零余子日記   作:須達龍也

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手探りで決めていく零余子ちゃんのキャラが、段々と変な方向に行っているような気もするが…気のせいと言うことで。


3

「…ごちそう様でした」

 

 血を飲んで、全身を襲っていた飢餓感が引いていくのを感じる。

 それと同時に、どこかフワフワとした夢見心地だった気分も冷めてくる。

 

 …なんださっきの…恥ずかしすぎる!

 

 ついでに羞恥心も襲い掛かってくる。

 なんとなく、目の前の鬼を見る。私が噛みついた痕も、綺麗に再生していく。さすがは鬼である。

 無我夢中であったが、さっきまでの魅了が私の能力なのだろう。性欲が残っていない鬼にすら効くのだ、人間にはもっと効果が期待できる。

 

「…ねぇ」

 

 ぼんやりとこっちを見ている同族の男に声をかける。

 わからないことは多い。…むしろ、わからないことだらけだ。せっかく尋も…質問ができる相手がいるのだから、この際に全部聞いておこう。

 

 

 

「…び、びっくりした」

 

 目の前には、口と腹から手を出し、その手に頭を握りつぶされた、鬼だったものがある。

「これが…」

 …鬼舞辻無惨の呪いか。

 聞いた相手が鬼でもこうなる。そこに情状酌量の余地はまるでない。

 人を鬼に出来るのは、あの方だけという話だった。つまりはあの私の口に指を突っ込んだ男こそが、鬼舞辻無惨ということになる。

 

 …どこか優し気にすら聞こえたあの声と、情け容赦なく呪いを振りかける目の前の光景に、少し違和感を感じてしまう…

 

「あー…うー…」

 鬼の生命力はすさまじく、ぼろぼろの肉片にしか見えないのにも関わらず、まだ言葉を発することができるようだった。

 むしろ、ここまでされても、死ねない上に、再生もできないというのは、自分がやったことではあるが、ただただ不憫だった。

 聞けることは全て聞いた後の実験だったので、もったいなくはないが、申し訳なくはある。

 

 鬼、十二鬼月、あの方、…そして、鬼殺隊、柱…ね。

 

「…目立たないようにしないとね」

 

 それが私の結論だった。

 

 

 

 

 

 真夜中、こっそりと家に帰る。

 なるべく人に会わないようにしたが、会ったものには魅了をかけた。そして、もちろん血も吸った。…でも、殺しはしない。

 

 そんなことをすると、目立つからだ。

 

 こんな小さな村だ。人が死ねば目立つ。目立てば鬼殺隊が来る。成り立ての私では荷が重いだろう。

 肉を喰いたくはなるが、我慢する。肉を喰いちぎられては、治りが遅くなるし、治らないこともあるだろう。

 たとえ魅了で記憶を消しても、そんな大怪我では違和感を覚えて魅了が解ける可能性もある。

 危険性はできるだけ排除しておかないと。

 

「…ふぅ」

 

 いろいろ考えなければならないことは、山ほどある。

 それでも、いつもの自分の部屋に戻ってくるとホッとする。

 考えを整理するためにも、寝てしまおう。

 

 いやいや、夜はこれから、夜は私の時間。疲れたから横になるだけで、寝たりはしませんよ。

 

 目を閉じたほうが、視覚からの情報がなくなって、考えに没頭できるだけで、寝てるわけじゃないですよ。

 

 そもそも、鬼はたぶん寝ませんし、私も鬼ですし。

 

 

 

「…くぅ」




鬼って性欲とかあるのだろうか?
原作ではそういうシーンはないが、エロ同人誌にはあるw

原作が少年誌だから描いてないだけなのか…そもそも子供なんてできないだろうから、やはりない…いや、薄くなっているということで行きます。

追記
うちの零余子ちゃんは引きこもりだったので、イメージからネットスラングを使ったりしたのですが、時代考証的に修正しました。
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