お好み焼きに長いもをすって入れると美味しいし、零余子ちゃんは長いもの子供だし。
作ってみようと思います!
「がぁぁぁあああぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
元下弦の陸が、下弦の肆…阿修羅へと襲い掛かる。
その速度は先程までとは比べ物にならない。数段は上がっている。
それでも、所詮は理性無き獣の動きか、直線的すぎる。
「ぬんっ!」
その動きに合わせるように、阿修羅の刀が振るわれる。
躱したとしても、その次、それを避けても更にその次、二段も三段も備える剣筋だ。
「がぁっ!」
踏み込まない。危険を察知したかのように、直前で向きを変える。
「があぁあっ!!」
血鬼術まで使った。元下弦の陸の指が伸びる。それも、三尺を超え、六尺程にまで伸びた。
「がぁっ!」
都合十本の剣が振るわれる。
縦横無尽、自由自在に、手の指と言うくびきから外れたような動きで、十本の剣が阿修羅へと襲い掛かる。
想定外だ。
十本の剣を六本の刀で打ち払いながら、予定が狂ってしまったことを確認する。
こいつをたちまちの内に切り刻み、そのままあの女に相対する予定だったが、こうして、足を止めて打ち合わざるを得なかった。
無論、隙はある。
動きは速いが所詮は雑魚。切り刻むのは無理でも、首を刎ねる程度の隙は、何度もさらしている。
「チッ…」
またあの女の、死角に入ろうという動きで、牽制されてしまう。
同格か、それ以上の相手と実戦を重ねてきたのか、戦闘勘が実にいい。こうしてダラダラと、この雑魚と打ち合わさせられている。
「がああぁぁぁぁああーーーー!!!」
元下弦の陸が、絶叫する。
それに合わせて、奴の手から生えていた剣が増える。
五本ずつ増えて、合計二十本にもなる!
「くっ!」
まだいける。まだ大丈夫だ。
だが、このままだと、対処しきれなくなるかもしれない。
他の十二鬼月には見せたくはなかったが、奥の手を切らざるを得ない。
「血鬼術、月剣擬(げっけんもどき)!」
かつて見た、あの至上の動きを模倣する。
非才のこの身では、二本の刀でも足りない。六本あって、ようやく、それらしいものに見えなくもない程度だ。
それでも、なお目指す! あの高みを!
…闇月・宵の宮…
たちまちのうちに、元下弦の陸の両手両足…そして、頸を跳ね飛ばす。
奴は…どこだ!?
「…残念。…でも、すごい術でしたよ」
背後から聞こえる。
左右のこめかみに、ゴリっと何かが当てられる。
パチッ!
瞬間、意識が飛ぶっ…それに耐えようとして…
…首筋に噛みつかれた…完全に意識が落ちるのを…感じ…る……無念…なり…
…意識の最後に、聞こえた言葉は…
「…ごちそう様です」
というわけで、阿修羅さんは「巌勝零式(みちかつぜろしき)」でしたw
手首と指を回す数で他の技も…出せません!!
阿修羅さんは名無し鬼の時に、鬼殺隊の柱に会ったことがあります。
そして、それと相対する上弦の壱…黒死牟様にも。
彼の鬼としての半生は、その時に見た最強を目指すために捧げられています。
呼吸法も知らず、見様見真似でなんとか動きをトレースした結果が、血鬼術…月剣擬です。