零余子ちゃん、結構主張強いな。入れすぎたか?
お好み焼きの中でも、負けない味をしておりましたね。
「そこまでだ!」
零余子と阿修羅の勝負は決した。それも、誰も予想していない形での決着だ。
それは、ざわざわとしているのが、下弦の鬼の連中がいる場所だけでなく、上弦の鬼の連中がいる場所もということが表している。
元下弦の陸の実力は、恐ろしく跳ね上がっていた。私の血を与えたとしても、あそこまで強くなるのは相当量必要になるだろう。
そして、阿修羅の実力もなかなかのものだった。
最後に見せたのは、黒死牟の剣の模倣なのか? …本家ほどではないが、それでもそれなりに形になっていた。下弦の肆にいたとは思えないほどの実力だったと言えよう。
だからこそ、零余子の能力の異常さが際立つ。
「それで、どうする?」
「…? …どうする、とは?」
私の問いかけに、ピンと来ないようで、そのまま聞き返してきた。
「入れ替わりの血戦を続けるかどうか…ということだ。
先程の雑魚でさえも、なかなかのものだった。阿修羅を使えば、更に上を目指せるだろう。大太や鵺どころではない、止水とやってみるのはどうだ?」
止水の実力は、黒死牟によれば鬼殺隊の柱と同等という話だが、阿修羅が黒死牟の剣をもっと近いところまで使いこなせるようになるならば、面白い戦いになるだろう。
さらにさらに、止水をもその実力を上げられるというならば、上弦にまで食い込んでくるぞ。
鬼にしてから一年で十二鬼月に入るなど、童磨くらいでしかできぬこと。何をたわけたことを抜かすかと思えば、童磨に負けず劣らずの異常な鬼だったか。
「それで、どうだ?」
「…はぁ」
無惨様がこう言う以上、わかりました、やります…という言葉を期待しているのは間違いない…というか、断ったら怒られるのは目に見えている。
「…申し訳…ございません」
…わかっているんだけど、無理です。
「ご提案を受けたいのはやまやまなのですが…私のほうが、もう…限界です」
頭が痛い。足腰に力が入らない。立っているだけでやっとどころか、もう倒れそう。
…なんだろう? …初めてだ、こんなの。
魅了の使いすぎ? …それとも、自分よりも強い相手に無理やり使ったから?
「…そうか、残念だが仕方ないな」
どうやってお断りしようかと、ガンガンする頭で考えていたら、割とすんなりと取り下げてくれた。
「下弦の肆への正式な就任は、次回とする。もう休むがいい」
あれ? …無惨様優しい。
なんだろう、普段怖い人が優しいと、あれれ?
ああ、こっちが弱っているのもあって、ちょっとなんか、心に沁みますよ。
ひょっとして、無惨様、私のこと好き…だったり?
べべんっ!
ボテっと、ベッドの上に落ちる。
ああ、このまま寝たら気持ちいいだろうな…と思う間もなく、意識が…
……ふにゃ…
「僕と家族になろうよ」
累君に告白された。
「いや、私をそばにおいてくれ」
阿修羅さんが割って入って来た。
「お前、面白いなあ!」
猗窩座様に背中をバンバン叩かれる。…うん、痛くない。夢だわ、これ。
「いやいや、俺のほうが先に目をつけてたんだよ。俺と一つになろうよ」
にこやかに童磨様に言われる。どういう意味ですかね?
「私と共に… 高みへ… 日輪すら… 超えよう…」
黒死牟様、意味がわかりません。
ダァン!
うわっ! いつの間にか、無惨様に壁際に追い込まれてる!
顎をくいっと持ち上げられて…
「お前は、私のモノだ」
………
…
「…何か、恐ろしい夢を…見ていた気がする…」
乙女ゲーム「ドキドキ! 十二きづきっ☆ミ」
ひょんなことから十二鬼月入りした主人公になって、どっきどきな恋愛をしよう!
攻略対象は十二人、ハーレムエンドを目指そう!!
選択ミス一個でサドンデス、どっきどきですぞw