そういや、零余子って食べたことあったかな? …と思い立つ。
通販サイトみたら、500gで2000円くらいと、結構する。
う~ん、でも、是非食べたいなあ。…うん、ポチッたw
「…まあ、そういう事情なら、戦ってやってもよい」
十二鬼月について語ってくれた後、前言を翻してそう言ってくれた。
「やった!」
喜ぶ私に、条件をつける。
「ただし、わかっていると思うが、鬼同士の戦いじゃ。どっちも死ぬことはないが、手足の一本や二本は普通に飛ぶ」
「まあ、うん」
「ぎゃんぎゃん泣くなよ、わめくなよ! 失禁など以ての外じゃ!」
「お前、それ言うなよっ!」
五間(大体九メートル)程離れて立つ。どちらからも数歩で攻撃ができる距離だ。
「一応聞いておくが、お主は無手なのか?」
「そう! 猗窩座様と同じっ!」
私がそう言ってビシッと構えると、すごくイヤそうな顔をした。
「得物があった方がいいとは思うが、まあ今日はいいか」
そう言って、金棒を構える。
「行くぞ!」
一歩で距離をつめると、金棒を大きく振りかぶる。こちらは、詰められた距離と同じ分を、一歩で下がる。
ドコォッ!!
「粉砕爆破の術!」
下が地面でなく石畳だったので、大小さまざまな石つぶてが飛んでくる。
あの爆発する血鬼術は、そんな名前だったんだと思いながら、飛んでくる石をひょいひょいと躱す…前へ、前へと!
「ぬっ!」
飛び込んでくる私を見て、山坊主が金棒をスッと上に持ち上げる。
あの不動金縛りの術が来る!
原理はよくわからない。
音なのか、衝撃なのか、それ以外なのか?
大きくとっていた一歩を、小刻みなものへと切り替える。
原理はわからないが、きっかけは…どこから来るのかはわかっている。
足からだ。…あの時、体重を乗せて踏み込んだ足へと、地面から何かが流れ込んできたのを感じた。
音の波なのか、衝撃の波なのか、この際はどっちでもいい。それさえ避ければいい!
…ここっ!
山坊主が金棒をまっすぐ落とすのに合わせて、上に飛び上がる。
コン…
「あっ…」
上空にいる私を、もう一度金棒を持ち上げた山坊主が、なんとも言えない呆れた表情で見ていた。
「ずっ、…ずっこいぞーー!!!」
「経験不足なんじゃろうが、それよりも何よりも、戦闘勘がまるでないなあ」
「…はい」
戦闘が終わると、反省会になった。
「目はいいな。足運びも悪くない。…感覚と身体能力は、儂と互角かそれ以上と言ってもいい」
「…はい」
なぜか、正座させられている。
「いろいろ考えて動いているのもわかる。それも悪くないんじゃが、最初はもっと何も考えずに、我武者羅に動いてみるのがいいと思うぞ」
「…あの術、ずるい」
「あん?」
「あれが来たらと思うと、そのことばっかり考えちゃう。…ずるい」
ちょっとぶすっとなる。
「あんなの、かわいいもんじゃぞ。上位の鬼はそれこそもっとすごい血鬼術を持っておるわい」
「…だろうけどさー」
私持ってないもん。
「まあ、明日は何か得物を持ってこい。鬼になる前が無手の武道家とかならともかく、普通のおなごだったのなら、間違いなくそっちのが強くなる」
「…はい」
「どんな得物がいいかは、いろいろと試してみればよかろう」
「…はい。わかりました」
「じゃあ、今日は解散じゃ」
「…ありがとうございました」
そうぶすっと言って、立ち上がる。
「また明日な、失禁娘」
「それを言うなー!!!」
やべえ、「零余子 食べ方」とか「零余子 剥き方」とかで検索することに興奮するw
ふむふむ、茹でたら、剥かずにそのまま食べれると…
まあ! 着衣のままでいただくとか!
…うん、キモイですね。俺w