零余子日記   作:須達龍也

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こないだ、久しぶりに飲み会をしました。
やっぱり一人で家で飲むよりも、全然楽しいですね!



それぞれの決着2

「…幸先は、よくなかったですねえ」

 

 鬼殺隊最強の男の勧誘は、失敗してしまった。

 

「さーて、次はって…うわぁ…」

 

 なんというか、これはひどい。

 

「ほっといたら死にそうなので、次に行きます…って、あー、黒死牟様も同行お願いします」

 

 今合流したばかりの黒死牟様にもついてきてもらいます。

 

「ふむ… 心得た…」

 

 

 私と蟲柱だけだったら、下手したら喰われかねないですからねっ!

 

 

 

 

 

 

 

「おー、とっとっと…」

 

 懐かしい高揚感。

 

「とっとっと…と、こりゃ」

 

 平衡感覚があやふやになる感覚。

 

「あっはっは、これはまずいな、まずいまずい」

 

 思わず知らず、千鳥足になる。

 

「ちょっと…舞でもひとさし、いい気分だあ」

 

 百年ぶりの、この感覚。実にいいね。素敵だ。

 

 

 

「ちょっとずつ、ちょっとずつ、味わわないとね」

 

 

 

「…く、くそがァ!!」

 

 

 

「いやあ、前後不覚、平衡感覚の欠如、曖昧模糊な意識、やばいね、大ピンチだ!」

 

 

 

 まあ、五体の結晶の御子を抜けれれば…だけどね。

 

 

 

 …風の呼吸 参ノ型 晴嵐風樹(せいらんふうじゅ)…

 

 

 

「んー、いいねいいね、風に乗って、またかぐわしい香りが届いてくるよ」

 

 

 パチン!

 

 

「でも、それじゃあ、一体を抜くのも無理だなあ」

 

「だらァ!!」

 

「いいねいいね、血気盛んだ。どれだけ血を流せるのかな? 少しずつ、少しずつ、薄皮一枚ずつ、刻んでいこうか? あー、酔うのなんて久しぶり過ぎて、加減ができるかなあ? 殺さないようにしないと、長く長く、ちょっとずつ、ちょっとずつね。…ははは、いい気分だよ!」

 

 

 

「はーい! ストップストップ! そこまでですー!」

 

 

 

「ははは、気が利くなあ、酒の肴も用意してくれたんだ」

 

 

「ひぃぃ! 怖いこと言うなぁ!!」

 

 現れたのは、零余子ちゃんに、蝶の髪飾りの女の子に、黒死牟殿か…

 

「いいからストップだって! 死んじゃうよ!」

 

「不死川さん!」

 

「…胡蝶か!?」

 

「……」

 

 黒死牟殿に睨まれたし、ここまでかなあ。御子を霧へと帰す。

 

「…うわぁ、前から全身傷だらけだったけど、今は血だらけ…んー、くんくん、ふひっ…ふへへ…」

 

 血だらけの稀血の傍に近寄ると、零余子ちゃんがあっというまに酔っぱらったようだ。お酒は初めてだったのかな?

 

「これは… 懐かしい感覚… だな…」

 

 黒死牟殿も、少しうれしそうだね。

 

「大丈夫ですか、不死川さん」

「…ああ、傷はそんなに深くはねェ。…ていうか、生きてたのか、胡蝶!」

 

 んー、あの髪飾りの子は、鬼殺隊の子だったんだね。さてさて、零余子ちゃんは何をしようというのか? 実に興味深いねえ。

 

「ええ、いろいろと事情がありまして…ちょっと、酔っぱらってないで、しゃんとして!」

「んにぃ? ふひひひ…」

「いや、何が何だかなんだが…」

 

 どんな関係なのか、酔っぱらった零余子ちゃんの肩を、鬼殺隊の女がぐるんぐるんと揺さぶる。

 

「ちょっと、勧誘はどうするのよ!」

「…うぶぶぶ、あんま…ゆ、ゆすら…」

「…いやいや、なんだこれ!?」

 

「勧誘…ねえ?」

 

「さすがに私から切り出すのは、ちょっと…」

「うぶっ! やめっ…はきそ…」

「いやいやいや、なんなんだよ、これは!」

 

 

「あっはっは! これはひどい構図だね。わけがわからないよ」

 

 

 パチン!

 

 

 

「でも、個人的には、その稀血の鬼への勧誘は反対だな。体質が変わる可能性が高いだろうし、それはひどくもったいない」

 

 

 

「ふむ… それには… 同意だな…」

 

 珍しくも、黒死牟殿からの同意も得られたよ。

 

 

 

「…ごっくん、りょーかぁーい!」

 

 

 

「へっ?」

「何が!?」

 

 

 

「けってぇーい! 風柱は、うちの研究所行きでぇーす! いえぇーい!!」

 

 

 

「ちょっ!」

「ォイっ! せつめ…」

 

 

 

「成果… 楽しみにしてる…」

「ういうい」

 しれっと、黒死牟殿がお願いをしている。それはずるいよね。

 

 

「もちろん、こっちも、よろしくね」

 

 

 

「あっかんべぇーっだっっ!!」




これはひどい…

何がひどいって、前話との落差がひどいですw

それにしても、結晶の御子って、強すぎですわ。
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