 … 強いし、立ててくれるし、すごい大人だなあと、尊敬してる。
童磨   … 何考えているかわからないし、隙を見せたら喰われそうで怖い。嫌い!
猗窩座様 … 優しいしカッコイイ。大好き!
半天狗  … あんまり絡んだことないので、よくわからない。
玉壺   … 同上なんだけど、見た目が生理的に無理。
堕姫   … 綺麗でカッコイイ女性なんだけど、弱いよね?
妓夫太郎 … 会ったこともなければ、その存在すら知らない。
魘夢   … あんまり絡んだことないけど、こいつとは合わないと思う。
轆轤   … ほぼほぼ知らないんだけど、なぜか感じるシンパシー。
病葉   … 同上。
累    … そろそろデレてもいいと思う。
釜鵺   … シンパシーは感じるんだけど、多分次に死ぬのはこいつだよね?
鳴女さん … すごい能力! いいなあいいなあ!
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